オメガを助けて番になったら脳で会話できるようになりました。

かかかは

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8年前のこと。(2人は12歳)

2難去ったらもう難は来なかったようです。

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(12歳の佑希 視点)




よく考えたら、子供ごときに
大人からの抑え付けを解けるわけなくて。
本格的にやばいって思ったその時。



prrr...


着信音がした。

少しの時間でも地獄の始まりが延びたことに
嬉しさを感じた。


今のうちに。早く。来て。


振動があってから、
5分は経ってる。


いつもより少し遅いけど、
多分父さんらなら来てくれる。



だから俺は、



さっき針を止めておいた時計を
へらへら男に向ける。


そして。

#時計を通して、やつを見ながら
ゆっくりと瞬きをした__・__#。


これで大丈夫。


あとは、助けを待つだけ。
へらへら男は、真面目男が帰ってくるまで
俺らになにもしなさそうだから、
しばらく安心していられそうだな。


そう思ったとき。



ガチャリ。



ドアを開ける音がした。


希望を持ってドアの方を見たが
真面目男が見えた時、
俺は、落胆した。

しかも、
1


まだ奴らの味方が増えるのか、、、?


上がりかけた気持ちが
下がっていこうとしたとき。






「お待たせ。」


今この瞬間、
誰のよりも聞きたくて
誰のよりも心強い声が聞こえた。


「遅かったじゃん。父さん。」


思わず愚痴ってしまう。

ほんとに危なかったんだから。


父「ごめんな。ちょっと手間取った。」




安心したから、視界が開けて、
真面目男がはっきりと見えた。


奴は、猿轡をされて、
手錠をかけられていた。


「ちなみにさっきこいつに
電話したの俺だから」

父さんが自慢げにニヤってした。



多分、電話で油断させといて、
外におびき出して気絶させて、
その間に拘束した。
そんなとこだろ。

事実、真面目男は夢から覚めたような
ポケーっとした顔をしてる。

まぁ今から反撃するのは
多分無理だろうな。
奴の隣にいるの父さんだし。




佑「…さすが。母さんは?」

父「母さんならさっきそこ通ったでしょ」

佑「え?」

父「あ、ほら。そこの男のとこ。」


見た記憶が無い。






言われた方を見てみると。



へら「ぅぅっ、んんんっ!」


手錠をかけられた上に、
舌を噛まされたまま
口をクリップで閉じられて、
(多分)泣き喚いているへらへらがいた。、


「お前、佑希と里久君襲いやがって。
本当はこんなもんじゃ足らないんだけど、
ここから先は監視官に任せるわ。」


いやいやいや、怖いって。母さん。
警察だよね、、、?
べろめっちゃ痛そうなんだけど。


けど、僕らをいつも考えてくれてる
優しい母だ。

しかも被害者は俺らだから
心配してやる義理はない。




…てか、いつ通ったの??

佑「母さん。
そいつのとこにいつ行ったの?」

母「んーと。
父さんがドア開けた時かな」


その時、多分みんなそっち見てたんだけど、
多分誰も気づいてないよ?


恐るべし母さんの身体能力。




まぁなにはともあれ、
俺ら助かったぁぁぁぁ!!
よかった、、、!


緊張がとけると、
一気に疲労感が押し寄せてくるな。



それを見越したのか、


「佑希は、里久君と一緒に帰って
ゆっくり寝ときな。
帰りは警察に付き添わせるから。」


と、母さんが言ってくれた。


遠慮なく、後のことは
母さんたちに任せて
寝ることにする。

「里久?帰ろ。」

「あ、、う、うん。」





??なんかちょっと引かれてる、、?
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