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神様の家出。
ダンジョン攻略、青年の苦悩と這い寄る闇。
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「はあ……。どうしてこうなった」
クリフは、頭上で折り重なるように茂っている巨大な葉を見上げて途方に暮れていた。
巨大な葉の中には、森で見かけるシダの葉に似ているものもある。だがここまで巨大なものが存在するとは思ったこともなかった。
葉の下側では、霧が広がっていて先を見通すのに苦労する。これでははぐれた仲間を探すのに苦労しそうだ。
下生えも、蔦草が縦横に張り巡らされており、獣道のようなものも見当たらない。
「ペルカさんは大丈夫だろうか」
村の外れの森の中で、ゴブリンどもに襲われていた自分。その前に颯爽とあらわれ、奴らを蹴散らした彼女。
猟師たちから森の神とも呼ばれ敬われる狼が、人の形をして現れたような美しさに、クリフは一目で魅了されてしまった。
そんな彼女のため、伝説に語られているダンジョンにまでやってきた。
ダイというカーサさんのところに転がりこんだ居候が、ペルカさんに馴れ馴れしくしていて、その敵愾心も間違いなく含まれていたのは自覚している。
だがそれは、彼女の力になりたいという思いの前では些細な感情だった。
しかし実際に訪れたダンジョンは、耳にしていた伝説を遙かに越えていたのだ。
それを目の前に広がる風景によって、否応なしに認識させられる。
「俺たちが落ちてきたんだから天井が見えてもおかしくないだろうに……」
頭上で重なり合う大きな葉から、僅かにに覗く上空は、陽光のような温かい光りに満ちている。青い空には雲が浮んでいて、それだけを見ているとダンジョンから外に放り出されでもしたようだ。
「でも、ダンジョンの中なんだよな……」
状況を考えれば、ここが外であるわけがないのだ。そんな理不尽な状況をなんとか受け入れようとしていると。
ガサリッ!
背後で葉擦れの音が鳴った。
クリフは素早く弓に矢をつがえて、その方向に油断なく構える。霧に邪魔されるほどの距離ではないので、相手を確認してからでも十分に対応できるはずだ。間違ってもペルカさんたちを攻撃してしまうわけにはいかない。
「クリフにーに、はっけんけん」
そんな言葉とともにカナリーが腰もとに抱きついてきた。驚いたことに、彼女はクリフの背後から飛びついてきたのだ。
「えっ、なんで後ろ、じゃあ、前のは?」
驚きながらもクリフは、今一度葉擦れの音がした場所を見る。
………………
…………
……
カサリッ、と音を立ててそれは姿を見せた。
黄色い。
小さい。
丸い。
鳥の雛のような……って、雛だよな。
クリフは、ふーっと息をついて緊張をといた。
チョコンと葉陰から現れた雛、チョコン、チョコン、チョコンっと、さらに二羽三羽と現れる。
雛が一〇羽ほど現れたところで、クリフは違和感を感じた。それは、嬉々として反応しそうなカナリーがクリフの腰もとで固まっているからだ。
「カナリー?」
そう声を掛け、ほんの少し意識をカナリーに向けた瞬間。
黄色い雛が点滅するように赤い色に変わり、同時に顔の部分だけが醜く巨大化して牙を剥いた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
その顔中が皺深く歪み、大きく見開かれた目は血走っている。広げたくちばしの中には、蠢くような牙が何重もの円を描いて生えていた。
そんな化け物が、その身体だけは元の形を保って、ヒョコヒョコと迫ってくるのだ。しかもその速度は想像以上に素早い。
油断もあったが、クリフは驚きのあまりスキルを使うことも忘れて、つがえていた矢をあらぬ方向へと放ってしまった。
化け雛は素早く、すでに次の矢を放てる距離ではなくなっている。
クリフは腰に差した短刀を抜こうとしたが、手の震えから柄を滑らせて短刀を取り落としてしまった。
「あっ、あぁぁぁぁぁ……」
いよいよ化け雛が目の前に迫り、跳ねるように飛び掛かってきた。
クリフの膝からは力が抜け、その場へとへたり込んでしまった。そしてそんな己の力のなさに絶望する。
ダイやカーサさんだったら、こんな醜態はさらさないだろう。俺はこのままペルカさんの力にもなれず、この場所に屍を晒すのか――せめてカナリーだけでも逃がさなければ。
最後に残ったなけなしの勇気を振り絞り、クリフがカナリーを探すと、その彼女の背がクリフの前にあった。
広げた両腕、その手の指先には何本ものナイフが挟まれている。
つぎの瞬間、
「ピギュァ!」
「ピィ!」
「ピキュィ!!」
という鳴き声を上げて、化け雛たちの顔面にナイフが生える。
その巨大化した顔面が、まるで空気が抜けるように萎んでいき、しおれた化け雛が地面に落ちた。
その死骸は、赤でも黄でもなく青くなっていた。
………………。
…………。
化け雛たちが完全に息絶え、黒い泡を散らすように霧散していくのを確認したカナリーがくるりと振り返る。そして小首を傾げてクリフを見下ろした。
「クリフにーに、弱よわ?」
「クッ……」
クリフの悲壮な決意など知りもしないカナリー。彼女から吐き出された言葉に、クリフはより大きな無力感に襲われ視線を地に落とした。
罠などの感知や解除に長けていることは、ここまでの行程で理解していた。しかしこれまで戦闘には参加しなかった彼女が、これほどの戦闘技能を持っていようとは。
エスナという少女も、クリフよりも高い戦闘能力を持っている。
ははは、このダンジョン攻略で、俺が一番役に立っていないじゃないか……俺だけが足を引っ張って……。
俺は一体何をやっているんだろう。なんのために……。
「クリフにーには、ペルカねーねの事が好きなんでしょ?」
「なッ、なにを突然ッ!?」
暗闇に沈み込んでいたクリフの意識をカナリーの一言が強引に引き上げた。
「だから、ペルカお姉ちゃんにいいところを見せたかったんだよね?」
「……カナリー?」
これまでずーっと脳天気な笑顔を貼りつけたままだったカナリーの表情が変わっていた。
それはどこか挑発するような笑顔。
「でも、いまのクリフお兄ちゃんじゃ、ただの足手まといだよね」
そう言って、クスクスと笑う。
クスクス、クスクス――その笑い声はとても神経を逆なでするものだ。
「うるさい……うるさいうるさいうるさい!」
地面に膝をついたままのクリフは、両の手で耳をふさいで、その笑い声を跳ね飛ばすように叫んだ。しかしその声は頭の芯をゆらすように響く。
弱くて悪いか。確かに俺は弱い。でもここまでの探索で、スキルを発現し、元冒険者のカーサさんにも自分の素質がなかなかのものだと評価された。やればできるはずなのだ。そう――ペルカさんのためなら俺は……
「クリフお兄ちゃん……もっと強くなりたくない?」
「……強く……」
「うん。そうすればペルカお姉ちゃんもお兄ちゃんのことを好きになってくれるかもね」
「ペルカさんが俺を……」
いつの間にか、あたりにはさきほどまでと比較にならない深い霧が被っていた。
「ううん、もし好きになってくれなくても、力尽くで手にいれることだってできるよ」
カナリーの姿が、霧にまかれて薄暗い影のように霞んでいく。その姿は闇に誘う妖魔のようだ。
「力尽くで……」
頭の中で響く笑い声に酔ったように、クリフは自分の意識が朦朧としていくことを感じた。
駄目だ。この言葉を聞いてはいけない!
遠くで、何者かが警鐘の悲鳴を上げている。それは自分の理性だろうか……
「……キミは……なっ……」
深い霧にまぎれた、視線の先の影。膝立ちの自分と同じ高さにある彼女の瞳。改めてそれを見たクリフは身体をビクリとすくませて固まった。
霧の中で朗々と輝く彼女の瞳が――赤く輝いていたからだ。
カナリーの瞳は明るい緑色だったはずだ。
クリフは、もつれる舌に戸惑いながらも後じさろうとした。
「か……、あ……」
しかし身体が鉛のように重い。立ち上がることもままならず、その場でほんの少し上体だけが後ろに仰け反った。
なっ、俺、身体が、その言葉が口から発せられることはなかった。
「ふふふふ、クリフは、ペルカが欲しいんでしょ」
禍々しく光る赤い瞳が近づいてくる。
「ボクたちが力を貸してあげる」
その声はどこか、淫らささえ孕んでクリフの耳朶を打つ。
「ふふふふ……」
笑いながら近づいてくる赤い瞳が、クリフの意識を呑み込んでいく。
「よっ……」
寄るな! 必死に叫ぼうとしたその言葉は虚しくも深い霧に包まれてしまう。
口角を上げて笑うカナリーの顔には、無邪気さは完全に無く、禍々しさだけを貼りつけていた。
「アッ、ガァッ………………」
クリフは意識を失う直前、カナリーのか細い腕が、ズブリと自分の胸に沈み込むのを感じた。
クリフは、頭上で折り重なるように茂っている巨大な葉を見上げて途方に暮れていた。
巨大な葉の中には、森で見かけるシダの葉に似ているものもある。だがここまで巨大なものが存在するとは思ったこともなかった。
葉の下側では、霧が広がっていて先を見通すのに苦労する。これでははぐれた仲間を探すのに苦労しそうだ。
下生えも、蔦草が縦横に張り巡らされており、獣道のようなものも見当たらない。
「ペルカさんは大丈夫だろうか」
村の外れの森の中で、ゴブリンどもに襲われていた自分。その前に颯爽とあらわれ、奴らを蹴散らした彼女。
猟師たちから森の神とも呼ばれ敬われる狼が、人の形をして現れたような美しさに、クリフは一目で魅了されてしまった。
そんな彼女のため、伝説に語られているダンジョンにまでやってきた。
ダイというカーサさんのところに転がりこんだ居候が、ペルカさんに馴れ馴れしくしていて、その敵愾心も間違いなく含まれていたのは自覚している。
だがそれは、彼女の力になりたいという思いの前では些細な感情だった。
しかし実際に訪れたダンジョンは、耳にしていた伝説を遙かに越えていたのだ。
それを目の前に広がる風景によって、否応なしに認識させられる。
「俺たちが落ちてきたんだから天井が見えてもおかしくないだろうに……」
頭上で重なり合う大きな葉から、僅かにに覗く上空は、陽光のような温かい光りに満ちている。青い空には雲が浮んでいて、それだけを見ているとダンジョンから外に放り出されでもしたようだ。
「でも、ダンジョンの中なんだよな……」
状況を考えれば、ここが外であるわけがないのだ。そんな理不尽な状況をなんとか受け入れようとしていると。
ガサリッ!
背後で葉擦れの音が鳴った。
クリフは素早く弓に矢をつがえて、その方向に油断なく構える。霧に邪魔されるほどの距離ではないので、相手を確認してからでも十分に対応できるはずだ。間違ってもペルカさんたちを攻撃してしまうわけにはいかない。
「クリフにーに、はっけんけん」
そんな言葉とともにカナリーが腰もとに抱きついてきた。驚いたことに、彼女はクリフの背後から飛びついてきたのだ。
「えっ、なんで後ろ、じゃあ、前のは?」
驚きながらもクリフは、今一度葉擦れの音がした場所を見る。
………………
…………
……
カサリッ、と音を立ててそれは姿を見せた。
黄色い。
小さい。
丸い。
鳥の雛のような……って、雛だよな。
クリフは、ふーっと息をついて緊張をといた。
チョコンと葉陰から現れた雛、チョコン、チョコン、チョコンっと、さらに二羽三羽と現れる。
雛が一〇羽ほど現れたところで、クリフは違和感を感じた。それは、嬉々として反応しそうなカナリーがクリフの腰もとで固まっているからだ。
「カナリー?」
そう声を掛け、ほんの少し意識をカナリーに向けた瞬間。
黄色い雛が点滅するように赤い色に変わり、同時に顔の部分だけが醜く巨大化して牙を剥いた。
「うわぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!!」
その顔中が皺深く歪み、大きく見開かれた目は血走っている。広げたくちばしの中には、蠢くような牙が何重もの円を描いて生えていた。
そんな化け物が、その身体だけは元の形を保って、ヒョコヒョコと迫ってくるのだ。しかもその速度は想像以上に素早い。
油断もあったが、クリフは驚きのあまりスキルを使うことも忘れて、つがえていた矢をあらぬ方向へと放ってしまった。
化け雛は素早く、すでに次の矢を放てる距離ではなくなっている。
クリフは腰に差した短刀を抜こうとしたが、手の震えから柄を滑らせて短刀を取り落としてしまった。
「あっ、あぁぁぁぁぁ……」
いよいよ化け雛が目の前に迫り、跳ねるように飛び掛かってきた。
クリフの膝からは力が抜け、その場へとへたり込んでしまった。そしてそんな己の力のなさに絶望する。
ダイやカーサさんだったら、こんな醜態はさらさないだろう。俺はこのままペルカさんの力にもなれず、この場所に屍を晒すのか――せめてカナリーだけでも逃がさなければ。
最後に残ったなけなしの勇気を振り絞り、クリフがカナリーを探すと、その彼女の背がクリフの前にあった。
広げた両腕、その手の指先には何本ものナイフが挟まれている。
つぎの瞬間、
「ピギュァ!」
「ピィ!」
「ピキュィ!!」
という鳴き声を上げて、化け雛たちの顔面にナイフが生える。
その巨大化した顔面が、まるで空気が抜けるように萎んでいき、しおれた化け雛が地面に落ちた。
その死骸は、赤でも黄でもなく青くなっていた。
………………。
…………。
化け雛たちが完全に息絶え、黒い泡を散らすように霧散していくのを確認したカナリーがくるりと振り返る。そして小首を傾げてクリフを見下ろした。
「クリフにーに、弱よわ?」
「クッ……」
クリフの悲壮な決意など知りもしないカナリー。彼女から吐き出された言葉に、クリフはより大きな無力感に襲われ視線を地に落とした。
罠などの感知や解除に長けていることは、ここまでの行程で理解していた。しかしこれまで戦闘には参加しなかった彼女が、これほどの戦闘技能を持っていようとは。
エスナという少女も、クリフよりも高い戦闘能力を持っている。
ははは、このダンジョン攻略で、俺が一番役に立っていないじゃないか……俺だけが足を引っ張って……。
俺は一体何をやっているんだろう。なんのために……。
「クリフにーには、ペルカねーねの事が好きなんでしょ?」
「なッ、なにを突然ッ!?」
暗闇に沈み込んでいたクリフの意識をカナリーの一言が強引に引き上げた。
「だから、ペルカお姉ちゃんにいいところを見せたかったんだよね?」
「……カナリー?」
これまでずーっと脳天気な笑顔を貼りつけたままだったカナリーの表情が変わっていた。
それはどこか挑発するような笑顔。
「でも、いまのクリフお兄ちゃんじゃ、ただの足手まといだよね」
そう言って、クスクスと笑う。
クスクス、クスクス――その笑い声はとても神経を逆なでするものだ。
「うるさい……うるさいうるさいうるさい!」
地面に膝をついたままのクリフは、両の手で耳をふさいで、その笑い声を跳ね飛ばすように叫んだ。しかしその声は頭の芯をゆらすように響く。
弱くて悪いか。確かに俺は弱い。でもここまでの探索で、スキルを発現し、元冒険者のカーサさんにも自分の素質がなかなかのものだと評価された。やればできるはずなのだ。そう――ペルカさんのためなら俺は……
「クリフお兄ちゃん……もっと強くなりたくない?」
「……強く……」
「うん。そうすればペルカお姉ちゃんもお兄ちゃんのことを好きになってくれるかもね」
「ペルカさんが俺を……」
いつの間にか、あたりにはさきほどまでと比較にならない深い霧が被っていた。
「ううん、もし好きになってくれなくても、力尽くで手にいれることだってできるよ」
カナリーの姿が、霧にまかれて薄暗い影のように霞んでいく。その姿は闇に誘う妖魔のようだ。
「力尽くで……」
頭の中で響く笑い声に酔ったように、クリフは自分の意識が朦朧としていくことを感じた。
駄目だ。この言葉を聞いてはいけない!
遠くで、何者かが警鐘の悲鳴を上げている。それは自分の理性だろうか……
「……キミは……なっ……」
深い霧にまぎれた、視線の先の影。膝立ちの自分と同じ高さにある彼女の瞳。改めてそれを見たクリフは身体をビクリとすくませて固まった。
霧の中で朗々と輝く彼女の瞳が――赤く輝いていたからだ。
カナリーの瞳は明るい緑色だったはずだ。
クリフは、もつれる舌に戸惑いながらも後じさろうとした。
「か……、あ……」
しかし身体が鉛のように重い。立ち上がることもままならず、その場でほんの少し上体だけが後ろに仰け反った。
なっ、俺、身体が、その言葉が口から発せられることはなかった。
「ふふふふ、クリフは、ペルカが欲しいんでしょ」
禍々しく光る赤い瞳が近づいてくる。
「ボクたちが力を貸してあげる」
その声はどこか、淫らささえ孕んでクリフの耳朶を打つ。
「ふふふふ……」
笑いながら近づいてくる赤い瞳が、クリフの意識を呑み込んでいく。
「よっ……」
寄るな! 必死に叫ぼうとしたその言葉は虚しくも深い霧に包まれてしまう。
口角を上げて笑うカナリーの顔には、無邪気さは完全に無く、禍々しさだけを貼りつけていた。
「アッ、ガァッ………………」
クリフは意識を失う直前、カナリーのか細い腕が、ズブリと自分の胸に沈み込むのを感じた。
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