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8年前のこと。(2人は12歳)
里久「一難去ってまた一難」1
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安心して、里久はへなへなと
地面に座り込んだ。
(よかった、、、ほんとによかった、、、)
だがすぐに、別の心配が浮かび上がる。
(…勝手に番にしてしまった。)
(起きた時、佑希がっかりしないかな、、、)
そう。結局、
佑希から答えらしい答えを得ないまま
自分の都合のいいように解釈して、
噛んでしまった。
いくら助けるためだったとはいえ、だ。
後悔と安心と不安がぐるぐるしていて、
里久は
目の前に来るまで、彼らに気づかなかった。
「こんなとこでなにしてんの?」
声をかけられ、里久は顔を上げた。
目の前に、大学生らしき男が2人、
立っていた。
ニヤニヤしながら。
里久は嫌な予感がした。
(逃げなければ。)
里「…なんでもないです。」
そう言って、佑希を支えながら
立とうとしたのだが。
(…っ!)
さっきの事が頭から離れず
膝が震えて動かない。
安心してしまって、
疲労と緊張のほぐれが
一気に押し寄せたようだった。
「てか、2人して道で座り込んで
なにしてたん?」
「楽しいことしてたんでしょ?
俺らも混ぜてよ」
さらに男たちは声をかけてくる。
一刻も早くこの人たちから離れたいのに
足が動かない。
おまけに、さっき噛んだ影響で、
佑希からも里久からも
フェロモンが出てしまっている。
彼らがどのバースなのかは知らないが、
(最悪、、、。)
これでは誘っていると捉えられてしまう。
「…ねぇ。やっぱ大丈夫じゃないんでしょ?
そんなフェロモン出しちゃってさぁ。」
「俺らが助けてあげるよ。
イイことしよーよ、w」
(…この人たち。多分、僕たちが小学生だと
気づいてないんだろうな。)
変に冷静な頭でそんなことを考えた。
里久も佑希も、12歳にしては
高い身長で、大人びた顔をしている。
近所の人たちにも、
「もう高校生になったんかぁ」
なんて言われることがよくあった。
里久はまた考える。
(今、年齢を言うのと、
高校生くらいだと思わせておくのと。
どっちがいいんだろう。)
地面に座り込んだ。
(よかった、、、ほんとによかった、、、)
だがすぐに、別の心配が浮かび上がる。
(…勝手に番にしてしまった。)
(起きた時、佑希がっかりしないかな、、、)
そう。結局、
佑希から答えらしい答えを得ないまま
自分の都合のいいように解釈して、
噛んでしまった。
いくら助けるためだったとはいえ、だ。
後悔と安心と不安がぐるぐるしていて、
里久は
目の前に来るまで、彼らに気づかなかった。
「こんなとこでなにしてんの?」
声をかけられ、里久は顔を上げた。
目の前に、大学生らしき男が2人、
立っていた。
ニヤニヤしながら。
里久は嫌な予感がした。
(逃げなければ。)
里「…なんでもないです。」
そう言って、佑希を支えながら
立とうとしたのだが。
(…っ!)
さっきの事が頭から離れず
膝が震えて動かない。
安心してしまって、
疲労と緊張のほぐれが
一気に押し寄せたようだった。
「てか、2人して道で座り込んで
なにしてたん?」
「楽しいことしてたんでしょ?
俺らも混ぜてよ」
さらに男たちは声をかけてくる。
一刻も早くこの人たちから離れたいのに
足が動かない。
おまけに、さっき噛んだ影響で、
佑希からも里久からも
フェロモンが出てしまっている。
彼らがどのバースなのかは知らないが、
(最悪、、、。)
これでは誘っていると捉えられてしまう。
「…ねぇ。やっぱ大丈夫じゃないんでしょ?
そんなフェロモン出しちゃってさぁ。」
「俺らが助けてあげるよ。
イイことしよーよ、w」
(…この人たち。多分、僕たちが小学生だと
気づいてないんだろうな。)
変に冷静な頭でそんなことを考えた。
里久も佑希も、12歳にしては
高い身長で、大人びた顔をしている。
近所の人たちにも、
「もう高校生になったんかぁ」
なんて言われることがよくあった。
里久はまた考える。
(今、年齢を言うのと、
高校生くらいだと思わせておくのと。
どっちがいいんだろう。)
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