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時間の流れは早いもの2。
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シャガの言葉に、私はコーヒーを喉に引っ掛けた。
「!?・・んぐっ・・!ごほっ・・!ごほっ・・!」
「大丈夫か?」
「だ・・だいじょ・・ごほっ・・!ぶ・・。」
胸元を手でばんばんと叩き、引っかかったコーヒーを落としていく。
息を整えてから私はシャガに言った。
「だっ・・誰のとこに行くって・・・!?」
「え?学校でいいヤツいなかったのか?」
「いや、そういう問題じゃなくて・・・!」
シャガは『何のことかわからない』みたいな表情を私に向けていた。
私はシャガのいう意味がなんとなく理解でき、回答に困る。
「まぁ、ゆっくりでもいいしな。」
そう言ってシャガはカップに口をつけた。
(あれって・・・『彼氏』って意味だよね・・・。)
『いいヤツ』は彼氏で合ってるとして、問題はいいヤツのとこ『行くのか?』だ。
『行く』ってことはこの家を『出る』って意味になる。
(いやいやいや・・・シャガに恩返し出来てないし・・・それに私まだ12歳だし・・・それに・・・)
前世で付き合ってた彼氏のことが急に頭に蘇ってきた。
散らかし放題で私のアパートの部屋に居座っていた彼。
ご飯を要求し、ゲームをしてる。
その邪魔をしようものならあからさまに機嫌が悪くなっていって声を荒けだす。
働くことを辞め、私の収入だけで暮らしていた。
初めての彼氏だったから『別れる』なんて選択肢を選ぶことができず、ずるずると1年は一緒に暮らしていた。
社会的にどうしようもない彼だったけど・・・暴力を振るわないことだけが唯一の救いだった。
(まぁ・・・あのまま一緒に暮らしてたらいつか暴力振るわれてたのかも。)
そんな経験もあるからか、この世界で『恋』をすることなんて頭になかった。
ジニアやライム、セダムがイケメンでどきっとるすことはあっても、『恋愛対象』として見ることはない。
(私はシャガと一緒に暮らせれたら幸せだし・・・。このままでいいや。)
そんなことを思いながらカップに残っていたコーヒーを飲み干した。
ーーーーー
翌日・・・
私はシャガと一緒に『依頼屋』に足を運んでいた。
学校とは真反対の方角にあった『依頼屋』。
大きい平屋の建物で、出入り口も大きい造りになっていた。
色んな風貌の人がひっきりなしに出入りするのが見える。
なにやらごつい防具に身を包んでる人たちに、農作業の帰りのような人。
軽装な服の人も出入りしてる。
「アイビー、この『依頼屋』はどんな依頼も受け付けてくれるんだ。」
シャガが壁を指差して言った。
その壁を見ると一面にメモ用紙みたいなのが所狭しと貼られてるのが見えた。
「見に行ってもいい?」
「あぁ。一緒に行こうか。」
シャガと一緒に壁に向かい、私は1枚ずつ見ていった。
熊退治や、イノシシ退治の依頼書が目につく中で、山菜取りや、庭掃除の文字を見つけた。
「これ・・・・」
「単価は安いけどこういう依頼もある。15歳になったらここの依頼を受けることができるようになる。」
「そうなんだ。」
「お前も受けれるやつは受けたらいい。あと・・・3年だな。」
シャガは私の手を引いて、奥に向かって歩き始めた。
私は手を引かれてることに安心して、依頼書を見ながら歩いた。
(『ご飯を作る依頼』に『一緒に学校に行ってくれる人の募集』、『家庭教師』、『引っ越しの手伝い』・・・いっぱいあるんだなー・・。)
私でもできそうな依頼書がいくつかあった。
15歳になったら仕事をしてみようと思った時、シャガの足が止まった。
「マネッチア。」
そう声をかけたのは受付にいた女の人だ。
私と同じ金色の髪の毛をお団子にしてまとめてある。
切れ長の目は大人っぽさを醸し出していて、右目の端にほくろが一つあった。
制服のような服は白色のブラウスに黒のエプロンが見えた。
カウンターが邪魔をしていて上半身だけしか見えないけど・・・とてもきれいなお姉さんだった。
「おや、シャガじゃないか。依頼を受けるのかい?」
『マネッチア』と呼ばれたお姉さんはペンと紙を手に取った。
「今日は依頼は受けない。代わりに・・・アイビーを紹介したくてな。」
シャガは私の手をぐぃっと引いて前に押し出してきた。
「わっ・・!」
「俺の娘の『アイビー』。もうすぐ12歳だ。」
マネッチアさんはカウンターから身を乗り出して私を覗き込んできた。
「あら、可愛いお嬢さんだこと。・・・私は『マネッチア』よ。よろしくね。」
「よ・・よろしくお願いします・・・。」
ぐぃっと近づいて来たマネッチアさんはとてもきれいだった。
金色の眉毛に切れ長の目。
大人っぽい魅力が溢れ出てる。
左耳に白いピアス、右耳に赤いピアスが見えた。
(ピアス・・・いいなー・・。)
前の世界で憧れたピアス。
いつか開けようと思いながらもチャンスが無くて開けれなかったことを思い出す。
「マネッチア、そろそろアイビーに月のモノが来ると思うんだけど・・・俺じゃわかんないから頼んでもいいか?」
シャガが聞くとマネッチアさんはにこっと笑った。
笑った表情は大人っぽさに可愛さが加わって、女の私が一瞬胸がどきっとしてしまうくらいだ。
「あぁ、そういうことか。ならアイビー、ちょっとこっち来な?」
「う・・うん・・・。」
マネッチアさんはカウンターの隣にある低めのスイングドアをキィっと音を立てて開けてくれた。
私はカウンターの中に入り、マネッチアさんについて行く。
「月のモノはまだなんだよな?」
マネッチアさんは私の背中に手をあて、行き先を誘導するかのように押してくれていた。
「うん。」
「なら私のちょっとあげるよ。」
私はマネッチアさんの誘導のもと、奥にあった小さな部屋に入った。
そこはスタッフルームのような部屋で、荷物置き場があったり、机があったり・・・。
カップもいくつか置いてあって、ここでご飯とかを食べてそうだ。
「えーと・・・ちょっと待ってなよ?」
そう言ってマネッチアさんは鞄を取り出して中を漁り始めた。
財布やハンカチ、それに化粧道具みたいなのがバサバサと出て来る。
「んー・・・あ、あったあった。・・・ほら。」
マネッチアさんは紫色の巾着袋を私に差し出してきた。
黄色の紐で両サイドをひっぱるタイプのものだ。
「これ?」
受け取りながら聞くと、マネッチアさんは出したものをしまい始めた。
財布にハンカチ、化粧道具とかを。
「あぁ。アイビーは月のモノがどんなのか知ってるかい?」
「え?えっと・・・妊娠できるようになったら来るもので、血が出る。」
そう答えるとマネッチアさんは驚いた顔をして私を見た。
「へぇーっ!よく知ってるねぇ。」
「学校で・・・そう習った。」
私しか女の子がいないのに、わざわざ授業で生理の仕組みを説明してくれた先生。
前の世界じゃからかってくる男子とかよくいたものの、ライムもセダムも真剣に聞いていた。
それどころか授業が終わったあと『生理になってしんどいときはいつでも言って』とか言われる始末だった。
(この世界は生理に寛容なのかな?)
そんなことを思ってた。
「月のモノが来たときはこれを下着にいれるんだ。ある程度血は吸ってくれる。」
ナプキンのことは知ってるから特に問題はなさそうだった。
重要なのは・・・
「これはどこに行ったら買えるの?」
そう、購入先だ。
さすがにシャガに買ってきてもらうわけにはいかない。
「これは指輪とか売ってる店に行けばもらえる。」
私はマネッチアの言葉に耳を疑った。
「え?『もらえる』?『買う』んじゃなくて?」
前の世界ではドラッグストアやスーパーで手に入るものだった。
全て有料だ。
(あ・・・嫌なこと思い出した・・・。)
ふと頭によぎった。
彼と同棲してたときのことだ。
もちろん彼と布団を共にしたことはあった。
それは『業務』のようなもので・・・苦でもなかったけど特に何がいいとかは思わなかった。
私が生理中の時は『口でしろ』と言われ、苦しい思いをしながらよく咥えさせられた。
(よりによってなんで彼のことばかり思い出すんだろう・・・。)
そんなことを思ってるとマネッチアさんが口を開いていた。
「女性のほうが人口は少ないからね。そんなに数もいらないから金はいらないんだよ。」
「へぇー・・・そうなんだ。」
「その巾着持って行ったら中にいっぱい入れてくれるから持って行きな?」
「え?じゃあマネッチアさんは?」
「私はまたもらいに行くから大丈夫っ。」
にこっと笑ってガッツポーズをしてくれた。
そのとき耳のピアスがキラキラと光って見えた。
「あ・・・あの、マネッチアさん?」
「うん?」
「そのピアス・・・耳のやつって・・・・」
そう聞くとマネッチアさんは自分の耳を触りながら答えた。
「!?・・んぐっ・・!ごほっ・・!ごほっ・・!」
「大丈夫か?」
「だ・・だいじょ・・ごほっ・・!ぶ・・。」
胸元を手でばんばんと叩き、引っかかったコーヒーを落としていく。
息を整えてから私はシャガに言った。
「だっ・・誰のとこに行くって・・・!?」
「え?学校でいいヤツいなかったのか?」
「いや、そういう問題じゃなくて・・・!」
シャガは『何のことかわからない』みたいな表情を私に向けていた。
私はシャガのいう意味がなんとなく理解でき、回答に困る。
「まぁ、ゆっくりでもいいしな。」
そう言ってシャガはカップに口をつけた。
(あれって・・・『彼氏』って意味だよね・・・。)
『いいヤツ』は彼氏で合ってるとして、問題はいいヤツのとこ『行くのか?』だ。
『行く』ってことはこの家を『出る』って意味になる。
(いやいやいや・・・シャガに恩返し出来てないし・・・それに私まだ12歳だし・・・それに・・・)
前世で付き合ってた彼氏のことが急に頭に蘇ってきた。
散らかし放題で私のアパートの部屋に居座っていた彼。
ご飯を要求し、ゲームをしてる。
その邪魔をしようものならあからさまに機嫌が悪くなっていって声を荒けだす。
働くことを辞め、私の収入だけで暮らしていた。
初めての彼氏だったから『別れる』なんて選択肢を選ぶことができず、ずるずると1年は一緒に暮らしていた。
社会的にどうしようもない彼だったけど・・・暴力を振るわないことだけが唯一の救いだった。
(まぁ・・・あのまま一緒に暮らしてたらいつか暴力振るわれてたのかも。)
そんな経験もあるからか、この世界で『恋』をすることなんて頭になかった。
ジニアやライム、セダムがイケメンでどきっとるすことはあっても、『恋愛対象』として見ることはない。
(私はシャガと一緒に暮らせれたら幸せだし・・・。このままでいいや。)
そんなことを思いながらカップに残っていたコーヒーを飲み干した。
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翌日・・・
私はシャガと一緒に『依頼屋』に足を運んでいた。
学校とは真反対の方角にあった『依頼屋』。
大きい平屋の建物で、出入り口も大きい造りになっていた。
色んな風貌の人がひっきりなしに出入りするのが見える。
なにやらごつい防具に身を包んでる人たちに、農作業の帰りのような人。
軽装な服の人も出入りしてる。
「アイビー、この『依頼屋』はどんな依頼も受け付けてくれるんだ。」
シャガが壁を指差して言った。
その壁を見ると一面にメモ用紙みたいなのが所狭しと貼られてるのが見えた。
「見に行ってもいい?」
「あぁ。一緒に行こうか。」
シャガと一緒に壁に向かい、私は1枚ずつ見ていった。
熊退治や、イノシシ退治の依頼書が目につく中で、山菜取りや、庭掃除の文字を見つけた。
「これ・・・・」
「単価は安いけどこういう依頼もある。15歳になったらここの依頼を受けることができるようになる。」
「そうなんだ。」
「お前も受けれるやつは受けたらいい。あと・・・3年だな。」
シャガは私の手を引いて、奥に向かって歩き始めた。
私は手を引かれてることに安心して、依頼書を見ながら歩いた。
(『ご飯を作る依頼』に『一緒に学校に行ってくれる人の募集』、『家庭教師』、『引っ越しの手伝い』・・・いっぱいあるんだなー・・。)
私でもできそうな依頼書がいくつかあった。
15歳になったら仕事をしてみようと思った時、シャガの足が止まった。
「マネッチア。」
そう声をかけたのは受付にいた女の人だ。
私と同じ金色の髪の毛をお団子にしてまとめてある。
切れ長の目は大人っぽさを醸し出していて、右目の端にほくろが一つあった。
制服のような服は白色のブラウスに黒のエプロンが見えた。
カウンターが邪魔をしていて上半身だけしか見えないけど・・・とてもきれいなお姉さんだった。
「おや、シャガじゃないか。依頼を受けるのかい?」
『マネッチア』と呼ばれたお姉さんはペンと紙を手に取った。
「今日は依頼は受けない。代わりに・・・アイビーを紹介したくてな。」
シャガは私の手をぐぃっと引いて前に押し出してきた。
「わっ・・!」
「俺の娘の『アイビー』。もうすぐ12歳だ。」
マネッチアさんはカウンターから身を乗り出して私を覗き込んできた。
「あら、可愛いお嬢さんだこと。・・・私は『マネッチア』よ。よろしくね。」
「よ・・よろしくお願いします・・・。」
ぐぃっと近づいて来たマネッチアさんはとてもきれいだった。
金色の眉毛に切れ長の目。
大人っぽい魅力が溢れ出てる。
左耳に白いピアス、右耳に赤いピアスが見えた。
(ピアス・・・いいなー・・。)
前の世界で憧れたピアス。
いつか開けようと思いながらもチャンスが無くて開けれなかったことを思い出す。
「マネッチア、そろそろアイビーに月のモノが来ると思うんだけど・・・俺じゃわかんないから頼んでもいいか?」
シャガが聞くとマネッチアさんはにこっと笑った。
笑った表情は大人っぽさに可愛さが加わって、女の私が一瞬胸がどきっとしてしまうくらいだ。
「あぁ、そういうことか。ならアイビー、ちょっとこっち来な?」
「う・・うん・・・。」
マネッチアさんはカウンターの隣にある低めのスイングドアをキィっと音を立てて開けてくれた。
私はカウンターの中に入り、マネッチアさんについて行く。
「月のモノはまだなんだよな?」
マネッチアさんは私の背中に手をあて、行き先を誘導するかのように押してくれていた。
「うん。」
「なら私のちょっとあげるよ。」
私はマネッチアさんの誘導のもと、奥にあった小さな部屋に入った。
そこはスタッフルームのような部屋で、荷物置き場があったり、机があったり・・・。
カップもいくつか置いてあって、ここでご飯とかを食べてそうだ。
「えーと・・・ちょっと待ってなよ?」
そう言ってマネッチアさんは鞄を取り出して中を漁り始めた。
財布やハンカチ、それに化粧道具みたいなのがバサバサと出て来る。
「んー・・・あ、あったあった。・・・ほら。」
マネッチアさんは紫色の巾着袋を私に差し出してきた。
黄色の紐で両サイドをひっぱるタイプのものだ。
「これ?」
受け取りながら聞くと、マネッチアさんは出したものをしまい始めた。
財布にハンカチ、化粧道具とかを。
「あぁ。アイビーは月のモノがどんなのか知ってるかい?」
「え?えっと・・・妊娠できるようになったら来るもので、血が出る。」
そう答えるとマネッチアさんは驚いた顔をして私を見た。
「へぇーっ!よく知ってるねぇ。」
「学校で・・・そう習った。」
私しか女の子がいないのに、わざわざ授業で生理の仕組みを説明してくれた先生。
前の世界じゃからかってくる男子とかよくいたものの、ライムもセダムも真剣に聞いていた。
それどころか授業が終わったあと『生理になってしんどいときはいつでも言って』とか言われる始末だった。
(この世界は生理に寛容なのかな?)
そんなことを思ってた。
「月のモノが来たときはこれを下着にいれるんだ。ある程度血は吸ってくれる。」
ナプキンのことは知ってるから特に問題はなさそうだった。
重要なのは・・・
「これはどこに行ったら買えるの?」
そう、購入先だ。
さすがにシャガに買ってきてもらうわけにはいかない。
「これは指輪とか売ってる店に行けばもらえる。」
私はマネッチアの言葉に耳を疑った。
「え?『もらえる』?『買う』んじゃなくて?」
前の世界ではドラッグストアやスーパーで手に入るものだった。
全て有料だ。
(あ・・・嫌なこと思い出した・・・。)
ふと頭によぎった。
彼と同棲してたときのことだ。
もちろん彼と布団を共にしたことはあった。
それは『業務』のようなもので・・・苦でもなかったけど特に何がいいとかは思わなかった。
私が生理中の時は『口でしろ』と言われ、苦しい思いをしながらよく咥えさせられた。
(よりによってなんで彼のことばかり思い出すんだろう・・・。)
そんなことを思ってるとマネッチアさんが口を開いていた。
「女性のほうが人口は少ないからね。そんなに数もいらないから金はいらないんだよ。」
「へぇー・・・そうなんだ。」
「その巾着持って行ったら中にいっぱい入れてくれるから持って行きな?」
「え?じゃあマネッチアさんは?」
「私はまたもらいに行くから大丈夫っ。」
にこっと笑ってガッツポーズをしてくれた。
そのとき耳のピアスがキラキラと光って見えた。
「あ・・・あの、マネッチアさん?」
「うん?」
「そのピアス・・・耳のやつって・・・・」
そう聞くとマネッチアさんは自分の耳を触りながら答えた。
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