オメガを助けて番になったら脳で会話できるようになりました。

かかかは

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8年前のこと。(2人は12歳)

里久の見ていた夢。

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(第三者視点)




(……)

里久は、夢を見ていた。





(?歳の里久 視点)


その日は、佑希とそれぞれの父母とで、
海に来ていた。

午前中は泳いだり水をかけあったり
日光浴などを楽しんだ。


昼、焼きそばを食べた後で、
今は、かき氷を食べている。
ブルーハワイと苺を
佑希と分け合いながら食べていた。


父母たちは、
「やっぱあの2人とても仲良いのね」
「ほんとに!
佑希、里久のこと大好きなのよね」
「多分里久の方が好きですよ~!」


なんてわいわいやってる。


言ってる内容に
顔が真っ赤になりながら
里「やめてよ、、、」
なんて言ってると。


「あぁ。ほんとにやめてくれ。」
機嫌の悪そうな声が横から聞こえた。


え?怒ってる、、、?


僕を含めた5人は一斉に黙ってしまった。


佑希は、視線を僕たちに向けながら
「俺は別に里久のこと好きじゃない
なんなら嫌いだ」
と言い捨てた。







完全に思考が止まった。
何も考えたくなかった。
放心状態のまま、佑希をただ見た。


僕は佑希が好きだ。


佑希がどう思ってるか、
聞いたことは無かったけど
嫌われてはないと思ってた。



…僕は、あることに気づいた。
佑希の目が、うつろだ。



僕らを見ているようで、見てない。
もしかしたら、なにかに
操られてるのかも、と思った。



けどそんなこともどうでもいいくらい
僕は傷ついていた。


言わされたとしても。
心の中で思ってたとしても。


口に出して言われるとすごく嫌だった。
言って欲しくなかった。
ずっと仲良いままでいたかった。




そんなことを考えてる僕に、

〘 01010101010…〙

なにか数字が聞こえてきた。


途端、ズキンと痛くなる頭。
なんだっけ。この数字、、、。
何でかわかんないけど、知ってる…。



頭を押さえてうずくまった僕に、
お父さんがかけよってくる。

「大丈夫か!?」


だが、その声は途中で途切れた。
どうしたのかと思い、
痛みをこらえて顔を上げると。


止まっていた。


お父さんもお母さんも、
佑希のお父さんとお母さんも。


そして聞こえてきたのは。

〘 010101010…〙

先程の、気味の悪い数字。
だんだん大きくなってくる。


やがて、それは笑い声に変わった。
「あははははは!」



それはー。



僕は聞き覚えのある笑い声によって
夢から引き戻された。
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