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初めての降臨。
降臨したら、人間でした。(中)
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その子は、崖下に倒れ込んでいた。
見た感じ出血しているようなあとはないので、崖の上から落ちた訳ではないようだ。
「キミ、大丈夫か!」
俺は、倒れている女の子に声をかけた。思わず、駆け寄って身体を揺すりそうになったが、サテラさんが俺の手を止めた。
「待ちなさい。落ち着いてよく見なさい」
「ええっと、こういう時って、……呼吸の確認だったっけ? 人工呼吸!?」
これは緊急事態であって、スケベ心がある訳じゃないよ。一二歳のはずだからイエス、ロリータ、ノータッチだよ。
「いいから、まず落ち着きなさい。そして、娘の手足を見なさい」
「えっ?」
俺は、サテラさんに言われるままに、ペルカを見る。
彼女は一二歳の割には背が高く、手と足はスラリと長い…… じゃなくて、革紐のような物で拘束されていて、その革紐は杭に結ばれていた。
――つまりは、地面に貼り付け状態で拘束されていたのだ。革紐に土埃が乗っていたんで気がつかなかった。
この状態にされてから、どのくらい経っているのだろう?
彼女の身体中も土埃で汚れている。
彼女は目をつむっていて、意識があるのかもどうかもいまひとつハッキリしない。
寝てる? ってことはないと思う。
狼人族っていうからもっと、獣っぽいかと思ったけど、ここから見た感じ頭の上にある凜と立った耳と、足の辺りにチラリと見える太い尻尾以外はほとんど人間と見分けが付かない。髪色は、茶色と灰色がところどころで混じったような感じだ。
「この娘は、なんらかの儀式に生け贄として使われているようですね。誤算でした。もし、神への奏上のための生け贄だとしたら。最悪、その神と対決することになるかもしれません」
最悪、神と対決ですと!? いや、そうだろうと今の俺には、彼女に巫女になってもらわなければ後が無いんだし(もう神力2使っちゃったんだからさ)、まずは、なぜ彼女がこんな状態になっているのか確認するべきだろう。
「いや、どうなるにしても、ひとまず彼女を助けるべき――」
ぐぅっ、きゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅる~~~~~~
その瞬間、物凄い音が、彼女のおなかの辺りから響いた。
「ぉっ、ぉなかが…… すぃたですぅぅ……」
か細いが可愛い声音が飢餓を訴えてきた。
「おい、大丈夫か? 待ってろ、今この拘束を外すからな」
「ぁぅ、だめぇぇですぅぅ…… ぃちぞくのためぇに……」
意識が朦朧としているのだろう、言っていることが不明瞭な上に息も絶え絶えだ。
「ええい、まどろっこしい。取りあえず助けるからな! 話はその後だ! ――サテラなにか食べられる物はないかな?」
俺だって一応、主神代理なんだからな。強権発動しちゃうよ!
しかしサテラさんを見ると、彼女はなぜか崖の壁面をボーッと眺めていて、少しの間を置いてから俺の視線に気がついた。
「……分かりました、なにか探してきましょう」
そう言って、彼女はこの場から去っていった。サテラさんならなんとかしてくれるだろう。なにか言われるかと思ったが、素直にいうことを聞いてくれた。……ビクビクだった訳じゃないよ。
残った俺は、強引にペルカの拘束を解いた。
彼女を抱えて少し離れた場所。草の茂っているあたりにマントを敷いてその上に彼女を乗せる。
結局、彼女は空腹で意識が朦朧とした状態だったようだ。
しかし、一二歳だよね? 軽かったが、思っていた以上に成長している。二つの白桃に結構ドキドキしました。腹は減ってもここはへこまないんだな。
俺、よく考えたら、服とスキル以外に持ち物が何もないんだよね。カネも持ってないってどうよ? 使えるかは分からないけど。次があったら気をつけよう。いまはサテラさん頼りで良いよね。補佐だし。
「すぐ先に、酒盛りの跡がありました。そこでヴァゴダを見付けたので、川まで行って水を汲んできました。ああ後、その途中で、これを仕留めてきました」
サテラさんの手には、瓢箪のような物が吊され、その肩の上には、首の辺りをスッパリと切られた鹿が担がれていた。鹿の首からはまだ血が滴っている。
「ヘッ、ヘー。アリガトウ、タスカッタヨ……」
サテラさん――ドン引きです。
◇
「はぐっ、ハグハグハグハグ。バキバキャ! ハグハグ……。グビッ、ゴクゴク! ハグハグハグ……」
あの後、ペルカの意識が戻ったので、ヴァゴダから水を飲ませていると、サテラさんが鹿肉を焼き上げて運んできた。
そして、その肉が彼女の目に映った一瞬後――この現状である。
倒れていたときには、痩せた身体に、可愛い顔だがこの状況でやつれていて、線の細い雰囲気だった。が、ケモノだ、目の前に獣がいる。鬼気迫る表情で鹿肉に齧り付いている。時々、骨までかみ砕いているような音まで聞こえてくる。うん、狼人族は伊達じゃないね。
ここまで一心不乱に食べているのを見ると、美味いのかな鹿肉。仮にも女神が作ったものだしな。チョト、端のほうを貰ってみようかな。
「ガウッ! グルッグルグルゥゥゥゥッ!」
ワァオ! 凄い顔で威嚇されました。この子、野性に返っちゃってるよ。仕方がない、食べ終わるまで待とう。サテラさんはこうなることが分かってでもいたように、我関せずで石の上に座ってるし。
◇
「はうぅぅぅ、ごめんなさいですぅ。ワタシ、お腹が空いていて思わず。うぅ……」
「いや、食べ物に関しては、君に食べさせるために用意したものだから問題ないよ」
鬼気迫って怖かったけどね。鹿一頭が骨になってるしね。
食事を終えた彼女は、マントの上にペタリと女の子座りをしている。目の下には隈が乗っているものの、パッチリとした大きなお目々に無垢な光を浮かべて俺を見上げている。狼人族という名前からイメージされるシャープな感じではなく、ポメラニアンのようにほわほわで犬チックだ。
「聞きたいんだけど、君はどういう状況でああなってたんだい?」
「そうですね、見たところ生け贄として捧げられていたようですが? 酒盛り跡も、生け贄の最後の晩餐のようでしたし」
ペルカに問いかけたのだが、座っていた石から立ち上がってサテラさんが俺の隣に並んだ。
「最後の晩餐?」
「ええ、このあたりの風習で、人を生け贄に捧げる場合。贄になる者にたいして最後にできる限り贅沢な食事をさせるのです。その時に、贄を運ぶ者たちも相伴に預かることができます。私が見つけたのはその跡でしょう」
「うぅぅぅ。そうなのですぅ、ワタシあんなに沢山、お腹いっぱい食べたの初めてだったのに。それなのに、お役目も果たせずに。勧められるままに、他人様のお肉まで食べちゃったのですぅ」
いや、勧めるというより奪われたって感じだったよ。
「肉のことはもういいいから。それより、生け贄なってた訳を聞きたいな」
「……一族の為なのですぅ。狼人族が、この場所で生きていくために、仕方がないのですぅ」
「そのキミたちが生きていくためってのの理由をもっとちゃんと聞きたいんだ。ゆっくりでいいから話してくれるかな」
優しく声をかけると、ペルカは頷いて話し始めた。
「ワタシたちの一族は、大崩壊のあと、人族が捨てたこの土地にやってきたのですぅ。そのときには、まだ、崩壊後の荒廃で森も林も死にかけ、食べる物もほとんどなかったそうですぅ。でも、時間を掛けて森や林を育て、四〇年ほど前にやっと飢えることもなくなりました。そんな時、その神は厄災を振りまいてやってきたのですぅ。森や林の木々は枯れ、そこから得られる食料も毒を含んだものへと変わってしまいました。困り果てた長老たちは、この場所にあった神殿の存在を思い出したそうなのですぅ。当時の狼人族の族長さまがこの神殿跡でお伺いを立てたところ、一〇年に一度、成人した巫の力を持つ娘を生け贄に差し出すようにとの神託が下だったそうなのですぅ。その後、神託通りに生け贄を捧げたところ。森の毒は消え去り、一族はこの土地を失わずにすみました。だから、ワタシは一族の為にも此処で生け贄として最後を迎えないといけないのですぅ」
ペルカは、途中、息切れする様子を見せながらも、この生け贄の儀式が始まった原因を語った。
彼女の話を聞いていたサテラさんが、納得がいかないとでもいうように小首をかしげる。
「そのような神の話は聞いたことがありませんね。だいたい神が、地上での代行者でもある巫女を生け贄にしてどうするんですか」
バッサリですかサテラさん。ペルカがショックであんぐりしてるよ。
「どういうこと?」
「偽神ですね。しかも、巫女をわざわざ殺すなど、神に敵対するモノでしょう」
「あれ? でもさっき『神への奏上の為の生け贄だったら、最悪その神と対決しなければならない』とか、言ってなかった?」
初めてペルカを見たときに言ってたよね。
「神への奏上をおこなう民が、自分たちで考えて選別した贄を、捧げられた神が拒絶することは基本的にはありません。しかし、神から求めるとなると話は違います」
そういうことか、一応地上の民の意思を尊重してるってことなのかな?
「はうぅ、そんなぁ……。ところで、あのぅ、あなたたちは?」
いまさらかい!!
俺の巫女候補――実は神経図太い!?
見た感じ出血しているようなあとはないので、崖の上から落ちた訳ではないようだ。
「キミ、大丈夫か!」
俺は、倒れている女の子に声をかけた。思わず、駆け寄って身体を揺すりそうになったが、サテラさんが俺の手を止めた。
「待ちなさい。落ち着いてよく見なさい」
「ええっと、こういう時って、……呼吸の確認だったっけ? 人工呼吸!?」
これは緊急事態であって、スケベ心がある訳じゃないよ。一二歳のはずだからイエス、ロリータ、ノータッチだよ。
「いいから、まず落ち着きなさい。そして、娘の手足を見なさい」
「えっ?」
俺は、サテラさんに言われるままに、ペルカを見る。
彼女は一二歳の割には背が高く、手と足はスラリと長い…… じゃなくて、革紐のような物で拘束されていて、その革紐は杭に結ばれていた。
――つまりは、地面に貼り付け状態で拘束されていたのだ。革紐に土埃が乗っていたんで気がつかなかった。
この状態にされてから、どのくらい経っているのだろう?
彼女の身体中も土埃で汚れている。
彼女は目をつむっていて、意識があるのかもどうかもいまひとつハッキリしない。
寝てる? ってことはないと思う。
狼人族っていうからもっと、獣っぽいかと思ったけど、ここから見た感じ頭の上にある凜と立った耳と、足の辺りにチラリと見える太い尻尾以外はほとんど人間と見分けが付かない。髪色は、茶色と灰色がところどころで混じったような感じだ。
「この娘は、なんらかの儀式に生け贄として使われているようですね。誤算でした。もし、神への奏上のための生け贄だとしたら。最悪、その神と対決することになるかもしれません」
最悪、神と対決ですと!? いや、そうだろうと今の俺には、彼女に巫女になってもらわなければ後が無いんだし(もう神力2使っちゃったんだからさ)、まずは、なぜ彼女がこんな状態になっているのか確認するべきだろう。
「いや、どうなるにしても、ひとまず彼女を助けるべき――」
ぐぅっ、きゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅるきゅる~~~~~~
その瞬間、物凄い音が、彼女のおなかの辺りから響いた。
「ぉっ、ぉなかが…… すぃたですぅぅ……」
か細いが可愛い声音が飢餓を訴えてきた。
「おい、大丈夫か? 待ってろ、今この拘束を外すからな」
「ぁぅ、だめぇぇですぅぅ…… ぃちぞくのためぇに……」
意識が朦朧としているのだろう、言っていることが不明瞭な上に息も絶え絶えだ。
「ええい、まどろっこしい。取りあえず助けるからな! 話はその後だ! ――サテラなにか食べられる物はないかな?」
俺だって一応、主神代理なんだからな。強権発動しちゃうよ!
しかしサテラさんを見ると、彼女はなぜか崖の壁面をボーッと眺めていて、少しの間を置いてから俺の視線に気がついた。
「……分かりました、なにか探してきましょう」
そう言って、彼女はこの場から去っていった。サテラさんならなんとかしてくれるだろう。なにか言われるかと思ったが、素直にいうことを聞いてくれた。……ビクビクだった訳じゃないよ。
残った俺は、強引にペルカの拘束を解いた。
彼女を抱えて少し離れた場所。草の茂っているあたりにマントを敷いてその上に彼女を乗せる。
結局、彼女は空腹で意識が朦朧とした状態だったようだ。
しかし、一二歳だよね? 軽かったが、思っていた以上に成長している。二つの白桃に結構ドキドキしました。腹は減ってもここはへこまないんだな。
俺、よく考えたら、服とスキル以外に持ち物が何もないんだよね。カネも持ってないってどうよ? 使えるかは分からないけど。次があったら気をつけよう。いまはサテラさん頼りで良いよね。補佐だし。
「すぐ先に、酒盛りの跡がありました。そこでヴァゴダを見付けたので、川まで行って水を汲んできました。ああ後、その途中で、これを仕留めてきました」
サテラさんの手には、瓢箪のような物が吊され、その肩の上には、首の辺りをスッパリと切られた鹿が担がれていた。鹿の首からはまだ血が滴っている。
「ヘッ、ヘー。アリガトウ、タスカッタヨ……」
サテラさん――ドン引きです。
◇
「はぐっ、ハグハグハグハグ。バキバキャ! ハグハグ……。グビッ、ゴクゴク! ハグハグハグ……」
あの後、ペルカの意識が戻ったので、ヴァゴダから水を飲ませていると、サテラさんが鹿肉を焼き上げて運んできた。
そして、その肉が彼女の目に映った一瞬後――この現状である。
倒れていたときには、痩せた身体に、可愛い顔だがこの状況でやつれていて、線の細い雰囲気だった。が、ケモノだ、目の前に獣がいる。鬼気迫る表情で鹿肉に齧り付いている。時々、骨までかみ砕いているような音まで聞こえてくる。うん、狼人族は伊達じゃないね。
ここまで一心不乱に食べているのを見ると、美味いのかな鹿肉。仮にも女神が作ったものだしな。チョト、端のほうを貰ってみようかな。
「ガウッ! グルッグルグルゥゥゥゥッ!」
ワァオ! 凄い顔で威嚇されました。この子、野性に返っちゃってるよ。仕方がない、食べ終わるまで待とう。サテラさんはこうなることが分かってでもいたように、我関せずで石の上に座ってるし。
◇
「はうぅぅぅ、ごめんなさいですぅ。ワタシ、お腹が空いていて思わず。うぅ……」
「いや、食べ物に関しては、君に食べさせるために用意したものだから問題ないよ」
鬼気迫って怖かったけどね。鹿一頭が骨になってるしね。
食事を終えた彼女は、マントの上にペタリと女の子座りをしている。目の下には隈が乗っているものの、パッチリとした大きなお目々に無垢な光を浮かべて俺を見上げている。狼人族という名前からイメージされるシャープな感じではなく、ポメラニアンのようにほわほわで犬チックだ。
「聞きたいんだけど、君はどういう状況でああなってたんだい?」
「そうですね、見たところ生け贄として捧げられていたようですが? 酒盛り跡も、生け贄の最後の晩餐のようでしたし」
ペルカに問いかけたのだが、座っていた石から立ち上がってサテラさんが俺の隣に並んだ。
「最後の晩餐?」
「ええ、このあたりの風習で、人を生け贄に捧げる場合。贄になる者にたいして最後にできる限り贅沢な食事をさせるのです。その時に、贄を運ぶ者たちも相伴に預かることができます。私が見つけたのはその跡でしょう」
「うぅぅぅ。そうなのですぅ、ワタシあんなに沢山、お腹いっぱい食べたの初めてだったのに。それなのに、お役目も果たせずに。勧められるままに、他人様のお肉まで食べちゃったのですぅ」
いや、勧めるというより奪われたって感じだったよ。
「肉のことはもういいいから。それより、生け贄なってた訳を聞きたいな」
「……一族の為なのですぅ。狼人族が、この場所で生きていくために、仕方がないのですぅ」
「そのキミたちが生きていくためってのの理由をもっとちゃんと聞きたいんだ。ゆっくりでいいから話してくれるかな」
優しく声をかけると、ペルカは頷いて話し始めた。
「ワタシたちの一族は、大崩壊のあと、人族が捨てたこの土地にやってきたのですぅ。そのときには、まだ、崩壊後の荒廃で森も林も死にかけ、食べる物もほとんどなかったそうですぅ。でも、時間を掛けて森や林を育て、四〇年ほど前にやっと飢えることもなくなりました。そんな時、その神は厄災を振りまいてやってきたのですぅ。森や林の木々は枯れ、そこから得られる食料も毒を含んだものへと変わってしまいました。困り果てた長老たちは、この場所にあった神殿の存在を思い出したそうなのですぅ。当時の狼人族の族長さまがこの神殿跡でお伺いを立てたところ、一〇年に一度、成人した巫の力を持つ娘を生け贄に差し出すようにとの神託が下だったそうなのですぅ。その後、神託通りに生け贄を捧げたところ。森の毒は消え去り、一族はこの土地を失わずにすみました。だから、ワタシは一族の為にも此処で生け贄として最後を迎えないといけないのですぅ」
ペルカは、途中、息切れする様子を見せながらも、この生け贄の儀式が始まった原因を語った。
彼女の話を聞いていたサテラさんが、納得がいかないとでもいうように小首をかしげる。
「そのような神の話は聞いたことがありませんね。だいたい神が、地上での代行者でもある巫女を生け贄にしてどうするんですか」
バッサリですかサテラさん。ペルカがショックであんぐりしてるよ。
「どういうこと?」
「偽神ですね。しかも、巫女をわざわざ殺すなど、神に敵対するモノでしょう」
「あれ? でもさっき『神への奏上の為の生け贄だったら、最悪その神と対決しなければならない』とか、言ってなかった?」
初めてペルカを見たときに言ってたよね。
「神への奏上をおこなう民が、自分たちで考えて選別した贄を、捧げられた神が拒絶することは基本的にはありません。しかし、神から求めるとなると話は違います」
そういうことか、一応地上の民の意思を尊重してるってことなのかな?
「はうぅ、そんなぁ……。ところで、あのぅ、あなたたちは?」
いまさらかい!!
俺の巫女候補――実は神経図太い!?
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