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3章 異界衝突 新世界戦争
3-1
しおりを挟む都市の中心部の近くまでやってきていた。
一人カフェで昼食をとる。
今日は何にしようか。
この店でよく頼むのはビーフバーガーにタコス、クラブハウスサンドだけど…
今日はタコスにしよう。
ソフトシェルタコスにフライドチキンが包まれていて、
その上にコールスローとダイス状になったマンゴーが乗っている。
ソースはピリ辛マヨネーズみたいな感じ。
横にあるライムウェッジを絞ってタコスにかけて食べ始める。
やっぱ美味い。
誰かが通りで叫んだ。
テラス席から通りに目をやるがよく見えなかった。
まだお気に入りの店のタコスを半分も食べないうちに
通りがさらに騒がしくなった。
霊気の動きがおかしい・・・。
・・・人々が叫んでいる。
いきなりバスが目の前の通りに転がってきた!
モンスターだ!
都市は火の手がそこら中で上がりはじめて地獄とかしていた。
モンスターがそこら中から出てきている。
ネズミ型、犬型、ゴブリンみたいなのから大きなカラスのようなの。
カバだかなんだかわからないようなでかいのまで…
人を襲っている。
気がおかしくなった50歳くらいの白髪交じりの女性が天に向かって両手を広げ叫んでいる
「世界が終わるよ!!世界の終わりだよ!!!」
みんなが逃げようと必死な中叫び続ける。
「世界が終わるの!新しい世界が来る!これは終わりじゃないよ!始まりのための終わりだよ!」
変な人間たちが現れた、ヒト型のエイリアンみたいなのじゃない。
もっと人間そのままだけどゾンビ?
ゾンビ?ゾンビ化した人間たち?
あれもモンスターなのか?
おいおい・・・
スマホを確認する・・・。
電話もネットも繋がってない・・・。
おいおい、どうする。
突然プラズマのような巨大な光の玉?が数百メーター前方に見えた
瞬間閃光で何も見えなくなる!
半径数百メーターの建物が一瞬でひどく損壊した。
人間の数が一気に少なくなった!
なんだアレ・・・。
あれに巻き込まれたらどうなるんだ?
逃げよう。
全速力で都市部から逃げ出す。
速くもっと速く走らないと!
2分ほど疾走したあたりで自分の周りに数百メーター四方にいくつもの光の玉が現れた。
近くのナイトクラブのある建物に逃げ込んで地下に向かう!地下3階まである。
建物の中に逃げ込んで奥の部屋に入る。
厚い扉を閉めてすぐに
エネルギーの波の奔流が全身を巻き込んだ・・・
・・・
・・・・・
・・・・
目が覚めると真っ暗の部屋にいた。
部屋は暗い
静かで音もない
時計を見ると壊れていた。
真っ暗な部屋で
霊気を手に込める
綺麗な力ある霊気に右手を中心に全身が包まれる。
瞑想する。
なかなか瞑想状態に入れない・・・。
大丈夫落ち着いて、思うようにいかなくてもいいんだ。
自分に言い聞かせて力を抜いて瞑想を続ける。
だんだんと時が止まった部屋を眺めているような感覚になる。
世界が終わった?
いや人間文明が終わった?
”今までの”世界が終わったのか。
瞑想を終える・・・
外を確認しにいく。
建物から出ると今までの世界は無くなっていた。
世界的にも名の知れた大都市であった場所は・・・
これでもかというほど破壊されつくしていた。
皮肉なことに天気は恐ろしくいい。台風のあとの快晴といえるのかどうかはわからなかった。
呆然としていると少し腹が減っていることに気づく。
しかし嫌な感じじゃない。
朝起きたときに腹が減ってることより体が軽いことに心地よさを感じるときに似てる。
まだ少し頭がぼーっとする。
そうだ。周囲にモンスターがいるかもしれない。
集中して気配を消し始める。
千切れた鉄パイプなどを見つけて宝具作成skillで
武器を作り始める。
即席だが鉄の槍を作った。
霊気の伝導率も悪くないと思う。
ただこのskill、あまり良いものを作ろうとすると俺の霊気が減っていくみたいだ。
そして減った分が回復するまで何日もかかる。
前にペンデュラムを作ったときにも違和感を感じたので気を付けておく。
姿を消しつつ周囲を探索し始める。
イヌ型のエイリアンを2体見つけた。
一匹を不意打ちで倒す。
もう1匹はまだ気づいてない。
そのまま背後から近づいて頭部を槍で突き殺す。
イヌ型の霊気を吸っているときに近くにモンスターの群れが来ているのを感じた。
醜悪な顔をしたチンパンジーのようなモンスター達。
モンスターがこちらを薄気味悪い目で見てくる。
前に見たサル型とはすこし違う、あいつより強そうだ。
何体いる?6,7,8?もっと増えていってる。
そのまま1匹が飛びかかってきた、20メーターは距離があったが一瞬で詰めてきた。
すぐに槍で応戦する。
脇腹を槍で突き、一瞬相手がひるんだ隙に顔面に槍を突き刺す。
そのチンプに続いてきていたもう一匹が予想外の顔をして踵を返そうとするが
させない。背中を見せたチンプの腰を突き、もんどりうったところに止めを刺す。
他のチンパンジーたちが大騒ぎしだす。
たった今殺したチンパンジー型の首をつかんで隠形を再発動する。
あれ?隠形おれ解いてたか?
一瞬頭がこんがらがる・・・。
近くのビルの陰に飛び込み隠れる。
身を隠しながら一匹ずつ確実に減らしていこう。
まずはそのまま霊気を吸収し始める。
チンパンジーの群れがさわぎながらこちらに向かってくる。
俺を探してるみたいだ。
が、チンプたちは俺を素通りしていく。
群れの後ろのほうにいた
ボスらしきチンパンジーが俺の近くまで来た。
そのまま通り過ぎていくのを見送ってから背後から殺すか。
と思った時
幻視
チンプの目 陳腐な目 CHEAP
!?
いきなりチンパンジーが瘴気みたいな煙のブレスを吐いてきた!
すぐに後方に飛びのく、bossチンプはいやらしい笑みをこちらに向けている。
気味の悪い目をする。
なんだアイツ!
まさか見えてるのか、
なんかわからんが何かしらの能力やらスキルを持ってやがる。
もしかしてモンスターにもスキル持ちがいるのか・・・。
体に瘴気が纏わりつく
幻視
呪い 匂い ルアー 陳腐な息
呪い?
チンパンジーたちがさらに雄たけびをあげて歓喜の声を集団であげている。
20体くらいに増えている。
追ってこないし近づいてこない・・・
ということは・・・
どこからか現れた犬の魔物が疾走してきてこちらに噛みつこうとしてきた!
反応して突き殺す。
イヌ型が増え始めている。ネズミやカラスもだ!
走り始める、ここで全部受けてたら死ぬ。
20匹以上のモンスターやらエイリアンから逃げている最中に
カバみたいなボディのエイリアン!まで現れてすごいスピードでこちらに向かって来る。
あいつはヤバそうだぞ!とにかくこちらも全力で逃げる。
建物をうまい事障害物にしながら逃げるしかない。
塀や壁を簡単にぶち壊しながら追いかけてくるカバ型。
そのうち追いつかれそうだ。
時速何キロ出るんだこいつは!
上からなにかが襲ってくる!!
カラスのゾンビみたいなやつら!
人間のゾンビも俺に反応している!
当たらないが、なにかを投げつけてきてる。
もう一体カバみたいなのがきた!
追いかけてくる、戦車以上パワーの化け物が2体になった。
倒壊して斜めになっているビルに逃げ込む!
カバも入ってくる!
急旋回して振り向きざまにカバの目を片方突きやぶる。
カバが心臓が飛び出るような迫力の咆哮をだした!
気を失うかと思った。
ビルの一部が揺れる!
ここ崩れないだろうな!
ビルの壊れた窓からもう一つのビルに飛び移る!
もう1匹のカバが猛追してくる!微妙に挟み撃ちになる形の状況になってしまう。
ビルの6階付近から外に飛び出す。
ちなみに何処にも飛び移れる場所はない。
俺を追ってカバのうち一匹がそのまま飛び出してくる!
空中で傀儡子の左手から傀儡糸をだす。
ビルの外壁に引っ掛けて器用に某クモ男のようにビルの間を飛び越えて移動していく。
カバ一匹は6階から落下。結構落下ダメージが入ったようで朦朧としている。
さすがに普通のカバより一回りでかいしな。
重い分だけすごい衝撃だっただろう。
もう一匹が来る前に近づいて頭上から全力の霊気を込めた槍とともに落下して頭蓋骨を穿ちぬく。
手ごたえが堅い! こいつが警戒してたら多分頭蓋骨を貫通させられたかどうか。
やっぱりこいつは格上だ。まともに相手してられない。
少し息を整えてから
霊気を一気に吸収する。
こいつは大物だ。
霊気がずいぶん濃い。クラクラする。あの陸竜に余裕で匹敵する。
これ以上のペースで吸うとまずいか。
ここで気を失ったらジ・エンドだ。
まだ少し吸えそうだがあまり留まってられない。
都市の中心地から離れるように走り出す。
イヌ型に感知されて8匹くらいに追いかけられる。
何匹か槍で手傷を負わせながら走り、街を縦断するように流れている大きな川に堤防から降りていき飛び込む。
頭がズキズキ痛くなってきた。
とにかく川で
あの煙が洗い流せるかもしれない!
変な魚が噛みついてきた!
クソ!
すぐに川から飛び出る。
仙人の呼吸で足に霊気をまとわせて霊気を性質変化させる。
水上を地面のように走り始める。
水中に居続けるのはちょっと怖い。
川をそのまま慣れない水上走りでなんとか横断する。
またモンスター!
今度はヒト型だ、しかも見慣れない感じのヒト型もいる!
ヒト型にすぐに見つかり6体ほどのヒト型がこちらに攻撃を始める。
頭が痛い、目がかすむ。
最悪だ、この呪い!あの糞チンプ!
ヒト型から逃げながらなんとか撒こうとしながら必要な時だけ応戦する。
一匹いいダメージを与えた。
傀儡化・・・
左手でヒト型を一体操りながら逃げる近づいてきたほかのヒト型を連携しながら倒す。
もう一体も
傀儡化!
二匹同時に操りだした途端に結構難しくなった。
けどやれる。
踊りな、俺の傀儡たちよ。
なんとか、こちらに形勢が傾いていく。
残りあちらは4匹か、都市部と郊外に近くなり始めたとこにあるビルの入り口あたりで障害物を使いながら
うまい事応戦していく。
俺の傀儡化した2体のヒト型。
1匹は手に槍を持ってる、もう一匹は二足歩行と4足歩行を織り交ぜながら口から散弾を放つタイプ。
ヒト型のリーダー格は両手に斧を持っている。ほかのヒト型より一回り大きいやつ。
しかもこいつ斧を投げてくる、斧は引き寄せられるようにやつの手元に戻っていく。
傀儡糸を一本使って一匹を転ばせる、槍型が止めを刺してショットガン型が残りの三匹をけん制する。
向こうのビルからチラチラと光が見える。
誰かが鏡かなにかでサインを送ってる?
モールス信号か?いやモールス信号しらないからね。
また立ち回りの中で一匹を仕留めた。
残り二匹となって一気にこっちに形勢が傾く。
リーダー格に散弾が命中してひるんだ瞬間に自ら渾身の突きを繰り出して心臓を一突きにする。
敵は崩れ落ちてそのまま2匹の傀儡がもう一匹を仕留める。
霊気を吸収する。
2匹の傀儡に霊気を分けてやった。
霊の光のビルに向かうとビル5階の割れた窓のところから男が身を乗り出して
「おぉーい!」手を振ってきた。
友好的な雰囲気だし、人間だ!
緊張が少し解けてよろよろとビルに入っていく。
ビルの中にはさっきの男
長身190くらいで浅黒い肌、落ち着いた雰囲気で目から理性が伺えるかんじの男。
短髪で黒いコートを着ている。
それといっしょに少し背の低い155センチくらいのブロンドの少女?18,9歳くらいだろうか、白ワイシャツに黒いパンツ。ショートカット。
フレンドリーで感じのよさそうな女の子だ。
「ありがとう、助かった・・・。」
とだけ何とか言うと
二人がやったー!って感じで俺たちを迎え入れてくれた。
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