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神様の家出。
ダンジョン攻略、少女とペルカ。
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アラクネーとの戦闘は思いもかけない展開で終わった。
ヤツも捕えてあったはずの獲物から受けた突然の攻撃に、対処する間もなかったようだ。
アラクネーの巣に囚われていたペルカも、凍った巣が崩れたときに脱出していた。
同じように巣に囚われていた糸玉、いや、糸に巻かれた子供らしきモノも、しっかり回収して地面に降ろしていた。
ペルカは燃えさかるアラクネーに一度視線を向けたあと、俺の近くにやってきた。
「ダイさん、その子は……その、大丈夫なのですか?」
俺の左足に張り付くように抱きついている少女を見るペルカは、怪しいものに対峙でもするように身構えている。
彼女も、この子があの不思議な力でアラクネーを斃したのを見ていた。だからだろうかペルカにしては珍しく強い警戒心があらわだ。
斃されたアラクネーは命が尽きたのだろう、黒い泡となって霧散してゆく、身体にまとっていた炎もそれに合わせて飛散していく。ヤツがドロップしたアイテムが気になるところだが、いまはそんな場合じゃないよね。
「アイツを斃してくれたんだから……、悪い子じゃあ、ないと思うんだけど」
俺は霧散したアラクネーから視線を外すと、遠慮がちに少女の頭に手を置いて軽く撫でた。
少女は嬉しそうに目を細め、俺の足をさらにギューッと抱きしめると、スニスニと頬を擦り付けてくる。
なんだか、よく慣れたペットが主人に甘えているようだ。
「そんなに簡単に信じたら危ないのですよ! アナタ、ダイさんから離れるのです!」
ペルカはズカズカと近づいてくると女の子を俺から引き離そうと背後からその身体を引っ張った。
「なっ、ペルカ!? どうしたの――もしかして怒ってる?」
どうしたんだろうペルカ? こんなペルカは初めて見たぞ。
「怒ってるのではないのですよ。この子が信用できないだけなのです。ダイさんは警戒心がなさ過ぎなのです!」
「………………」
ペルカの強い言葉に、少女はギューッと俺の足に絡めた腕に力を込めて、離れまいと顔を伏せた。
「むーーっ! 離れるのです~~!」
俺まで振り回しそうな勢いで、ペルカが少女を引っ張る。
フルフル。
少女は首を振て、手だけでなく足まで俺に絡めてきた。それにしても……。
「ペルカ! 止めるんだ。いくらなんでもどうかしてるぞ、いつもの君らしくもない」
俺がペルカの名前を強く呼ぶと、彼女はビクリとして少女から手を離した。
「はうッ、……ワタシ、そんな……ワタシはただ……」
先ほどまでどこかムッとした表情を浮かべていたペルカは、我に返ったように俺に目を向けた。ペルカの瞳にはどこか怯えたような光が覗き見えた。
「……ゴメン、俺も強く言いすぎた。でもこの子が怯えてるじゃないか」
俺は軽く包むように抱いている少女に視線を落した。
「ペルカが心配してくれるのは嬉しい――けど、やっぱりこの子が俺たちに何か害をあたえるとは思えないんだ」
俺にはこの子が、離れていた親を見つけてすがり付く迷子の子供のように見えるのだ。
「……ごめんなさいなのです。ワタシ――気持ちが昂ぶっていたのです……」
ペルカは頭の上の三角耳をシュンと垂らし、その大きな目を細めて顔を下にむけた。顔を伏せる一瞬、その瞳の中に悲しみにも似た光が見えたのは気のせいだろうか。
「いや、ほんとうはペルカみたいに慎重になったほうがいいんだと思う、ダンジョンは魔神の領域らしいしね。でも、この子については俺にまかせて欲しいんだ」
これは完全に俺の我儘だ。この子から受けるこの感覚を信じたい。
「おわッ!?」
不意に俺の目のまえを、矢が空気を切り裂いて通り抜けた。
「キサマ! ペルカさんに何をした! 泣いてるじゃないか!!」
駆け寄ってきたクリフが、したたかに俺の頬を殴りつけた。倒れることはなかったが、なかなか良いパンチだ。
クリフに言われて今一度ペルカを見ると、彼女の頬にツーと涙が流れた跡が見えた。
ペルカとこの子についての話をしている間にも、ガシャガシャと氷を砕いている音が響いてはいたのだ。
女将さんたちは自力で氷の棘壁を排除したらしい。
氷の棘壁を抜けたクリフは、氷を砕く音に紛れながらも、俺とペルカの遣り取りが聞こえていたのだろう、そして女の子を抱きよせる俺の前で、涙を流して俯いていているペルカを目にして、俺が彼女を責めていると受け取ったらしい。それは、ある意味間違いではないので、俺は彼の拳を甘んじて受けいれた。
「クリフさん! 何でもないのです。誤解なのですよ!」
クリフの行動に驚いたペルカは、彼に縋り付いて、次の打撃を止めた。
俺の足下でも、驚いた少女がギュウと俺にしがみ付いている。
「ゴアッ!」
「グッ!」
ゴツン、ゴツン――と、クリフの後ろから歩いてきた女将さんが、俺とクリフの頭に拳を落した。
…………クリフの拳よりこっちのほうがなんぼかキツい。
「コラ! アンタらいいかげんにしな。確かに戦闘は終わったけどさここはダンジョンの中なんだよ。それに、あの上に吊されてるアラクネーの糸玉。あの中に、まだ何が入ってるか分からないんだからね。そら、まずはあの糸玉を降ろすよ」
女将さんは呆れたようすで、肩に剣を担いだ格好のまま鍾乳洞の天井を視線で指した。
「ああっ! そうなのです。あの子――ワタシには糸がとれなかったのです。カーサさん、早く解放してあげて欲しいのです」
ペルカが、女将さんの腕を掴み、地面に横たえた糸玉へを引っ張っていった。
後に残された俺とクリフは、気まずく視線をあわせるが、クリフはフイッと視線を外すと二人を追い掛けていった。
フッ、クリフのヤツまだまだ若いな。……あれ、俺って小っちゃい?
いやいやいや、そんなこと考えてる場合じゃないよね。
「えーッと、そろそろ離してくれないかな。離れても俺はどこにも行かないから――ねっ」
この場に残された俺は足下の少女に、できる限り優しい笑顔を浮かべて、その頭を静かに撫でる。
少しのあいだそのまま優しく頭を撫でていたら、少女はやっと安心したのだろうか、コクリと頷くと左足に絡めていた腕を解いてくれた。まあ、俺のズボンをしっかりと握ってはいるんだけど、抱きつかれているよりはだいぶ行動しやすい。
「みんなのところにいこうか」
コクリ。
と、少女は頷く。
なんとなく思っていたのだが、どうもこの子は口がきけないらしい。こっちの言っていることは分かっているようなので、おそらくはステータスにあった状態異常:緘黙というやつなのだろう。
「こいつは……」
俺たちが、みんなのところに近づくと、女将さんが腰に手を当てて糸に巻かれた子供を見ていた。
「………………」
糸玉から外に出ている顔の部分を見ると、幼いながらも綺麗な顔立ちをしていて、それだけを見ると女の子ではないかと思われる。
この子を包んでいる糸は、俺のズボンを掴んでいる少女がアラクネーを斃したあの氷結の攻撃が残っていていまだに凍り付いている。
「…………」
「まさか、凍死したんじゃ……」
動かないこの子を見てクリフがぽつりと呟いた。たしかに、どこか青白い顔をしているようにも見える。
「……」
「ワタシがもっと早く、何とかしていれば……」
ペルカも、動かないこの子に悲壮なつぶやきを漏らした。
「……クゥ。……う~ん。ムニャムニャ――ニヘヘ……」
「寝てるんかい!!」
思わず突っ込んでしまったが、それまでまったく動かなかったこの子が、一つ息を吐くと、にへらっと笑みを浮かべた。
良い夢見てるみたいだねキミ!
しかし戦闘の途中から静かだなとは思っていたが、寝てたんかい!
俺たちにたいする呼びかけも途中から力が抜けていた感じだったしな。まあ、もしかすると最後に残った体力を振り絞っていたという可能性もあるか。
「生きてるみたいだね。――さて、どうしたもんか、砕くわけにもいかないし、今のうちなら剣で切れるかね――アンタらちょっと離れてな」
女将さんは肩に担いだままの剣を構えなおした。
精神統一をするように目を瞑った女将さんは、少しの間そのままの体勢で止まる。
「フンッ!」
女将さんは目を開いた瞬間に声を上げて、糸玉の上に剣を走らせた。
瞬きばかりの間をあけて糸玉の上に筋が走り、手が入るほどの隙間が空いた。
「フーッ、この手の繊細な剣技は得意じゃないんだけどさ、巧くいってよかったよ」
言いながら女将さんは、糸玉に作った隙間に手を掛けて、 バカリッ! と、糸玉を剥ぎ取った。
「とりあえずさ、マントか何か掛けておいてやりなよ。その子が目を覚ますまでに、上のヤツも片付けちまおう」
糸玉を剥ぎ取る間にもその子は目をさますようすがなかった。よほど体力が消耗しているのか――とも思うが、それにしては何やら良い夢を見ているようで、ムニャムニャとよだれを垂らしながらニヤニヤしていた。
ヤツも捕えてあったはずの獲物から受けた突然の攻撃に、対処する間もなかったようだ。
アラクネーの巣に囚われていたペルカも、凍った巣が崩れたときに脱出していた。
同じように巣に囚われていた糸玉、いや、糸に巻かれた子供らしきモノも、しっかり回収して地面に降ろしていた。
ペルカは燃えさかるアラクネーに一度視線を向けたあと、俺の近くにやってきた。
「ダイさん、その子は……その、大丈夫なのですか?」
俺の左足に張り付くように抱きついている少女を見るペルカは、怪しいものに対峙でもするように身構えている。
彼女も、この子があの不思議な力でアラクネーを斃したのを見ていた。だからだろうかペルカにしては珍しく強い警戒心があらわだ。
斃されたアラクネーは命が尽きたのだろう、黒い泡となって霧散してゆく、身体にまとっていた炎もそれに合わせて飛散していく。ヤツがドロップしたアイテムが気になるところだが、いまはそんな場合じゃないよね。
「アイツを斃してくれたんだから……、悪い子じゃあ、ないと思うんだけど」
俺は霧散したアラクネーから視線を外すと、遠慮がちに少女の頭に手を置いて軽く撫でた。
少女は嬉しそうに目を細め、俺の足をさらにギューッと抱きしめると、スニスニと頬を擦り付けてくる。
なんだか、よく慣れたペットが主人に甘えているようだ。
「そんなに簡単に信じたら危ないのですよ! アナタ、ダイさんから離れるのです!」
ペルカはズカズカと近づいてくると女の子を俺から引き離そうと背後からその身体を引っ張った。
「なっ、ペルカ!? どうしたの――もしかして怒ってる?」
どうしたんだろうペルカ? こんなペルカは初めて見たぞ。
「怒ってるのではないのですよ。この子が信用できないだけなのです。ダイさんは警戒心がなさ過ぎなのです!」
「………………」
ペルカの強い言葉に、少女はギューッと俺の足に絡めた腕に力を込めて、離れまいと顔を伏せた。
「むーーっ! 離れるのです~~!」
俺まで振り回しそうな勢いで、ペルカが少女を引っ張る。
フルフル。
少女は首を振て、手だけでなく足まで俺に絡めてきた。それにしても……。
「ペルカ! 止めるんだ。いくらなんでもどうかしてるぞ、いつもの君らしくもない」
俺がペルカの名前を強く呼ぶと、彼女はビクリとして少女から手を離した。
「はうッ、……ワタシ、そんな……ワタシはただ……」
先ほどまでどこかムッとした表情を浮かべていたペルカは、我に返ったように俺に目を向けた。ペルカの瞳にはどこか怯えたような光が覗き見えた。
「……ゴメン、俺も強く言いすぎた。でもこの子が怯えてるじゃないか」
俺は軽く包むように抱いている少女に視線を落した。
「ペルカが心配してくれるのは嬉しい――けど、やっぱりこの子が俺たちに何か害をあたえるとは思えないんだ」
俺にはこの子が、離れていた親を見つけてすがり付く迷子の子供のように見えるのだ。
「……ごめんなさいなのです。ワタシ――気持ちが昂ぶっていたのです……」
ペルカは頭の上の三角耳をシュンと垂らし、その大きな目を細めて顔を下にむけた。顔を伏せる一瞬、その瞳の中に悲しみにも似た光が見えたのは気のせいだろうか。
「いや、ほんとうはペルカみたいに慎重になったほうがいいんだと思う、ダンジョンは魔神の領域らしいしね。でも、この子については俺にまかせて欲しいんだ」
これは完全に俺の我儘だ。この子から受けるこの感覚を信じたい。
「おわッ!?」
不意に俺の目のまえを、矢が空気を切り裂いて通り抜けた。
「キサマ! ペルカさんに何をした! 泣いてるじゃないか!!」
駆け寄ってきたクリフが、したたかに俺の頬を殴りつけた。倒れることはなかったが、なかなか良いパンチだ。
クリフに言われて今一度ペルカを見ると、彼女の頬にツーと涙が流れた跡が見えた。
ペルカとこの子についての話をしている間にも、ガシャガシャと氷を砕いている音が響いてはいたのだ。
女将さんたちは自力で氷の棘壁を排除したらしい。
氷の棘壁を抜けたクリフは、氷を砕く音に紛れながらも、俺とペルカの遣り取りが聞こえていたのだろう、そして女の子を抱きよせる俺の前で、涙を流して俯いていているペルカを目にして、俺が彼女を責めていると受け取ったらしい。それは、ある意味間違いではないので、俺は彼の拳を甘んじて受けいれた。
「クリフさん! 何でもないのです。誤解なのですよ!」
クリフの行動に驚いたペルカは、彼に縋り付いて、次の打撃を止めた。
俺の足下でも、驚いた少女がギュウと俺にしがみ付いている。
「ゴアッ!」
「グッ!」
ゴツン、ゴツン――と、クリフの後ろから歩いてきた女将さんが、俺とクリフの頭に拳を落した。
…………クリフの拳よりこっちのほうがなんぼかキツい。
「コラ! アンタらいいかげんにしな。確かに戦闘は終わったけどさここはダンジョンの中なんだよ。それに、あの上に吊されてるアラクネーの糸玉。あの中に、まだ何が入ってるか分からないんだからね。そら、まずはあの糸玉を降ろすよ」
女将さんは呆れたようすで、肩に剣を担いだ格好のまま鍾乳洞の天井を視線で指した。
「ああっ! そうなのです。あの子――ワタシには糸がとれなかったのです。カーサさん、早く解放してあげて欲しいのです」
ペルカが、女将さんの腕を掴み、地面に横たえた糸玉へを引っ張っていった。
後に残された俺とクリフは、気まずく視線をあわせるが、クリフはフイッと視線を外すと二人を追い掛けていった。
フッ、クリフのヤツまだまだ若いな。……あれ、俺って小っちゃい?
いやいやいや、そんなこと考えてる場合じゃないよね。
「えーッと、そろそろ離してくれないかな。離れても俺はどこにも行かないから――ねっ」
この場に残された俺は足下の少女に、できる限り優しい笑顔を浮かべて、その頭を静かに撫でる。
少しのあいだそのまま優しく頭を撫でていたら、少女はやっと安心したのだろうか、コクリと頷くと左足に絡めていた腕を解いてくれた。まあ、俺のズボンをしっかりと握ってはいるんだけど、抱きつかれているよりはだいぶ行動しやすい。
「みんなのところにいこうか」
コクリ。
と、少女は頷く。
なんとなく思っていたのだが、どうもこの子は口がきけないらしい。こっちの言っていることは分かっているようなので、おそらくはステータスにあった状態異常:緘黙というやつなのだろう。
「こいつは……」
俺たちが、みんなのところに近づくと、女将さんが腰に手を当てて糸に巻かれた子供を見ていた。
「………………」
糸玉から外に出ている顔の部分を見ると、幼いながらも綺麗な顔立ちをしていて、それだけを見ると女の子ではないかと思われる。
この子を包んでいる糸は、俺のズボンを掴んでいる少女がアラクネーを斃したあの氷結の攻撃が残っていていまだに凍り付いている。
「…………」
「まさか、凍死したんじゃ……」
動かないこの子を見てクリフがぽつりと呟いた。たしかに、どこか青白い顔をしているようにも見える。
「……」
「ワタシがもっと早く、何とかしていれば……」
ペルカも、動かないこの子に悲壮なつぶやきを漏らした。
「……クゥ。……う~ん。ムニャムニャ――ニヘヘ……」
「寝てるんかい!!」
思わず突っ込んでしまったが、それまでまったく動かなかったこの子が、一つ息を吐くと、にへらっと笑みを浮かべた。
良い夢見てるみたいだねキミ!
しかし戦闘の途中から静かだなとは思っていたが、寝てたんかい!
俺たちにたいする呼びかけも途中から力が抜けていた感じだったしな。まあ、もしかすると最後に残った体力を振り絞っていたという可能性もあるか。
「生きてるみたいだね。――さて、どうしたもんか、砕くわけにもいかないし、今のうちなら剣で切れるかね――アンタらちょっと離れてな」
女将さんは肩に担いだままの剣を構えなおした。
精神統一をするように目を瞑った女将さんは、少しの間そのままの体勢で止まる。
「フンッ!」
女将さんは目を開いた瞬間に声を上げて、糸玉の上に剣を走らせた。
瞬きばかりの間をあけて糸玉の上に筋が走り、手が入るほどの隙間が空いた。
「フーッ、この手の繊細な剣技は得意じゃないんだけどさ、巧くいってよかったよ」
言いながら女将さんは、糸玉に作った隙間に手を掛けて、 バカリッ! と、糸玉を剥ぎ取った。
「とりあえずさ、マントか何か掛けておいてやりなよ。その子が目を覚ますまでに、上のヤツも片付けちまおう」
糸玉を剥ぎ取る間にもその子は目をさますようすがなかった。よほど体力が消耗しているのか――とも思うが、それにしては何やら良い夢を見ているようで、ムニャムニャとよだれを垂らしながらニヤニヤしていた。
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