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成人の証。
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「アイビー、右に耳飾りつけるからきれいに拭いとけよ。」
シャガが朝からピアッサーの準備をしていた。
今日は私がシャガに拾われてちょうど18年目。
成人の証として、右耳に耳飾りをつける日だ。
「自分で買えないのがちょっと残念ー・・・。」
「ならいろんな男の求婚を受けたらいい。そしたらいろんな色の耳飾りがつけれるぞ?」
「むっ・・無理無理・・!」
腰まである金色の髪の毛を耳に引っ掛け、左にまとめる。
むき出しになった耳をタオルできれいに拭いて行った。
「よし。つけるぞ。」
「うんっ。」
シャガはピアッサーを私の耳たぶにあてた。
位置を慎重に確認していく。
「左耳の耳飾りがここだから・・・この辺か。・・・いくぞ?」
「はいっ。」
ばちんっ!・・と音が鳴り、耳に熱がこもり始めた。
「よし。大丈夫か?」
「大丈夫だよー。ありがと。」
私は家にある鏡を見に行った。
ぼやっとしか見えない鏡だけど、それでもピアスが入ってるくらいはわかる。
「・・・ふふっ。」
「次の月のモノが来るまでは外すなよ?ちゃんと傷口が塞がらないと外した時に菌が入るからな。」
「はーい。」
流していた髪の毛を下ろし、手櫛で梳いていく。
分け目を整えてシャガのほうに振り返った。
「どう?」
「あぁ、可愛いよ。世界一の娘だ。」
「えへへっ。成人まで育ててくれてありがとう。大好きだよ、とうさん。」
「・・・俺こそ、俺の娘になってくれてありがとな。こっちの世界で生きてくれて・・・ありがとう。」
私が何度も何度も言うからか、シャガも何度も『ありがとう』を言ってくれる。
シャガに拾ってもらってほんとによかったと毎日思いながら過ごしてきた。
「誰かと結婚してもこの家にいていいんだからな?」
「・・・そうなの?」
「赤ん坊を産んだら男に手渡す。会いたくなればそのお男の家にいけばいい。」
「あー・・なんかそういう話を前にも聞いたような・・・。」
「次の月のモノが来たあとはあいつらが放っておかないだろう。意味も分かってるんだから・・・どうするかは自分で決めろ。」
「・・・はい。」
前の世界でもこの世界でも私は『大人』だ。
自分の言動に責任を持って・・・過ごしていかなければいけないと思った。
「ま、分かんなくなったら相談しろ。父親だからな。」
「・・・ふふ。ありがと。」
この日からジニアとライム、セダムがひっきりなしに家に訪ねてくるようになった。
3人とも『結婚』の言葉を私に言ってくる。
「ずっと大事にするから・・・。」
「僕と一緒に暮らそう?」
「俺が守る!」
「も・・もうちょっと待って・・・。」
毎日毎日誰かから言われ、気が滅入りそうになった私はニゲラの家に避難しに行った。
本についてるインクの匂いが私を癒していく。
「はぁー・・・。」
ため息を漏らしながら本を手に取ると、ニゲラがコーヒーを持ってほんの部屋に入ってきた。
「どうした?盛大にため息ついて。」
「だってジニアたちが毎日来るんだもん・・・。そんなすぐ結婚とか考えられないし。」
「ふーん?」
「ここはジニアたちも来ないし。ゆっくりできる。」
「好きなだけくつろいで行け。」
私は本を手に取り、クッションに座った。
そのまま横向きに寝っ転がり、本を開く。
すると本の向こうにニゲラが見えた。
探し物でもしてるのか、いろんな本を手に取ってパラパラめくっては戻していってる。
「んー・・・どこに書いてたっけな。」
「なに探してるの?」
「え?・・・あぁ、『空の虹色のカーテンの仕組み』を調べてて・・・」
私は本を読みながらニゲラの言葉を聞いていた。
「ふーん?・・・あ、それってオーロラのこと?」
「・・・知ってるのか?」
「確か・・太陽風が原子を刺激してでるんじゃなかったっけな。あんまし詳しいことは覚えてないけど。」
「へぇー、ならこっちの本か。」
ぱらっとページをめくりながら、自分が話した言葉を思い返した。
「・・・・あ!!」
「?・・・どうした?」
(しまった・・・こっちの世界じゃオーロラとか言わなかったはず・・・。)
ドキドキしながら私はニゲラを見た。
無意識に答えてしまっていたとはいえ、この世界に無い言葉を使えば違和感を感じるはずだ。
なのにニゲラは・・・なんともなさそうな顔で私を見ていた。
「え・・えっと・・・・。私が言ったの・・忘れて?」
苦しく言うと、ニゲラは口元に手をあてて笑い始めた。
「ははっ。大丈夫だ。知ってるから。」
「!?・・・し・・知ってるって・・・?」
「お前が前世の記憶持ちなこと。シャガから聞いてる。」
「・・・えぇ!?」
驚く私に、ニゲラは本を探しながら話してくれた。
「お前が高熱出した時、俺もいたんだよ。3年くらい前か?」
「う・・うん・・・。」
「その時、前世の記憶とごっちゃになったみたいで・・・落ち着かせるためにシャガが言ったんだ。『涼花』って。」
「!!」
私の前の名前はシャガにしか言ってない。
それをニゲラが知ってるってことは・・・シャガが話したのは本当のようだ。
「黒い実に白い実を入れることも聞いてた。だからお前の黒い実は白い実入りだったろ?」
「!!・・・そういえば・・。」
気にせずに飲んでいたけど今、思い返せばそうだった。
飲みやすいいつもの味。
それを本を読みながら飲んでいたことに今まで気づいてなかった。
「だから俺とも同等でいい。シャガみたいに話してくれて構わない。」
「う・・うん・・・。」
「・・・あ、本あった。ありがとな。」
「ど・・どういたしまして・・・。」
ニゲラは本を手に持ってすぐ近くの机にどさっと置いた。
そのまま床に座り、調べものをしながら何かに書いていってる。
私はその様子を本越しに見ていた。
(何も・・・言わないんだ。)
まるで何もなかったかのように仕事をし始めるニゲラ。
そもそも3年も前に私に前世の記憶があることを知ったのにその時に何も言ってこなかった。
それどころか今日、私が口を滑らすまで言わないでいたんじゃないかと思うくらいだ。
(・・・。)
よくよく思い返せばニゲラも私に求婚をするつもりの一人のはず。
なのに私が成人してから一度もそんな話をしてこなかった。
(もしかして・・・シャガから聞いてる?)
結婚に前向きじゃないことをシャガには言ったことがある。
その度に結婚をしないメリットとデメリットの話をちょくちょく聞いていた。
襲われるとか・・・物騒なことを。
(うーん・・。)
ニゲラがどう考えてるのかわからないまま、私は自分の本に目を落とした。
そのまま読みふけっていき・・・考えごともしたからかだんだんと瞼が重くなっていく。
私を気遣わないニゲラの家は居心地がいい。
(ジニアとかは・・・私が喜ぶように頑張ってくれるんだよね・・・。)
誘われるデートは全てジニアやライム、セダムがプランを練ってくれてる。
行き当たりばったりのプランもいいと思うけど・・・そんなことは言えないでいた。
(結婚するなら・・・前みたいに気を使うような相手は嫌だな・・・。)
そんなことを思いながらも瞼は閉じていった。
(ねむ・・・。)
私は本を持ったまま夢の世界に旅立っていった。
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「アイビー、右に耳飾りつけるからきれいに拭いとけよ。」
シャガが朝からピアッサーの準備をしていた。
今日は私がシャガに拾われてちょうど18年目。
成人の証として、右耳に耳飾りをつける日だ。
「自分で買えないのがちょっと残念ー・・・。」
「ならいろんな男の求婚を受けたらいい。そしたらいろんな色の耳飾りがつけれるぞ?」
「むっ・・無理無理・・!」
腰まである金色の髪の毛を耳に引っ掛け、左にまとめる。
むき出しになった耳をタオルできれいに拭いて行った。
「よし。つけるぞ。」
「うんっ。」
シャガはピアッサーを私の耳たぶにあてた。
位置を慎重に確認していく。
「左耳の耳飾りがここだから・・・この辺か。・・・いくぞ?」
「はいっ。」
ばちんっ!・・と音が鳴り、耳に熱がこもり始めた。
「よし。大丈夫か?」
「大丈夫だよー。ありがと。」
私は家にある鏡を見に行った。
ぼやっとしか見えない鏡だけど、それでもピアスが入ってるくらいはわかる。
「・・・ふふっ。」
「次の月のモノが来るまでは外すなよ?ちゃんと傷口が塞がらないと外した時に菌が入るからな。」
「はーい。」
流していた髪の毛を下ろし、手櫛で梳いていく。
分け目を整えてシャガのほうに振り返った。
「どう?」
「あぁ、可愛いよ。世界一の娘だ。」
「えへへっ。成人まで育ててくれてありがとう。大好きだよ、とうさん。」
「・・・俺こそ、俺の娘になってくれてありがとな。こっちの世界で生きてくれて・・・ありがとう。」
私が何度も何度も言うからか、シャガも何度も『ありがとう』を言ってくれる。
シャガに拾ってもらってほんとによかったと毎日思いながら過ごしてきた。
「誰かと結婚してもこの家にいていいんだからな?」
「・・・そうなの?」
「赤ん坊を産んだら男に手渡す。会いたくなればそのお男の家にいけばいい。」
「あー・・なんかそういう話を前にも聞いたような・・・。」
「次の月のモノが来たあとはあいつらが放っておかないだろう。意味も分かってるんだから・・・どうするかは自分で決めろ。」
「・・・はい。」
前の世界でもこの世界でも私は『大人』だ。
自分の言動に責任を持って・・・過ごしていかなければいけないと思った。
「ま、分かんなくなったら相談しろ。父親だからな。」
「・・・ふふ。ありがと。」
この日からジニアとライム、セダムがひっきりなしに家に訪ねてくるようになった。
3人とも『結婚』の言葉を私に言ってくる。
「ずっと大事にするから・・・。」
「僕と一緒に暮らそう?」
「俺が守る!」
「も・・もうちょっと待って・・・。」
毎日毎日誰かから言われ、気が滅入りそうになった私はニゲラの家に避難しに行った。
本についてるインクの匂いが私を癒していく。
「はぁー・・・。」
ため息を漏らしながら本を手に取ると、ニゲラがコーヒーを持ってほんの部屋に入ってきた。
「どうした?盛大にため息ついて。」
「だってジニアたちが毎日来るんだもん・・・。そんなすぐ結婚とか考えられないし。」
「ふーん?」
「ここはジニアたちも来ないし。ゆっくりできる。」
「好きなだけくつろいで行け。」
私は本を手に取り、クッションに座った。
そのまま横向きに寝っ転がり、本を開く。
すると本の向こうにニゲラが見えた。
探し物でもしてるのか、いろんな本を手に取ってパラパラめくっては戻していってる。
「んー・・・どこに書いてたっけな。」
「なに探してるの?」
「え?・・・あぁ、『空の虹色のカーテンの仕組み』を調べてて・・・」
私は本を読みながらニゲラの言葉を聞いていた。
「ふーん?・・・あ、それってオーロラのこと?」
「・・・知ってるのか?」
「確か・・太陽風が原子を刺激してでるんじゃなかったっけな。あんまし詳しいことは覚えてないけど。」
「へぇー、ならこっちの本か。」
ぱらっとページをめくりながら、自分が話した言葉を思い返した。
「・・・・あ!!」
「?・・・どうした?」
(しまった・・・こっちの世界じゃオーロラとか言わなかったはず・・・。)
ドキドキしながら私はニゲラを見た。
無意識に答えてしまっていたとはいえ、この世界に無い言葉を使えば違和感を感じるはずだ。
なのにニゲラは・・・なんともなさそうな顔で私を見ていた。
「え・・えっと・・・・。私が言ったの・・忘れて?」
苦しく言うと、ニゲラは口元に手をあてて笑い始めた。
「ははっ。大丈夫だ。知ってるから。」
「!?・・・し・・知ってるって・・・?」
「お前が前世の記憶持ちなこと。シャガから聞いてる。」
「・・・えぇ!?」
驚く私に、ニゲラは本を探しながら話してくれた。
「お前が高熱出した時、俺もいたんだよ。3年くらい前か?」
「う・・うん・・・。」
「その時、前世の記憶とごっちゃになったみたいで・・・落ち着かせるためにシャガが言ったんだ。『涼花』って。」
「!!」
私の前の名前はシャガにしか言ってない。
それをニゲラが知ってるってことは・・・シャガが話したのは本当のようだ。
「黒い実に白い実を入れることも聞いてた。だからお前の黒い実は白い実入りだったろ?」
「!!・・・そういえば・・。」
気にせずに飲んでいたけど今、思い返せばそうだった。
飲みやすいいつもの味。
それを本を読みながら飲んでいたことに今まで気づいてなかった。
「だから俺とも同等でいい。シャガみたいに話してくれて構わない。」
「う・・うん・・・。」
「・・・あ、本あった。ありがとな。」
「ど・・どういたしまして・・・。」
ニゲラは本を手に持ってすぐ近くの机にどさっと置いた。
そのまま床に座り、調べものをしながら何かに書いていってる。
私はその様子を本越しに見ていた。
(何も・・・言わないんだ。)
まるで何もなかったかのように仕事をし始めるニゲラ。
そもそも3年も前に私に前世の記憶があることを知ったのにその時に何も言ってこなかった。
それどころか今日、私が口を滑らすまで言わないでいたんじゃないかと思うくらいだ。
(・・・。)
よくよく思い返せばニゲラも私に求婚をするつもりの一人のはず。
なのに私が成人してから一度もそんな話をしてこなかった。
(もしかして・・・シャガから聞いてる?)
結婚に前向きじゃないことをシャガには言ったことがある。
その度に結婚をしないメリットとデメリットの話をちょくちょく聞いていた。
襲われるとか・・・物騒なことを。
(うーん・・。)
ニゲラがどう考えてるのかわからないまま、私は自分の本に目を落とした。
そのまま読みふけっていき・・・考えごともしたからかだんだんと瞼が重くなっていく。
私を気遣わないニゲラの家は居心地がいい。
(ジニアとかは・・・私が喜ぶように頑張ってくれるんだよね・・・。)
誘われるデートは全てジニアやライム、セダムがプランを練ってくれてる。
行き当たりばったりのプランもいいと思うけど・・・そんなことは言えないでいた。
(結婚するなら・・・前みたいに気を使うような相手は嫌だな・・・。)
そんなことを思いながらも瞼は閉じていった。
(ねむ・・・。)
私は本を持ったまま夢の世界に旅立っていった。
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