33 / 44
第33話
しおりを挟む
「ジャック最近スキンシップが足りない!」
「エリザベスごめんよ。僕も構ってあげたいんだけど……」
最近仕事が忙しすぎて、丸っ切りエリザベスの遊び相手になってあげれなかった。先日、辛抱できずにエリザベスから夫婦の触れ合いが少ないと文句を言われてしまう。
「私今日はとっても頑張ったんだよ。だからたくさん褒めて癒してほしいな」
「そうなの?何をがんばったの?」
夕食の時、エリザベスが元気のいい声で話しかけてきた。よく分からないけど今日は頑張ったらしい。だから夫のジャックに、お姫様みたいにチヤホヤしてほしいとねだるのです。
ジャックは何をそんなに頑張ったのか気になって尋ねました。すると、一瞬停止して頭を働かせるエリザベス。
「えっーと……なんだっけ?思い出せない……でも褒めて!」
エリザベスは記憶の彼方に消えてしまったと残念がる。とりあえずジャックはいたわるような顔で優しく頭をなでるとエリザベスも嬉しそうに笑顔を浮かべていました。
「僕はエリザべスが大好きだー!」
「どうしたのジャック今日はやけにテンションが高いね?」
「近頃はエリザベスと全然コミュニケーションを取れなかったからさ、今日はいっぱい可愛がるからね」
「とっても嬉しくて幸せ!」
二人は幼馴染として10年以上も一緒にいるのに、未だに初めて交際したような青春の匂いを感じさせる恋人みたいな夫婦。毎日ふざけ合っていても全然飽きない程の仲良し。
今日はジャックの仕事が休みで、ぴったり密着して子供のように度が過ぎるほどはしゃぎ、途切れることがなく笑顔を交わして浮かれ気分でした。
逆にいえば、結婚して子供が生まれて二人で色んなイベントを計画して楽しんでいると、親密度が徐々に増していく。
「ママはパパのものだぞ!」
まだ生後わずか半年の息子に向かって、そんなことを言ってるジャック。冗談なのか本気で言ってるのか不明だが、妻のエリザベスの事は誰にも渡したくないらしい。
実は付き合い始めたころのジャックは、感情表現が下手で身体を寄せ合うのも恥ずかしいと拒否していたのです。
しかしエリザベスからのイチャイチャ攻撃に、なす術がない程やられてしまう。現在は夫婦になってお互い似てくるもの。
事あるごとに腕を絡ませようとしてくるジャックに、廊下とかでばったり会うとすぐにでも駆け寄って抱きついてきたりするエリザベスなのでした。
「エリザベスごめんよ。僕も構ってあげたいんだけど……」
最近仕事が忙しすぎて、丸っ切りエリザベスの遊び相手になってあげれなかった。先日、辛抱できずにエリザベスから夫婦の触れ合いが少ないと文句を言われてしまう。
「私今日はとっても頑張ったんだよ。だからたくさん褒めて癒してほしいな」
「そうなの?何をがんばったの?」
夕食の時、エリザベスが元気のいい声で話しかけてきた。よく分からないけど今日は頑張ったらしい。だから夫のジャックに、お姫様みたいにチヤホヤしてほしいとねだるのです。
ジャックは何をそんなに頑張ったのか気になって尋ねました。すると、一瞬停止して頭を働かせるエリザベス。
「えっーと……なんだっけ?思い出せない……でも褒めて!」
エリザベスは記憶の彼方に消えてしまったと残念がる。とりあえずジャックはいたわるような顔で優しく頭をなでるとエリザベスも嬉しそうに笑顔を浮かべていました。
「僕はエリザべスが大好きだー!」
「どうしたのジャック今日はやけにテンションが高いね?」
「近頃はエリザベスと全然コミュニケーションを取れなかったからさ、今日はいっぱい可愛がるからね」
「とっても嬉しくて幸せ!」
二人は幼馴染として10年以上も一緒にいるのに、未だに初めて交際したような青春の匂いを感じさせる恋人みたいな夫婦。毎日ふざけ合っていても全然飽きない程の仲良し。
今日はジャックの仕事が休みで、ぴったり密着して子供のように度が過ぎるほどはしゃぎ、途切れることがなく笑顔を交わして浮かれ気分でした。
逆にいえば、結婚して子供が生まれて二人で色んなイベントを計画して楽しんでいると、親密度が徐々に増していく。
「ママはパパのものだぞ!」
まだ生後わずか半年の息子に向かって、そんなことを言ってるジャック。冗談なのか本気で言ってるのか不明だが、妻のエリザベスの事は誰にも渡したくないらしい。
実は付き合い始めたころのジャックは、感情表現が下手で身体を寄せ合うのも恥ずかしいと拒否していたのです。
しかしエリザベスからのイチャイチャ攻撃に、なす術がない程やられてしまう。現在は夫婦になってお互い似てくるもの。
事あるごとに腕を絡ませようとしてくるジャックに、廊下とかでばったり会うとすぐにでも駆け寄って抱きついてきたりするエリザベスなのでした。
0
お気に入りに追加
1,552
あなたにおすすめの小説
【完結】美しい人。
❄️冬は つとめて
恋愛
「あなたが、ウイリアム兄様の婚約者? 」
「わたくし、カミーユと言いますの。ねえ、あなたがウイリアム兄様の婚約者で、間違いないかしら。」
「ねえ、返事は。」
「はい。私、ウイリアム様と婚約しています ナンシー。ナンシー・ヘルシンキ伯爵令嬢です。」
彼女の前に現れたのは、とても美しい人でした。
側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります。
とうや
恋愛
「私はシャーロットを妻にしようと思う。君は側妃になってくれ」
成婚の儀を迎える半年前。王太子セオドアは、15年も婚約者だったエマにそう言った。微笑んだままのエマ・シーグローブ公爵令嬢と、驚きの余り硬直する近衛騎士ケイレブ・シェパード。幼馴染だった3人の関係は、シャーロットという少女によって崩れた。
「側妃、で御座いますか?承知いたしました、ただし条件があります」
********************************************
ATTENTION
********************************************
*世界軸は『側近候補を外されて覚醒したら〜』あたりの、なんちゃってヨーロッパ風。魔法はあるけれど魔王もいないし神様も遠い存在。そんなご都合主義で設定うすうすの世界です。
*いつものような残酷な表現はありませんが、倫理観に難ありで軽い胸糞です。タグを良くご覧ください。
*R-15は保険です。
【完結】婚約者を譲れと言うなら譲ります。私が欲しいのはアナタの婚約者なので。
海野凛久
恋愛
【書籍絶賛発売中】
クラリンス侯爵家の長女・マリーアンネは、幼いころから王太子の婚約者と定められ、育てられてきた。
しかしそんなある日、とあるパーティーで、妹から婚約者の地位を譲るように迫られる。
失意に打ちひしがれるかと思われたマリーアンネだったが――
これは、初恋を実らせようと奮闘する、とある令嬢の物語――。
※第14回恋愛小説大賞で特別賞頂きました!応援くださった皆様、ありがとうございました!
※主人公の名前を『マリ』から『マリーアンネ』へ変更しました。
あなたに嘘を一つ、つきました
小蝶
恋愛
ユカリナは夫ディランと政略結婚して5年がたつ。まだまだ戦乱の世にあるこの国の騎士である夫は、今日も戦地で命をかけて戦っているはずだった。彼が戦地に赴いて3年。まだ戦争は終わっていないが、勝利と言う戦況が見えてきたと噂される頃、夫は帰って来た。隣に可愛らしい女性をつれて。そして私には何も告げぬまま、3日後には結婚式を挙げた。第2夫人となったシェリーを寵愛する夫。だから、私は愛するあなたに嘘を一つ、つきました…
最後の方にしか主人公目線がない迷作となりました。読みづらかったらご指摘ください。今さらどうにもなりませんが、努力します(`・ω・́)ゞ
頑張らない政略結婚
ひろか
恋愛
「これは政略結婚だ。私は君を愛することはないし、触れる気もない」
結婚式の直前、夫となるセルシオ様からの言葉です。
好きにしろと、君も愛人をつくれと。君も、もって言いましたわ。
ええ、好きにしますわ、私も愛する人を想い続けますわ!
五話完結、毎日更新
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる