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ブチ切れ。
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今川先生が着任してから1週間の時間が流れた。
雑務の説明をしたところ、ほんの少しの時間だけ残ってほんの少しだけしてくれるようになってくれた。
まだまだ仕事はあるものの、あまり言うと嫌がられるかと思って強く言えない私がいる。
(生徒の授業だけ考えれたらどんなに楽しいだろう・・・・。)
雑務の方が大変になってきてることに視線を逸らしたいと思いながら、私は今日も授業をしていく。
そして1組のことが気になって授業の合間に覗きに行くと、そこに驚きの光景が広がっていたのだ。
「ねぇねぇ、野崎くんのお父さんって何の仕事してるのー?」
「え?パパ?」
「そう。社長さんって聞いたけど、ほんと?」
「本当だけど・・・?」
「そうなんだ!じゃあさ、お母さんとは仲いい?」
「仲いいかどうかはわかんないけど・・・仲いいんじゃない?」
「へぇー・・・。あ、三村さんっ、三村さんのお家はどう?お父さんとお母さん、仲いい?」
なぜか生徒たちの家庭のことを聞いていく今川先生。
それも全員じゃなくて生徒を選びながら聞いてるように見えた。
(なんで個人情報を・・・・)
疑問に思いながら見てると、今川先生は1冊のノートを取り出して何かを書き始めた。
あのノートは今川先生が来て二日目に持ってきていたノートだ。
(何を書いてるんだろう・・・。)
気になるものの口に出すことはできず、私はその様子を見ることしかできなかった。
でも今川先生が何かを熱心に書いてることが嬉しく、日々成長していってくれてる実感を得ていた。
(大人も子供も少しずつ成長するものだもんね、今川先生はゆっくりのほうがいいタイプかもしれないし。)
そう思った私だったけど、今川先生が持ってるノートに後々振り回されることになるとはこの時はまだ思ってもいなかった。
ーーーーー
それから3日の時間が過ぎた午後6時。
事件は起こった。
学校の電話が一斉に鳴り始めたのだ。
「もしもし、小学校です。」
「はい・・はい・・・え!?」
「はい、小学校です。」
鳴った電話を取る先生たちだったけど、受話器の向こうでは保護者の怒号が響いていた。
『教師の今川を出せ!!あいつ、うちの子供になんてこと言いやがる!!』
『ちょっと!!今川先生どういうつもりですか!?』
『子供が泣きながら帰って来たんですけど!?』
一体何が起こってるのかわからない私たちは、状況を確認するしかできない。
「すみません、ちょっとおっしゃってる意味が・・・・」
「うちの今川ですか?何かあったんでしょうか・・・・」
「えっと・・お子さんが泣きながら・・・ですか?」
情報を手に入れるために聞き返していく先生たち。
かかってきた電話のうちの1件は今川先生が生徒たちの保護者の会社に赴いてしまったような内容だった。
『会社にまで来るとか何考えてんだ!!』
「たっ・・大変申し訳ありません・・!行き過ぎた配慮になってしまったのかと・・・」
『はぁ!?ふざけんな!!子供のことで話があるとか言って飲み屋に誘う教師がどこにいる!!』
「!?」
一体何がどうなってこんな電話がかかってくるのかと驚いた私は、その電話の応対をしていた先生のところに行き、電話を替わってもらった。
「お電話代わりました、羽柴です。」
『羽柴先生!?ちょっとどうなってるんですか!?』
「私たちもちょっとわからないんです、詳しい話をお聞かせ願えますか?」
電話をかけてきた保護者は私のことを知っていたお父さんだったようで、少し落ち着いて話を始めてくれた。
だけどその話の内容は聞いていておぞましいもので、私は自分の口を手で塞いでしまった。
(まさかとは思うけど・・保護者に色目を使ったっていうの・・・!?)
保護者からの話では、今川先生は保護者の会社の前で待ち伏せをし『子供のことで話がある』と言って居酒屋に誘ったらしいのだ。
でもお父さんはその誘いに乗らずに断ったそうだけど『子供さんの成績、私の匙加減で良くも悪くもできるんですよぉ?イイところにお勤めみたいですし、奥さまと別れるって選択肢、どうですかぁ?』と迫ったらしいのだ。
『あんな教師、後にも先にも見たことないですよ!!どう責任取るんですか!?』
「!!・・・大変申し訳ございません・・!!すぐに今川を呼んで事実確認してご連絡いたします・・!」
そう言って電話を切らせてもらったけど、またすぐに電話が鳴る。
回りにいる先生たちが対応に追われてる中で張本人がいないことに疑問を感じた私は、今川先生のデスクを漁った。
すると前に見た1冊のノートが目に入ったのだ。
「これ・・・」
『何かある』と思った私はそのノートを開いた。
すると中にびっしりと子供たちの保護者の情報が書かれていたのだ。
「!?」
『会社の社長』とか『重役』とか『推定年収』まで書かれていたノート。
両親の不仲かどうかや祖父母の同居かまで書かれていて、『優良物件◎』とか『無し×』とかの表記もある。
まるで婚活日記だ。
(は!?・・え!?)
教師業務とは関係ない内容に驚いてると、ガラガラと音を立てて職員室の扉が開いた。
扉を開けたのは・・・今川先生だ。
「?・・・なんかすっごい忙しそうですねぇ。」
自分が原因だということを理解してない今川先生はきょとんとした顔をしていた。
そして自分のデスクに向かって歩き始めたけど・・・そのデスクでは私が彼女のノートを開いて立っている。
「あれぇ?羽柴せんせ?何してるんですかぁ?」
「何してるって・・・それはこっちのセリフですよ!?」
私は持っていた今川先生のノートをデスクに叩きつけた。
前進してるようでとんでもないことをしてくれていた今川先生に苛ついて仕方ない。
「えー?私、何かしましたぁ?」
「『何かしましたぁ?』じゃないでしょ!!あなた保護者に何したの!?今鳴ってる電話、全部あなた宛てのクレームよ!?」
必死になって電話対応をする先生たちは、頭を何度も下げながら謝っていた。
そんな姿が見えるように手を向けるけど、今川先生はなにも感じないようにその光景をじっと見ていた。
「どうして保護者の会社まで行ったの!?何の為に!?」
答えを聞かなくても分かることだったけど聞かずにいれなかった私は声を荒げながら聞いた。
私の目の前に立ってる彼女は自分の爪をじっと見て、空いてる手でピンクに近い髪の毛を指に絡め始めた。
「えー?だってより良い男を見つけるには既婚者が一番じゃないですかぁ。」
「・・・は?」
「家族を養う経済力もあって、結婚できるくらい見た目もいいしぃ?子作りもできる!だから私は婚活してたんですぅ!」
その言葉を聞いて、職員室にいた先生たちが絶句した。
もちろん私も開いた口が塞がらず、諦めと絶望を含んだため息しか出てこない。
「はぁー・・・教師は生徒の生きる目標や生きがいづくりに貢献すること、生徒の成長を助けることが基本なのよ!?ぶち壊しにいくなんてとんでもないことよ!?」
私自身、生徒たちが将来、人生の分岐に差し掛かった時に選択肢が一つでも増えたらと思って毎日教壇に立ってる。
一人一人の得意なことを把握し、得意なことはもっと得意に・・苦手なことは苦手じゃなくなるようにといろいろ学校生活に取り入れてるのだ。
なのに彼女は子供たちをダシに自分のことしか考えてない。
「あなたの指導係なんて・・・もう無理。」
抱えてる仕事の量もあり、私の口から本音が漏れ出てしまった。
本来なら手で口を塞ぎ、撤回しないといけないのだろうけど溜め込んでいた私の不満は止まることができなかった。
「ただでさえ多い雑務に頭を抱えてるっていうのにあなたの指導なんてこれ以上できない。誰か他の先生に指導係を・・・」
そう言って辺りを見回すと、全員が視線を逸らした。
クレームの塊のような彼女を引き受けてくれるような仏のような人なんて・・・いないのだ。
(はは・・・私しかいないのかー・・・。)
雑務はこなしてくれず、1組の分の授業の準備も私がしないといけない。
成長してるのかと思えば自分の為に子供をないがしろにする行動をしてる。
クレームの電話が入れば指導係の責任にされることは間違いなく、この先、苦行しか待ってないのだ。
「こんな毎日・・・もう嫌。」
そう呟いたとき、職員室の床が光り出した。
「え・・・?」
私の足元を中心として幾何学模様が床全体に広がっていた。
その幾何学模様が光を放ってるのだ。
「え!?・・・え!?」
何が起こってるのかわからずに床の模様を見てると、その光は強さを増していった。
どんどん強くなる光はやがて周りの景色を飲み込み、何も見えなくなっていく。
「きゃぁぁっ・・・!?」
私はその光をその遮るようにして腕で自分の目を覆った。
そしてあまりの眩しさに目を閉じたのだった。
ーーーーー
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今川先生が着任してから1週間の時間が流れた。
雑務の説明をしたところ、ほんの少しの時間だけ残ってほんの少しだけしてくれるようになってくれた。
まだまだ仕事はあるものの、あまり言うと嫌がられるかと思って強く言えない私がいる。
(生徒の授業だけ考えれたらどんなに楽しいだろう・・・・。)
雑務の方が大変になってきてることに視線を逸らしたいと思いながら、私は今日も授業をしていく。
そして1組のことが気になって授業の合間に覗きに行くと、そこに驚きの光景が広がっていたのだ。
「ねぇねぇ、野崎くんのお父さんって何の仕事してるのー?」
「え?パパ?」
「そう。社長さんって聞いたけど、ほんと?」
「本当だけど・・・?」
「そうなんだ!じゃあさ、お母さんとは仲いい?」
「仲いいかどうかはわかんないけど・・・仲いいんじゃない?」
「へぇー・・・。あ、三村さんっ、三村さんのお家はどう?お父さんとお母さん、仲いい?」
なぜか生徒たちの家庭のことを聞いていく今川先生。
それも全員じゃなくて生徒を選びながら聞いてるように見えた。
(なんで個人情報を・・・・)
疑問に思いながら見てると、今川先生は1冊のノートを取り出して何かを書き始めた。
あのノートは今川先生が来て二日目に持ってきていたノートだ。
(何を書いてるんだろう・・・。)
気になるものの口に出すことはできず、私はその様子を見ることしかできなかった。
でも今川先生が何かを熱心に書いてることが嬉しく、日々成長していってくれてる実感を得ていた。
(大人も子供も少しずつ成長するものだもんね、今川先生はゆっくりのほうがいいタイプかもしれないし。)
そう思った私だったけど、今川先生が持ってるノートに後々振り回されることになるとはこの時はまだ思ってもいなかった。
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それから3日の時間が過ぎた午後6時。
事件は起こった。
学校の電話が一斉に鳴り始めたのだ。
「もしもし、小学校です。」
「はい・・はい・・・え!?」
「はい、小学校です。」
鳴った電話を取る先生たちだったけど、受話器の向こうでは保護者の怒号が響いていた。
『教師の今川を出せ!!あいつ、うちの子供になんてこと言いやがる!!』
『ちょっと!!今川先生どういうつもりですか!?』
『子供が泣きながら帰って来たんですけど!?』
一体何が起こってるのかわからない私たちは、状況を確認するしかできない。
「すみません、ちょっとおっしゃってる意味が・・・・」
「うちの今川ですか?何かあったんでしょうか・・・・」
「えっと・・お子さんが泣きながら・・・ですか?」
情報を手に入れるために聞き返していく先生たち。
かかってきた電話のうちの1件は今川先生が生徒たちの保護者の会社に赴いてしまったような内容だった。
『会社にまで来るとか何考えてんだ!!』
「たっ・・大変申し訳ありません・・!行き過ぎた配慮になってしまったのかと・・・」
『はぁ!?ふざけんな!!子供のことで話があるとか言って飲み屋に誘う教師がどこにいる!!』
「!?」
一体何がどうなってこんな電話がかかってくるのかと驚いた私は、その電話の応対をしていた先生のところに行き、電話を替わってもらった。
「お電話代わりました、羽柴です。」
『羽柴先生!?ちょっとどうなってるんですか!?』
「私たちもちょっとわからないんです、詳しい話をお聞かせ願えますか?」
電話をかけてきた保護者は私のことを知っていたお父さんだったようで、少し落ち着いて話を始めてくれた。
だけどその話の内容は聞いていておぞましいもので、私は自分の口を手で塞いでしまった。
(まさかとは思うけど・・保護者に色目を使ったっていうの・・・!?)
保護者からの話では、今川先生は保護者の会社の前で待ち伏せをし『子供のことで話がある』と言って居酒屋に誘ったらしいのだ。
でもお父さんはその誘いに乗らずに断ったそうだけど『子供さんの成績、私の匙加減で良くも悪くもできるんですよぉ?イイところにお勤めみたいですし、奥さまと別れるって選択肢、どうですかぁ?』と迫ったらしいのだ。
『あんな教師、後にも先にも見たことないですよ!!どう責任取るんですか!?』
「!!・・・大変申し訳ございません・・!!すぐに今川を呼んで事実確認してご連絡いたします・・!」
そう言って電話を切らせてもらったけど、またすぐに電話が鳴る。
回りにいる先生たちが対応に追われてる中で張本人がいないことに疑問を感じた私は、今川先生のデスクを漁った。
すると前に見た1冊のノートが目に入ったのだ。
「これ・・・」
『何かある』と思った私はそのノートを開いた。
すると中にびっしりと子供たちの保護者の情報が書かれていたのだ。
「!?」
『会社の社長』とか『重役』とか『推定年収』まで書かれていたノート。
両親の不仲かどうかや祖父母の同居かまで書かれていて、『優良物件◎』とか『無し×』とかの表記もある。
まるで婚活日記だ。
(は!?・・え!?)
教師業務とは関係ない内容に驚いてると、ガラガラと音を立てて職員室の扉が開いた。
扉を開けたのは・・・今川先生だ。
「?・・・なんかすっごい忙しそうですねぇ。」
自分が原因だということを理解してない今川先生はきょとんとした顔をしていた。
そして自分のデスクに向かって歩き始めたけど・・・そのデスクでは私が彼女のノートを開いて立っている。
「あれぇ?羽柴せんせ?何してるんですかぁ?」
「何してるって・・・それはこっちのセリフですよ!?」
私は持っていた今川先生のノートをデスクに叩きつけた。
前進してるようでとんでもないことをしてくれていた今川先生に苛ついて仕方ない。
「えー?私、何かしましたぁ?」
「『何かしましたぁ?』じゃないでしょ!!あなた保護者に何したの!?今鳴ってる電話、全部あなた宛てのクレームよ!?」
必死になって電話対応をする先生たちは、頭を何度も下げながら謝っていた。
そんな姿が見えるように手を向けるけど、今川先生はなにも感じないようにその光景をじっと見ていた。
「どうして保護者の会社まで行ったの!?何の為に!?」
答えを聞かなくても分かることだったけど聞かずにいれなかった私は声を荒げながら聞いた。
私の目の前に立ってる彼女は自分の爪をじっと見て、空いてる手でピンクに近い髪の毛を指に絡め始めた。
「えー?だってより良い男を見つけるには既婚者が一番じゃないですかぁ。」
「・・・は?」
「家族を養う経済力もあって、結婚できるくらい見た目もいいしぃ?子作りもできる!だから私は婚活してたんですぅ!」
その言葉を聞いて、職員室にいた先生たちが絶句した。
もちろん私も開いた口が塞がらず、諦めと絶望を含んだため息しか出てこない。
「はぁー・・・教師は生徒の生きる目標や生きがいづくりに貢献すること、生徒の成長を助けることが基本なのよ!?ぶち壊しにいくなんてとんでもないことよ!?」
私自身、生徒たちが将来、人生の分岐に差し掛かった時に選択肢が一つでも増えたらと思って毎日教壇に立ってる。
一人一人の得意なことを把握し、得意なことはもっと得意に・・苦手なことは苦手じゃなくなるようにといろいろ学校生活に取り入れてるのだ。
なのに彼女は子供たちをダシに自分のことしか考えてない。
「あなたの指導係なんて・・・もう無理。」
抱えてる仕事の量もあり、私の口から本音が漏れ出てしまった。
本来なら手で口を塞ぎ、撤回しないといけないのだろうけど溜め込んでいた私の不満は止まることができなかった。
「ただでさえ多い雑務に頭を抱えてるっていうのにあなたの指導なんてこれ以上できない。誰か他の先生に指導係を・・・」
そう言って辺りを見回すと、全員が視線を逸らした。
クレームの塊のような彼女を引き受けてくれるような仏のような人なんて・・・いないのだ。
(はは・・・私しかいないのかー・・・。)
雑務はこなしてくれず、1組の分の授業の準備も私がしないといけない。
成長してるのかと思えば自分の為に子供をないがしろにする行動をしてる。
クレームの電話が入れば指導係の責任にされることは間違いなく、この先、苦行しか待ってないのだ。
「こんな毎日・・・もう嫌。」
そう呟いたとき、職員室の床が光り出した。
「え・・・?」
私の足元を中心として幾何学模様が床全体に広がっていた。
その幾何学模様が光を放ってるのだ。
「え!?・・・え!?」
何が起こってるのかわからずに床の模様を見てると、その光は強さを増していった。
どんどん強くなる光はやがて周りの景色を飲み込み、何も見えなくなっていく。
「きゃぁぁっ・・・!?」
私はその光をその遮るようにして腕で自分の目を覆った。
そしてあまりの眩しさに目を閉じたのだった。
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