リンクして跳んだ先は異世界だった!?幸せを願う者にもらった未来~

すずなり。

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最終話。

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「カーマインさん、ほんとにお城に戻ったのかなぁ・・・・。」


いつの間にか眠ってしまっていた私は、次の日の朝に目が覚めてカーマインさんがいないことに気がついた。

町で彼のことを尋ねると、馬を借りて走っていったと教えてもらったのだ。

そしてそれから幾日かの時間が流れ、私はケルセンの町で前と同じような生活を送っていた。


「電話とかないからどこにいるのかとか聞けないし・・・たぶん戻って来る・・よね?」


そんなことを思いながら私はいつもの広場に向かったのだった。




ーーーーー



「3人ともお待たせー・・・って、え?増えてる?」


いつもの広場に足を踏み入れると、コパーくんたち3人の他に2人、子供がいたのだ。

いつもの面々より少し幼そうに見える男の子だ。


「こんにちはー?」


そう言いながら声をかけると、コパーくんが私に気がついてくれた。


「あ!マオ!今日は友達連れてきたー!」

「友達?」

「そう!!」


コパーくんは連れてきた友達を私に紹介していってくれた。

2人は遊び仲間のようで、一緒に遊んでる時にこの『勉強』のことを聞き、やってきたそうだ。


「あのね・・っ?僕も教えてもらいたくて・・・いい?」

「僕も・・・!」


2人は一生懸命私にお願いしてくれていた。

こんなかわいい生徒を突き放すなんてこと、できるはずもないしする意味もない。


「もちろんだよ!2人に合ったお勉強を少しずつしようね?」

「うんっ!」

「勉強する!!」


思いがけず5人となった教え子たち。

一人一人に合った勉強を無理なく学んでもらうことにし、今日のお勉強を始めていく。


「今日は・・そうだなぁ、木のとこに行こうか。花もたくさん咲いてるし・・ゆっくり見に行こうか。」


千桜が花を咲かせたことは、このケルセンの町の人たちに瞬時に広まった。

千桜までの距離が近くなってことで手軽にいけるようになり、みんな『初めて花を咲かせた木』と言って見に行ったのだ。


「行く行く!じゃあみんなでおいかけっこしようよ!!」

「俺が勝つ!」

「僕だよ!」


コパーくんたちはすぐ乗り気になり、今日来てくれた2人も行く気満々な表情をした。

急な遠足ということになるけど、千桜までの距離は歩いて30分ほど。

少し遊んで帰ってくるくらいなら十分だ。


「よーし!じゃあ出発ー!」


危ないことがないかどうか5人の行動を見ながら歩いて行き、私たちは千桜のところに向かった。

そして千桜のところに着いた後、5人は駆けだしていってしまった。


「向こうまで競争しようぜ!!」

「よーいどんっ!!」


体力が有り余ってそうな気のする子供たち。

遊びたい盛りな年ごろもあるけど、家のこともしないといけないから我慢してるところもあるのだろう。


「気をつけていくんだよー!」

「はーいっ!!」


全力疾走で駆けていく5人を見送り、私は千桜の幹に手を触れた。


「・・・千桜、おはよ。今日もいい天気だね?」


そう言って根元に座ると、千桜の枝が一つ大きく揺れた。


『オハヨ!マオ!』

「ふふ。今日も見事な花だねぇ。」


枝に大量に付けてる桜の花。

その花の一つ一つがとても大きくて、前の世界の桜と品種が少し違うみたいだ。


『マオガ クルトオモッテ マッテタ!』

「あらあら。」


上機嫌で左右に揺れる千桜にもたれながら、私は前を見た。

広大な草原に、そよそよと吹く風がとても気持ちいい。


「・・・ねぇ、千桜?」

『ナァニ?』

「千桜が私を呼んでくれたんでしょ?・・・あ、2回目の時ね?今川先生も・・一緒だった?」


お城にいたあの時、確かに今川先生は幾何学模様の陣の上にいた。

同じく一緒だったカーマインさんは私と一緒にここに来たわけだけど、数日経っても今川先生の姿が見えないのだ。


『・・・』

「千桜?」

『・・・アノヒトハ マオニワルイコトスルカラ ホカノセカイニ オクッタ。』

「へ?」

『チオハ マオノタメニ コノセカイヲ ヨクシテル。ダカラ・・アノヒトハ イラナイ。』


なんと千桜は今川先生だけ他の世界に転移させたようだ。

そんなことが可能なのかと思うけど、よくよく考えたらカーマインさんは今川先生のことを口にしてなかったような気もする。


「まさか・・・みんな今川先生のこと忘れちゃったの・・・?」


この世界に来た時に聞かされたことだ。

前の世界にいた私の情報は、全て忘れられてるということを。


『ソウ。』

「え・・ほんとに?」

『モウ モドレナイヒト イツマデモカンガエレナイカラ ワスレル。』

「あー・・・。」


恐らく千桜は、二度と戻って来ることができない人のことをずっと記憶の端に留めておいても無駄だから、存在を全て消すと伝えたかったようだ。

その通りな気もするけど、記憶から消えてしまうのもなにか・・・寂しい気もする。


「まぁ・・今川先生がどこかで元気でやってくれてるならいいか。千桜も元気になったしね。」


痛々しく見えたあの枝は枯れてしまったけど、こうやって生まれ変われたならそれでよかった。

大きすぎるくらいに成長してくれて、私もうれしい気持ちでいっぱいだ。


「・・・カーマインさんはもうお城に着いたのかな?それともどこかの町で休憩とかしてるのかな。」


千桜にもたれかかりながら、私はふと彼のことを思い出していた。

千桜の下でサンドイッチを食べたり、カーマインさんの力のことを聞いたりと、何かとここでの思い出が多いのだ。


「から揚げとかも好きそうだし、今度作ってあげたいなー。」


美味しそうに食べるカーマインさんの顔が頭から離れない。


『マオ カー スキ?』

「『カー』?・・・あ、カーマインさんのこと?」

『ソウ!』

「うーん・・・」


恋愛経験があまりない私にとって、ハッキリと断言できるのかどうかわからない。

でも、もっとカーマインさんのことを知りたいと思ってることは確かだ。


「まだちょっとわからないけど・・好き・・だと思う。こんな右も左もわからないような世界で好きな人ができるとか、いいのかわからないけど・・カーマインさんが自分の力のことで傷つくことがあったら、私が癒してあげたいって思うの。」


マローさんや今川先生が心無い言葉をカーマインさんに浴びせてるのを見ていた私は心が痛かった。

同情とかではないけど、彼の側にいたいと思ったのだ。


(現に心配しちゃってる自分がいるし・・・。それに・・)


カーマインさんの操る馬に乗せてもらったとき、あまりにも逞しい体に顔が熱くなったことを思い出した。

しっかり抱きしめられて、安心してしまったことを・・・。


(トープさんとセラドンさんの馬にも乗せてもらったけど、カーマインさんはなんか違ったんだよね・・。)


恥ずかしさに嬉しさが混じったような感覚を覚え、胸がきゅっと締まった。

最初に自覚をしたのは荒れた土地に緑を生やしたときだけど、思い返せば要所要所で彼に惹かれる場面があったのだ。


『チオ カー ヨブ!』

「へ?」


千桜は突然枝をバサッ・・!と振った。

その瞬間、私の前にある地面に幾何学模様が浮かび上がり、辺りを強い光が覆ったのだ。


「え・・・!?」


強い光に手で顔を覆ってしまった私は、光が収束してからその手を外した。

そしてゆっくり目を開けると、目の前に・・・カーマインさんがいたのだ。


「あれ・・・!?マオ!?」

「!?!?」

「俺・・さっき城が見えたとこまで戻ったはず・・・」


なんとカーマインさんはもう少しでお城に着くというところだったのに千桜によって連れ戻されてしまったのだ。


「~~~~っ!!千桜っ!!」

『!!』


思わず声を上げて千桜を呼ぶと、千桜は体を捻らせるようにして枝を振ったのだ。

まるで『怒られたくない』といった感じの行動だ。


「もー・・ほんとすみません、カーマインさん・・・」


千桜のしでかしたことに頭を下げると、カーマインさんは状況を飲み込んでくれたようで、手で顔を押さえながら笑いを堪えていた。


「ははっ・・・チオ、子供みたいだな。」


カーマインさんは笑いながら歩み寄ってきて、千桜の幹に手を触れた。


「あまりマオを困らせるなよ?大好きなマオに嫌われるぞ?」

『!?・・・ゴメンナサイ。』

「いや、私に謝られても・・謝るならカーマインさんだよ?せっかくお城の側まで行けてたのに戻って来ちゃったんだから・・・。」


時間をかけて疲れながらもお城に向かっていたのに戻されるとか、普通に考えたら怒る案件だ。

でもカーマインさんは笑いながら千桜を撫でていたのだ。


「俺は大丈夫。・・・それより何で俺を呼んだんだ?なんかあったのか?」


そうカーマインさんは聞いてくれたけど、私はなぜ千桜がカーマインさんを呼んだのか知らなかったのだ。


「千桜が呼んだんですけど・・・」

「そうなのか?チオ?」

『・・・。』

「あれ?どうした?チオ?」

『・・・。』


まるで何も聞こえないかのように振舞う千桜。

どうしようもない状況に、カーマインさんは千桜の根元に腰を下ろした。


「ほんとすみません・・・。」

「いや?城にはまた行けばいいから大丈夫。それに他の町や山を見たけどチオのおかげで殆ど元通りになってるから大丈夫だと思うし。」

「そうですか・・・。」


安心しながらも申し訳ない気持ちになる私に、カーマインさんは笑顔を向けてくれていた。

その優しさにまた心が跳ねてしまう。


「なぁ・・俺、マオに聞きたいことがあるんだけど・・いいか?」

「聞きたいこと?なんですか?」


私よりもこの世界のことを知ってるカーマインさんが聞きたいことなんてあるのかと思いながら首を傾けると、カーマインさんは少し辛そうな顔をしながら口を開いた。


「・・・『レンヤ』って・・マオの大事な奴?」


その言葉を聞いて私は驚いた。

レンヤのことは誰にも話したことがなかったからだ。


「どうしてカーマインさんが『レンヤ』のことを知ってるんですか・・・?」

「あ・・前に寝言で『レンヤ』って言ってたから・・・」

「あー・・・なるほど・・・。」


どうやら無意識のうちに口にしてしまっていて、それをカーマインさんが聞いて知ったようだ。


「レンヤは・・・しばらく一緒にいたんですけど私の仕事の都合で離れたんです。会いたい気持ちはずっとあったんですけど・・・」

「・・・。」

「そうですね、できることならこっちの世界に来る前に・・お別れできたらよかったんですけど・・・」


動物は感受性が豊かだと聞く。

急に私と一切関りがなくなったら・・・とも思ったけど、私のこと自体を忘れてしまってるならそういうこともないかと割り切れるのだ。

問題は私の心だけだ。


(まぁ、いつかは別れがくるから仕方ないのかな。死んじゃったりしてのお別れじゃないだけまだマシなのかもしれないし・・・。)


そんなことを考えてるとカーマインさんがじっと私を見てることに気がついた。

何かと思って見つめ返すと、カーマインさんはとんでもないことを言ったのだ。


「俺じゃその『レンヤ』の代わりにならないか・・・?」

「・・・へ!?」

「俺、マオに焦がれてる。俺がそのレンヤ以上にマオを大事にするから・・・俺じゃだめか?」

「!?!?」


思いがけない告白に、顔が一気に熱くなっていく。


「へっ・・・!?え!?」

「だめか?」

「だめもなにも・・・とっ・・唐突過ぎて・・・」


よくわからない状況に、私は一旦頭の中を整理することにした。


(えっと・・レンヤが私の寝言で、カーマインさんがレンヤの代わり・・・って、え!?)


レンヤの代わりを務めるということは、ペットの代わりを務めるということになる。

でもカーマインさんは『焦がれてる』と、ハッキリ告白をしてきてるのだ。


「えっと・・・カーマインさん、レンヤを何だと思ってます・・?」


確認しようと恐る恐る聞くと、カーマインさんは私が思ってる通りの答えを言ったのだ。


「・・・マオの男。」

「~~~~っ!?」

「違うのか?」

「ちっ・・違いますよっ・・!!レンヤは犬ですっ・・!家族の一員として飼ってた犬ですよっ・・!!」

「え・・・?」


私はレンヤがどういう存在だったかをカーマインさんに説明した。

実家で飼ってる犬で、弟みたいな存在だったことを・・・。


「男じゃなかったのか・・。」

「そうですよっ・・!前の世界にそういう人とかいませんでしたしっ・・・!」


思わず口をついて出た言葉だ。

本当のことだけど口にしてなぜか恥ずかしくなってくる。


「想い人とかいなかったのか?」

「~~~~っ。・・・いなかったですよ、だって仕事で忙しかったですもん。」


いづれはと思っていたけどそんな時間、あるはずもなかった。

独身の教師が多い理由の一つかもしれない。


「今は?」

「今はって・・・・」

「今はそういう奴、いないか?」

「~~~~っ。」


真剣な顔をして何度も聞いてくるカーマインさん。

こんな風に言われたことが無い私にとって、これはかなり毒だった。


「いない・・ですけど・・・・」

「なら俺がマオに焦がれてていいか?振り向いてくれなくてもいいから・・・お前に焦がれていたい。」

「~~~~っ。」


そう言いながらどんどん近づいてくるカーマインさんは、いつの間にか私の前にいた。

そして千桜に手をつき、私を閉じ込めていたのだ。


(待って・・!壁ドンっ・・!?)


人生初の壁ドンにドキドキが止まらない私はじっとカーマインさんを見つめるしかできなかった。

シャープな顔立ちに、くっきりとした二重の目。

私とは違って『男の人』という感じに、一気に顔が熱くなっていく。


「マオ・・?」

「~~~~っ!・・・やだ。」

「『やだ』?嫌か?」

「そうじゃなくて・・・!・・もうっ!」


私は自分の顔をぐぃっと近づけ、カーマインさんの唇に自分の唇を重ねにいった。


「!?」

「んっ・・・」


ちゅ・・と重なった唇をそっと離してカーマインさんを見ると、彼は驚いた顔をしていた。

その彼に劣らず、私も自分自身に驚いてる。


「え?え?」

「わ・・私も好きですよ・・!カーマインさんのこと!」


ここまで言われて惚れてないなんて言えるはずが無かった。


「---っ!!マオ、お前だけを一生愛するよ。」


そう言ってカーマインさんは腕輪の一つを私の腕に通した。

ぶかぶかすぎて手を下に向けたら落ちてしまいそうで心配する私を他所に、カーマインさんは私の顎をすくったのだ。


「へっ・・?」

「こうすれば落ちなくなる。」


そう言ってカーマインさんは唇を重ねてきたのだ。


「んっ・・・」

「『腕輪に誓う。俺の愛する人はマオただ一人だ』。」


唇を重ねた後にカーマインさんがそう言うと、私の腕にあったぶかぶかの腕輪がシュッと小さくなった。

私の腕にピッタリサイズになったのだ。


「すごい・・・。」

「マオが拒否したらこの腕輪の大きさは変わらなかった。マオが俺を想ってくれてるのがよくわかったよ。」

「?・・・どういう意味ですか?」


この腕輪は送られると自動で大きさがかわるらしいのだが、腕にピッタリサイズになればなるほど想ってるということらしい。

想いが揺らいでいたら少し大きめのサイズに留まるのだとか。


「~~~~っ!?」

「ははっ、ほら、俺もちょうどになってるだろう?」


そう言ってカーマインさんは腕を見せてくれた。

さっきまでぶかぶかだった腕輪は私と同じようにピッタリサイズになっていたのだ。


「わ・・ほんとだ・・・」

「俺がマオを想ってるからこうなった。・・・一生大切にする。マオが前の世界より幸せになるようにする。」


私の手をとり、甲にそっとキスをするカーマインさん。

こんなシーン、映画の中だけだと思っていた私だけど、現実での体験は想像以上のものだった。

心の底から嬉しさが込み上がり、自然と満面の笑みが零れるのだ。


「・・・よろしくお願いします。」





ーーーーー



ーーーーー



一本の折られた枝を拾ったことから始まったこの異世界転移。

全ては千桜が私に会いたいと思ってくれたことから始まったことだけど、私にとってはとてもすばらしい人生になった。

目指していた教師像に近づくことができ、愛し合える人もできた。

前の世界での私の存在が消えてしまったことは少し寂しいけど、私は私だ。

自分の道は自分で決め、自分の足で歩いて行く。

何があっても自分の責任になるけど、後悔はしない人生を送りたい。


せっかく千桜が送ってくれた私の『未来』なのだから・・・。




「マオ、俺のいるこの世界に来てくれてありがとう。」

「ふふっ。・・・これからよろしくね?カーマインさん。」

『チオモ!!ズット マオタチト イッショ!!』


おわり。




ーーーーー



最後まで読んでいただきありがとうございます。

初めてプロットを書きながら書いた話なのですが・・・ちょっと私らしくない話になったような気がして仕方ありません(笑)

精進します。

余談ではありますが、実はすずなり。、習い事をしてまして・・・2023/06から習い事が増える予定なのです。

今、習ってるのは書道、お歌なのですが、ここにピアノが加わることになりました!

ピアノは昔、音大を目指したときに練習していた曲があるのですが、高校二年生の時に進路を変更しまして、その時にピアノを辞めていたのです。

その曲が弾ききれてないことがどうしても心残りで、お友達に勧められて月2回のお教室にいれてもらえることになりました!

まともに弾くことができるようになった暁には・・・ツイッターにアップさせていただきたいと思いますので、ものすごくお暇なときにでも思い出して見ていただけたら幸いです。

以上、余談でした。

それでは、またお会いできる日をたのしみに。すずなり。


最後になりましたが、エールを押してくださってるみなさま、本当にありがとうございます!

日々精進いたしますのでこれからもよろしくお願いいたします!


2023/06/10 21:19
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