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神様Help!
戦闘だって、真面目にやるよ!?(前)
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さて、これが正念場ってやつなのかな?
目の前に立つ女剣闘士ヴリンダは昨日の試合を見た限り、明らかに俺より力を持っている。
バルバロイの目的を考えれば、ここで負けるわけにはいかない。
だが、結局試合前にバルバロイが言ったのは、「胸を借りてこい」の一言だ。
良いのか? 負けるよ、俺。
ただ……実はちょっと楽しみだったりもしてるんだよね。というのも、三年ものあいだバルバロイのおかげで軽いトラウマを発症するほどの修行(だってあれ、絶対にトレーニングと呼ぶ代物じゃ無かったからね)をへて地上に降臨したのに、これまでの試合では自分の力、その全て出して戦うことは結局一回も無かったからだ。
だから地上でどこまで戦えるのか自分でもハッキリと分かってないんだよね。
ヴリンダは確かに強い。だからこそ俺自身がこの地上で使える総ての力を出して戦えるかもしれないのだ。
正直なところ俺自身これを認めるのはたいへん癪なんだけど、たぶん……いや間違いなくこれからもこういった事態に巻き込まれるだろう。
そういう予感がヒシヒシとするんだよね。だからいまのうちに自分の全力を出して戦える相手に巡り会えたことは、ある意味好運なのかも知れない。
このトーナメント、これまでの試合で死者やその後の生活に支障が出る重傷を負った者は、共にゼロだしね。
それに考えてみると、天上でのバルバロイのような底の見えない強さとも思えないし、バルバロイとの修行でも意表を突けば攻撃を入れることはできたんだ。手が無いわけじゃないだろう。
しかし試合が始まろうというのにヴリンダはそれはもう憎らしくなるくらい平静だ。
奇しくも今回、俺とブリンダ共にこの世界でも追撃剣闘士と呼ばれる装いだ。
これは基本的にはトラキア剣闘士と同じだが、剣が湾曲したシーカ刀でなく直刀のグラディウスで、盾が小型のスクトゥーム盾から、本来の大きさのスクトゥーム盾になる。
この盾の形は俺がいた本来の世界で、警察などが使っているライオットシールドを思い浮かべると良いだろう。
最後に今回は女性剣闘士に合わせて、冑無しでの戦いになる。
観客席の中央にある元老院や執政官、財務官など国の運営に携わる人々用の貴賓席もトーナメントの決勝らしく今日は満席だ。
これまでの試合では半数以上が空いてたもんな。
その席の一番前に審議員が進み出る。
「右方に進み出るは北の辺境よりやってきた女剣士ヴリンダ! 左方より進み出るは東方は幻のジパングより到り、偉大なる教練士バルトスに見いだされた剣闘士ヤンマー!」
審議員の口上に、会場中がスタンディングオベーションだ。
審議員は盛り上がりが一段落するのを待ってから手で観客を制す。
それは良いんだが、なんで俺の紹介には余計な装飾が付いてんだ。
観客の期待値が変に盛り上がったような気がするんだが。
「両者とも初出場にもかかわらず、筆頭剣闘士への挑戦者を決定する、この戦いの決勝へと進み出た希代の戦士である。――この戦いの結果がいかになろうとも我らエルトーラの民はおぬしらに最上級の賛辞を送るだろう! それでは、構えられよ!」
うわー、やっぱり決勝ともなるとこんな口上が出るんだな。前までの試合は、名前を呼ばれて進み出たらハイはじめみたいな感じだったしね。
「……はじめ!!」
俺とヴリンダが剣を構えたのを待ち構えるように、審議員の声が挙がった。
その瞬間、ヴリンダの足下が爆発した。
いや、彼女の踏出しの力があまりにも強すぎて、足下の土が後ろに弾け飛んだのだ。
どわーーーーーーーーーーーーーッ!! 悠長に見てる場合じゃなかった!
あっという間にヴリンダが目の前に迫る。
ギンッ!!
という音がコロッセオじゅうに響いたが、その瞬間の攻防を理解したのはこの場にいた数人だけだろう。
控え通路からこちらを見ているバルバロイはもちろんだが、貴賓席でこちらを見ているルチアはどうなんだろう? 相変わらずデビッドと思われる男の姿は見えないが。
身体が闘技場の端まで弾き飛ばされた俺は、ザザーーーーッ! という描き文字が出そうな感じで踏ん張り、止まったときには背に闘技場の壁面を背負っていた。
ヴリンダはまるでニュートンのゆりかごと呼ばれる鉄球の衝突実験装置のように俺のいた場所に立ち止まっている。
彼女がはじめに立っていた場所には、クレーターのような窪みができあがっていた。
観客たちは、俺のいた位置に突然現れたヴリンダと、彼女のいた場所にできたクレーターに目を剥いて驚いている。
ヴリンダの攻撃を凌いだ俺のことも、驚いてくれていいんだよ。
誰も壁際に弾き飛ばされた俺には目を向けてないけどね。
……いいやい。いいやい。自分で褒めるから。
――よく凌いだ、俺!
でもいま持つ実力の総てを出そうと考えていなかったら、間違いなくこの一撃で終わってたよ。
ヴリンダの一撃は物凄く重い一撃だった。
攻撃を受けたスクトゥーム盾を持つ左手がビリビリと痺れて、肘の関節がグラグラしたような感じだ。
「いまの一撃を受けきりましたか。思っていた以上にできるようですね。でも、それくらいでないと……」
「ヘッ?」
あまりにも近くで声が聞こえたので、声のした下方に目をやると、目の前で腰を屈め剣を|薙ぎ払おうとしているヴリンダが目にはいった。
素早く動くのに邪魔だったのか彼女の盾はさっきまでいた場所に置き去りにされていた。
瞬間移動してきたようにしか見えない。
たぶん俺の瞬きに合わせて踏み込んできたのだろう。彼女が置いてきた盾もまだ倒れずに立っている。
あッ、ヤバっ――!
次の瞬間、ヴリンダは容赦なく剣を横に払った。
ワーーーッ! とか、キャーッ! という歓声や悲鳴がアレーナじゅうに響き渡る。
観客たちは俺の下半身と上半身がオサラバする光景を想像しただろう。
男たちの多くは残虐さをおもてに表した表情で、女たちの多くは顔を覆う手の指の隙間から好奇の光を放つ瞳でその場面を見ていた。
ヴリンダが薙払った剣の先、そこには大きく横に切り裂かれた試合場と観客席を仕切る壁面があった。
うっわー。マジ引くわーこの人。
完全に殺す気で来ましたよいまの一撃。
俺が、切り裂かれた壁面を目にして、背筋に怖気を感じていると、ヴリンダがゆっくりと振り返った。と同時に彼女のすぐそばに上空からクルクルと回る何かが落下して地面に突き刺さった。
それは、両断されたスクトゥーム盾の上半分だ。
……避けられなかったらあれが俺の姿だったわけだ。
俺は、彼女が剣を薙払う瞬間、スクトゥーム盾を剣の動線に放ったのと同時に地面を蹴って飛び上がり、壁の上部に手をかけてクルリと身体を回し、壁のふちを蹴って試合場中央に飛んだのだった。
俺が先程までいた場所の足下にも小さなクレーターができていた。
地面を穿った蹴りは、隙間のない状態から相手にダメージの通る打撃を放つ、〔寸勁〕と呼ばれる技術を蹴りに応用したものだ。
寸勁自体はバルバロイが得意とする技術のひとつで、俺もいちど胸を打たれて殺されかけたが、その後の彼との組み手のなかで、彼の意表を突くために編み出したものだ。
バルバロイには「足で寸勁を打つバカがいるとは思わなかった」と微妙な評価を受けたんだが……。
良かったー、覚えといて。
「これも避けましたか、なかなか良いですよあなた」
ヴリンダはとても楽しそうな雰囲気を纏って微笑む。
うわぁー嫌だー。
その笑み止めてください。知り合いの女神を思い出すんで。
彼女の笑みは、サテラがたまに俺に向けるイタズラじみた笑みに似ていた。
あれっ? そうか! ――彼女に初めて会ったときに感じた近似感はサテラだ……。
考えてみれば、彼女の実力からみても、死後に戦女神たちが天界に招いてもおかしくないはずだもんな。でも、女戦士って似たような雰囲気になるんだろうか?
……あれ? なんか肝心なところで間違ってるような……?
「はじめの一撃をあまりに見事に受けられたので、すこし力が入りました」
オイッ!
なんかいまウッカリみたいなこと言いやがりましたよこの人!
なんだこの人。
このナチュラルな横暴さというか、無理矢理感――この感じ物凄く良く知ってるんだけど。
……でも、まさか――ね。
「次! いきますよ!!」
僅かに意識が逸れそうになっていた俺に、彼女はわざわざ声を上げて攻撃を再開した。
目の前に立つ女剣闘士ヴリンダは昨日の試合を見た限り、明らかに俺より力を持っている。
バルバロイの目的を考えれば、ここで負けるわけにはいかない。
だが、結局試合前にバルバロイが言ったのは、「胸を借りてこい」の一言だ。
良いのか? 負けるよ、俺。
ただ……実はちょっと楽しみだったりもしてるんだよね。というのも、三年ものあいだバルバロイのおかげで軽いトラウマを発症するほどの修行(だってあれ、絶対にトレーニングと呼ぶ代物じゃ無かったからね)をへて地上に降臨したのに、これまでの試合では自分の力、その全て出して戦うことは結局一回も無かったからだ。
だから地上でどこまで戦えるのか自分でもハッキリと分かってないんだよね。
ヴリンダは確かに強い。だからこそ俺自身がこの地上で使える総ての力を出して戦えるかもしれないのだ。
正直なところ俺自身これを認めるのはたいへん癪なんだけど、たぶん……いや間違いなくこれからもこういった事態に巻き込まれるだろう。
そういう予感がヒシヒシとするんだよね。だからいまのうちに自分の全力を出して戦える相手に巡り会えたことは、ある意味好運なのかも知れない。
このトーナメント、これまでの試合で死者やその後の生活に支障が出る重傷を負った者は、共にゼロだしね。
それに考えてみると、天上でのバルバロイのような底の見えない強さとも思えないし、バルバロイとの修行でも意表を突けば攻撃を入れることはできたんだ。手が無いわけじゃないだろう。
しかし試合が始まろうというのにヴリンダはそれはもう憎らしくなるくらい平静だ。
奇しくも今回、俺とブリンダ共にこの世界でも追撃剣闘士と呼ばれる装いだ。
これは基本的にはトラキア剣闘士と同じだが、剣が湾曲したシーカ刀でなく直刀のグラディウスで、盾が小型のスクトゥーム盾から、本来の大きさのスクトゥーム盾になる。
この盾の形は俺がいた本来の世界で、警察などが使っているライオットシールドを思い浮かべると良いだろう。
最後に今回は女性剣闘士に合わせて、冑無しでの戦いになる。
観客席の中央にある元老院や執政官、財務官など国の運営に携わる人々用の貴賓席もトーナメントの決勝らしく今日は満席だ。
これまでの試合では半数以上が空いてたもんな。
その席の一番前に審議員が進み出る。
「右方に進み出るは北の辺境よりやってきた女剣士ヴリンダ! 左方より進み出るは東方は幻のジパングより到り、偉大なる教練士バルトスに見いだされた剣闘士ヤンマー!」
審議員の口上に、会場中がスタンディングオベーションだ。
審議員は盛り上がりが一段落するのを待ってから手で観客を制す。
それは良いんだが、なんで俺の紹介には余計な装飾が付いてんだ。
観客の期待値が変に盛り上がったような気がするんだが。
「両者とも初出場にもかかわらず、筆頭剣闘士への挑戦者を決定する、この戦いの決勝へと進み出た希代の戦士である。――この戦いの結果がいかになろうとも我らエルトーラの民はおぬしらに最上級の賛辞を送るだろう! それでは、構えられよ!」
うわー、やっぱり決勝ともなるとこんな口上が出るんだな。前までの試合は、名前を呼ばれて進み出たらハイはじめみたいな感じだったしね。
「……はじめ!!」
俺とヴリンダが剣を構えたのを待ち構えるように、審議員の声が挙がった。
その瞬間、ヴリンダの足下が爆発した。
いや、彼女の踏出しの力があまりにも強すぎて、足下の土が後ろに弾け飛んだのだ。
どわーーーーーーーーーーーーーッ!! 悠長に見てる場合じゃなかった!
あっという間にヴリンダが目の前に迫る。
ギンッ!!
という音がコロッセオじゅうに響いたが、その瞬間の攻防を理解したのはこの場にいた数人だけだろう。
控え通路からこちらを見ているバルバロイはもちろんだが、貴賓席でこちらを見ているルチアはどうなんだろう? 相変わらずデビッドと思われる男の姿は見えないが。
身体が闘技場の端まで弾き飛ばされた俺は、ザザーーーーッ! という描き文字が出そうな感じで踏ん張り、止まったときには背に闘技場の壁面を背負っていた。
ヴリンダはまるでニュートンのゆりかごと呼ばれる鉄球の衝突実験装置のように俺のいた場所に立ち止まっている。
彼女がはじめに立っていた場所には、クレーターのような窪みができあがっていた。
観客たちは、俺のいた位置に突然現れたヴリンダと、彼女のいた場所にできたクレーターに目を剥いて驚いている。
ヴリンダの攻撃を凌いだ俺のことも、驚いてくれていいんだよ。
誰も壁際に弾き飛ばされた俺には目を向けてないけどね。
……いいやい。いいやい。自分で褒めるから。
――よく凌いだ、俺!
でもいま持つ実力の総てを出そうと考えていなかったら、間違いなくこの一撃で終わってたよ。
ヴリンダの一撃は物凄く重い一撃だった。
攻撃を受けたスクトゥーム盾を持つ左手がビリビリと痺れて、肘の関節がグラグラしたような感じだ。
「いまの一撃を受けきりましたか。思っていた以上にできるようですね。でも、それくらいでないと……」
「ヘッ?」
あまりにも近くで声が聞こえたので、声のした下方に目をやると、目の前で腰を屈め剣を|薙ぎ払おうとしているヴリンダが目にはいった。
素早く動くのに邪魔だったのか彼女の盾はさっきまでいた場所に置き去りにされていた。
瞬間移動してきたようにしか見えない。
たぶん俺の瞬きに合わせて踏み込んできたのだろう。彼女が置いてきた盾もまだ倒れずに立っている。
あッ、ヤバっ――!
次の瞬間、ヴリンダは容赦なく剣を横に払った。
ワーーーッ! とか、キャーッ! という歓声や悲鳴がアレーナじゅうに響き渡る。
観客たちは俺の下半身と上半身がオサラバする光景を想像しただろう。
男たちの多くは残虐さをおもてに表した表情で、女たちの多くは顔を覆う手の指の隙間から好奇の光を放つ瞳でその場面を見ていた。
ヴリンダが薙払った剣の先、そこには大きく横に切り裂かれた試合場と観客席を仕切る壁面があった。
うっわー。マジ引くわーこの人。
完全に殺す気で来ましたよいまの一撃。
俺が、切り裂かれた壁面を目にして、背筋に怖気を感じていると、ヴリンダがゆっくりと振り返った。と同時に彼女のすぐそばに上空からクルクルと回る何かが落下して地面に突き刺さった。
それは、両断されたスクトゥーム盾の上半分だ。
……避けられなかったらあれが俺の姿だったわけだ。
俺は、彼女が剣を薙払う瞬間、スクトゥーム盾を剣の動線に放ったのと同時に地面を蹴って飛び上がり、壁の上部に手をかけてクルリと身体を回し、壁のふちを蹴って試合場中央に飛んだのだった。
俺が先程までいた場所の足下にも小さなクレーターができていた。
地面を穿った蹴りは、隙間のない状態から相手にダメージの通る打撃を放つ、〔寸勁〕と呼ばれる技術を蹴りに応用したものだ。
寸勁自体はバルバロイが得意とする技術のひとつで、俺もいちど胸を打たれて殺されかけたが、その後の彼との組み手のなかで、彼の意表を突くために編み出したものだ。
バルバロイには「足で寸勁を打つバカがいるとは思わなかった」と微妙な評価を受けたんだが……。
良かったー、覚えといて。
「これも避けましたか、なかなか良いですよあなた」
ヴリンダはとても楽しそうな雰囲気を纏って微笑む。
うわぁー嫌だー。
その笑み止めてください。知り合いの女神を思い出すんで。
彼女の笑みは、サテラがたまに俺に向けるイタズラじみた笑みに似ていた。
あれっ? そうか! ――彼女に初めて会ったときに感じた近似感はサテラだ……。
考えてみれば、彼女の実力からみても、死後に戦女神たちが天界に招いてもおかしくないはずだもんな。でも、女戦士って似たような雰囲気になるんだろうか?
……あれ? なんか肝心なところで間違ってるような……?
「はじめの一撃をあまりに見事に受けられたので、すこし力が入りました」
オイッ!
なんかいまウッカリみたいなこと言いやがりましたよこの人!
なんだこの人。
このナチュラルな横暴さというか、無理矢理感――この感じ物凄く良く知ってるんだけど。
……でも、まさか――ね。
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