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第二幕 江戸の生活をシよう!
第四十四話 勘違いと振動と
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あまりの痛さに一瞬だけ痛覚が麻痺してしまい、なんにも感じない無痛状態を味わえば、またも地獄のような感覚へ押し戻されていく。
「ぬぐ……ああぁ……っ!」
いで――――!!!
激痛に耐えようと前歯で下唇を噛みしめても、声だけはどうしても防げなかった。獣みたいな呻き声を助六の前で晒してしまい、言い訳を考えようにも痛すぎてパチパチと電流が前に流れていく。皮脂と汗がどろっどろに混ざり合ったよく分からん体液が毛穴からもう濡れ濡れ。
「スグル? おいスグル!? 開けるからな!」
シルエット姿の助六が一歩前に出て、もう戸を開けるといった動作をするのが目に止まり、千代姫は凍り付き、俺は下腹部の衝撃を堪えて全力で止めに入る。
「開けるな! 俺は大丈夫だから起こして悪かった!」
「そうは言ってもなぁ……」
「とにかく大丈夫だ! ただの腹痛でさ、もう治った!」
「うーん、そうか?」
「そおそお!」
話を終わらせる流れにいけた。後は不審がられず助六を家に帰すのみ……ってなとこで、股の間に挟まっている千代姫の足がバイブ顔負けレベルで動き始めたのであった。それもヴヴヴ的な小刻みモード。なんというテクニシャン。ちょっと心地よくて、性的な意味でも気持ちいい。でもな、今じゃないだろう。
「うお……っ」
まずい、声が。それでも振動が止む気配はない。逃げようと犬の小便ポーズをとろうとしたが、それを察知してかお留守になっていたもう一本の足を俺のふくらはぎに全体重をかけて置きはじめ、旨いこと重りの役割となった。女の子の一人分の体重でも四つん這いではどうすることも出来ない。
ここで千代姫は刻んでいたごくわずかな振動を止めた。と思えば今度は足の甲を局部に擦りつけてきたのである。バリエーション豊富!? これもなかなかの……!
「ぬぅっ!」
「ぬ? なんだよ?」
聞き耳を立てているらしく、身をぴったりとが立つ戸に寄る助六。下手すりゃ壁一枚よりも薄い戸。つっかえ棒もなければ、穴を覗かれでもしたらアウト。頼む、見ないでくれよ。
「ぬい……っ」
早いとこ足を抜いてくださいって伝えなければヤバいことになる。
「ぬい?」
「抜いてほし……っ! もうダメ……だっ!」
「は――」
ズルズルズル、ペタン。助六が力を失って家の前でへたり込む音がした。
「ぬぐ……ああぁ……っ!」
いで――――!!!
激痛に耐えようと前歯で下唇を噛みしめても、声だけはどうしても防げなかった。獣みたいな呻き声を助六の前で晒してしまい、言い訳を考えようにも痛すぎてパチパチと電流が前に流れていく。皮脂と汗がどろっどろに混ざり合ったよく分からん体液が毛穴からもう濡れ濡れ。
「スグル? おいスグル!? 開けるからな!」
シルエット姿の助六が一歩前に出て、もう戸を開けるといった動作をするのが目に止まり、千代姫は凍り付き、俺は下腹部の衝撃を堪えて全力で止めに入る。
「開けるな! 俺は大丈夫だから起こして悪かった!」
「そうは言ってもなぁ……」
「とにかく大丈夫だ! ただの腹痛でさ、もう治った!」
「うーん、そうか?」
「そおそお!」
話を終わらせる流れにいけた。後は不審がられず助六を家に帰すのみ……ってなとこで、股の間に挟まっている千代姫の足がバイブ顔負けレベルで動き始めたのであった。それもヴヴヴ的な小刻みモード。なんというテクニシャン。ちょっと心地よくて、性的な意味でも気持ちいい。でもな、今じゃないだろう。
「うお……っ」
まずい、声が。それでも振動が止む気配はない。逃げようと犬の小便ポーズをとろうとしたが、それを察知してかお留守になっていたもう一本の足を俺のふくらはぎに全体重をかけて置きはじめ、旨いこと重りの役割となった。女の子の一人分の体重でも四つん這いではどうすることも出来ない。
ここで千代姫は刻んでいたごくわずかな振動を止めた。と思えば今度は足の甲を局部に擦りつけてきたのである。バリエーション豊富!? これもなかなかの……!
「ぬぅっ!」
「ぬ? なんだよ?」
聞き耳を立てているらしく、身をぴったりとが立つ戸に寄る助六。下手すりゃ壁一枚よりも薄い戸。つっかえ棒もなければ、穴を覗かれでもしたらアウト。頼む、見ないでくれよ。
「ぬい……っ」
早いとこ足を抜いてくださいって伝えなければヤバいことになる。
「ぬい?」
「抜いてほし……っ! もうダメ……だっ!」
「は――」
ズルズルズル、ペタン。助六が力を失って家の前でへたり込む音がした。
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