12 / 21
11※陵辱表現有り
しおりを挟む隙を突かれあっという間に組み伏せられてしまう。
キスを優しく落とし睫毛を唇で撫ぜられる。
「……どうしたの?……ナナ?」
「…うん、なんかキスされたら…恥ずかしくなった」キスのせいではないけれど。
彼は目を細めてふふっと笑った。今までで見た中で、一番優しい笑顔かもしれない。
「ーーーナナは、さ、見た目も華奢だし赤ん坊みたいに何も知らないから、もっと大事にしたかったんだよね」と消え入りそうに耳元で囁かれ、ーーー気持ちに中々答えて上げられなくて、ごめん、と口づけられる。そして大好きだ、と抱きしめられる。
「………大好きご主人様…私もうたぶん今、死んでもいいかも」
今度は声がちゃんと出た。
出たけど顔から湯気が出るんじゃないかと思う。
「ナナが死んだら俺が困る」
途方にくれた顔でご主人様が天井を見上げる。
「こんな形だけど、ナナを俺のものにしても良い?……基本やられっぱなしだけど、ーーー俺本気出すから覚悟して」
ご主人様は、私の手の甲へとキスを落とした。
□□□
「…ナナ、気持ち良い?」
肉壁の中に指を入れて蜜ごとかき回す。ぐちゅぐちゅと、私の蜜音が部屋中いっぱいでいたたまれない。それよりアソコをご主人に直見られて入れられてると思うと恥ずかしくてたまらなかった。
「うん、あ、あ、あっ、ア…アァッ!………ご主人さま、もう…ダ、メっ」
「ナナ、まだ一本しか入ってないよ。…我慢して。」
膣内の感触を確かめるように抜き差しをされ、私は未知の感覚に思わず身じろぎする。快感を逃そうとするたびに自然と身体が上に滑っていく。
「逃げちゃダメ。ちゃんと解さないと、俺のを入れたときに痛いから」
ご主人様が私の身体を強引に縫い止める。瞳の奥はすでに、欲に濡れてギラギラしていた。って、誰、これ!本当にあの恥ずかしがりやなご主人さまなの!?
指で蜜液を出し入れしながら舌を臍に這わせ、乳房を舐められ、思わず手で押し止める。
「それ、っ、ダメェ」
「ダメって僕が言った時は辞めてくれなかった。」
少し怒ったよな口振りで、そしてこの上なく優しい笑顔を浮かべ、わざと音を立てるように乳首を吸い尽くす。
「ん、あ、ダメェそこだめ、な、っの、アァッ」
執拗に舌で先端を攻めたてながら、指を差し入れた刺激は休まることを知らない。初めての感覚から体をひねって逃れようとするが、それさえも許してくれない。
「……くっ、……ナナ、ずっとこうしたかっ、た」
左手でやわやわと、乳房を弄びながら息を吐く。
「……ナナは知らないでしょ。俺が……どれだけ今まで我慢してたか。ナナが俺を弄ぶ度に俺が、どれだけナナを想像で犯してきたか」
湿った肉壁からずるりと指を引き抜き、親指と人差し指を私の目の前に見せつけるように差し出す。
「ーーー見てナナ、こんなに濡れてる。」
指を開くと、白い蜜が名残惜しげに糸を引く。
「ナナは、いつもこんなにいやらしいの?」
ニヤっとご主人様の口の端が引き上がった。顔がカァーーっと羞恥に染まっていくのが分かり、私は反射的に顔をそらす。
(誰?これは、誰、ご主人だけど、ご主人さまってこんなだっけ。)
頭が火照り切って考えがまとまらない。
ついさっきまで、シュミレーションとか、自分で解して馬乗りになるしか無いって思ってた。なのに。なのに。こんなのーーー全然必要ないじゃないっーーー!
膝に乗るよう促され、沸騰しきった頭をかかえ、言われるがまま身体を動かす。対面で膝に座ろうとすると後ろを向くよう言われ、何を思ったか両の太ももを抱え上げ、鏡の前に引き合わせる。
ーーーーコレって、
うろたえる私の顎を掴み鏡を見る様に促す。
「……ちゃんと見て。ナナはコレが見たかったんだよね」
0
お気に入りに追加
27
あなたにおすすめの小説
【ヤンデレ鬼ごっこ実況中】
階段
恋愛
ヤンデレ彼氏の鬼ごっこしながら、
屋敷(監禁場所)から脱出しようとする話
_________________________________
【登場人物】
・アオイ
昨日初彼氏ができた。
初デートの後、そのまま監禁される。
面食い。
・ヒナタ
アオイの彼氏。
お金持ちでイケメン。
アオイを自身の屋敷に監禁する。
・カイト
泥棒。
ヒナタの屋敷に盗みに入るが脱出できなくなる。
アオイに協力する。
_________________________________
【あらすじ】
彼氏との初デートを楽しんだアオイ。
彼氏に家まで送ってもらっていると急に眠気に襲われる。
目覚めると知らないベッドに横たわっており、手足を縛られていた。
色々あってヒタナに監禁された事を知り、隙を見て拘束を解いて部屋の外へ出ることに成功する。
だがそこは人里離れた大きな屋敷の最上階だった。
ヒタナから逃げ切るためには、まずこの屋敷から脱出しなければならない。
果たしてアオイはヤンデレから逃げ切ることができるのか!?
_________________________________
7話くらいで終わらせます。
短いです。
途中でR15くらいになるかもしれませんがわからないです。
おひとり様ランジェリーはスーツの情熱に包まれて
樹 史桜(いつき・ふみお)
恋愛
デザイン部の白石仁奈は、上司の白峰辰仁とともに、長引いた仕事の打ち合わせから会社に戻ってきたところ、灯りの消えたデザイン部のオフィスの校正台の上で、絡み合う男女を発見した。
照明をつけたところ、そこに居たのは営業部の美人主任と同じく営業部のエースだった。
しかもその女性主任は白峰の交際中の女性で、決定的な場面を見られたというのに慌てるそぶりも見せずに去っていった。
すごい人だなあ。AVでもかなりのベストオブこすられシチュエーションじゃないか。
美男美女カップルの破局を見てしまった仁奈は、たった今自分自身もおひとり様となったばかりなのもあって、白峰を飲みにさそってみることにした。
※架空の国が舞台の独自設定のお話で、現実世界の風習や常識を持ち込まず頭を空っぽにしてお読みください。
※濡れ場が書きたい作者の欲求不満解消用の不定期な話。
※R18注意。
※誤字脱字指摘はよっぽど目に余る場合のみ、近況ボードまでどうぞ。
無断転載は犯罪です。マジで。人としてやってはいけないことは認識してくださいね。
【R18】廊下の奥にある扉は開けないでくださいね? 絶対ですよ?
チハヤ
恋愛
――僕は忠告しましたよ。
初めて訪れたクラスメートのヤンデレ美少年宅の秘密の扉を開けたら大変なことになっちゃったーっていう話です!
※直接的な表現、擬音などあります。
他サイトにも掲載中です。
【R18 大人女性向け】会社の飲み会帰りに年下イケメンにお持ち帰りされちゃいました
utsugi
恋愛
職場のイケメン後輩に飲み会帰りにお持ち帰りされちゃうお話です。
がっつりR18です。18歳未満の方は閲覧をご遠慮ください。
校長室のソファの染みを知っていますか?
フルーツパフェ
大衆娯楽
校長室ならば必ず置かれている黒いソファ。
しかしそれが何のために置かれているのか、考えたことはあるだろうか。
座面にこびりついた幾つもの染みが、その真実を物語る
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる