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アザレアの力。
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聞き覚えのある声に家の外に出ると、木の上にアザレアの姿があった。
黒いロングマントを羽織り、腰元には短剣、太い木の枝の上にブーツを履いて立っていたのだ。
「お前・・・仕事か?」
女のように髪が長いアザレアは、手で首元の髪をかき上げてる。
そして足元にぐっと力を入れ、枝から飛び降りてきた。
「よっ・・と!お前ら探してだいぶ町の中をウロウロしたじゃねーか。こんなところで何してんだ?」
俺たちの前に着地したアザレアは真上を向くように俺たちを見上げた。
騎士団の中で一番小柄で細身なアザレアは女と間違われることもあるけど・・口は騎士団の中で一番荒っぽい。
「あー・・マオがちょっと・・・」
ここにいる理由を説明するかどうか悩んだ俺は少し言葉を濁してみた。
今のこの状況をアザレアが知ったらとんでもないことになるかもしれないのだ。
(騎士団の一員であるアザレアが今の状況を知らないハズはない。知ったうえで俺たちを追いかけて来たなら・・・『マオ』を視るためか?)
そんなことを考えてると、いつの間にかアザレアがマオの家に入ろうとしていた。
スタスタと歩いて堂々と扉をくぐろうとしてるのだ。
「ちょ・・・!アザレア!?」
「あぁ?なんだ?カーマイン。」
「いや・・・っ、ちょっと熱出してるからさ・・っまた今度・・・」
そう言うとアザレアはニヤッと不敵な笑みを漏らした。
「ならちょうどいいじゃねーか。」
「は・・・!?」
「邪魔するぜー。」
アザレアはスタスタと歩いてマオの家に入っていった。
追うようにして中に入ると、アザレアが迷うことなくマオが寝てる部屋に向かって行くのが見える。
「この部屋か。」
そう呟いてアザレアはマオの部屋に入った。
中ではマオがまだベッドで息苦しそうにしてる。
「寝てる方が視るの楽だからな。・・・お前らも視るか?」
アザレアはマオに向かって右手をスッと差し出した。
そして中指と親指をぐっ・・!と、押さえつけてる。
「待て、その前に・・・お前は何しにここに来たんだ?」
差し出していた手を下ろさせて聞くと、アザレアは俺たちを睨むようにして鋭い眼差しを向けてきた。
「はぁ?『何しに』?そんなん決まってんだろ?」
「?」
「お前らが『オレ』を『置いていった』からだろーが!!」
そう言ってアザレアは左手をぐっと握りしめて下から殴りかかって来た。
小柄だからかそんなに強くないアザレアの拳なんて軽くいなせる。
「おっと・・!『置いていった』って・・お前は任務に行ってて居なかったじゃないか。」
「だからって置いていくことねーだろ!同じ隊の仲間だってのに!」
俺とトープ、セラドン、アザレアは同じ隊に所属してる。
城の第一騎士団だ。
全員で20人程からなる騎士団で、俺たちは役職付きの立場にいる。
仕事の話をよくする俺たちは一緒に行動することも多く、気がつけば互いをよく知った仲になっていた。
「いやいやいや・・一応任務じゃないからな?届け出は一応任務のようにみせかけてるけど・・・。」
「それでも誘えよ!お前らが勘づいてること・・・オレが気づかないとでも思ったか!?」
「---っ!」
怒りながら睨みつけてくるアザレア。
俺は申し訳ないことをしたと思って頭を下げた。
「・・・悪かった。」
「ふんっ!!・・・で?マオが『召喚されるべき者』だったのか?」
一応納得してくれたのか、アザレアはマオをじっと見た。
恐らく初対面だからか、顔を近づけてじっと見てる。
「マオはキララと全然雰囲気が違うんだな。なんていうか・・・なんていうか?」
「言葉が思いつかないなら無理に考えなくていいだろ・・・それより『召喚されるべき者』って・・・」
『聖女』とは違った呼び名だ。
「あぁ、ライラックが言ってた。」
「おま・・第一王子を呼び捨てにするなよ・・・」
「えーっと・・確か『原初の木』が待ってる奴がいて、そいつをこの世界に召喚すべく状態を整えていたとか。」
「え?どういう意味だ?」
「さぁ?・・・ま、隙をみてキララは視てきたんだけどさ、マオはどんなのかなー?」
そう言ってアザレアはまたマオに向かって右手を差し出した。
「お前らも視るんなら肩に手を置きな。」
そう言われ、俺とトープは顔を見合わせた。
そして少しの時間悩んだ後、二人でアザレアの肩に手を置いた。
「行くぞ。」
アザレアは親指と中指をぐっ・・と押さえつけ、指をパチンっ・・!と、弾いた。
その瞬間、マオの意識の中に吸い込まれていく。
「うわ・・・・っ!」
「いつまでも慣れないよな、この感覚・・。」
アザレアの『力』は夢見の力。
眠ってる相手の夢の中に自分の意識を飛ばさせ、その意識から過去を読むことができるのだ。
人の意識の中に吸い込まれる感覚は独特すぎて慣れるものじゃない。
「視えてきたぞ。」
アザレアの声に、俺は意識を集中させた。
すると薄っすら見えてきた景色に、マオを見つけたのだ。
何やら・・・怒られてるみたいだ。
『羽柴先生、学校だよりはまだですか?そろそろ下書きを出してもらわないと・・・』
『すみません、ちょっと今川先生の指導に時間を取られてまして・・・』
『それは言い訳でしかないですよね?指導係の仕事は指導係の仕事としてきちんとしてもらわないと。』
『すみません・・・。』
『じゃあそれとは別に次のPTA総会の進行表の作成もお願いしますね。』
『え!?ちょ・・!それは無理です!時間がありません・・・!』
『時間は作るものですよ。さっさとしてください、学年主任なんだから。』
『!!』
(何言ってるのかちょっとわからないけど・・・マオが大変そうなのはわかるな。)
あーだこーだと反抗するようにマオは話してるようだけど、相手は取り合ってくれなさそうに手を振りながらどこかに行ってしまった。
困ったように地面を見つめ、深いため息を漏らすマオの姿がある。
その瞬間、見えてる景色が横にブレて違う景色が見え始めた。
(これは・・・キララ?)
キララとマオが何か言い合いをしてるような光景だ。
『何してるって・・・それはこっちのセリフですよ!?』
『えー?私、何かしましたぁ?』
『『何かしましたぁ?』じゃないでしょ!!あなた保護者に何したの!?今鳴ってる電話、全部あなた宛てのクレームよ!?どうして保護者の会社まで行ったの!?何の為に!?』
『えー?だってより良い男を見つけるには既婚者が一番じゃないですかぁ。』
『・・・は?』
『家族を養う経済力もあって、結婚できるくらい見た目もいいしぃ?子作りもできる!だから私は婚活してたんですぅ!』
『教師は生徒の生きる目標や生きがいづくりに貢献すること、生徒の成長を助けることが基本なのよ!?ぶち壊しにいくなんてとんでもないことよ!?』
『えー?』
『あなたの指導係なんて・・・もう無理。ただでさえ多い雑務に頭を抱えてるっていうのにあなたの指導なんてこれ以上できない。こんな毎日・・・もう嫌。』
どうやらマオは前の世界でキララとはそりが合わなかったみたいだ。
見てる限りじゃ同じ職場で働いていて、マオが上の立場。
周りの人たちの視線から考えて、キララの行動が問題のようだ。
(『ほごしゃ』『せいと』『きょうし』『かいしゃ』『でんわ』『きこんしゃ』・・・どれも聞いたことない言葉だな。)
世界が違えば存在するものも違う。
現に俺の目に視えてる景色にあるものは、初めて見るものばかりだ。
そしてマオが笑う瞬間がないのも・・・初めて見る気がする。
(マオは前の世界で苦労ばかりしてたのか?・・・てか今のマオと全然雰囲気が違うな・・。)
することがたくさんありすぎるのか、難しい顔をしてるマオ。
忙しく動き回っていて、座ってる光景なんて一つもない。
分厚い本をたくさん広げていて、ひたすら仕事をしてるようだ。
(マオの世界は本が多いんだな。)
そんなことを思いながらマオの意識の中を視てるとき、アザレアの声が聞こえてきた。
「もっと奥まで視るか。」
そうアザレアが言ったとき、バチっ・・!と音がして俺たちはマオの意識の外に放り出された。
何事かと思ってアザレアを見ると、アザレアはマオをじっと見ていた。
「ちっ・・・目が覚めるのか。」
そうアザレアが言った瞬間、マオの目が薄っすら開いたのだ。
「ぅ・・・・?」
黒いロングマントを羽織り、腰元には短剣、太い木の枝の上にブーツを履いて立っていたのだ。
「お前・・・仕事か?」
女のように髪が長いアザレアは、手で首元の髪をかき上げてる。
そして足元にぐっと力を入れ、枝から飛び降りてきた。
「よっ・・と!お前ら探してだいぶ町の中をウロウロしたじゃねーか。こんなところで何してんだ?」
俺たちの前に着地したアザレアは真上を向くように俺たちを見上げた。
騎士団の中で一番小柄で細身なアザレアは女と間違われることもあるけど・・口は騎士団の中で一番荒っぽい。
「あー・・マオがちょっと・・・」
ここにいる理由を説明するかどうか悩んだ俺は少し言葉を濁してみた。
今のこの状況をアザレアが知ったらとんでもないことになるかもしれないのだ。
(騎士団の一員であるアザレアが今の状況を知らないハズはない。知ったうえで俺たちを追いかけて来たなら・・・『マオ』を視るためか?)
そんなことを考えてると、いつの間にかアザレアがマオの家に入ろうとしていた。
スタスタと歩いて堂々と扉をくぐろうとしてるのだ。
「ちょ・・・!アザレア!?」
「あぁ?なんだ?カーマイン。」
「いや・・・っ、ちょっと熱出してるからさ・・っまた今度・・・」
そう言うとアザレアはニヤッと不敵な笑みを漏らした。
「ならちょうどいいじゃねーか。」
「は・・・!?」
「邪魔するぜー。」
アザレアはスタスタと歩いてマオの家に入っていった。
追うようにして中に入ると、アザレアが迷うことなくマオが寝てる部屋に向かって行くのが見える。
「この部屋か。」
そう呟いてアザレアはマオの部屋に入った。
中ではマオがまだベッドで息苦しそうにしてる。
「寝てる方が視るの楽だからな。・・・お前らも視るか?」
アザレアはマオに向かって右手をスッと差し出した。
そして中指と親指をぐっ・・!と、押さえつけてる。
「待て、その前に・・・お前は何しにここに来たんだ?」
差し出していた手を下ろさせて聞くと、アザレアは俺たちを睨むようにして鋭い眼差しを向けてきた。
「はぁ?『何しに』?そんなん決まってんだろ?」
「?」
「お前らが『オレ』を『置いていった』からだろーが!!」
そう言ってアザレアは左手をぐっと握りしめて下から殴りかかって来た。
小柄だからかそんなに強くないアザレアの拳なんて軽くいなせる。
「おっと・・!『置いていった』って・・お前は任務に行ってて居なかったじゃないか。」
「だからって置いていくことねーだろ!同じ隊の仲間だってのに!」
俺とトープ、セラドン、アザレアは同じ隊に所属してる。
城の第一騎士団だ。
全員で20人程からなる騎士団で、俺たちは役職付きの立場にいる。
仕事の話をよくする俺たちは一緒に行動することも多く、気がつけば互いをよく知った仲になっていた。
「いやいやいや・・一応任務じゃないからな?届け出は一応任務のようにみせかけてるけど・・・。」
「それでも誘えよ!お前らが勘づいてること・・・オレが気づかないとでも思ったか!?」
「---っ!」
怒りながら睨みつけてくるアザレア。
俺は申し訳ないことをしたと思って頭を下げた。
「・・・悪かった。」
「ふんっ!!・・・で?マオが『召喚されるべき者』だったのか?」
一応納得してくれたのか、アザレアはマオをじっと見た。
恐らく初対面だからか、顔を近づけてじっと見てる。
「マオはキララと全然雰囲気が違うんだな。なんていうか・・・なんていうか?」
「言葉が思いつかないなら無理に考えなくていいだろ・・・それより『召喚されるべき者』って・・・」
『聖女』とは違った呼び名だ。
「あぁ、ライラックが言ってた。」
「おま・・第一王子を呼び捨てにするなよ・・・」
「えーっと・・確か『原初の木』が待ってる奴がいて、そいつをこの世界に召喚すべく状態を整えていたとか。」
「え?どういう意味だ?」
「さぁ?・・・ま、隙をみてキララは視てきたんだけどさ、マオはどんなのかなー?」
そう言ってアザレアはまたマオに向かって右手を差し出した。
「お前らも視るんなら肩に手を置きな。」
そう言われ、俺とトープは顔を見合わせた。
そして少しの時間悩んだ後、二人でアザレアの肩に手を置いた。
「行くぞ。」
アザレアは親指と中指をぐっ・・と押さえつけ、指をパチンっ・・!と、弾いた。
その瞬間、マオの意識の中に吸い込まれていく。
「うわ・・・・っ!」
「いつまでも慣れないよな、この感覚・・。」
アザレアの『力』は夢見の力。
眠ってる相手の夢の中に自分の意識を飛ばさせ、その意識から過去を読むことができるのだ。
人の意識の中に吸い込まれる感覚は独特すぎて慣れるものじゃない。
「視えてきたぞ。」
アザレアの声に、俺は意識を集中させた。
すると薄っすら見えてきた景色に、マオを見つけたのだ。
何やら・・・怒られてるみたいだ。
『羽柴先生、学校だよりはまだですか?そろそろ下書きを出してもらわないと・・・』
『すみません、ちょっと今川先生の指導に時間を取られてまして・・・』
『それは言い訳でしかないですよね?指導係の仕事は指導係の仕事としてきちんとしてもらわないと。』
『すみません・・・。』
『じゃあそれとは別に次のPTA総会の進行表の作成もお願いしますね。』
『え!?ちょ・・!それは無理です!時間がありません・・・!』
『時間は作るものですよ。さっさとしてください、学年主任なんだから。』
『!!』
(何言ってるのかちょっとわからないけど・・・マオが大変そうなのはわかるな。)
あーだこーだと反抗するようにマオは話してるようだけど、相手は取り合ってくれなさそうに手を振りながらどこかに行ってしまった。
困ったように地面を見つめ、深いため息を漏らすマオの姿がある。
その瞬間、見えてる景色が横にブレて違う景色が見え始めた。
(これは・・・キララ?)
キララとマオが何か言い合いをしてるような光景だ。
『何してるって・・・それはこっちのセリフですよ!?』
『えー?私、何かしましたぁ?』
『『何かしましたぁ?』じゃないでしょ!!あなた保護者に何したの!?今鳴ってる電話、全部あなた宛てのクレームよ!?どうして保護者の会社まで行ったの!?何の為に!?』
『えー?だってより良い男を見つけるには既婚者が一番じゃないですかぁ。』
『・・・は?』
『家族を養う経済力もあって、結婚できるくらい見た目もいいしぃ?子作りもできる!だから私は婚活してたんですぅ!』
『教師は生徒の生きる目標や生きがいづくりに貢献すること、生徒の成長を助けることが基本なのよ!?ぶち壊しにいくなんてとんでもないことよ!?』
『えー?』
『あなたの指導係なんて・・・もう無理。ただでさえ多い雑務に頭を抱えてるっていうのにあなたの指導なんてこれ以上できない。こんな毎日・・・もう嫌。』
どうやらマオは前の世界でキララとはそりが合わなかったみたいだ。
見てる限りじゃ同じ職場で働いていて、マオが上の立場。
周りの人たちの視線から考えて、キララの行動が問題のようだ。
(『ほごしゃ』『せいと』『きょうし』『かいしゃ』『でんわ』『きこんしゃ』・・・どれも聞いたことない言葉だな。)
世界が違えば存在するものも違う。
現に俺の目に視えてる景色にあるものは、初めて見るものばかりだ。
そしてマオが笑う瞬間がないのも・・・初めて見る気がする。
(マオは前の世界で苦労ばかりしてたのか?・・・てか今のマオと全然雰囲気が違うな・・。)
することがたくさんありすぎるのか、難しい顔をしてるマオ。
忙しく動き回っていて、座ってる光景なんて一つもない。
分厚い本をたくさん広げていて、ひたすら仕事をしてるようだ。
(マオの世界は本が多いんだな。)
そんなことを思いながらマオの意識の中を視てるとき、アザレアの声が聞こえてきた。
「もっと奥まで視るか。」
そうアザレアが言ったとき、バチっ・・!と音がして俺たちはマオの意識の外に放り出された。
何事かと思ってアザレアを見ると、アザレアはマオをじっと見ていた。
「ちっ・・・目が覚めるのか。」
そうアザレアが言った瞬間、マオの目が薄っすら開いたのだ。
「ぅ・・・・?」
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