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計算と教え。
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一体何事かと思ってご主人とその店に行くと、露店の店主と子供が言い争いをしていたのだ。
「だから一つ7リルなんだから8つで57リルだろ!?坊主が間違えてるんじゃないか!」
「だーかーらっ!!55リルだってば!!」
話の内容からどうも計算ミスが起こってしまってるようだ。
お互いに間違ってることに気がついてない。
「あのー・・ちょっといいですか?」
こういうことがよくあるのか、回りの人たちは見ることも無く過ぎ去っていく。
計算間違いを見過ごせないのは職業病なのか、気がついたら私は手を挙げていた。
「なんだ?ねーちゃん。」
「おねぇちゃん・・?」
「えーと、一つ7リルの・・・お菓子?ですか?」
見れば露店にベビーカステラのようなものがあった。
それがどうも一つ7リルのようだ。
「そうだ。」
「それを8つだったら56リルですよ?」
簡単な計算だ。
7×8=56なのだから。
「はぁ!?57リルだろう!?」
「違うって!55リルだってば!」
「・・・。」
九九というものが無さそうなこの世界。
計算式を出したところで理解はしてもらえないだろう。
(それなら・・・。)
私は近くに落ちていた木の棒を取り、地面に丸を書いていった。
「一つ7リルだから丸を7つ書きます。これを8つ用意しますね。」
行に7つの丸を書き、それを縦に8列書いていく。
面倒くさいけどその丸を一つずつ数えていき、私は56になることを証明した。
「ちょっと簡単にするとこうですね。」
丸の位置をずらしていき、10にしていく。
そしてそれは5つでき、あまりが6になったのだ。
「ほら、どう計算しても56なんで56リルですね。」
そう言うと店主と子供はお互いに顔を合わせて苦笑いをしていた。
二人とも金額は合ってなかったのだから気まずいことこの上ないだろう。
「じゃあ56リル払ってお菓子持って帰ろうね。」
そう笑顔で言うと、店主は子供に謝ってくれ、子供も店主に謝っていた。
「悪いな、坊主。」
「ううんっ、僕も間違ってたし・・・ごめんなさい。」
お互いに責任を擦り付けるような前の世界とは違って、この世界は温かいように見えた。
大人も子供も素直に間違いを認めれるのはいいことなのだ。
「ふふ。」
その光景を微笑ましく見ながらしゃがみ、地面に書いた丸を手で消していると男の子はお菓子を持って帰って行った。
嬉しそうに走っていくのを見ながら手を左右に振って消してる時、私のすぐ隣にご主人もしゃがみ込みだした。
「?」
「マオ、お前・・・計算ができるのか?」
「へ?・・・あ、まぁ・・・。」
九九を知ってる私からしたらさっきの計算は簡単なものだけど、知らない人から見たら一瞬で計算できたのは不思議に思えたのかもしれない。
でも計算が得意な人くらいはいるだろうと思っていたのだけれど・・・ご主人はとんでもないことを私に言ったのだ。
「お前・・この町の子供に計算を教えてやってくれないか?」
「はい!?」
一体何を言い出すのかと思ってご主人を見ると、地面の丸を消しながら話し始めた。
「まぁ・・・マオも知ってるだろうけどこの国は飢饉に見舞われてる。」
「・・・。」
「子供たちが大きくなるころにはどうなってるかわからないだろう?もしかしたらもっと酷い飢饉に見舞われてるかもしれない。」
確かにこんな端の町だったらいつ今川先生が来てくれるかわからない。
最短でも1年は先のことだろう。
最長で何年かかるかわからないことなんて、期待してはいけないのだ。
「この町は隣国の境目にある。だから子供たちが大きくなったとき、生きて行くために『国を出る』って選択肢がでてくるかもしれない。そんな時・・・」
「『知識があれば食うに困らない』・・・ですか。」
「!!・・・そうだ。」
私がいた世界でも、子供たちが大きくなったときに将来を『選べるように』教育はある。
何も知らなければできることは少ない。
でもたくさんのことを知っていたらできることは増えるし、困難に足を止めてしまったときの脱出法を考え出すことができる。
新しい何かを生み出すこともできるかもしれないし、可能性が広がっていくのだ。
「何人か声をかけるからさ、・・・どうだ?給金は出るかどうかわからないが・・・」
ボランティアでする青空教室。
この世界でも教職につけるなら・・・それもいいかと思った。
「・・・じゃあ・・ちょっとどうなるかわからないんで、お試しで・・・」
「!!・・・あぁ!」
こうして私は教師紛いのことをすることが決まった。
何をどこからどう教えたらいいのか不安になってる私をじっと見てる人がいるなんて思いもせずに・・・。
「・・・あの子か。巻き込まれ召喚者。」
「あぁ、俺は会ってるから知ってる。」
「ちょっとキララとは違う雰囲気っぽいねぇ。」
木陰から見ていた3人は万桜たちの会話こそは聞こえなかったものの、万桜があの場を収めたことだけは理解できていた。
馬を乗り継いで城下町からケルセンまで来たのはカーマイン、トープ、セラドンだ。
露店商と子供の言い争いを収めた万桜を見て、どう接触するかを考えてる。
「ま、当初の予定通り『旅をしながら獣の討伐をしてる3人組』で行こうか。」
「そうだな。しばらくこの町に留まる理由にもできそうだし。」
「じゃあ・・・明日、馬車で町に入ろうか。」
そう言って3人は準備をするため、森の中に入っていったのだった。
「だから一つ7リルなんだから8つで57リルだろ!?坊主が間違えてるんじゃないか!」
「だーかーらっ!!55リルだってば!!」
話の内容からどうも計算ミスが起こってしまってるようだ。
お互いに間違ってることに気がついてない。
「あのー・・ちょっといいですか?」
こういうことがよくあるのか、回りの人たちは見ることも無く過ぎ去っていく。
計算間違いを見過ごせないのは職業病なのか、気がついたら私は手を挙げていた。
「なんだ?ねーちゃん。」
「おねぇちゃん・・?」
「えーと、一つ7リルの・・・お菓子?ですか?」
見れば露店にベビーカステラのようなものがあった。
それがどうも一つ7リルのようだ。
「そうだ。」
「それを8つだったら56リルですよ?」
簡単な計算だ。
7×8=56なのだから。
「はぁ!?57リルだろう!?」
「違うって!55リルだってば!」
「・・・。」
九九というものが無さそうなこの世界。
計算式を出したところで理解はしてもらえないだろう。
(それなら・・・。)
私は近くに落ちていた木の棒を取り、地面に丸を書いていった。
「一つ7リルだから丸を7つ書きます。これを8つ用意しますね。」
行に7つの丸を書き、それを縦に8列書いていく。
面倒くさいけどその丸を一つずつ数えていき、私は56になることを証明した。
「ちょっと簡単にするとこうですね。」
丸の位置をずらしていき、10にしていく。
そしてそれは5つでき、あまりが6になったのだ。
「ほら、どう計算しても56なんで56リルですね。」
そう言うと店主と子供はお互いに顔を合わせて苦笑いをしていた。
二人とも金額は合ってなかったのだから気まずいことこの上ないだろう。
「じゃあ56リル払ってお菓子持って帰ろうね。」
そう笑顔で言うと、店主は子供に謝ってくれ、子供も店主に謝っていた。
「悪いな、坊主。」
「ううんっ、僕も間違ってたし・・・ごめんなさい。」
お互いに責任を擦り付けるような前の世界とは違って、この世界は温かいように見えた。
大人も子供も素直に間違いを認めれるのはいいことなのだ。
「ふふ。」
その光景を微笑ましく見ながらしゃがみ、地面に書いた丸を手で消していると男の子はお菓子を持って帰って行った。
嬉しそうに走っていくのを見ながら手を左右に振って消してる時、私のすぐ隣にご主人もしゃがみ込みだした。
「?」
「マオ、お前・・・計算ができるのか?」
「へ?・・・あ、まぁ・・・。」
九九を知ってる私からしたらさっきの計算は簡単なものだけど、知らない人から見たら一瞬で計算できたのは不思議に思えたのかもしれない。
でも計算が得意な人くらいはいるだろうと思っていたのだけれど・・・ご主人はとんでもないことを私に言ったのだ。
「お前・・この町の子供に計算を教えてやってくれないか?」
「はい!?」
一体何を言い出すのかと思ってご主人を見ると、地面の丸を消しながら話し始めた。
「まぁ・・・マオも知ってるだろうけどこの国は飢饉に見舞われてる。」
「・・・。」
「子供たちが大きくなるころにはどうなってるかわからないだろう?もしかしたらもっと酷い飢饉に見舞われてるかもしれない。」
確かにこんな端の町だったらいつ今川先生が来てくれるかわからない。
最短でも1年は先のことだろう。
最長で何年かかるかわからないことなんて、期待してはいけないのだ。
「この町は隣国の境目にある。だから子供たちが大きくなったとき、生きて行くために『国を出る』って選択肢がでてくるかもしれない。そんな時・・・」
「『知識があれば食うに困らない』・・・ですか。」
「!!・・・そうだ。」
私がいた世界でも、子供たちが大きくなったときに将来を『選べるように』教育はある。
何も知らなければできることは少ない。
でもたくさんのことを知っていたらできることは増えるし、困難に足を止めてしまったときの脱出法を考え出すことができる。
新しい何かを生み出すこともできるかもしれないし、可能性が広がっていくのだ。
「何人か声をかけるからさ、・・・どうだ?給金は出るかどうかわからないが・・・」
ボランティアでする青空教室。
この世界でも教職につけるなら・・・それもいいかと思った。
「・・・じゃあ・・ちょっとどうなるかわからないんで、お試しで・・・」
「!!・・・あぁ!」
こうして私は教師紛いのことをすることが決まった。
何をどこからどう教えたらいいのか不安になってる私をじっと見てる人がいるなんて思いもせずに・・・。
「・・・あの子か。巻き込まれ召喚者。」
「あぁ、俺は会ってるから知ってる。」
「ちょっとキララとは違う雰囲気っぽいねぇ。」
木陰から見ていた3人は万桜たちの会話こそは聞こえなかったものの、万桜があの場を収めたことだけは理解できていた。
馬を乗り継いで城下町からケルセンまで来たのはカーマイン、トープ、セラドンだ。
露店商と子供の言い争いを収めた万桜を見て、どう接触するかを考えてる。
「ま、当初の予定通り『旅をしながら獣の討伐をしてる3人組』で行こうか。」
「そうだな。しばらくこの町に留まる理由にもできそうだし。」
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