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寮食堂に歌え!
ようこそ、千錦寮へ(2)
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志信を迎えに来てくれたのは二年生で、寅田 早希と名乗った。
「卯野、志信さんか、志信ちゃんって呼んでいい?」
早希は小柄で、人なつこい印象のにこやかな人だった。
「はい、あの、よろしくお願いします」
挨拶を済ませ、二人で女子寮へ向かう。
途中、女子寮側の事務室に寄って、届いていた志信宛の宅配便の箱を二人で抱え、階段を上った。志信の部屋だといって案内されたのは10号室。
女子寮は全部で20部屋、一部屋基本的に4人だが、三部屋だけ二人部屋があるのだという。
「今は、上級生と下級生で同室だけど、年に二回、部屋移動があるから、次に部屋替えする時は、同級生だけで同室、ってのもできるからね」
と、早希は言った。
案内された10号室で、昨日入寮したという志信と同じ一年生の猪俣 和美と、同じく二年生の犬養 佳織を紹介された。
猪俣和美は教育学部だという、少し東北方面のイントネーションがあり、聞いてみると出身は青森という事だった。本人はどうもそれをコンプレックスに感じている様子があり、言葉は少ない。しかし、色が白く、ほっそりとした美人だ。
犬養佳織も教育学部で、和美とは対照的に、真っ黒に日に焼けて、いかにもスポーツをやっていそうな風貌だった。女子サッカーのサークルに入っていると自己紹介され、見ると佳織のベッド周りにはボールや、トロフィーが並び、サッカー選手のものと思われるポスターなどが貼ってあった。
女子寮の部屋は、扉正面の中央フリースペースを挟んで両サイドに二段ベッド、窓際の、壁に面して同様に二つずつ机が並んでいた。部屋の中央の十二畳ほどのフリースペースには、小ぶりなテーブル替わりのこたつが置いてあった。こたつといっても、既に布団は片付けられている。ベランダに出るサッシを背にしたテレビ台の上に、テレビがのせてあった。
テレビ台の下には一世代前の古いタイプのゲーム機が整頓してしまわれていて、横には、電気ケトルののったワゴンもあった。
「和美ちゃんが、下のベッド使ってるんだけど、上でも大丈夫?」
早希が志信に尋ねた。
「まだ、一晩使っただけなんで、もし下が良ければ、ジャンケンで」
と、和美は言ってくれたが、志信はそこまで二段ベッドの上か下かにこだわりは無い。ジャンケンで、と、言うからには、和美は下の方がいいという事なのだろう。移動してもらうのも悪いので、志信はそのまま上の段を使わせてもらう事にした。
実は、志信は寝相が悪く、子供の頃に上の段から落ちた事があったのだが、何となく言い出しづらく、半年後には部屋替えと聞いたので、何とかなるだろうと思う事にした。
「あー、あと、ここ、溜まり部屋なんだよね」
荷物をおろし、部屋の中をきょろきょろ見回している志信に早希が言った。
「他の部屋は、けっこうパーソナルスペースで区切っちゃってるところとかもあるんだけど、集まってテレビ見たりゲームしたりする事が多くてさ、騒がしいけど、少しの間だから許してね」
佳織は食器類をしまっているカラーボックスから自分用らしいカトラリーセットと思われる小さな巾着袋を取り出してから、割り箸とマグカップを出してきて志信に渡した。
「まあ、とりあえず、お昼行こっか、新入生用の今日明日の分の食券は委員会から支給されてんの」
と、黄色の食券を志信に渡した。和美の方は、既に準備をしていて、佳織同様、カトラリーセットとマグカップ、食券を手にしていた。
そこで、放送が入った。
ピンポンパンポーン、という木琴の音の後に、やわらかな女性の声が響く。室内にはスピーカーが無く、廊下にあるであろうスピーカーから、その声は聞こえてきた。
「千錦寮の皆さんにお知らせします、昼食の時間になりました、みなさん準備をして、食堂までおこしください」
四人は、黙って放送の声を聴き終えてから、ドアを開けて食堂へ向かった。他にも、ぞろぞろと部屋から出てくる。
隣の9号室からも、上級生が二人と、新入生とおぼしき二人が出てきた。
「あ、そっちも二人揃ったね」
親しげに声をかけてきたのは
牛島 亜里沙と鳥居 麻衣、どちらも一年生だ。9号室の上級生二人は、元々10号室の二年生、早希と佳織と四人部屋だったのを、一年生受け入れの為に二部屋に分かれたのだという。
亜里沙は、ふっくらした長身で、物柔らかな印象。麻衣の方は小柄で大きな目がくるくると表情をつくる、小動物じみたかわいい印象だった。
上級生同士が仲がいい為、昨日は一年生三人まとめて買い物に連れて行ってもらったのだと和美が教えてくれた。
「ああ、やっぱ、お昼も、『あれ』やるのかな……」
亜里沙が少し困ったような顔を造って言った。一重の瞳が困ると、糸目が強調されて、眉毛と相まって八の字が縦に二つ並んでいるような見た目になる。
「うーん、食事の時は毎回、って聞いたからねえ」
亜里沙の言葉を受けて麻衣が難しい顔をつくって答えた。
「でも、朝ごはんは各部屋で食べたし、食堂の時だけ、なんじゃないかな?」
続いて和美も言った。
三人のただならぬ雰囲気を不思議に思って志信が尋ねた。
「何? 『あれ』って」
志信の言葉に、三人は自嘲気味に笑い、揃って答えた。
「あー、うん、見るのが一番早いと思う」
「びっくりするけど、ひかないでね」
「ある意味貴重といえば貴重だし、……でも、昼夜毎回はぶっちゃけツラいなあ……」
女子寮である千錦寮で一棟、男子寮である一刻寮が三棟、合わせて四棟ある宿舎とは別に、男女共有スペースの共有棟の一階に寮食堂があった。入り口から見て奥の方に厨房があり、テーブルは四つの長い島が並んでいた。
男女比そのままに、三列を男子が占め、窓側の日当たりのよい一列を女子が占めていた。
男子は、既に各自食事を初めていたが、女子だけが整然と並んで待っている。誰も食事を始めていない。
志信は、和美達に続いて厨房の窓口に並び、トレイを持って昼食の品々をのせた。本日のメニューはカレー。食堂のおばちゃんが、一人ひとりに声をかけながらカレーを配り、副菜の小鉢は、めいめいが取っていた。副菜の他に、紙パックの牛乳と、デザート替わりらしいフルーツもあった。
「食堂のメニューは決まってて、献立は全員共通、必ず食堂で食べなきゃダメってわけじゃないんだけど、学食より安いから、昼、夜寮食堂で食べる人が多いかな」
配膳の列に並びながら、早希が説明してくれた。
「三日前から予約しとく必要があるんだけど、まあ、予約のやり方とかはまた後で説明するから」
と、佳織がフォローした。
女子寮の皆が並んでいる席に続いて着席すると、どうやら全員揃ったようで、皆が厳粛な顔つきに変わった。
なんだろう、小学校の給食みたく、全員で『いただきます』するとか? と、志信があたりを観察していると、食堂の入り口の方から、今時めずらしい学ラン姿の男子学生が三人、しかめつらしてやってきて、窓側のテーブルの先頭に立った。
がたがたっ、と、皆が起立するのを見て、志信もあわてて起立する。
「え? 何? 何が始まるの?」
志信が、隣に立っている和美に小声で尋ねた。
「あ、とりあえず、まわりに合わせていれば大丈夫、声は出しても出さなくてもいいみたい」
え? 声? と、志信が戸惑っていると……。
学ランの三人のうち二人が、巻いていた模造紙を広げ、横に立ち、残った一人が、両足を肩ほどの広さに、両手を腰の後ろに回し、へそに力をこめるようにのけぞって、大声を出した。
「すゎんかくぅーだいがくぅー、せんきんりょぉー、りょうしょくかー、アイン、ツヴァイ、ドラーーーイ!!」
はぁ?
と、志信はまさに絶句して、目をまんまるにした。
何? 何が始まるの? と、周囲を見回すと、和美をはじめ、皆も同じように両手を腰の後ろにまわし、学ラン学生に続いて、歌い出したのだ。
どうやら、二人が持っている大きな紙に書かれているのは歌詞らしい。
そこには、こう書かれていた。
『 千錦寮 寮食歌
ああ、三角に、飯炊けて、
腹ぐぅぐぅとせわしなく、
故郷を思う、食事時、
炊夫の皆様ありがとう 』
「もういっちょー!」
と、かすれただみ声で、学ラン男が言うと、もう一度皆で『炊夫の皆様ありがとう』のフレーズを歌った。
「もういっちょーー!」
と、都合三回同じフレーズを斉唱し、歌が終わると、学ラン三人衆は再び厳粛な顔つきで去っていった。
歌が終わり、全員で着席すると、ここで初めて『いただきます』と、なった。
志信は、起こった出来事に驚きつつも、目を輝かせていた。
「……かっこいい……」
呆然としてつぶやいた志信に和美達が口々につっこんだ。
「え、マジ?」
「いや、だって、かっこよくない? あれって、バンカラってやつでしょ?」
生き生きとした顔で言う志信を見て、早希も驚いた様子で言った。
「そういうリアクションは初めて見たかも」
「普通はドン引きするよね」
続いて苦笑いの佳織が言った。
「卯野、志信さんか、志信ちゃんって呼んでいい?」
早希は小柄で、人なつこい印象のにこやかな人だった。
「はい、あの、よろしくお願いします」
挨拶を済ませ、二人で女子寮へ向かう。
途中、女子寮側の事務室に寄って、届いていた志信宛の宅配便の箱を二人で抱え、階段を上った。志信の部屋だといって案内されたのは10号室。
女子寮は全部で20部屋、一部屋基本的に4人だが、三部屋だけ二人部屋があるのだという。
「今は、上級生と下級生で同室だけど、年に二回、部屋移動があるから、次に部屋替えする時は、同級生だけで同室、ってのもできるからね」
と、早希は言った。
案内された10号室で、昨日入寮したという志信と同じ一年生の猪俣 和美と、同じく二年生の犬養 佳織を紹介された。
猪俣和美は教育学部だという、少し東北方面のイントネーションがあり、聞いてみると出身は青森という事だった。本人はどうもそれをコンプレックスに感じている様子があり、言葉は少ない。しかし、色が白く、ほっそりとした美人だ。
犬養佳織も教育学部で、和美とは対照的に、真っ黒に日に焼けて、いかにもスポーツをやっていそうな風貌だった。女子サッカーのサークルに入っていると自己紹介され、見ると佳織のベッド周りにはボールや、トロフィーが並び、サッカー選手のものと思われるポスターなどが貼ってあった。
女子寮の部屋は、扉正面の中央フリースペースを挟んで両サイドに二段ベッド、窓際の、壁に面して同様に二つずつ机が並んでいた。部屋の中央の十二畳ほどのフリースペースには、小ぶりなテーブル替わりのこたつが置いてあった。こたつといっても、既に布団は片付けられている。ベランダに出るサッシを背にしたテレビ台の上に、テレビがのせてあった。
テレビ台の下には一世代前の古いタイプのゲーム機が整頓してしまわれていて、横には、電気ケトルののったワゴンもあった。
「和美ちゃんが、下のベッド使ってるんだけど、上でも大丈夫?」
早希が志信に尋ねた。
「まだ、一晩使っただけなんで、もし下が良ければ、ジャンケンで」
と、和美は言ってくれたが、志信はそこまで二段ベッドの上か下かにこだわりは無い。ジャンケンで、と、言うからには、和美は下の方がいいという事なのだろう。移動してもらうのも悪いので、志信はそのまま上の段を使わせてもらう事にした。
実は、志信は寝相が悪く、子供の頃に上の段から落ちた事があったのだが、何となく言い出しづらく、半年後には部屋替えと聞いたので、何とかなるだろうと思う事にした。
「あー、あと、ここ、溜まり部屋なんだよね」
荷物をおろし、部屋の中をきょろきょろ見回している志信に早希が言った。
「他の部屋は、けっこうパーソナルスペースで区切っちゃってるところとかもあるんだけど、集まってテレビ見たりゲームしたりする事が多くてさ、騒がしいけど、少しの間だから許してね」
佳織は食器類をしまっているカラーボックスから自分用らしいカトラリーセットと思われる小さな巾着袋を取り出してから、割り箸とマグカップを出してきて志信に渡した。
「まあ、とりあえず、お昼行こっか、新入生用の今日明日の分の食券は委員会から支給されてんの」
と、黄色の食券を志信に渡した。和美の方は、既に準備をしていて、佳織同様、カトラリーセットとマグカップ、食券を手にしていた。
そこで、放送が入った。
ピンポンパンポーン、という木琴の音の後に、やわらかな女性の声が響く。室内にはスピーカーが無く、廊下にあるであろうスピーカーから、その声は聞こえてきた。
「千錦寮の皆さんにお知らせします、昼食の時間になりました、みなさん準備をして、食堂までおこしください」
四人は、黙って放送の声を聴き終えてから、ドアを開けて食堂へ向かった。他にも、ぞろぞろと部屋から出てくる。
隣の9号室からも、上級生が二人と、新入生とおぼしき二人が出てきた。
「あ、そっちも二人揃ったね」
親しげに声をかけてきたのは
牛島 亜里沙と鳥居 麻衣、どちらも一年生だ。9号室の上級生二人は、元々10号室の二年生、早希と佳織と四人部屋だったのを、一年生受け入れの為に二部屋に分かれたのだという。
亜里沙は、ふっくらした長身で、物柔らかな印象。麻衣の方は小柄で大きな目がくるくると表情をつくる、小動物じみたかわいい印象だった。
上級生同士が仲がいい為、昨日は一年生三人まとめて買い物に連れて行ってもらったのだと和美が教えてくれた。
「ああ、やっぱ、お昼も、『あれ』やるのかな……」
亜里沙が少し困ったような顔を造って言った。一重の瞳が困ると、糸目が強調されて、眉毛と相まって八の字が縦に二つ並んでいるような見た目になる。
「うーん、食事の時は毎回、って聞いたからねえ」
亜里沙の言葉を受けて麻衣が難しい顔をつくって答えた。
「でも、朝ごはんは各部屋で食べたし、食堂の時だけ、なんじゃないかな?」
続いて和美も言った。
三人のただならぬ雰囲気を不思議に思って志信が尋ねた。
「何? 『あれ』って」
志信の言葉に、三人は自嘲気味に笑い、揃って答えた。
「あー、うん、見るのが一番早いと思う」
「びっくりするけど、ひかないでね」
「ある意味貴重といえば貴重だし、……でも、昼夜毎回はぶっちゃけツラいなあ……」
女子寮である千錦寮で一棟、男子寮である一刻寮が三棟、合わせて四棟ある宿舎とは別に、男女共有スペースの共有棟の一階に寮食堂があった。入り口から見て奥の方に厨房があり、テーブルは四つの長い島が並んでいた。
男女比そのままに、三列を男子が占め、窓側の日当たりのよい一列を女子が占めていた。
男子は、既に各自食事を初めていたが、女子だけが整然と並んで待っている。誰も食事を始めていない。
志信は、和美達に続いて厨房の窓口に並び、トレイを持って昼食の品々をのせた。本日のメニューはカレー。食堂のおばちゃんが、一人ひとりに声をかけながらカレーを配り、副菜の小鉢は、めいめいが取っていた。副菜の他に、紙パックの牛乳と、デザート替わりらしいフルーツもあった。
「食堂のメニューは決まってて、献立は全員共通、必ず食堂で食べなきゃダメってわけじゃないんだけど、学食より安いから、昼、夜寮食堂で食べる人が多いかな」
配膳の列に並びながら、早希が説明してくれた。
「三日前から予約しとく必要があるんだけど、まあ、予約のやり方とかはまた後で説明するから」
と、佳織がフォローした。
女子寮の皆が並んでいる席に続いて着席すると、どうやら全員揃ったようで、皆が厳粛な顔つきに変わった。
なんだろう、小学校の給食みたく、全員で『いただきます』するとか? と、志信があたりを観察していると、食堂の入り口の方から、今時めずらしい学ラン姿の男子学生が三人、しかめつらしてやってきて、窓側のテーブルの先頭に立った。
がたがたっ、と、皆が起立するのを見て、志信もあわてて起立する。
「え? 何? 何が始まるの?」
志信が、隣に立っている和美に小声で尋ねた。
「あ、とりあえず、まわりに合わせていれば大丈夫、声は出しても出さなくてもいいみたい」
え? 声? と、志信が戸惑っていると……。
学ランの三人のうち二人が、巻いていた模造紙を広げ、横に立ち、残った一人が、両足を肩ほどの広さに、両手を腰の後ろに回し、へそに力をこめるようにのけぞって、大声を出した。
「すゎんかくぅーだいがくぅー、せんきんりょぉー、りょうしょくかー、アイン、ツヴァイ、ドラーーーイ!!」
はぁ?
と、志信はまさに絶句して、目をまんまるにした。
何? 何が始まるの? と、周囲を見回すと、和美をはじめ、皆も同じように両手を腰の後ろにまわし、学ラン学生に続いて、歌い出したのだ。
どうやら、二人が持っている大きな紙に書かれているのは歌詞らしい。
そこには、こう書かれていた。
『 千錦寮 寮食歌
ああ、三角に、飯炊けて、
腹ぐぅぐぅとせわしなく、
故郷を思う、食事時、
炊夫の皆様ありがとう 』
「もういっちょー!」
と、かすれただみ声で、学ラン男が言うと、もう一度皆で『炊夫の皆様ありがとう』のフレーズを歌った。
「もういっちょーー!」
と、都合三回同じフレーズを斉唱し、歌が終わると、学ラン三人衆は再び厳粛な顔つきで去っていった。
歌が終わり、全員で着席すると、ここで初めて『いただきます』と、なった。
志信は、起こった出来事に驚きつつも、目を輝かせていた。
「……かっこいい……」
呆然としてつぶやいた志信に和美達が口々につっこんだ。
「え、マジ?」
「いや、だって、かっこよくない? あれって、バンカラってやつでしょ?」
生き生きとした顔で言う志信を見て、早希も驚いた様子で言った。
「そういうリアクションは初めて見たかも」
「普通はドン引きするよね」
続いて苦笑いの佳織が言った。
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