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神様の家出。
ダンジョン攻略、ババンがバンバンバン。
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ポチャン!
と、庇のように突き出た大きな葉の先から水滴が落ち、水面を打つ。
水滴が落ちた場所から、波紋が輪を描くように広がる。
その波紋が、俺の肩に当たって形を崩して消えていく。
俺は、水を両掌ですくってバシャリと顔を洗う。
目の前に広がっているのは、薄らと立ち昇る湯気。かなり広い水辺らしいが、湯気が霧となっていて見渡せるのは10メートルほどだ。
俺たちが今浸かっているのは、ペルカと共に目指していた水辺……実際には温泉だった場所だ。
「ふーっ、しかし合流できてよかったな。クリフ」
俺は隣に目を向けた。
掛けた言葉は軽く無視されたが、クリフも俺の横で温泉に浸かっている。
女将さんやペルカたちも、少し離れた場所でこれまでの探索の疲れを癒やしている。
カナリーがはしゃぎ回っているらしく、彼女の高い声と水を盛大に跳ね上げている音。そしてペルカが彼女を落ち着かせようと苦心している声が霧の奥から響いてくる。
普通なら、お約束の覗きイベントでも起こしたいところだが、女将さんに見つかって断罪される未来しか見えないので断念した。
「おまえたちもあの、ヘルチックっていうモンスターに遭遇したか? ヒヨコみたいなやつ」
俺はあきらめずにクリフに声をかける。
だいぶ態度は軟化してきているが、これからさらに難しくなるであろうダンジョン攻略に向けて、もう少し仲を深めたいのだ。
ちなみにヘルチックとは、女将さんやエスナ、クリフとカナリーを探しながら、ペルカが上空から見つけた水辺に向かって歩いていた俺たちの前に表れた。某即席ラーメンのマスコットキャラクターのようなヒヨコ型モンスターのことだ。
初回の遭遇では、俺はうっかり愛でそうになってしまった。
しかし奴らを獲物認定したペルカが襲いかかり、あのおぞましい姿に変化する間もないまま討伐してしまった。
結果として、 黒い泡を散らすように霧散していく奴らを見て、「あっ、やっぱりモンスターだったんだ」と認識を新たにしました。
その後、あの赤くおぞましい姿に変化する奴らを見て――、そして死後青色になった奴らを見て、「どこの信号機だ!!」と思いっきりツッコませていただきましたとも。
しかも奴ら、なんとチキンナゲットをドロップしましたよ!
密かに某即席ラーメンを期待したのに……。
まあこのダンジョン攻略において食料の備蓄は重要なんで、大助かりではあるんだけどね。
ちなみに、ヘルチックが大きくなると、ドードーのような姿のデスモアという大きな鳥になる。
雛と成鳥の中間の奴らを見ることはなかったが、成鳥のデスモアというモンスターとは遭遇した。
何故か、子が地獄で親が死と、レベルダウンしている気がするのは気のせいだろうか?
しかもデスモアにいたっては、その巨体で攻撃してくるだけという、ヒヨコのときのびっくりツッコミ成分まで無くなっている残念さである。
ただ奴ら、なんとフライドチキンをドロップするのだ。
えっ、そこ!? レベルアップしたとこ。
でもまあペルカが尻尾を盛大に振って上機嫌で、こっちまで幸せな気分にさせていただいたので良しとしよう。
「ヒヨコ? 雛のことか? あんな奴らたいしたことなかったよ」
クリフの返事はすげもない。そういえばヒヨコって基本、ニワトリの雛のこと差す言葉だっけ。この世界ってニワトリいないのだろうか?
まあそれは置いといて、俺じつはクリフのことは心配していたのだ。
女将さんとエスナは元々の戦闘力が高いし、カナリーは何となく要領がうまそうな安心感がある。だがクリフは、本来ならばこんな場所には縁の無い生活を送っていた人間だからだ。
それに、当初の予定通りならばダンジョンの確認をして、そこに発生するというモンスターが危険だと判断した場合はクリフだけは村に残そうと女将さんと取り決めていた。
クリフの父親、クリサフさんとも少ないならず付き合いのあるので、たとえクリフと衝突があっても無事に返してやりたいとの思が強いのだ。
まあ猟師として才能があったので、このダンジョン探索の間に一番成長しているのは、実はクリフではないかとも思っている。
正直、ヘルチックをたいしたことないと言えるなら相当なものだ。
もしかしたら俺たちと合流するまでの間、おそらく五時間から六時間くらいではないかと思うが、その間にレベルが上がったのかもしれない。
「それよりおまえ、ペルカさんに何かおかしなことしなかっただろうな」
そう言って俺をじろりと睨む。これまで、少し少年めいた面影を貼りつけていたが、急に大人びた男の表情になった感じだ。
「おかしなことなんてするわけないだろ。クリフは俺をなんだと思ってるんだよ」
「化け蛙を連れた溢れ者の居候」
「あぶれものって、いや、まあ、たしかに、そんな面も無きにしも非ずだけどさ。俺は、助けてくれたペルカに恩返ししたいだけなんだよ。クリフだってそうだろ」
「……俺とおまえを一緒にするな」
クリフは俺の言葉を否定したが、ばつが悪そうにそっぽを向いた。まあ恋心もあるのは確かだろうけど、図星だろうからね。
「クリフはさ、その、あれだ……ペルカのことが好きなんだよな?」
「なッななっ何を突然言い出すんだよ!?」
「閉じ込められちまったのは誤算だけどさ。こんな状況だからこそ、心の拠り所があるってのは大事なことだと思うぜ。生き残るためにさ」
俺から指摘されるとは思っていなかったのか、クリフのやつはマジマジと俺を見詰めた。
「そう言うおまえはどうなんだよ?」
「へっ? 俺? いや、ほら俺はこの歳だし。あの娘は年の離れた妹でも見てるような感じだよ」
俺がそう言ったら、何故かクリフのやつが怪訝そうな顔をする。
「年の離れた……って、おまえいったいいくつなんだよ?」
あれ? 俺、二五歳くらいの年齢で【変幻】してたつもりなんだけど……かなり若く見られてるのか?
もしかして日本人の感覚と違った? そういえば、欧米人って日本人からは実際の年齢よりも年上に見えるんだっけ。
「二五歳だよ。一六歳のペルカとは九つも違うんだからさ」
「ちょっと待て。……おまえ何でペルカさんの歳を知ってるんだ」
ギロッと睨まれました。
「いや、お前たちと合流するまで時間があったから少し話しを聞いただけだよ。……それに今の俺には、誰かと恋愛出来るだけの心の余裕が無いんだよ。これは……女将さんに拾われる前のことだけどさ、俺、ひどい失敗をしちまってさ、そのせいで人が死んじまったんだよ……」
「なんの話だよ、突然……」
俺の突然の重い発言に、クリフは戸惑い気味な表情になる。
「まあちょっと聞いてくれよ。……俺はそいつを助けるために力を尽くした。いや尽くしたつもりだった。だけどさ俺の油断で、助けようとしていた相手を……この手――この手にかけてしまったんだ」
「……何でそんなことに」
「そいつを悪の道に堕とそうとしていたやつがいて、そいつに身体を操られたんだ」
「……なら、お前が殺したわけじゃないじゃないか」
「でもさ、この手に残ってるんだ……心臓を貫いてしまったときの感覚が……」
「カーサさんと話してた、剣をどうのって話しはそういう事か」
「あぁ、情けないけどさぁ、剣を持つことができないんだ」
「で、なんで俺にそんな話しをするんだ? 同情してほしいってわけじゃないんだろ」
「ただ、信じてほしいんだよ。ペルカと、そしてダンジョンなんてものが近くにできてしまったマクデル村のみんなの力になりたいんだって事を……クリフ、お前にさ」
俺は柄にも無く、素直な心境を吐露してしまった。
そんな俺の告白を、クリフは唯々神妙な面持ちで聞いていた。
と、庇のように突き出た大きな葉の先から水滴が落ち、水面を打つ。
水滴が落ちた場所から、波紋が輪を描くように広がる。
その波紋が、俺の肩に当たって形を崩して消えていく。
俺は、水を両掌ですくってバシャリと顔を洗う。
目の前に広がっているのは、薄らと立ち昇る湯気。かなり広い水辺らしいが、湯気が霧となっていて見渡せるのは10メートルほどだ。
俺たちが今浸かっているのは、ペルカと共に目指していた水辺……実際には温泉だった場所だ。
「ふーっ、しかし合流できてよかったな。クリフ」
俺は隣に目を向けた。
掛けた言葉は軽く無視されたが、クリフも俺の横で温泉に浸かっている。
女将さんやペルカたちも、少し離れた場所でこれまでの探索の疲れを癒やしている。
カナリーがはしゃぎ回っているらしく、彼女の高い声と水を盛大に跳ね上げている音。そしてペルカが彼女を落ち着かせようと苦心している声が霧の奥から響いてくる。
普通なら、お約束の覗きイベントでも起こしたいところだが、女将さんに見つかって断罪される未来しか見えないので断念した。
「おまえたちもあの、ヘルチックっていうモンスターに遭遇したか? ヒヨコみたいなやつ」
俺はあきらめずにクリフに声をかける。
だいぶ態度は軟化してきているが、これからさらに難しくなるであろうダンジョン攻略に向けて、もう少し仲を深めたいのだ。
ちなみにヘルチックとは、女将さんやエスナ、クリフとカナリーを探しながら、ペルカが上空から見つけた水辺に向かって歩いていた俺たちの前に表れた。某即席ラーメンのマスコットキャラクターのようなヒヨコ型モンスターのことだ。
初回の遭遇では、俺はうっかり愛でそうになってしまった。
しかし奴らを獲物認定したペルカが襲いかかり、あのおぞましい姿に変化する間もないまま討伐してしまった。
結果として、 黒い泡を散らすように霧散していく奴らを見て、「あっ、やっぱりモンスターだったんだ」と認識を新たにしました。
その後、あの赤くおぞましい姿に変化する奴らを見て――、そして死後青色になった奴らを見て、「どこの信号機だ!!」と思いっきりツッコませていただきましたとも。
しかも奴ら、なんとチキンナゲットをドロップしましたよ!
密かに某即席ラーメンを期待したのに……。
まあこのダンジョン攻略において食料の備蓄は重要なんで、大助かりではあるんだけどね。
ちなみに、ヘルチックが大きくなると、ドードーのような姿のデスモアという大きな鳥になる。
雛と成鳥の中間の奴らを見ることはなかったが、成鳥のデスモアというモンスターとは遭遇した。
何故か、子が地獄で親が死と、レベルダウンしている気がするのは気のせいだろうか?
しかもデスモアにいたっては、その巨体で攻撃してくるだけという、ヒヨコのときのびっくりツッコミ成分まで無くなっている残念さである。
ただ奴ら、なんとフライドチキンをドロップするのだ。
えっ、そこ!? レベルアップしたとこ。
でもまあペルカが尻尾を盛大に振って上機嫌で、こっちまで幸せな気分にさせていただいたので良しとしよう。
「ヒヨコ? 雛のことか? あんな奴らたいしたことなかったよ」
クリフの返事はすげもない。そういえばヒヨコって基本、ニワトリの雛のこと差す言葉だっけ。この世界ってニワトリいないのだろうか?
まあそれは置いといて、俺じつはクリフのことは心配していたのだ。
女将さんとエスナは元々の戦闘力が高いし、カナリーは何となく要領がうまそうな安心感がある。だがクリフは、本来ならばこんな場所には縁の無い生活を送っていた人間だからだ。
それに、当初の予定通りならばダンジョンの確認をして、そこに発生するというモンスターが危険だと判断した場合はクリフだけは村に残そうと女将さんと取り決めていた。
クリフの父親、クリサフさんとも少ないならず付き合いのあるので、たとえクリフと衝突があっても無事に返してやりたいとの思が強いのだ。
まあ猟師として才能があったので、このダンジョン探索の間に一番成長しているのは、実はクリフではないかとも思っている。
正直、ヘルチックをたいしたことないと言えるなら相当なものだ。
もしかしたら俺たちと合流するまでの間、おそらく五時間から六時間くらいではないかと思うが、その間にレベルが上がったのかもしれない。
「それよりおまえ、ペルカさんに何かおかしなことしなかっただろうな」
そう言って俺をじろりと睨む。これまで、少し少年めいた面影を貼りつけていたが、急に大人びた男の表情になった感じだ。
「おかしなことなんてするわけないだろ。クリフは俺をなんだと思ってるんだよ」
「化け蛙を連れた溢れ者の居候」
「あぶれものって、いや、まあ、たしかに、そんな面も無きにしも非ずだけどさ。俺は、助けてくれたペルカに恩返ししたいだけなんだよ。クリフだってそうだろ」
「……俺とおまえを一緒にするな」
クリフは俺の言葉を否定したが、ばつが悪そうにそっぽを向いた。まあ恋心もあるのは確かだろうけど、図星だろうからね。
「クリフはさ、その、あれだ……ペルカのことが好きなんだよな?」
「なッななっ何を突然言い出すんだよ!?」
「閉じ込められちまったのは誤算だけどさ。こんな状況だからこそ、心の拠り所があるってのは大事なことだと思うぜ。生き残るためにさ」
俺から指摘されるとは思っていなかったのか、クリフのやつはマジマジと俺を見詰めた。
「そう言うおまえはどうなんだよ?」
「へっ? 俺? いや、ほら俺はこの歳だし。あの娘は年の離れた妹でも見てるような感じだよ」
俺がそう言ったら、何故かクリフのやつが怪訝そうな顔をする。
「年の離れた……って、おまえいったいいくつなんだよ?」
あれ? 俺、二五歳くらいの年齢で【変幻】してたつもりなんだけど……かなり若く見られてるのか?
もしかして日本人の感覚と違った? そういえば、欧米人って日本人からは実際の年齢よりも年上に見えるんだっけ。
「二五歳だよ。一六歳のペルカとは九つも違うんだからさ」
「ちょっと待て。……おまえ何でペルカさんの歳を知ってるんだ」
ギロッと睨まれました。
「いや、お前たちと合流するまで時間があったから少し話しを聞いただけだよ。……それに今の俺には、誰かと恋愛出来るだけの心の余裕が無いんだよ。これは……女将さんに拾われる前のことだけどさ、俺、ひどい失敗をしちまってさ、そのせいで人が死んじまったんだよ……」
「なんの話だよ、突然……」
俺の突然の重い発言に、クリフは戸惑い気味な表情になる。
「まあちょっと聞いてくれよ。……俺はそいつを助けるために力を尽くした。いや尽くしたつもりだった。だけどさ俺の油断で、助けようとしていた相手を……この手――この手にかけてしまったんだ」
「……何でそんなことに」
「そいつを悪の道に堕とそうとしていたやつがいて、そいつに身体を操られたんだ」
「……なら、お前が殺したわけじゃないじゃないか」
「でもさ、この手に残ってるんだ……心臓を貫いてしまったときの感覚が……」
「カーサさんと話してた、剣をどうのって話しはそういう事か」
「あぁ、情けないけどさぁ、剣を持つことができないんだ」
「で、なんで俺にそんな話しをするんだ? 同情してほしいってわけじゃないんだろ」
「ただ、信じてほしいんだよ。ペルカと、そしてダンジョンなんてものが近くにできてしまったマクデル村のみんなの力になりたいんだって事を……クリフ、お前にさ」
俺は柄にも無く、素直な心境を吐露してしまった。
そんな俺の告白を、クリフは唯々神妙な面持ちで聞いていた。
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