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神様Help!
囮捜査は、役得ですか?(前)
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闘技場から出て、ルチアが俺を引っ張って来たのは、神々の神殿が点在している街の南東側ではなく、西側の区画だ。
この時間は既に居ないが、朝にはこの区画の広場で魚や貝などを広げる朝市が開かれている。
それらの海産物はこの街から歩行で4時間ほど、西の港町から運ばれてくるのだ。
ただしこの区画は朝市の時間が過ぎると途端に人の往来が少なくなる場所でもあった。
微かに磯の匂いが漂うこの場所でルチアが俺を伴ったのは、その広場から少し離れた、昼間から薄暗い路地奥に存在する料理店だった。
隠れ家的な店というよりは、商人が闇取引にでも使いそうな怪しい雰囲気を放っている。
「ヤンマーさま、暫しお別れしなければなりませんがこちらで待っていてくださいね。……注文をしてきますので」
俺にピタリと寄り添っていたルチアは店に入ると、なんとも離れがたそうな雰囲気を滲ませ、懇願するような言葉を掛けてきた。
いやアナタ――6m先にいる店員の所へ行くだけでしょ。
ふぅー、でもやっと離れてくれたよ。
胸が当たってたんだよしかもポッチが!
普通なら役得デヘヘな感触のはずなのに、身体は硬直するし悪寒で寒イボが出るし、よく耐えたな俺。
……別に童貞でその手の女性に免疫がないからじゃないからね!
彼女との相性が最悪に悪いだけなんだからね!
……ほんとだよ。
今の時間、昼の食事のピークはとっくに過ぎているので、店内には俺たち以外の客の姿は見えない。
それ以前に、普通の街の人々が気楽にやってきて、くだを巻いているような店には見えないしね。
実際のところ入り口付近はこんな所に店? って感じなんだけど、中に入ると思ったよりも広い店内だ。
しかも使われている建材や調度品は、俺がエルトーラに降臨してから見た建物の中でも高級の部類に入る。さらに店内には消臭か空調の魔法でも掛かっているのか、外に微かに漂っていた磯臭さも感じない。
「さっ、ヤンマーさまこちらですわ」
ルチアは店員に注文を済ますと、また腕に張り付くようにすり寄って俺を引っ張る。
ゴワッ、また悪寒が!
ルチアから受ける嫌悪感を懸命に押し込めて平常を装っている俺を、彼女は席へと押し込んだ。
ルチアが選んだ席は周りからは死角になっているが、こちらからは店の入り口が目に入る場所だ。しかもさりげなく俺を奥の席に追いやり逃げ場を塞ぐように自分はその隣に座った。
位置取りが堅気の人じゃないよ。
うーん、何かスパイ映画みたいなシチュエーションになってる。
自分が登場人物じゃなければこの展開も楽しんでいられるんだけどなぁ。
俺、健全な菓子製造工場の従業員だったはずなのに……。いま異世界の怪しい店のに連れ込まれて、しかも映画の中にしか存在しなさそうな扇情的な女が、隣で肩に撓垂れかかっている状況ですよ。
しかしなんで隣に座るかなこの女。
「ヤンマーさまはこういうお店は初めてですの? でもこれからはアナタの生活は一変しますわ。今回のトーナメントでの活躍、エルトーラでもすでにヤンマーさまのお名前を知らぬ者はいませんもの。ベルバドさまも契約を続けるためにきっと良い条件を出してくれますわ。逃げられたら困りますものね」
最後の言葉には悪戯っぽい笑みを添えて、ククと喉の奥に笑いが乗った。
うーん意外だ、ベルバドに俺を勧誘しないと言ったとおり約束は護るんだな。
まあ結構辛辣な感じだが。
「ところで、他国の方がトーナメントに参加するために必要な保証人をバルトスさまが引き受けたと伺ったのですが、どのようなご関係なんですの?」
そう聞く彼女の赤い瞳は好奇心で装飾されている。警戒している俺から見ると探るような光がチラチラと覗いているようにも見える。
「ああバルトスさんか、彼とはエルトーラに来る旅の途中に知り合ったんだけど、なんだか妙に気に入られてしまってね、気が付いたらこのトーナメントに押し込められちゃったんだよね」
経緯は別として状況はおおむね間違っていないよね。
「そうなんですか……あの方らしいですね。でも教練士バルトスさまに見込まれるなんて、ヤンマーさまは戦士として素晴らしい資質を持ってらっしゃるんですね。それから……もう一つ伺いたいのですが、ヤンマーさまはどちらから来られたのですか? ワタシも含め黒髪の者はこの国にも多くいますけどヤンマーさまのような肌の色は初めて見ましたわ」
ルチアは矢継ぎ早に質問を重ねてきた。
「東方のジパングって島国から武者修行の旅をしてきたからね」
確かにこの世界に来てからまだアジア系の人間は見てない気がする。まあこの辺りの俺の経歴はバルバロイやアンジェラと打ち合わせてあるんで問題ないんだけどね。でもジパングは余計だったかな、いやちょっとそれっぽい名前を言ったほうが良いかな、なんて思ったんだけど。まあ深く聞かれたら遠くの国だからって事で誤魔化せば良いか。
「ジパング!! ジパングというと遙か東方、幻の黄金の島と呼ばれている、あのジパングですか?!」
エッ! マジですか!? コッチにも在るのかジパング!
しまった、矢継ぎ早の質問についノリでジパングと言ってしまったが、……アアッ! サテラの冷たい表情が目に浮かぶ。
済みませんお調子者です。
しかし、ずっとエロ怪しい雰囲気を振りまいていたルチアが、今の一瞬だけ光り物に目をきらめかせる普通の女の子になってたよ。
「いやぁ、それはたぶん違うかな~、普通の島国だよ。いやホント」
「そうなんですか……」
なんかシュンとしたぞ。
しかしこちらの世界でも女性は光り物に目がないんだろうか?
まあ知ってるのはペルカとアンジェラさん、後エルトーラでお世話になってる数人くらいだけど。サテラやシュアルさんなんかは女神だから割愛します。
「こちら食前酒になります」
そんな話をしていたら料理が運ばれて来た……。
……えーっと、何だかバニーガールのような人が見えるんですが……そういう店か!? いや、違うだろ! もしかして兎人族とかだろうか?
目の前に陶器の酒壺と銀製の杯が置かれた。酒壺の中に入っているのは蜂蜜酒のようだ。
今回の降臨で何回かバルバロイと飲み交わしているので甘い蜂蜜の匂いで判別がついた。食前酒として出てくる酒はそれ以外にも香辛料の入ったワインなんかがあるが、そちらは口に合わなかったんで助かった。
壺と一緒に置かれた銀製のカップに、うさ耳ウエイトレスが蜂蜜酒を注ぐと、しずしずと奥に下がっていった。
……ピョンピョンとじゃなかったな。
「ヤンマーさまとの出会いに……」
俺の脱線した思考を横に、ルチアが杯を掲げ蜂蜜酒に口を付けた。
白蛇を思わせる彼女と相まって『蛇ってウワバミだよな』などとまた思考が別方向へと飛びそうになったところで、
「さっ、ヤンマーさまどうぞ」 と、ルチアは自分が口を付けた杯を俺に差し出した。杯にはしっかりと彼女の真っ赤な口紅の跡が残っている。
そうだった。この国は俺の世界のローマ時代と同じく酒は回し飲みだった。
既に試合後恒例になってしまったが。試合後の酒宴で初めてアンジェラさんが口を付けた杯を手渡されたときには、驚いたものだ。
「さっ、どうぞ……」
ルリアはさらに俺に撓垂れかかりながら、手を取り杯を渡してきた。しっかりと口紅の跡を俺の正面に向けて。
うっ、これは断るわけにはいかないよな。でもそうだった、この展開は考えてしかるべきだった。
だが俺は彼女に対する忌避感から、口を付けるのに瞬間の躊躇する。
……いかんいかん。彼女に不審がられないようにしなければ。
俺は、を決して彼女から渡された杯を口に付けた。さりげなく口紅の位置はずらしたけどね。
「ヤンマーさま、ワタシのことお嫌いですか?」
……やっぱり誤魔化せなかったようです。
俺の胸の辺りを人差し指でこねるようにのの字を書き、拗ねた雰囲気を漂わせる。
「まだお互い、深く知ってるわけじゃないから、ルチアさんもあまり早まらないで」
居住まいを正し真面目に言ってみました。
「まあっ! 深く知ってくださる気があるのですね!」
やぶ蛇でした。アアッ、変なところに手を持って行かないように。
「あの、……お客様よろしいでしょうか?」
うおおおぉぉぉぉぉッ、助かった!
食前酒に続く前菜を手にしたうさ耳ウエイトレスから声が掛かった。
見ると彼女の顔は真っ赤だ。
それはそうだろう、さっきまでのの字を書いていた手は、俺の上着のズリ上げるようにして肌に直接触れているし、もう片方の手は彼女の位置からは股間の付近を弄っているように見えているはずだからだ。
正直なところ、こんな場所で事に及ばられては困るから声をかけたんだろう。
グッジョブですよお姉さん。
だけど彼女が俺を見る視線には、女をはべらせて無法を働く悪人を見るような蔑んだ光が覗いているんだけどね。
俺――悪くないよね。ね!
しかしそこは仕事だ、うさ耳ウエイトレスのお姉さんはそれ以上は何も言わず、テーブルの上に卵と前菜を置いて奥に下がっていった。
この時間は既に居ないが、朝にはこの区画の広場で魚や貝などを広げる朝市が開かれている。
それらの海産物はこの街から歩行で4時間ほど、西の港町から運ばれてくるのだ。
ただしこの区画は朝市の時間が過ぎると途端に人の往来が少なくなる場所でもあった。
微かに磯の匂いが漂うこの場所でルチアが俺を伴ったのは、その広場から少し離れた、昼間から薄暗い路地奥に存在する料理店だった。
隠れ家的な店というよりは、商人が闇取引にでも使いそうな怪しい雰囲気を放っている。
「ヤンマーさま、暫しお別れしなければなりませんがこちらで待っていてくださいね。……注文をしてきますので」
俺にピタリと寄り添っていたルチアは店に入ると、なんとも離れがたそうな雰囲気を滲ませ、懇願するような言葉を掛けてきた。
いやアナタ――6m先にいる店員の所へ行くだけでしょ。
ふぅー、でもやっと離れてくれたよ。
胸が当たってたんだよしかもポッチが!
普通なら役得デヘヘな感触のはずなのに、身体は硬直するし悪寒で寒イボが出るし、よく耐えたな俺。
……別に童貞でその手の女性に免疫がないからじゃないからね!
彼女との相性が最悪に悪いだけなんだからね!
……ほんとだよ。
今の時間、昼の食事のピークはとっくに過ぎているので、店内には俺たち以外の客の姿は見えない。
それ以前に、普通の街の人々が気楽にやってきて、くだを巻いているような店には見えないしね。
実際のところ入り口付近はこんな所に店? って感じなんだけど、中に入ると思ったよりも広い店内だ。
しかも使われている建材や調度品は、俺がエルトーラに降臨してから見た建物の中でも高級の部類に入る。さらに店内には消臭か空調の魔法でも掛かっているのか、外に微かに漂っていた磯臭さも感じない。
「さっ、ヤンマーさまこちらですわ」
ルチアは店員に注文を済ますと、また腕に張り付くようにすり寄って俺を引っ張る。
ゴワッ、また悪寒が!
ルチアから受ける嫌悪感を懸命に押し込めて平常を装っている俺を、彼女は席へと押し込んだ。
ルチアが選んだ席は周りからは死角になっているが、こちらからは店の入り口が目に入る場所だ。しかもさりげなく俺を奥の席に追いやり逃げ場を塞ぐように自分はその隣に座った。
位置取りが堅気の人じゃないよ。
うーん、何かスパイ映画みたいなシチュエーションになってる。
自分が登場人物じゃなければこの展開も楽しんでいられるんだけどなぁ。
俺、健全な菓子製造工場の従業員だったはずなのに……。いま異世界の怪しい店のに連れ込まれて、しかも映画の中にしか存在しなさそうな扇情的な女が、隣で肩に撓垂れかかっている状況ですよ。
しかしなんで隣に座るかなこの女。
「ヤンマーさまはこういうお店は初めてですの? でもこれからはアナタの生活は一変しますわ。今回のトーナメントでの活躍、エルトーラでもすでにヤンマーさまのお名前を知らぬ者はいませんもの。ベルバドさまも契約を続けるためにきっと良い条件を出してくれますわ。逃げられたら困りますものね」
最後の言葉には悪戯っぽい笑みを添えて、ククと喉の奥に笑いが乗った。
うーん意外だ、ベルバドに俺を勧誘しないと言ったとおり約束は護るんだな。
まあ結構辛辣な感じだが。
「ところで、他国の方がトーナメントに参加するために必要な保証人をバルトスさまが引き受けたと伺ったのですが、どのようなご関係なんですの?」
そう聞く彼女の赤い瞳は好奇心で装飾されている。警戒している俺から見ると探るような光がチラチラと覗いているようにも見える。
「ああバルトスさんか、彼とはエルトーラに来る旅の途中に知り合ったんだけど、なんだか妙に気に入られてしまってね、気が付いたらこのトーナメントに押し込められちゃったんだよね」
経緯は別として状況はおおむね間違っていないよね。
「そうなんですか……あの方らしいですね。でも教練士バルトスさまに見込まれるなんて、ヤンマーさまは戦士として素晴らしい資質を持ってらっしゃるんですね。それから……もう一つ伺いたいのですが、ヤンマーさまはどちらから来られたのですか? ワタシも含め黒髪の者はこの国にも多くいますけどヤンマーさまのような肌の色は初めて見ましたわ」
ルチアは矢継ぎ早に質問を重ねてきた。
「東方のジパングって島国から武者修行の旅をしてきたからね」
確かにこの世界に来てからまだアジア系の人間は見てない気がする。まあこの辺りの俺の経歴はバルバロイやアンジェラと打ち合わせてあるんで問題ないんだけどね。でもジパングは余計だったかな、いやちょっとそれっぽい名前を言ったほうが良いかな、なんて思ったんだけど。まあ深く聞かれたら遠くの国だからって事で誤魔化せば良いか。
「ジパング!! ジパングというと遙か東方、幻の黄金の島と呼ばれている、あのジパングですか?!」
エッ! マジですか!? コッチにも在るのかジパング!
しまった、矢継ぎ早の質問についノリでジパングと言ってしまったが、……アアッ! サテラの冷たい表情が目に浮かぶ。
済みませんお調子者です。
しかし、ずっとエロ怪しい雰囲気を振りまいていたルチアが、今の一瞬だけ光り物に目をきらめかせる普通の女の子になってたよ。
「いやぁ、それはたぶん違うかな~、普通の島国だよ。いやホント」
「そうなんですか……」
なんかシュンとしたぞ。
しかしこちらの世界でも女性は光り物に目がないんだろうか?
まあ知ってるのはペルカとアンジェラさん、後エルトーラでお世話になってる数人くらいだけど。サテラやシュアルさんなんかは女神だから割愛します。
「こちら食前酒になります」
そんな話をしていたら料理が運ばれて来た……。
……えーっと、何だかバニーガールのような人が見えるんですが……そういう店か!? いや、違うだろ! もしかして兎人族とかだろうか?
目の前に陶器の酒壺と銀製の杯が置かれた。酒壺の中に入っているのは蜂蜜酒のようだ。
今回の降臨で何回かバルバロイと飲み交わしているので甘い蜂蜜の匂いで判別がついた。食前酒として出てくる酒はそれ以外にも香辛料の入ったワインなんかがあるが、そちらは口に合わなかったんで助かった。
壺と一緒に置かれた銀製のカップに、うさ耳ウエイトレスが蜂蜜酒を注ぐと、しずしずと奥に下がっていった。
……ピョンピョンとじゃなかったな。
「ヤンマーさまとの出会いに……」
俺の脱線した思考を横に、ルチアが杯を掲げ蜂蜜酒に口を付けた。
白蛇を思わせる彼女と相まって『蛇ってウワバミだよな』などとまた思考が別方向へと飛びそうになったところで、
「さっ、ヤンマーさまどうぞ」 と、ルチアは自分が口を付けた杯を俺に差し出した。杯にはしっかりと彼女の真っ赤な口紅の跡が残っている。
そうだった。この国は俺の世界のローマ時代と同じく酒は回し飲みだった。
既に試合後恒例になってしまったが。試合後の酒宴で初めてアンジェラさんが口を付けた杯を手渡されたときには、驚いたものだ。
「さっ、どうぞ……」
ルリアはさらに俺に撓垂れかかりながら、手を取り杯を渡してきた。しっかりと口紅の跡を俺の正面に向けて。
うっ、これは断るわけにはいかないよな。でもそうだった、この展開は考えてしかるべきだった。
だが俺は彼女に対する忌避感から、口を付けるのに瞬間の躊躇する。
……いかんいかん。彼女に不審がられないようにしなければ。
俺は、を決して彼女から渡された杯を口に付けた。さりげなく口紅の位置はずらしたけどね。
「ヤンマーさま、ワタシのことお嫌いですか?」
……やっぱり誤魔化せなかったようです。
俺の胸の辺りを人差し指でこねるようにのの字を書き、拗ねた雰囲気を漂わせる。
「まだお互い、深く知ってるわけじゃないから、ルチアさんもあまり早まらないで」
居住まいを正し真面目に言ってみました。
「まあっ! 深く知ってくださる気があるのですね!」
やぶ蛇でした。アアッ、変なところに手を持って行かないように。
「あの、……お客様よろしいでしょうか?」
うおおおぉぉぉぉぉッ、助かった!
食前酒に続く前菜を手にしたうさ耳ウエイトレスから声が掛かった。
見ると彼女の顔は真っ赤だ。
それはそうだろう、さっきまでのの字を書いていた手は、俺の上着のズリ上げるようにして肌に直接触れているし、もう片方の手は彼女の位置からは股間の付近を弄っているように見えているはずだからだ。
正直なところ、こんな場所で事に及ばられては困るから声をかけたんだろう。
グッジョブですよお姉さん。
だけど彼女が俺を見る視線には、女をはべらせて無法を働く悪人を見るような蔑んだ光が覗いているんだけどね。
俺――悪くないよね。ね!
しかしそこは仕事だ、うさ耳ウエイトレスのお姉さんはそれ以上は何も言わず、テーブルの上に卵と前菜を置いて奥に下がっていった。
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