41 / 80
神様Help!
戦闘だって、真面目にやるよ!?(後)
しおりを挟む
『……こんな所で言うことでは無いと思いますが――自分のあずかり知らないところでいろいろと画策されるのは、正直、良い気分じゃありません』
俺の口から出た率直な苦情に聞いたブリンダは、小さな驚きの表情を浮かべると、一転して面白いものでも見るように表情を緩めた。
『それについては、申し訳なく思います。……ですが、私たちもこの星界を守るという職務があるのです。その為に、これからも思惑を持ってアナタに接することもあるでしょう……しかしそうでないときには、全力をもってアナタに協力しましょう。戦女神の筆頭として代理どのに確約します』
彼女は俺の言葉の真意を違えず理解してくれた上で返事をくれた。
しかし……ホントに戦女神筆頭だったんだ。サテラやシュアルさんの話にたまに出てきてたけど、イメージしてたのと違う。
しかも自分たちの立場もあるから、これからも俺に対して自分たちの思惑のために動くこともあるよと言ってくれたのには正直、強い誠実さを感じた。
もうそんなことはしませんなどと綺麗事を言われるよりずっと良い。
『ヴリンダさんは良い女ですね。……では、行きます!!』
これまで心の奥に淀んだように溜まっていた胸のつかえが取れ、俺はスッキリとした気持ちで言い放った。
『なっ、なにを言いだすんですか代理どの! クッ!』
俺はヴリンダとの決着を付けるために鋭く踏出したが、それに対して彼女の反応が妙に遅れた。
あれ? なんか顔が赤いけど、……俺なんか変なこと言ったか?
しかしさすがは戦女神だ、一瞬の後れをものともせず俺より素早い攻撃を繰り出してきた。
袈裟懸けに打ち込まれる斬檄。
俺は彼女の剣に対角線上に斜め下からかち上げるように自分の剣を打ち合わせ一瞬の停滞を生む。次の瞬間、足下から捻りの力を上半身につなぎ、打ち合わされた剣にまで力を流していく。
ドギャン!
という鋭い音を立て、俺の足下が沈み込みクレーターが生まれる。と同時に俺の剣と打ち合わせていたヴリンダの剣先が折れ飛んだ。
彼女の剣を折った俺の剣はそのまま彼女の首筋に進むが、剣先が首筋に吸い込まれる寸前、彼女は後方に飛びすさった。
アレーナは、シンと音もなく静寂に包まれていた。
「これは……、私の負けですね」
ヴリンダは折れた剣を審議員に示すように晒して言った。
ワーーーーッと、コロッセオ全体が揺れるような歓声が挙がる。
『最後の一撃、見事でした。まさか剣を折られるなど……初めての経験です。バルバロイに鍛えられとはいえ三年でこれほどの力を付けるとは感服しました』
ヴリンダの表情は確かな称賛が見える。
しかし彼女、途中で盾を拾う機会が何度もあったにもかかわらず、結局最後まで片手の剣だけで戦ってたな。盾を使えばもっと戦い方の幅も広がったろうし、かなり手加減されていたんだろう。
俺とヴリンダは、剣を納めると固く握手を交わした。
先ほど以上の歓声が挙がり、俺とヴリンダを讃える声がアレーナ中から響いた。
その後、審議員の正式な判定を受けて、俺のトーナメント優勝が決定した。
やっと……やっと、デビッドと戦える。
……長かったー。
優勝とはいっても明後日には筆頭剣闘士であるデビッドとの、その座を賭けた戦いがあるのだから正直なところ壮大な前哨戦だ。
この地に降臨してからそろそろひと月だもんな。
まあそれは良いんだけどさ、決勝に進むに従って試合の間隔が短くなるってどういうことよ。
「おう、ご苦労だったな」
控え通路に戻るとバルトスが上機嫌で俺の背中をどやした。
「痛いよ、バルトス」
このひと月でやっと彼を呼び捨てにすることには慣れたが、この体育会系のノリにはいまだに慣れない。
「おーーーー、ヤンマーどの! こちらにいらっしゃいましたか!」
ベルバドのおっちゃんが俺とバルトスを見付けてドタドタと駆けてきた。
「いやいや、よくやってくださった。興行師として二十余年、はじめて――はじめて私の契約剣闘士からトーナメントの優勝者を出すことができました! いやー、これでヤンマーどのがデビッドに勝ちでもしたら筆頭剣闘士との契約興行師……、ハッ! 夢ではありませんよな、バルトスさまチョット頬を張ってみてくれませんか!」
おっちゃんは俺のトーナメント優勝にバルトス以上に上機嫌で夢心地のようだ。しかも、俺やバルトスの呼称が、兄ちゃんと旦那から、殿と様に変わって接し方も恭しくなっている。
でもおっちゃん、バルトスに頬を張られたら首から上が無くなるよ。
まあ、おっちゃん首無いけどね。
「落ち着けベルバド」
バルトスが、指先で軽く額をつくと酒樽……もとい、おっちゃんは駆けてきた方向にゴロゴロと――って、オイ! 俺はそのままいくと控え通路に置かれてある槍立てにストライク! のおっちゃんを助けに走る。
「夢では……ありませんでした……」
ギリギリ槍立て前でおっちゃんを止めることができたが、その一言を残しガクリと気絶した。
俺はおっちゃんを近くにあった長椅子に横たえるとバルトスに向き直った。
「ところでバルトス、おまえ彼女と示し合わせてたんだな」
「あぁ? べつに示し合わせたわけじゃねえよ。だいたい、奴に気付いたのだって昨日のことだぞ。奴と話しはしたが、なにを考えてるのか聞きただしただけだ」
「まあ、どっちにしても予定どおりになったわけだけど。本当に良いのか?」
「それは俺が言うことだな。オメエ――覚悟はできてるのか?」
そうなのだ、この決勝までに俺の神レベルが上がれば、デビッドを救うことのできるスキルが出現する可能性もあったのだが……。
俺は頭の中で〈ステータス〉と唱える。
(ステータス)
大和大地〈主神代理〉
神レベル3
神力20 → 86
神スキル
【降臨】神力10:【神託】神力1:【スキル付与】神力1:【加護】神力1:【種族加護】神力5~10:【天啓】神力2:【神体創造】神力5:【人化降臨】神力2~(付加術:【天界復活】神力5:【神器附帯】神力1)
所持神器:〈獣神の足紋〉〈界蜃の袋〉
〈大和大地 22歳〉人族 男
創造神 (?ゃ?吟???)
守護神 (サテラ)(シュアル)
クラス:剣士レベル21 → 22(メイン)、闘士レベル17
生命力 150/150(83+67) → 159/159(90+69)
魔力 158/158(87+71) → 168/168(95+73)
力 62 → 68
耐久力 42 → 43 + 7(装備修正)
耐魔力 64 → 68
知力 48 → 51
精神力 63 → 69
俊敏性 54 → 60+ 5(加護修正)
器用度 54 → 57
スキル:剣術Lv28→30、格闘術Lv21、体術Lv24→25、憑獣の術(消費MP30)、探査、武の才、戦の才、菓匠の才
種族スキル:考案
装備:グラディウス、すね当て、腕甲
所持品:界蜃の袋
このトーナメントの間に微妙に能力値が成長してるだけに、神レベルの微動だにしなさが残念だ。
これはやっぱり、なにか特別な条件が入っているんだろう。
「ギリギリまでは足掻いてみるよ」
俺はステータスを確認し、先ほどのバルトスの問いに答えた。
「………………」
その言葉に、バルトスは肩を竦めると、
「まっ、それも良いさ。だがな。最後の最後に躊躇するんじゃねえぞ。たとえ魔に侵されていようとも戦士の誇りを汚すことだけはしてくれるな」
真剣な表情で言った。
それは、魔に堕ちたとはいえ自身が目を掛けてきたデビッドへの思いやりだろう。
できたら殺さずに事を済ませたいとは思っている。だがその時のための覚悟はしておかないと、彼らに対して不誠実というものだろう。
◆◇◆◇◆◇
トーナメントの決勝が終わりコロッセオのアレーナの人影はまばらだ。
アレーナの貴賓席にいた観客たちはすでにひとりを除いていなくなっている。そのひとり、ルチアは試合場に穿たれたクレーターを目にたたずんでいた。
(アタシの目も曇ったもんだよ、アイツがあそこまでの力を持っていたとは……。
アナタが力量を見間違うなんて珍しいですね。でも、前勇者のときも同じようなことを言っていませんでしたっけ?
何百年前の話だよ! あのときはアタシだってまだまだ若かったんだしょうがないだろ。
しかしあの人、神使かどうかは別として、神々の陣営に囲われていることは確かのようですね。
あのお兄ちゃんが神神の兵士になるの? ボク、なんか想像できないなぁ。
バルトスが闘神の神使らしいことは確定してるし、ヴリンダも識神の巫女と行動を共にしているところを見るとそちらに関係してるんだろうね。
どちらが主導してこの結界を維持しているのか――、まあ初めからこのエルトーラにいたバルトスの主である闘神の仕業でしょうが、よいよデビッドを見捨てて私たちだけでも逃げ出すつもりでいたほうが良さそうですね。
あーあっ、勿体ないなぁ、接触から考えたら五年もかけてここまで育てたのにね。
アタシらの野望を果たす為には、どうしたって生き残らなけりゃならないんだ、デビッドはアタシらにとっちゃ、ただのコマなんだから別のコマを探すしかないさ。それにいまのアタシらにゃ、時間は永遠にあるんだからさ。
そうですね。その方向で準備しておきます)
ルチアは、大和が下がった控え通路への出入り口に軽く視線を送るとアレーナから立ち去った。
俺の口から出た率直な苦情に聞いたブリンダは、小さな驚きの表情を浮かべると、一転して面白いものでも見るように表情を緩めた。
『それについては、申し訳なく思います。……ですが、私たちもこの星界を守るという職務があるのです。その為に、これからも思惑を持ってアナタに接することもあるでしょう……しかしそうでないときには、全力をもってアナタに協力しましょう。戦女神の筆頭として代理どのに確約します』
彼女は俺の言葉の真意を違えず理解してくれた上で返事をくれた。
しかし……ホントに戦女神筆頭だったんだ。サテラやシュアルさんの話にたまに出てきてたけど、イメージしてたのと違う。
しかも自分たちの立場もあるから、これからも俺に対して自分たちの思惑のために動くこともあるよと言ってくれたのには正直、強い誠実さを感じた。
もうそんなことはしませんなどと綺麗事を言われるよりずっと良い。
『ヴリンダさんは良い女ですね。……では、行きます!!』
これまで心の奥に淀んだように溜まっていた胸のつかえが取れ、俺はスッキリとした気持ちで言い放った。
『なっ、なにを言いだすんですか代理どの! クッ!』
俺はヴリンダとの決着を付けるために鋭く踏出したが、それに対して彼女の反応が妙に遅れた。
あれ? なんか顔が赤いけど、……俺なんか変なこと言ったか?
しかしさすがは戦女神だ、一瞬の後れをものともせず俺より素早い攻撃を繰り出してきた。
袈裟懸けに打ち込まれる斬檄。
俺は彼女の剣に対角線上に斜め下からかち上げるように自分の剣を打ち合わせ一瞬の停滞を生む。次の瞬間、足下から捻りの力を上半身につなぎ、打ち合わされた剣にまで力を流していく。
ドギャン!
という鋭い音を立て、俺の足下が沈み込みクレーターが生まれる。と同時に俺の剣と打ち合わせていたヴリンダの剣先が折れ飛んだ。
彼女の剣を折った俺の剣はそのまま彼女の首筋に進むが、剣先が首筋に吸い込まれる寸前、彼女は後方に飛びすさった。
アレーナは、シンと音もなく静寂に包まれていた。
「これは……、私の負けですね」
ヴリンダは折れた剣を審議員に示すように晒して言った。
ワーーーーッと、コロッセオ全体が揺れるような歓声が挙がる。
『最後の一撃、見事でした。まさか剣を折られるなど……初めての経験です。バルバロイに鍛えられとはいえ三年でこれほどの力を付けるとは感服しました』
ヴリンダの表情は確かな称賛が見える。
しかし彼女、途中で盾を拾う機会が何度もあったにもかかわらず、結局最後まで片手の剣だけで戦ってたな。盾を使えばもっと戦い方の幅も広がったろうし、かなり手加減されていたんだろう。
俺とヴリンダは、剣を納めると固く握手を交わした。
先ほど以上の歓声が挙がり、俺とヴリンダを讃える声がアレーナ中から響いた。
その後、審議員の正式な判定を受けて、俺のトーナメント優勝が決定した。
やっと……やっと、デビッドと戦える。
……長かったー。
優勝とはいっても明後日には筆頭剣闘士であるデビッドとの、その座を賭けた戦いがあるのだから正直なところ壮大な前哨戦だ。
この地に降臨してからそろそろひと月だもんな。
まあそれは良いんだけどさ、決勝に進むに従って試合の間隔が短くなるってどういうことよ。
「おう、ご苦労だったな」
控え通路に戻るとバルトスが上機嫌で俺の背中をどやした。
「痛いよ、バルトス」
このひと月でやっと彼を呼び捨てにすることには慣れたが、この体育会系のノリにはいまだに慣れない。
「おーーーー、ヤンマーどの! こちらにいらっしゃいましたか!」
ベルバドのおっちゃんが俺とバルトスを見付けてドタドタと駆けてきた。
「いやいや、よくやってくださった。興行師として二十余年、はじめて――はじめて私の契約剣闘士からトーナメントの優勝者を出すことができました! いやー、これでヤンマーどのがデビッドに勝ちでもしたら筆頭剣闘士との契約興行師……、ハッ! 夢ではありませんよな、バルトスさまチョット頬を張ってみてくれませんか!」
おっちゃんは俺のトーナメント優勝にバルトス以上に上機嫌で夢心地のようだ。しかも、俺やバルトスの呼称が、兄ちゃんと旦那から、殿と様に変わって接し方も恭しくなっている。
でもおっちゃん、バルトスに頬を張られたら首から上が無くなるよ。
まあ、おっちゃん首無いけどね。
「落ち着けベルバド」
バルトスが、指先で軽く額をつくと酒樽……もとい、おっちゃんは駆けてきた方向にゴロゴロと――って、オイ! 俺はそのままいくと控え通路に置かれてある槍立てにストライク! のおっちゃんを助けに走る。
「夢では……ありませんでした……」
ギリギリ槍立て前でおっちゃんを止めることができたが、その一言を残しガクリと気絶した。
俺はおっちゃんを近くにあった長椅子に横たえるとバルトスに向き直った。
「ところでバルトス、おまえ彼女と示し合わせてたんだな」
「あぁ? べつに示し合わせたわけじゃねえよ。だいたい、奴に気付いたのだって昨日のことだぞ。奴と話しはしたが、なにを考えてるのか聞きただしただけだ」
「まあ、どっちにしても予定どおりになったわけだけど。本当に良いのか?」
「それは俺が言うことだな。オメエ――覚悟はできてるのか?」
そうなのだ、この決勝までに俺の神レベルが上がれば、デビッドを救うことのできるスキルが出現する可能性もあったのだが……。
俺は頭の中で〈ステータス〉と唱える。
(ステータス)
大和大地〈主神代理〉
神レベル3
神力20 → 86
神スキル
【降臨】神力10:【神託】神力1:【スキル付与】神力1:【加護】神力1:【種族加護】神力5~10:【天啓】神力2:【神体創造】神力5:【人化降臨】神力2~(付加術:【天界復活】神力5:【神器附帯】神力1)
所持神器:〈獣神の足紋〉〈界蜃の袋〉
〈大和大地 22歳〉人族 男
創造神 (?ゃ?吟???)
守護神 (サテラ)(シュアル)
クラス:剣士レベル21 → 22(メイン)、闘士レベル17
生命力 150/150(83+67) → 159/159(90+69)
魔力 158/158(87+71) → 168/168(95+73)
力 62 → 68
耐久力 42 → 43 + 7(装備修正)
耐魔力 64 → 68
知力 48 → 51
精神力 63 → 69
俊敏性 54 → 60+ 5(加護修正)
器用度 54 → 57
スキル:剣術Lv28→30、格闘術Lv21、体術Lv24→25、憑獣の術(消費MP30)、探査、武の才、戦の才、菓匠の才
種族スキル:考案
装備:グラディウス、すね当て、腕甲
所持品:界蜃の袋
このトーナメントの間に微妙に能力値が成長してるだけに、神レベルの微動だにしなさが残念だ。
これはやっぱり、なにか特別な条件が入っているんだろう。
「ギリギリまでは足掻いてみるよ」
俺はステータスを確認し、先ほどのバルトスの問いに答えた。
「………………」
その言葉に、バルトスは肩を竦めると、
「まっ、それも良いさ。だがな。最後の最後に躊躇するんじゃねえぞ。たとえ魔に侵されていようとも戦士の誇りを汚すことだけはしてくれるな」
真剣な表情で言った。
それは、魔に堕ちたとはいえ自身が目を掛けてきたデビッドへの思いやりだろう。
できたら殺さずに事を済ませたいとは思っている。だがその時のための覚悟はしておかないと、彼らに対して不誠実というものだろう。
◆◇◆◇◆◇
トーナメントの決勝が終わりコロッセオのアレーナの人影はまばらだ。
アレーナの貴賓席にいた観客たちはすでにひとりを除いていなくなっている。そのひとり、ルチアは試合場に穿たれたクレーターを目にたたずんでいた。
(アタシの目も曇ったもんだよ、アイツがあそこまでの力を持っていたとは……。
アナタが力量を見間違うなんて珍しいですね。でも、前勇者のときも同じようなことを言っていませんでしたっけ?
何百年前の話だよ! あのときはアタシだってまだまだ若かったんだしょうがないだろ。
しかしあの人、神使かどうかは別として、神々の陣営に囲われていることは確かのようですね。
あのお兄ちゃんが神神の兵士になるの? ボク、なんか想像できないなぁ。
バルトスが闘神の神使らしいことは確定してるし、ヴリンダも識神の巫女と行動を共にしているところを見るとそちらに関係してるんだろうね。
どちらが主導してこの結界を維持しているのか――、まあ初めからこのエルトーラにいたバルトスの主である闘神の仕業でしょうが、よいよデビッドを見捨てて私たちだけでも逃げ出すつもりでいたほうが良さそうですね。
あーあっ、勿体ないなぁ、接触から考えたら五年もかけてここまで育てたのにね。
アタシらの野望を果たす為には、どうしたって生き残らなけりゃならないんだ、デビッドはアタシらにとっちゃ、ただのコマなんだから別のコマを探すしかないさ。それにいまのアタシらにゃ、時間は永遠にあるんだからさ。
そうですね。その方向で準備しておきます)
ルチアは、大和が下がった控え通路への出入り口に軽く視線を送るとアレーナから立ち去った。
0
お気に入りに追加
6
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
【完結】元婚約者であって家族ではありません。もう赤の他人なんですよ?
つくも茄子
ファンタジー
私、ヘスティア・スタンリー公爵令嬢は今日長年の婚約者であったヴィラン・ヤルコポル伯爵子息と婚約解消をいたしました。理由?相手の不貞行為です。婿入りの分際で愛人を連れ込もうとしたのですから当然です。幼馴染で家族同然だった相手に裏切られてショックだというのに相手は斜め上の思考回路。は!?自分が次期公爵?何の冗談です?家から出て行かない?ここは私の家です!貴男はもう赤の他人なんです!
文句があるなら法廷で決着をつけようではありませんか!
結果は当然、公爵家の圧勝。ヤルコポル伯爵家は御家断絶で一家離散。主犯のヴィランは怪しい研究施設でモルモットとしいて短い生涯を終える……はずでした。なのに何故か薬の副作用で強靭化してしまった。化け物のような『力』を手にしたヴィランは王都を襲い私達一家もそのまま儚く……にはならなかった。
目を覚ましたら幼い自分の姿が……。
何故か十二歳に巻き戻っていたのです。
最悪な未来を回避するためにヴィランとの婚約解消を!と拳を握りしめるものの婚約は継続。仕方なくヴィランの再教育を伯爵家に依頼する事に。
そこから新たな事実が出てくるのですが……本当に婚約は解消できるのでしょうか?
他サイトにも公開中。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
侯爵家の愛されない娘でしたが、前世の記憶を思い出したらお父様がバリ好みのイケメン過ぎて毎日が楽しくなりました
下菊みこと
ファンタジー
前世の記憶を思い出したらなにもかも上手くいったお話。
ご都合主義のSS。
お父様、キャラチェンジが激しくないですか。
小説家になろう様でも投稿しています。
突然ですが長編化します!ごめんなさい!ぜひ見てください!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
勇者召喚に巻き込まれ、異世界転移・貰えたスキルも鑑定だけ・・・・だけど、何かあるはず!
よっしぃ
ファンタジー
9月11日、12日、ファンタジー部門2位達成中です!
僕はもうすぐ25歳になる常山 順平 24歳。
つねやま じゅんぺいと読む。
何処にでもいる普通のサラリーマン。
仕事帰りの電車で、吊革に捕まりうつらうつらしていると・・・・
突然気分が悪くなり、倒れそうになる。
周りを見ると、周りの人々もどんどん倒れている。明らかな異常事態。
何が起こったか分からないまま、気を失う。
気が付けば電車ではなく、どこかの建物。
周りにも人が倒れている。
僕と同じようなリーマンから、数人の女子高生や男子学生、仕事帰りの若い女性や、定年近いおっさんとか。
気が付けば誰かがしゃべってる。
どうやらよくある勇者召喚とやらが行われ、たまたま僕は異世界転移に巻き込まれたようだ。
そして・・・・帰るには、魔王を倒してもらう必要がある・・・・と。
想定外の人数がやって来たらしく、渡すギフト・・・・スキルらしいけど、それも数が限られていて、勇者として召喚した人以外、つまり巻き込まれて転移したその他大勢は、1人1つのギフト?スキルを。あとは支度金と装備一式を渡されるらしい。
どうしても無理な人は、戻ってきたら面倒を見ると。
一方的だが、日本に戻るには、勇者が魔王を倒すしかなく、それを待つのもよし、自ら勇者に協力するもよし・・・・
ですが、ここで問題が。
スキルやギフトにはそれぞれランク、格、強さがバラバラで・・・・
より良いスキルは早い者勝ち。
我も我もと群がる人々。
そんな中突き飛ばされて倒れる1人の女性が。
僕はその女性を助け・・・同じように突き飛ばされ、またもや気を失う。
気が付けば2人だけになっていて・・・・
スキルも2つしか残っていない。
一つは鑑定。
もう一つは家事全般。
両方とも微妙だ・・・・
彼女の名は才村 友郁
さいむら ゆか。 23歳。
今年社会人になりたて。
取り残された2人が、すったもんだで生き残り、最終的には成り上がるお話。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
竜皇女と呼ばれた娘
Aoi
ファンタジー
この世に生を授かり間もなくして捨てられしまった赤子は洞窟を棲み処にしていた竜イグニスに拾われヴァイオレットと名づけられ育てられた
ヴァイオレットはイグニスともう一頭の竜バシリッサの元でスクスクと育ち十六の歳になる
その歳まで人間と交流する機会がなかったヴァイオレットは友達を作る為に学校に通うことを望んだ
国で一番のグレディス魔法学校の入学試験を受け無事入学を果たし念願の友達も作れて順風満帆な生活を送っていたが、ある日衝撃の事実を告げられ……
アイテムボックス無双 ~何でも収納! 奥義・首狩りアイテムボックス!~
明治サブ🍆スニーカー大賞【金賞】受賞作家
ファンタジー
※大・大・大どんでん返し回まで投稿済です!!
『第1回 次世代ファンタジーカップ ~最強「進化系ざまぁ」決定戦!』投稿作品。
無限収納機能を持つ『マジックバッグ』が巷にあふれる街で、収納魔法【アイテムボックス】しか使えない主人公・クリスは冒険者たちから無能扱いされ続け、ついに100パーティー目から追放されてしまう。
破れかぶれになって単騎で魔物討伐に向かい、あわや死にかけたところに謎の美しき旅の魔女が現れ、クリスに告げる。
「【アイテムボックス】は最強の魔法なんだよ。儂が使い方を教えてやろう」
【アイテムボックス】で魔物の首を、家屋を、オークの集落を丸ごと収納!? 【アイテムボックス】で道を作り、川を作り、街を作る!? ただの収納魔法と侮るなかれ。知覚できるものなら疫病だろうが敵の軍勢だろうが何だって除去する超能力! 主人公・クリスの成り上がりと「進化系ざまぁ」展開、そして最後に待ち受ける極上のどんでん返しを、とくとご覧あれ! 随所に散りばめられた大小さまざまな伏線を、あなたは見抜けるか!?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
転移した場所が【ふしぎな果実】で溢れていた件
月風レイ
ファンタジー
普通の高校2年生の竹中春人は突如、異世界転移を果たした。
そして、異世界転移をした先は、入ることが禁断とされている場所、神の園というところだった。
そんな慣習も知りもしない、春人は神の園を生活圏として、必死に生きていく。
そこでしか成らない『ふしぎな果実』を空腹のあまり口にしてしまう。
そして、それは世界では幻と言われている祝福の果実であった。
食料がない春人はそんなことは知らず、ふしぎな果実を米のように常食として喰らう。
不思議な果実の恩恵によって、規格外に強くなっていくハルトの、異世界冒険大ファンタジー。
大修正中!今週中に修正終え更新していきます!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
“元“悪役令嬢は二度目の人生で無双します(“元“悪役令嬢は自由な生活を夢見てます)
翡翠由
ファンタジー
ある公爵令嬢は処刑台にかけられていた。
悪役令嬢と、周囲から呼ばれていた彼女の死を悲しむものは誰もいなく、ついには愛していた殿下にも裏切られる。
そして目が覚めると、なぜか前世の私(赤ん坊)に戻ってしまっていた……。
「また、処刑台送りは嫌だ!」
自由な生活を手に入れたい私は、処刑されかけても逃げ延びれるように三歳から自主トレを始めるのだが……。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/fantasy.png?id=6ceb1e9b892a4a252212)
王宮で汚職を告発したら逆に指名手配されて殺されかけたけど、たまたま出会ったメイドロボに転生者の技術力を借りて反撃します
有賀冬馬
ファンタジー
王国貴族ヘンリー・レンは大臣と宰相の汚職を告発したが、逆に濡れ衣を着せられてしまい、追われる身になってしまう。
妻は宰相側に寝返り、ヘンリーは女性不信になってしまう。
さらに差し向けられた追手によって左腕切断、毒、呪い状態という満身創痍で、命からがら雪山に逃げ込む。
そこで力尽き、倒れたヘンリーを助けたのは、奇妙なメイド型アンドロイドだった。
そのアンドロイドは、かつて大賢者と呼ばれた転生者の技術で作られたメイドロボだったのだ。
現代知識チートと魔法の融合技術で作られた義手を与えられたヘンリーが、独立勢力となって王国の悪を蹴散らしていく!
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる