3 / 4
3
しおりを挟む「う、うんっあ、っや、やっ…ん」
ビキニを力まかせに託しあげ、熱に浮かされたようにミカルが汐織の胸を攻め立てる。
舌で舐めとられ、歯で擦り上げられ、痛いくらいだ。
いつもつつましく胸にあるはずの頂きは、ミカルの唾液にひたされ、その身を赤く潤ませていた。
やわらかな乳房も、ミカルの節くれだった指の形に沈みこんで、いかようにも形を変えた。
「シオリの胸は柔らかいな」
ミカルは心地良さげに谷間に顔を埋め、舐める。
「…もお、だめっや、め、」
「ずいぶん余裕がないんだな。まだ上しか弄ってないのに」
ミカルは前をくつろげると、汗ばんで張りついたビキニのパンツの脇に親指をねじ入れ引き下げようとする。
脱がし辛いと見るや、ステッチのラインにそってつぅーーっ、と指を下へとスライドさせ、皮膚から布地を浮かし、そのまま恥部まで滑らせ親指と人差し指で割り開く。
大事な場所に、冷えた空気が入り込みビクンと汐織の身体が跳ねた。
「とっくに濡れているんだな。履き物に糸が引いている」
「もう、…やめてぇ、っ」
息も絶え絶えに懇願する。
羞恥にたえきれず顔をそむける汐織にかまわず、ミカルの指は大胆にも膣内に侵入する。
「あっ、いっ、痛っ」
「お前まだ処女?」
ミカルは汐織の入り口を、浅く抉るように掻き回す。クチュっと指にからみつく蜜音が耳に届いた。
汐織の体は処女だ。
前世では一応経験はあるけど記憶が薄すぎてほとんど覚えていない。
「お前のことは好きだけど俺処女はめんどくさいんだよね」
ミカルは呟くとビキニをひと息に下げ剥がし、太ももを抱え上げ、汐織の身体に自身を突き入れた。
先端を馴染ませもせず、合わせもしない容赦なく貫かれる痛みに、汐織は悲鳴をあげ、涙が頬を伝う。
(いや、処女は確かにじわじわと時間かけられるよりは、一気に終わらせた方が、楽ではあるんだけど)
痛みを紛らわそうと思考を巡らせるが、あまりのことに追いつかない。
「あ、あ、あ、あ、ぅ、っん」
まだ全部入り切っていないのだろうか。
無遠慮にミカルの腰が推し入り、汐織の柔肉を押し広げた。
指先一つ動かせず、ただただ痛みを耐えしのぶ。
瞬きもできない汐織の様子をミカルは楽しんでいるかのようだ。存外に無邪気に笑う。
(ーーその笑顔がキレイなんて思ってしまった自分は、もう終わっているかもしれない)
にぶい痛みのなか、汐織はぼんやりそんなことを考えた。
恥骨が合わさり、汐織の腟内に自身を埋めてしまったであろうミカルは何を思ったか、汐織の唇の感触を確かめるように、指を押し当てた。
身体を蹂躙し、獣のように繋がったはずの男は、互いの口元をすり合わせ、探るように舌を入れ、右手でやわやわと乳房を回し揉む。
汐織に突き立てた先程の勢いそのままに、汐織に欲を吐き出すことだってできるのに。
耳たぶに、首筋に、胸にとミカルがキスの雨を降らせていく。
そう、これだ。出会ってからずっと、汐織の調子を狂わせるのは。
ミカルは自分勝手だ。現れてから今まで汐織を、勝手気ままに振り回し、蹂躙して。
なのに、なんでこんなに優しげに触れるのか。
一時の気まぐれにしても、これではまるで、汐織がミカルの大切なモノみたいではないか。
ミカルの肉棒を咥えこみ、ギチギチに満たされた半身が、触れられるたび潤っていく。
痛みと引き換えるように身体が、膣内が、甘さを拾っていく。
強引で身勝手。なのに優しい。
酷いし理不尽なのに、もとめてくれる。
汐織の中で思いがはじけた。
「…ミカルっ、好きぃ、いっ」
「…俺も、だシオリ」
ミカルが顔を上気させ汐織の両の太ももを掴み上げ、立ち上がる。
「こうすればシオリがよく見える」
頭と背中以外が宙に浮いている姿勢で心許ない。
彼の薄青灰色の瞳が自分のどこに注がれているのか。
いやいや、と首を左右に振るのが精一杯だ。
なのにミカルはやめてくれない
「シオリのピンク色のおま×こが俺のを涎を垂らして咥えこんでる」
ミカルが体を動かし始めーー、
「い。や。あ。っあ、っんあ や あ、あ」
ミカルが自身で汐織を擦り上げるたびに遠かったしびれが波のように寄せられ、背筋がゾワゾワする。
繋がった部分に感じるミカルの眼差しに耐えられなくて目を閉じる。
「…シオリはかわいいよな、俺のモノを咥えてよがっている姿が最高にかわいい」
長いストロークに音を立てて腰を打ち付けられるたびにすでに混ざり合った二人の蜜が、汐織の尻肉をつたい落ち、濡らしていく。
「あん、あ、んっや、あ、あっ」
太陽が白くて眩しい。
そういえば、青姦だったな、これ。
やばい誰か来たら社会的に死ぬ。
波に打ちのめされながら、すでに回らない頭の片隅でぼんやり考えていると。
「シオリ、お前俺の嫁になれ」
「うん、あ、ミカルぅ、っ」
奥の多くまで穿たれて汐織の体は快楽に打ち震える。
うっすらと目を開けるとミカルがあの蕩けるような笑みを浮かべているような気がした。
この笑顔が見れるならもうなにもかも、どうでもいい。
「ミカルっ、…ダメ、私なにかきちゃういっちゃう、ぅぅぅ、…っん…」
気持ち良すぎて、何がダメなのか正体が分からず取り乱す。
奥からの疼きが全身を駆け抜け、四肢を小刻みに震わせる。同時に体内の奥底に熱い物が注がれる。
強ばる身体の力が抜け、ーー心が少し、満たされたような気がした。
10
お気に入りに追加
15
あなたにおすすめの小説
★完結 【R18】変態だらけの18禁乙女ゲーム世界に転生したから、死んで生まれ変わりたい
石原 ぴと
恋愛
学園の入学式。デジャブを覚えた公爵令嬢は前世を思い出した。
――ああ、これはあのろくでもない18禁乙女ゲームの世界だと。
なぜなら、この世界の攻略対象者は特殊性癖持ちのへんたいばかりだからだ。
1、第一王子 照れ屋なM男である。
2、第二王子 露出性交性愛。S。
3、王弟の公爵閣下 少女性愛でM。
4、騎士団長子息で第一皇子の側近 ドMの犬志願者。
5、生徒会長 道具や媚薬を使うのが好きでS。
6、天才魔術教師 監禁ヤンデレ。
妹と「こんなゲーム作った奴、頭おかしい」などと宣い、一緒にゲームしていた頃が懐かしい。
――ああ、いっそ死んで生まれ変わりたい。
と思うが、このゲーム攻略対象の性癖を満たさないと攻略対象が魔力暴走を起こしてこの大陸沈むんです。奴ら標準スペックできちがい並みの魔力量を兼ね備えているので。ちな全員絶倫でイケメンで高スペック。現実世界で絶倫いらねぇ!
「無理無理無理無理」
「無理無理無理無理無理無理」」
あれ…………?
黒豹の騎士団長様に美味しく食べられました
Adria
恋愛
子供の時に傷を負った獣人であるリグニスを助けてから、彼は事あるごとにクリスティアーナに会いにきた。だが、人の姿の時は会ってくれない。
そのことに不満を感じ、ついにクリスティアーナは別れを切り出した。すると、豹のままの彼に押し倒されて――
イラスト:日室千種様(@ChiguHimu)
騎士団専属医という美味しいポジションを利用して健康診断をすると嘘をつき、悪戯しようと呼び出した団長にあっという間に逆襲された私の言い訳。
待鳥園子
恋愛
自分にとって、とても美味しい仕事である騎士団専属医になった騎士好きの女医が、皆の憧れ騎士の中の騎士といっても過言ではない美形騎士団長の身体を好き放題したいと嘘をついたら逆襲されて食べられちゃった話。
※他サイトにも掲載あります。
落ちこぼれ魔法少女が敵対する悪魔の溺愛エッチで処女喪失する話
あらら
恋愛
魔法使いと悪魔が対立する世界で、
落ちこぼれの魔法少女が敵側の王子様に絆されて甘々えっちする話。
露出表現、人前でのプレイあり
【R18】助けてもらった虎獣人にマーキングされちゃう話
象の居る
恋愛
異世界転移したとたん、魔獣に狙われたユキを助けてくれたムキムキ虎獣人のアラン。襲われた恐怖でアランに縋り、家においてもらったあともズルズル関係している。このまま一緒にいたいけどアランはどう思ってる? セフレなのか悩みつつも関係が壊れるのが怖くて聞けない。飽きられたときのために一人暮らしの住宅事情を調べてたらアランの様子がおかしくなって……。
ベッドの上ではちょっと意地悪なのに肝心なとこはヘタレな虎獣人と、普段はハッキリ言うのに怖がりな人間がお互いの気持ちを確かめ合って結ばれる話です。
ムーンライトノベルズさんにも掲載しています。
【R18】18禁乙女ゲームをなんとかノーマルエンドで終えたヒロインですが、ナビ役キャラのモフモフ(実は王子)が本性を現しました
茅野ガク
恋愛
18禁展開から逃げ切ったと思ったら、意外なところに愛を見つけたヒロインの話。
☆他サイトにも投稿しています
【R18】白と黒の執着 ~モブの予定が3人で!?~
茅野ガク
恋愛
コメディ向きの性格なのにシリアス&ダークな18禁乙女ゲームの悪役令嬢に転生してしまった私。
死亡エンドを回避するためにアレコレしてたら何故か王子2人から溺愛されるはめに──?!
☆表紙は来栖マコさん(Twitter→ @mako_Kurusu )に描いていただきました!
ムーンライトノベルズにも投稿しています
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる