オメガを助けて番になったら脳で会話できるようになりました。

かかかは

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8年前のこと。(2人は12歳)

佑希「色々と頭が追いつかねぇ」3

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(12歳の佑希 視点)




「いつ起きたら知らないから
一応教えてあげるね。
今から君たちは俺らと楽しいことすんの!」


そう嬉しそうに言ってきた。


「ちなみに反抗したら
このガキ里久みたいになるよ?」

と笑顔で
気を失ってる里久を振り回してる。


うわこわ。


…って、いやいやふざけんな。
こっちは早く帰りたいんだ。


…里久と2人だけで話がしたいんだよ。
さっきの事とかこれからとか。

…さっきのことを思い出して
また顔が上気しそうになる。
危な。


家すぐそこだし。邪魔すんな。
てか楽しいのってお前らだけだろ。



佑「…断る。早く帰りたい。」


目の前のやつをできるだけ
怒らせないように応えながら、

俺はしていた腕時計の針̀を̀と̀め̀た̀。
ダイヤル調節の部分をグッと押し込んだ。


後々なんとかなるはず。
…知らんけど。



「なぁんでぇ」


なにこいつ絡みすぎだろ。
早くどっか行け。

とは怖くて言えない。
だから目で訴える。
行きたくない、と。目に力を込める。


「…君も気絶させてあげよっか?」
にこ、と音が出そうなほど笑いながら
目は笑ってない。


実は真面目そうなやつよりこいつの方が
危ない、、、?

なんか、何人も殺ってそうな目、、、。

いやこんなこと考えたら
余計怖くなる。考えるな俺。


けど、このままごねてたら
めんどそーだし。



「…行くから早く帰らせてください」

素直でいることにした。



「そのお願いは多分聞けないけど
素直な子は嫌いじゃないよぉ~」


と言いながら、今度は目も笑って、
そいつは里久を抱えたまま
歩いていく。




はっ。俺に後ろを見せるなんて。


これでも柔道をやってる。
なめんな。
今まで俺らに絡んでたの後悔させてやる。


は、と息を吐き、奴の首に手刀を
叩き込m

…もうとした。
けどできなかった。


横から出てきた手に止められた。
いとも簡単に。


結構重さあると思うんだけどな。
完全に何時間かは気絶させるつもりで
したから。


なんて何故か楽観的に考えながら
出てきた手の方向を見る。


もう1人の真面目そうな奴がいた。
めっちゃ真顔で。


そのまま手をばっ、と払われる。

すぐに、返ってきた自分の手を
さっ、と引っこめる。


こわ。



なんでこんなに楽観的に考えてるのか
わかった。

怖すぎて現実逃避したくなってるんだ。

そりゃそうだよ。
こっちはこう見えてまだ小学生なんだから。



なんて思ってると。


バチバチッ!!


「え?ぅ…」

多分スタンガンでやられた。
油断してた、、、。



目の前が暗くなってく。

「じゃあ、また後でね🎶」
悪魔の声が聞こえたと同時に
意識がなくなった。
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