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「あ、羽柴(はしば)先生!来月の学校だよりの作成お願いしますね?今週中に下書き出してくださいねー!」
子供たちがとっくに下校した夜8時。
輪転機を回しながら明日配る保護者向けのプリントを30枚刷ってると、教頭が通りがかりにそう言って去っていった。
「・・・え!?ちょ・・!私、来月ある修学旅行の保護者説明会の準備があるんですけど・・・!」
輪転機の部屋から顔を出して教頭に言うと、教頭は手をひらひら振っていた。
「他の先生たちも忙しいからさ、よろしくねー。」
「えぇぇ・・・・。」
私はため息を漏らしながら輪転機を見つめた。
今抱えてる仕事は毎日の授業の他に懇談会の予定立てや研修会、全国学力調査の時間を作るために授業を寄せる計画なんかが立て込んでる。
来月の修学旅行で不測の事態が起こった時のシミュレーションもしておきたいし、急に体調を崩した子供がいたとき用に、何軒か病院も調べておかないといけないのだ。
「学校だよりって・・・この先3か月くらいの予定を大まかに調べて書かないとだめじゃんー・・・。」
学年だよりやクラスだよりくらいだったら直近のことをいくつかピックアップして取り上げ、この先学校で教えることを書いておけば一部の保護者は予習をしてくれるけど、学校だよりとなると難しくなるのだ。
毎日のように増えていく雑務が頭を痛くしていく。
「はぁー・・・明日の授業の準備もあるのにー・・・。」
受け持ってるクラスの子供たちが全員理解した上で進めていきたい授業。
塾に通ってる子はもう先々を知ってるから、初めて教える授業内容でも『つまらない』と言うような表情で時間を潰す子もいる。
初めて知る子たちはちゃんと授業について来れるように細やかなサポートが必要になってくるのだ。
「年が明けたらもう中学生になるから、わからないところがないようにしてあげないと・・・」
そんなことを考えながら雑務をこなし、翌日。
私にとんでもない雑務が降りかかって来た。
「えー、今週から産休に入られる山田先生に変わって、こちらの今川希星(きらら)先生が6年1組の担任になります。この四月に大学を卒業したばかりなので、えーと・・・あ、羽柴先生、指導お願いしますね。」
朝の朝礼で教頭が今川先生と一緒に立ってそう挨拶をしたのだ。
「へ!?」
「羽柴先生って言うんですかぁ?よろしくお願いしますぅ。」
ほぼピンクの髪の毛に、立派なつけまつげをつけた今川先生は『先生』と呼ぶには少し・・いや、かなり遠い見た目をしていた。
丈が短いスカートに、厚底の室内サンダル。
ピンクの頭にはやたらカラフルな髪留めがいくつもついていた。
「やっ・・・!新人教師に6年生はちょっと無理が・・・・」
ただでさえ雑務的な仕事が立て込んでる私に指導係は荷が重かった。
ましてやこんな派手な格好してる新卒新任に指導ができる自信がない。
なのに教頭は笑顔で私に言い続ける。
「羽柴先生、6年生持つの3回目でしょ?もうベテランだから大丈夫だね!」
「え?・・いやいやそういう話では・・・・」
「他の先生を移動させるわけにもいかないからさ、よろしくね。」
「えー・・・。」
半ば強引に受けさせられた指導係。
私は彼女の外見にもう一度目を向けた。
(うわー・・・職員室の中の誰よりも派手・・・)
爪なんかも派手に盛られていて、とてもじゃないけどチョークを持って板書とかできなさそうに見えた。
教員の中では身だしなみに規則はないけど、保護者とお子さんを相手にする仕事だから派手な見た目は不安を煽ることになるから控えるのが一般的。
私の最初の指導は彼女の見た目を変えさせることだと思い、話しかけることにした。
「えっと・・今川先生・・?」
「はぁい。」
「今日はもういいんですけど、その頭の色、もう少し落ち着いた色にしてきてくださいね?爪ももう少し派手さを押さえてもらって・・・」
そう言うと彼女は自分の手の人差し指を顎につけ、首を横にこてんっと倒して私をじっと見た。
「えー?でもこれ、かわいくないですかー?」
「いや、かわいいとかかわいくないの話じゃなくてですね、子供たちは学校に学びに来てるのでそんなに派手だったら勉強が入ってこないと思うんですよ。」
「でもぉ、地味-な格好の先生より、私みたいなかわいー先生の方が子供たちも保護者も喜ぶと思いますよぉ?」
「・・・保護者は落ち着いてる方が安心すると思いますけど・・。」
話を聞いてくれない今川先生に頭を抱えながら、私は仕事の説明をすることにした。
今川先生は6年1組の担任で、私は6年2組の担任だ。
「とりあえずデスクはここを使ってください。1組の子の情報は引き出しに入ってます。授業は先1ヶ月分できてるので、この通り授業をしてください。教育実習の時みたいにしてもらったら大丈夫なんで。」
「はぁい。」
「わからないことがあったら私、隣のクラスなんで聞きに来てください。1組は大人しい子が多いので荒れることはないと思いますけど・・・。」
そう言うと今川先生はデスクの引き出しを開け、子供たちのことが書かれてあるファイルを取り出した。
1ページずつめくり、担当のクラスの子を覚えていってるようだ。
(意外と・・・やる気はある・・?)
そんなことを思ったとき、予鈴が鳴った。
子供たちがバタバタと走って教室に戻っていく音が廊下から聞こえてくる。
「そろそろ行かないといけないので行きましょうか。クラスまでは案内しますので・・・指導ノート持って行きましょう。」
「はぁーい。」
私は授業に必要なものを今川先生に教え、その準備を持って職員室を出た。
そして長い廊下を歩きながら、学校の中の特別教室の場所を大体教えていく。
「体育館はこの向こうで、視聴覚室は2階、音楽室は3階で、給食室がこの奥で・・・・」
手をつけながらそう説明するけど、今川先生の視線は私の手ではなく自分の手。
爪が気になるらしくて指を曲げてじっと見ていたのだ。
「ねぇ、羽柴せんせい?」
「はい。」
「やっぱピンクのネイルじゃなくて赤の方がよかったですかぁ?」
「・・・。」
「あ!青とかもよかったかも?やり直しに行こうかなぁ・・・、今日って何時に学校終わりますかぁ?」
「・・・子供たちは15時半には全員下校しますけど・・我々教師は雑務が残りますし明日の準備もあるので19時は回ると思いますよ。」
「えーっ!!サロン閉まっちゃうー・・。」
不安しか感じることができない今川先生の言葉たち。
とりあえず一日様子を見ようと思いながら、私は1組の扉を開けた。
「みんなー!おはよー!」
2組の担任である私が扉を開けたことで、クラスの中はざわめきだした。
「あれ?羽柴せんせー、クラス間違えてない?」
「ここ1組だよー!」
そんな声が聞こえてくる中で、私は今川先生をクラスの中に入れた。
さっきまでざわめいていたクラスが、より一層ざわめきだす。
「うわ・・!ピンクの頭!?」
「若い・・・先生?」
「あ・・・!山田先生が産休だから、もしかして代わりの先生!?」
さすがに最高学年は察しがいい。
私は教壇に立ち、今川先生を紹介した。
「産休に入られる山田先生の代わりの先生、今川先生です。この学校は初めてだからわからないことも多いと思うし、みんなもいろいろ教えてあげてね?」
そう言うとどこからともなく拍手が起こり始めた。
パチパチと鳴る温かい拍手は今川先生を歓迎してくれてる証だ。
「何かあったら知らせに来てね。」
そう言って私は1組を出て自分のクラスに入った。
不安はあるものの今川先生は教育実習を経て教員免許を取得してるのだから、ゆっくりめでも授業をしていくことはできるハズだ。
そう思い、私は私が受け持つ子たちのことを考えることにした。
「みんなー、おはよー!昨日出した宿題出してー!」
だけど私の考えが甘いことが、このあとすぐに分かることになってしまうのだった。
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「あ、羽柴(はしば)先生!来月の学校だよりの作成お願いしますね?今週中に下書き出してくださいねー!」
子供たちがとっくに下校した夜8時。
輪転機を回しながら明日配る保護者向けのプリントを30枚刷ってると、教頭が通りがかりにそう言って去っていった。
「・・・え!?ちょ・・!私、来月ある修学旅行の保護者説明会の準備があるんですけど・・・!」
輪転機の部屋から顔を出して教頭に言うと、教頭は手をひらひら振っていた。
「他の先生たちも忙しいからさ、よろしくねー。」
「えぇぇ・・・・。」
私はため息を漏らしながら輪転機を見つめた。
今抱えてる仕事は毎日の授業の他に懇談会の予定立てや研修会、全国学力調査の時間を作るために授業を寄せる計画なんかが立て込んでる。
来月の修学旅行で不測の事態が起こった時のシミュレーションもしておきたいし、急に体調を崩した子供がいたとき用に、何軒か病院も調べておかないといけないのだ。
「学校だよりって・・・この先3か月くらいの予定を大まかに調べて書かないとだめじゃんー・・・。」
学年だよりやクラスだよりくらいだったら直近のことをいくつかピックアップして取り上げ、この先学校で教えることを書いておけば一部の保護者は予習をしてくれるけど、学校だよりとなると難しくなるのだ。
毎日のように増えていく雑務が頭を痛くしていく。
「はぁー・・・明日の授業の準備もあるのにー・・・。」
受け持ってるクラスの子供たちが全員理解した上で進めていきたい授業。
塾に通ってる子はもう先々を知ってるから、初めて教える授業内容でも『つまらない』と言うような表情で時間を潰す子もいる。
初めて知る子たちはちゃんと授業について来れるように細やかなサポートが必要になってくるのだ。
「年が明けたらもう中学生になるから、わからないところがないようにしてあげないと・・・」
そんなことを考えながら雑務をこなし、翌日。
私にとんでもない雑務が降りかかって来た。
「えー、今週から産休に入られる山田先生に変わって、こちらの今川希星(きらら)先生が6年1組の担任になります。この四月に大学を卒業したばかりなので、えーと・・・あ、羽柴先生、指導お願いしますね。」
朝の朝礼で教頭が今川先生と一緒に立ってそう挨拶をしたのだ。
「へ!?」
「羽柴先生って言うんですかぁ?よろしくお願いしますぅ。」
ほぼピンクの髪の毛に、立派なつけまつげをつけた今川先生は『先生』と呼ぶには少し・・いや、かなり遠い見た目をしていた。
丈が短いスカートに、厚底の室内サンダル。
ピンクの頭にはやたらカラフルな髪留めがいくつもついていた。
「やっ・・・!新人教師に6年生はちょっと無理が・・・・」
ただでさえ雑務的な仕事が立て込んでる私に指導係は荷が重かった。
ましてやこんな派手な格好してる新卒新任に指導ができる自信がない。
なのに教頭は笑顔で私に言い続ける。
「羽柴先生、6年生持つの3回目でしょ?もうベテランだから大丈夫だね!」
「え?・・いやいやそういう話では・・・・」
「他の先生を移動させるわけにもいかないからさ、よろしくね。」
「えー・・・。」
半ば強引に受けさせられた指導係。
私は彼女の外見にもう一度目を向けた。
(うわー・・・職員室の中の誰よりも派手・・・)
爪なんかも派手に盛られていて、とてもじゃないけどチョークを持って板書とかできなさそうに見えた。
教員の中では身だしなみに規則はないけど、保護者とお子さんを相手にする仕事だから派手な見た目は不安を煽ることになるから控えるのが一般的。
私の最初の指導は彼女の見た目を変えさせることだと思い、話しかけることにした。
「えっと・・今川先生・・?」
「はぁい。」
「今日はもういいんですけど、その頭の色、もう少し落ち着いた色にしてきてくださいね?爪ももう少し派手さを押さえてもらって・・・」
そう言うと彼女は自分の手の人差し指を顎につけ、首を横にこてんっと倒して私をじっと見た。
「えー?でもこれ、かわいくないですかー?」
「いや、かわいいとかかわいくないの話じゃなくてですね、子供たちは学校に学びに来てるのでそんなに派手だったら勉強が入ってこないと思うんですよ。」
「でもぉ、地味-な格好の先生より、私みたいなかわいー先生の方が子供たちも保護者も喜ぶと思いますよぉ?」
「・・・保護者は落ち着いてる方が安心すると思いますけど・・。」
話を聞いてくれない今川先生に頭を抱えながら、私は仕事の説明をすることにした。
今川先生は6年1組の担任で、私は6年2組の担任だ。
「とりあえずデスクはここを使ってください。1組の子の情報は引き出しに入ってます。授業は先1ヶ月分できてるので、この通り授業をしてください。教育実習の時みたいにしてもらったら大丈夫なんで。」
「はぁい。」
「わからないことがあったら私、隣のクラスなんで聞きに来てください。1組は大人しい子が多いので荒れることはないと思いますけど・・・。」
そう言うと今川先生はデスクの引き出しを開け、子供たちのことが書かれてあるファイルを取り出した。
1ページずつめくり、担当のクラスの子を覚えていってるようだ。
(意外と・・・やる気はある・・?)
そんなことを思ったとき、予鈴が鳴った。
子供たちがバタバタと走って教室に戻っていく音が廊下から聞こえてくる。
「そろそろ行かないといけないので行きましょうか。クラスまでは案内しますので・・・指導ノート持って行きましょう。」
「はぁーい。」
私は授業に必要なものを今川先生に教え、その準備を持って職員室を出た。
そして長い廊下を歩きながら、学校の中の特別教室の場所を大体教えていく。
「体育館はこの向こうで、視聴覚室は2階、音楽室は3階で、給食室がこの奥で・・・・」
手をつけながらそう説明するけど、今川先生の視線は私の手ではなく自分の手。
爪が気になるらしくて指を曲げてじっと見ていたのだ。
「ねぇ、羽柴せんせい?」
「はい。」
「やっぱピンクのネイルじゃなくて赤の方がよかったですかぁ?」
「・・・。」
「あ!青とかもよかったかも?やり直しに行こうかなぁ・・・、今日って何時に学校終わりますかぁ?」
「・・・子供たちは15時半には全員下校しますけど・・我々教師は雑務が残りますし明日の準備もあるので19時は回ると思いますよ。」
「えーっ!!サロン閉まっちゃうー・・。」
不安しか感じることができない今川先生の言葉たち。
とりあえず一日様子を見ようと思いながら、私は1組の扉を開けた。
「みんなー!おはよー!」
2組の担任である私が扉を開けたことで、クラスの中はざわめきだした。
「あれ?羽柴せんせー、クラス間違えてない?」
「ここ1組だよー!」
そんな声が聞こえてくる中で、私は今川先生をクラスの中に入れた。
さっきまでざわめいていたクラスが、より一層ざわめきだす。
「うわ・・!ピンクの頭!?」
「若い・・・先生?」
「あ・・・!山田先生が産休だから、もしかして代わりの先生!?」
さすがに最高学年は察しがいい。
私は教壇に立ち、今川先生を紹介した。
「産休に入られる山田先生の代わりの先生、今川先生です。この学校は初めてだからわからないことも多いと思うし、みんなもいろいろ教えてあげてね?」
そう言うとどこからともなく拍手が起こり始めた。
パチパチと鳴る温かい拍手は今川先生を歓迎してくれてる証だ。
「何かあったら知らせに来てね。」
そう言って私は1組を出て自分のクラスに入った。
不安はあるものの今川先生は教育実習を経て教員免許を取得してるのだから、ゆっくりめでも授業をしていくことはできるハズだ。
そう思い、私は私が受け持つ子たちのことを考えることにした。
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