5 / 43
知らない場所。
しおりを挟む
ーーーーー
ーーー
ーー
「う・・・・」
光りが収まったことを感じた私はそっと腕を下ろしながら目を開けた。
すると職員室とは全く違う光景が目の前に広がっていたのだ。
「え・・・?」
ひたすらに広い広間のような空間だ。
壁や天井には華美な装飾がこれでもかというくらいあって、豪華さで溢れてる。
視線を少し落とせば、私を少し遠巻きに囲うようにして十数人の人が見えた。
白くゆったりとしたローブのような服を着ていて、首からは赤く長いストールを垂れ下げてる。
その姿から、私は『神官』を想像した。
(え?え?・・・ここ・・一体どこ・・・?)
下手に口を開かないほうがいいと思った私は、黙ったまま辺りを見回した。
すると私の少し後ろに今川先生がいることに気がついたのだ。
(他の先生は・・・?)
いくら見回しても他の先生たちの姿はなく、なぜこんなことになったのか首を捻るばかりだ。
「おぉ・・!!召喚に成功したか・・・!?」
突然の大声に、私は声がした方を見た。
すると神官らしき人の間から一人の・・・恰幅のいい男の人が現れたのだ。
「王・・・!」
頭を下げる神官たちの様子から見て、この恰幅のいいひとが偉い人のようだ。
(『王』って呼ばれてたし・・・。)
とりあえず言葉が分かることに安堵しながら様子を伺ってると、王と呼ばれた人は私と今川先生を交互に見始めた。
「『聖女』は『一人』のハズだ!!どうして二人もいる!?」
怒るようにして神官に問い詰める王。
すると先端の尖った五角形の紋様入りの冠を頭にかぶった神官の代表のような人が口を開いた。
「お答えいたします。」
その神官は他の神官と違って白いローブにも紋様があった。
五角形の紋が所々あしらわれてる。
「おぉ!ビスター!神官たちの長よ!!これは一体どういうことだ?」
「はい。おそらく二人のうちのどちらかが聖女さまだと思われます。我々が召喚した時に偶然にも近くにいて、一人は巻き込まれるようにしてこちらに来たのではないかと・・・。」
「ふむ・・・。」
その話を聞いていた私は、頭の中を整理することで必死だった。
『召喚』だの『聖女』だのと非現実的な言葉が頭を痛くさせていく。
「お前たちのうち、どっちが聖女じゃ?国としてはどっちでもいいんじゃが・・・」
そう言いながら私の前に立った王。
口を開くべきか悩んでると、今川先生が大きな声で返事をした。
「はいはぁーい!私!私が聖女でぇす!」
「!?・・・ちょ・・!今川先生!?」
迂闊に喋らないほうがいいと思った私は彼女の口を塞ぎにいった。
手で押さえながら、小声で話をする。
「ここがどこだかわからないんだから喋らないほうがいいわよ!?」
「えぇー?ここ、絶対異世界だから楽しまないと損でしょぉ?」
「異世界って・・・・」
「『聖女』を求めてるみたいだしぃ?名乗れば優遇確実だしぃ?」
そう言うと彼女は不敵な笑みを私に見せた。
「な・・なにを・・・・」
嫌な予感がした私は後ずさりをした。
すると突然、今川先生は私を指さして大声を上げ始めたのだ。
「えーん!ちょっと聞いてくださぁい!私が聖女なのをこの女が妬むんですぅ!」
「は!?」
「この世界に呼ばれた時も邪魔されちゃってぇ・・・挙句の果てにはついて来ちゃったんですぅ!」
「!?」
今川先生は涙を拭うような仕草を見せながらその場に崩れ落ちていった。
(一体どこでそんな演技を覚えてきたっていうのよ・・・!)
そんなことを覚える暇があったら教師の勉強の一つでもしてくれと思った私だったけど、今川先生の言葉で周りの空気が一瞬で変わったのを肌で感じた。
ぐるっと周りを見回すと、冷ややかすぎる視線が私に向けられてる。
「---っ!!」
「えへ?」
嵌められたことに気がついたときには私の周りを神官たちが囲っていた。
「聖女じゃない女を物置部屋に閉じ込めておけ!!」
王の一言で私は神官たちに取り押さえられてしまった。
「ちょっ・・・!元の場所に帰してください!!私は戻りたいんです!!」
ここで彼女とお別れできるならそれでもいい。
でも仕事を放り出すなんてこと、私にはできないから戻らせてもらいたかったのだ。
「残念だがそれは叶わない。」
『ビスター』と呼ばれていた神官の代表のような人がそう言った。
「叶わないって・・・・」
「『聖女召喚の儀』は召喚のみ行える儀式。送り返すことはできない。」
「嘘でしょ・・・!?」
「こちらに来た瞬間、前の世界でのお前たちの存在は消え失せてる。戻れたところで意味はないだろう。」
「消え・・・・!?」
そんなことがあるのかと思いながら立ち尽くしてると、私は腕を引っ張られた。
神官たちが私を引きずるようにしてこの広間から出そうとしてるのがわかる。
(存在が消え失せるって・・・・私は居なかったことになるの・・・!?)
今までがんばってきたことや積み重ねてきたことを失ったことに、私は愕然とした。
それどころか、友達や親、受け持った生徒たちも私のことを忘れてしまってることになるのだ。
「嘘・・そんなことって・・・・」
「お前の処分は追って決める。それまで物置部屋で大人しくしておけ。」
「・・・。」
言われたことをすぐに受け入れることができなかった私は、神官たちに連れられて広間から出された。
神官たちに囲まれた状態で長い長い廊下を歩かされていく。
(ここ、お城だったんだ・・・。そして昼っぽい・・・。)
広間を出たことで、私がどんな場所にいるのかがわかった。
立派な中庭に、すれ違うのはメイド服を着た人や煌びやかな制服のような服を身に纏った人たち。
その装飾や人数、『王』と呼ばれていた人がいたことを推測すると、ここはお城で間違いなさそうだ。
(時代は・・・いつぐらいだろう・・。現代ではなさそう。)
廊下には天井からぶら下がる電球のようなものはなく、壁沿いに火のついてない松明の台が点々と置かれていた。
単純に考えても『電気』というものは存在しない場所らしい。
加えてメイド服を着た人が水の入った桶を持った姿も見ていて、水道も整備はされてなさそうだ。
(と、いうことはガスもない。結構昔っぽいなぁ・・・。)
今川先生が言った『異世界』という言葉。
ここが本当に私の住んでた世界と違うのならば、この先どうやって生きて行ったらいいのか不安に襲われる。
(てか、『処分』とか言われてたから・・殺されるのかも。)
時代が古ければ古いほど、疑わしい者や面倒者は殺されて処分されてきた。
巻き込まれてこの世界に来てしまったのだから慈悲があるかもしれないけど・・・どうなるか想像もつかない。
(とりあえず大人しくしてるほかないかー・・・。)
そんなことを考えてるうちにお城の中を何回か曲がらされ、気がつけば薄暗い廊下を歩かされていた。
点々とあった松明は距離を伸ばしていて、明らかに人気の少ないところに足を踏み入れてるのがわかる。
そしてさらに歩いたのちに『物置部屋』と呼ばれてる部屋に辿り着き、私はその部屋に押し込められた。
「ここで大人しくしてろ。食事は運んでやる。」
そう言って神官たちは扉を閉めた。
ガチャっという音が聞こえたから、外から鍵をかけられたようだ。
「ごほっ・・ごほっ・・・!ほんとに物置部屋・・・。」
扉を閉めた反動で舞い上がった埃たち。
私は部屋の奥にある窓に手をかけ、開け放った。
「ふぁ・・・!意外と高い・・・。」
逃げる気はないものの、下は結構な距離に地面が見えた。
飛び降りたら・・・軽症で骨折な感じだ。
「さて・・どう説明したら私はここから出れるんだろう・・・。」
とりあえず座れるところを作るため、私は物置部屋の整理整頓から始めることにした。
ーーーーー
ーーー
ーー
「う・・・・」
光りが収まったことを感じた私はそっと腕を下ろしながら目を開けた。
すると職員室とは全く違う光景が目の前に広がっていたのだ。
「え・・・?」
ひたすらに広い広間のような空間だ。
壁や天井には華美な装飾がこれでもかというくらいあって、豪華さで溢れてる。
視線を少し落とせば、私を少し遠巻きに囲うようにして十数人の人が見えた。
白くゆったりとしたローブのような服を着ていて、首からは赤く長いストールを垂れ下げてる。
その姿から、私は『神官』を想像した。
(え?え?・・・ここ・・一体どこ・・・?)
下手に口を開かないほうがいいと思った私は、黙ったまま辺りを見回した。
すると私の少し後ろに今川先生がいることに気がついたのだ。
(他の先生は・・・?)
いくら見回しても他の先生たちの姿はなく、なぜこんなことになったのか首を捻るばかりだ。
「おぉ・・!!召喚に成功したか・・・!?」
突然の大声に、私は声がした方を見た。
すると神官らしき人の間から一人の・・・恰幅のいい男の人が現れたのだ。
「王・・・!」
頭を下げる神官たちの様子から見て、この恰幅のいいひとが偉い人のようだ。
(『王』って呼ばれてたし・・・。)
とりあえず言葉が分かることに安堵しながら様子を伺ってると、王と呼ばれた人は私と今川先生を交互に見始めた。
「『聖女』は『一人』のハズだ!!どうして二人もいる!?」
怒るようにして神官に問い詰める王。
すると先端の尖った五角形の紋様入りの冠を頭にかぶった神官の代表のような人が口を開いた。
「お答えいたします。」
その神官は他の神官と違って白いローブにも紋様があった。
五角形の紋が所々あしらわれてる。
「おぉ!ビスター!神官たちの長よ!!これは一体どういうことだ?」
「はい。おそらく二人のうちのどちらかが聖女さまだと思われます。我々が召喚した時に偶然にも近くにいて、一人は巻き込まれるようにしてこちらに来たのではないかと・・・。」
「ふむ・・・。」
その話を聞いていた私は、頭の中を整理することで必死だった。
『召喚』だの『聖女』だのと非現実的な言葉が頭を痛くさせていく。
「お前たちのうち、どっちが聖女じゃ?国としてはどっちでもいいんじゃが・・・」
そう言いながら私の前に立った王。
口を開くべきか悩んでると、今川先生が大きな声で返事をした。
「はいはぁーい!私!私が聖女でぇす!」
「!?・・・ちょ・・!今川先生!?」
迂闊に喋らないほうがいいと思った私は彼女の口を塞ぎにいった。
手で押さえながら、小声で話をする。
「ここがどこだかわからないんだから喋らないほうがいいわよ!?」
「えぇー?ここ、絶対異世界だから楽しまないと損でしょぉ?」
「異世界って・・・・」
「『聖女』を求めてるみたいだしぃ?名乗れば優遇確実だしぃ?」
そう言うと彼女は不敵な笑みを私に見せた。
「な・・なにを・・・・」
嫌な予感がした私は後ずさりをした。
すると突然、今川先生は私を指さして大声を上げ始めたのだ。
「えーん!ちょっと聞いてくださぁい!私が聖女なのをこの女が妬むんですぅ!」
「は!?」
「この世界に呼ばれた時も邪魔されちゃってぇ・・・挙句の果てにはついて来ちゃったんですぅ!」
「!?」
今川先生は涙を拭うような仕草を見せながらその場に崩れ落ちていった。
(一体どこでそんな演技を覚えてきたっていうのよ・・・!)
そんなことを覚える暇があったら教師の勉強の一つでもしてくれと思った私だったけど、今川先生の言葉で周りの空気が一瞬で変わったのを肌で感じた。
ぐるっと周りを見回すと、冷ややかすぎる視線が私に向けられてる。
「---っ!!」
「えへ?」
嵌められたことに気がついたときには私の周りを神官たちが囲っていた。
「聖女じゃない女を物置部屋に閉じ込めておけ!!」
王の一言で私は神官たちに取り押さえられてしまった。
「ちょっ・・・!元の場所に帰してください!!私は戻りたいんです!!」
ここで彼女とお別れできるならそれでもいい。
でも仕事を放り出すなんてこと、私にはできないから戻らせてもらいたかったのだ。
「残念だがそれは叶わない。」
『ビスター』と呼ばれていた神官の代表のような人がそう言った。
「叶わないって・・・・」
「『聖女召喚の儀』は召喚のみ行える儀式。送り返すことはできない。」
「嘘でしょ・・・!?」
「こちらに来た瞬間、前の世界でのお前たちの存在は消え失せてる。戻れたところで意味はないだろう。」
「消え・・・・!?」
そんなことがあるのかと思いながら立ち尽くしてると、私は腕を引っ張られた。
神官たちが私を引きずるようにしてこの広間から出そうとしてるのがわかる。
(存在が消え失せるって・・・・私は居なかったことになるの・・・!?)
今までがんばってきたことや積み重ねてきたことを失ったことに、私は愕然とした。
それどころか、友達や親、受け持った生徒たちも私のことを忘れてしまってることになるのだ。
「嘘・・そんなことって・・・・」
「お前の処分は追って決める。それまで物置部屋で大人しくしておけ。」
「・・・。」
言われたことをすぐに受け入れることができなかった私は、神官たちに連れられて広間から出された。
神官たちに囲まれた状態で長い長い廊下を歩かされていく。
(ここ、お城だったんだ・・・。そして昼っぽい・・・。)
広間を出たことで、私がどんな場所にいるのかがわかった。
立派な中庭に、すれ違うのはメイド服を着た人や煌びやかな制服のような服を身に纏った人たち。
その装飾や人数、『王』と呼ばれていた人がいたことを推測すると、ここはお城で間違いなさそうだ。
(時代は・・・いつぐらいだろう・・。現代ではなさそう。)
廊下には天井からぶら下がる電球のようなものはなく、壁沿いに火のついてない松明の台が点々と置かれていた。
単純に考えても『電気』というものは存在しない場所らしい。
加えてメイド服を着た人が水の入った桶を持った姿も見ていて、水道も整備はされてなさそうだ。
(と、いうことはガスもない。結構昔っぽいなぁ・・・。)
今川先生が言った『異世界』という言葉。
ここが本当に私の住んでた世界と違うのならば、この先どうやって生きて行ったらいいのか不安に襲われる。
(てか、『処分』とか言われてたから・・殺されるのかも。)
時代が古ければ古いほど、疑わしい者や面倒者は殺されて処分されてきた。
巻き込まれてこの世界に来てしまったのだから慈悲があるかもしれないけど・・・どうなるか想像もつかない。
(とりあえず大人しくしてるほかないかー・・・。)
そんなことを考えてるうちにお城の中を何回か曲がらされ、気がつけば薄暗い廊下を歩かされていた。
点々とあった松明は距離を伸ばしていて、明らかに人気の少ないところに足を踏み入れてるのがわかる。
そしてさらに歩いたのちに『物置部屋』と呼ばれてる部屋に辿り着き、私はその部屋に押し込められた。
「ここで大人しくしてろ。食事は運んでやる。」
そう言って神官たちは扉を閉めた。
ガチャっという音が聞こえたから、外から鍵をかけられたようだ。
「ごほっ・・ごほっ・・・!ほんとに物置部屋・・・。」
扉を閉めた反動で舞い上がった埃たち。
私は部屋の奥にある窓に手をかけ、開け放った。
「ふぁ・・・!意外と高い・・・。」
逃げる気はないものの、下は結構な距離に地面が見えた。
飛び降りたら・・・軽症で骨折な感じだ。
「さて・・どう説明したら私はここから出れるんだろう・・・。」
とりあえず座れるところを作るため、私は物置部屋の整理整頓から始めることにした。
ーーーーー
23
お気に入りに追加
171
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
地味でブスな私が異世界で聖女になった件
腹ペコ
恋愛
どこからどう見ても、地味女子高校生の東雲悠理は、正真正銘の栗ぼっちである。
突然、三年六組の生徒全員でクラス召喚された挙句、職業がまさかの聖女。
地味でブスな自分が聖女とか……何かの間違いだと思います。
嫌なので、空気になろうと思っている矢先、キラキラ王子様に何故か目をつけられました……
※なろうでも重複掲載します。一応なろうで書いていた連載小説をモチーフとしておりますが、かなり設定が変更されています。ただキャラクターの名前はそのままです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】神から貰ったスキルが強すぎなので、異世界で楽しく生活します!
桜もふ
恋愛
神の『ある行動』のせいで死んだらしい。私の人生を奪った神様に便利なスキルを貰い、転生した異世界で使えるチートの魔法が強すぎて楽しくて便利なの。でもね、ここは異世界。地球のように安全で自由な世界ではない、魔物やモンスターが襲って来る危険な世界……。
「生きたければ魔物やモンスターを倒せ!!」倒さなければ自分が死ぬ世界だからだ。
異世界で過ごす中で仲間ができ、時には可愛がられながら魔物を倒し、食料確保をし、この世界での生活を楽しく生き抜いて行こうと思います。
初めはファンタジー要素が多いが、中盤あたりから恋愛に入ります!!
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
二度目の召喚なんて、聞いてません!
みん
恋愛
私─神咲志乃は4年前の夏、たまたま学校の図書室に居た3人と共に異世界へと召喚されてしまった。
その異世界で淡い恋をした。それでも、志乃は義務を果たすと居残ると言う他の3人とは別れ、1人日本へと還った。
それから4年が経ったある日。何故かまた、異世界へと召喚されてしまう。「何で!?」
❋相変わらずのゆるふわ設定と、メンタルは豆腐並みなので、軽い気持ちで読んでいただけると助かります。
❋気を付けてはいますが、誤字が多いかもしれません。
❋他視点の話があります。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
召喚から外れたら、もふもふになりました?
みん
恋愛
私の名前は望月杏子。家が隣だと言う事で幼馴染みの梶原陽真とは腐れ縁で、高校も同じ。しかも、モテる。そんな陽真と仲が良い?と言うだけで目をつけられた私。
今日も女子達に嫌味を言われながら一緒に帰る事に。
すると、帰り道の途中で、私達の足下が光り出し、慌てる陽真に名前を呼ばれたが、間に居た子に突き飛ばされて─。
気が付いたら、1人、どこかの森の中に居た。しかも──もふもふになっていた!?
他視点による話もあります。
❋今作品も、ゆるふわ設定となっております。独自の設定もあります。
メンタルも豆腐並みなので、軽い気持ちで読んで下さい❋
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
【完結】聖女召喚に巻き込まれたバリキャリですが、追い出されそうになったのでお金と魔獣をもらって出て行きます!
チャららA12・山もり
恋愛
二十七歳バリバリキャリアウーマンの鎌本博美(かまもとひろみ)が、交差点で後ろから背中を押された。死んだと思った博美だが、突如、異世界へ召喚される。召喚された博美が発した言葉を誤解したハロルド王子の前に、もうひとりの女性が現れた。博美の方が、聖女召喚に巻き込まれた一般人だと決めつけ、追い出されそうになる。しかし、バリキャリの博美は、そのまま追い出されることを拒否し、彼らに慰謝料を要求する。
お金を受け取るまで、博美は屋敷で暮らすことになり、数々の騒動に巻き込まれながら地下で暮らす魔獣と交流を深めていく。
若奥様は緑の手 ~ お世話した花壇が聖域化してました。嫁入り先でめいっぱい役立てます!
古森真朝
恋愛
意地悪な遠縁のおばの邸で暮らすユーフェミアは、ある日いきなり『明後日に輿入れが決まったから荷物をまとめろ』と言い渡される。いろいろ思うところはありつつ、これは邸から出て自立するチャンス!と大急ぎで支度して出立することに。嫁入り道具兼手土産として、唯一の財産でもある裏庭の花壇(四畳サイズ)を『持参』したのだが――実はこのプチ庭園、長年手塩にかけた彼女の魔力によって、神域霊域レベルのレア植物生息地となっていた。
そうとは知らないまま、輿入れ初日にボロボロになって帰ってきた結婚相手・クライヴを救ったのを皮切りに、彼の実家エヴァンス邸、勤め先である王城、さらにお世話になっている賢者様が司る大神殿と、次々に起こる事件を『あ、それならありますよ!』とプチ庭園でしれっと解決していくユーフェミア。果たして嫁ぎ先で平穏を手に入れられるのか。そして根っから世話好きで、何くれとなく構ってくれるクライヴVS自立したい甘えベタの若奥様の勝負の行方は?
*カクヨム様で先行掲載しております
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
愛を知らない「頭巾被り」の令嬢は最強の騎士、「氷の辺境伯」に溺愛される
守次 奏
恋愛
「わたしは、このお方に出会えて、初めてこの世に産まれることができた」
貴族の間では忌み子の象徴である赤銅色の髪を持って生まれてきた少女、リリアーヌは常に家族から、妹であるマリアンヌからすらも蔑まれ、その髪を隠すように頭巾を被って生きてきた。
そんなリリアーヌは十五歳を迎えた折に、辺境領を収める「氷の辺境伯」「血まみれ辺境伯」の二つ名で呼ばれる、スターク・フォン・ピースレイヤーの元に嫁がされてしまう。
厄介払いのような結婚だったが、それは幸せという言葉を知らない、「頭巾被り」のリリアーヌの運命を変える、そして世界の運命をも揺るがしていく出会いの始まりに過ぎなかった。
これは、一人の少女が生まれた意味を探すために駆け抜けた日々の記録であり、とある幸せな夫婦の物語である。
※この作品は「小説家になろう」「カクヨム」様にも短編という形で掲載しています。
護国の聖女、婚約破棄の上、国外追放される。〜もう護らなくていいんですね〜
ココちゃん
恋愛
平民出身と蔑まれつつも、聖女として10年間一人で護国の大結界を維持してきたジルヴァラは、学園の卒業式で、冤罪を理由に第一王子に婚約を破棄され、国外追放されてしまう。
護国の大結界は、聖女が結界の外に出た瞬間、消滅してしまうけれど、王子の新しい婚約者さんが次の聖女だっていうし大丈夫だよね。
がんばれ。
…テンプレ聖女モノです。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる