「今日から妹も一緒に住む」幼馴染と結婚したら彼の妹もついてきた。妹を溺愛して二人の生活はすれ違い離婚へ。

佐藤 美奈

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第27話

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「息子の先刻の非礼も含めて御迷惑をおかけしたことを深くお詫びいたします」
「幾重にもお詫びいたします。誠に申し訳ございません」

到着するなり両親はクロエの足もとにひれ伏したじゃありませんか。泣きそうな顔になって謝罪していますが、そうおいそれと許すわけにはいきませんよ?というのがクロエの本音である。

「いきなり爆発物を投げてきて、こちらは相応の被害が出ました」

ローラの爆弾攻撃に遭い重傷を負った怪我人は、抱きあげられ運ばれて行った。その様子を目の当たりにして、何も感じずにいられるわけがない。

クロエは厳しい顔を崩さなかった。両親に改めて事情を説明すると、両親もローラが爆発物を手にいれられるとは思わないので、皆目わからないような表情をしている。

「ローラには最も大きな罪を与えます」

覚悟していたとはいえ、やはり衝撃だった。これから先ローラは重い罰に苦しみ続けねばならない。

だが両親もローラには罰を下さねばならん、それが本人のためになるだろうと覚悟をした顔になった。

「それも仕方ありません」
「どうしてあの子がこんなことを……」

言葉を失くしていた父が、表情に暗い陰を落として床に両手をつき、いつもより低い声で話し始めて、続いて母が悲しい物思いに沈んだ。

もはや両親の口から許していただきたいと頼めるような状況ではなく、致しかたない話である。最初クロエのほうから前もって知らせてきた時は、ローラのことを救えると考えていた。

「これほどまでとは……」
「まさかこれをローラがやったの?」

自分たちが到着して馬車を降りたら悲惨な光景が広がっていた。そのとき見た変わり果てた状態に衝撃を受ける。

壊れた壁は横倒しになって、面影を残すのは崩れかけた石柱のみ。両親が動揺するほどの十分な威力を発揮した攻撃が行われたのだ。


「お父様にお母様!」

ローラが姿を見せた。両手を背後に縛られたままで隣には、恰幅のいい骨太でしっかりした体つきの男がいる。ローラが逃亡しないようにするためでした。

最初に縄を解いた時に本気で逃げようとしたために、クロエの判断でこのような処置をとったのであった。両親を見たローラは、これで自分は救われたという表情を浮かべて、すっかり安心しきった顔をしている。

逆に両親のほうは、何とも言えない気持ちになり、悲しみのため気の抜けた顔でいるようにさえ思われた。

「それではローラに別れの挨拶をしてあげてください」

クロエは口を開く前に曇った表情で、ローラを見つめていた。そして両親のほうに向きなおり、口調を少し改めてそう答えた。
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