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高校一年生、桜川高等学校合唱部
2話「合唱部」
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入学式、クラス決め、
サクサクと行事が進む。
私はどの部活にするべきだろうか?
自分の席にもたれつく。
名前が呼ばれていく。
戸崎の私は、十八番目であった。
その前に、目を引く名前があった、
「高島 歌乃」
ミュージカル科の中にいる、歌のためだけに
産まれてきたかのような名前の女の子。
黒髪がさらっとして、青い瞳と、綺麗な白い肌、
スタイルと、美しい声は、ミュージカルに
ついて勉強していた私は、物凄く知っている。
天才歌乃...だ。
ミュージカルに小さい頃に何回も出ており、テレビでも
出たことがある。所属はしてないので、
恐らく入るためここにいるのであろう。
この子は、昔から、劇団守にしか
出たことがないので、きっとそこを目指しているのであろう。
気になる部活は、余りなかった。
候補としては、ダンス部か、軽音楽部とか、吹奏楽部も
気になるかも♪と
思いながら、目を追っていくと、最後に「合唱部」
と書かれていた。
合唱...なんか、違うな。と、目を離そうとしたら、
審査の時に言われた、「あなたは踊りより、演技より、歌がよかった」
その言葉を思い出した。
歌...か。ここしかないし、少し、体験くらいなら,.,
授業が始まるようになって、私は、幾つかの部活を体験した。
ダンス部は、ポップで、あまりあわなかった。
軽音楽部も吹奏楽部も、優しすぎた。
次は合唱部かな...。部室の前に向かっていくと、黒髪のロング女の子が目の前にいた。
「あっ...」
歌乃だ。
青い瞳を、細くして、彼女は口を開いた。
「何。」
「あ、あっえっとぉ、、、、高島、さん、も合唱部体験するの?」
まさか何か言われるとは思わなかったものだから、
すこしうろたえた。
「うん」
....,..
そこから会話は続かず、しばし無言になった。
ガラっとドアがあいて、二つ結びのおさげの、少女が出てきた。
「お・体験?後輩になる子達かなぁ」
ニコニコと、した顔で、彼女は、くるっと一回転した。
「私は、西野森雪葉。
この部の部長です!」ウインクをして、にっとした顔で静止する目の前の
少女。
「おやぁ、2人かなあ?もしかして、お友達で来てくれた?やーん、嬉しー」
ニコニコとしてる彼女に、私は、違いますと言おうと思ったけど、
歌乃が「どうでしょーね。」と小さく言った。
おや...嫌われてるとおもったけど、違う!といわないのね...
少し安堵したのち、また雪葉が、口を開こうとした。
その時、雪葉の方をポンポンと誰かが叩いた。
「ねぇ、雪葉...まだ?」気弱そうな声を発したのは
今度は、クルクルと髪をカールした紺色の髪の女の子。
「あ、この子はね、副部長の、星見空。
ほしみあちゃん。気弱そうだけど、歌はすごいのよ」
雪葉がくるりんと見空の周りを回る。
「お、そろそろ始まるかな」
部長と副部長は、声のチェックをするため、軽く歌った。
夕焼けこやけ。
「ゆぅーやけぇこやけでぇ日が暮れて~やぁまのおぉてらの
かぁねがなる」
何故夕焼けこやけ?と思いつつ、凄く透き通った、
リズムも音もバッチリなのに聞きほれてた。
歌乃も同じようだ。
そして、合唱部が始まった。
つづく
サクサクと行事が進む。
私はどの部活にするべきだろうか?
自分の席にもたれつく。
名前が呼ばれていく。
戸崎の私は、十八番目であった。
その前に、目を引く名前があった、
「高島 歌乃」
ミュージカル科の中にいる、歌のためだけに
産まれてきたかのような名前の女の子。
黒髪がさらっとして、青い瞳と、綺麗な白い肌、
スタイルと、美しい声は、ミュージカルに
ついて勉強していた私は、物凄く知っている。
天才歌乃...だ。
ミュージカルに小さい頃に何回も出ており、テレビでも
出たことがある。所属はしてないので、
恐らく入るためここにいるのであろう。
この子は、昔から、劇団守にしか
出たことがないので、きっとそこを目指しているのであろう。
気になる部活は、余りなかった。
候補としては、ダンス部か、軽音楽部とか、吹奏楽部も
気になるかも♪と
思いながら、目を追っていくと、最後に「合唱部」
と書かれていた。
合唱...なんか、違うな。と、目を離そうとしたら、
審査の時に言われた、「あなたは踊りより、演技より、歌がよかった」
その言葉を思い出した。
歌...か。ここしかないし、少し、体験くらいなら,.,
授業が始まるようになって、私は、幾つかの部活を体験した。
ダンス部は、ポップで、あまりあわなかった。
軽音楽部も吹奏楽部も、優しすぎた。
次は合唱部かな...。部室の前に向かっていくと、黒髪のロング女の子が目の前にいた。
「あっ...」
歌乃だ。
青い瞳を、細くして、彼女は口を開いた。
「何。」
「あ、あっえっとぉ、、、、高島、さん、も合唱部体験するの?」
まさか何か言われるとは思わなかったものだから、
すこしうろたえた。
「うん」
....,..
そこから会話は続かず、しばし無言になった。
ガラっとドアがあいて、二つ結びのおさげの、少女が出てきた。
「お・体験?後輩になる子達かなぁ」
ニコニコと、した顔で、彼女は、くるっと一回転した。
「私は、西野森雪葉。
この部の部長です!」ウインクをして、にっとした顔で静止する目の前の
少女。
「おやぁ、2人かなあ?もしかして、お友達で来てくれた?やーん、嬉しー」
ニコニコとしてる彼女に、私は、違いますと言おうと思ったけど、
歌乃が「どうでしょーね。」と小さく言った。
おや...嫌われてるとおもったけど、違う!といわないのね...
少し安堵したのち、また雪葉が、口を開こうとした。
その時、雪葉の方をポンポンと誰かが叩いた。
「ねぇ、雪葉...まだ?」気弱そうな声を発したのは
今度は、クルクルと髪をカールした紺色の髪の女の子。
「あ、この子はね、副部長の、星見空。
ほしみあちゃん。気弱そうだけど、歌はすごいのよ」
雪葉がくるりんと見空の周りを回る。
「お、そろそろ始まるかな」
部長と副部長は、声のチェックをするため、軽く歌った。
夕焼けこやけ。
「ゆぅーやけぇこやけでぇ日が暮れて~やぁまのおぉてらの
かぁねがなる」
何故夕焼けこやけ?と思いつつ、凄く透き通った、
リズムも音もバッチリなのに聞きほれてた。
歌乃も同じようだ。
そして、合唱部が始まった。
つづく
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