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友達。
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ーーーーー
ダリアの埋葬後、1週間が経った。
町はいつも通りに動いてる。
私はダリアの死から気持ちを切り替えて、毎日を楽しく過ごしていけると思ってたのに・・・現実はそうはいかなかった。
「はぁ・・・。」
気分が落ち込むときが多い私は、壁にもたれかかりながらぼーっと前を見ていた。
なにもやる気が起きず、畑も手入れしてない。
そんな私の前にしゃがみ込み、シャガがお椀を差し出してきた。
「ほら・・これ食えるか?」
じーっとお椀を見ると、つやつやと光るお米がふっくらとしていた。
柔らかく炊かれたであろうご飯に、溶き入れた卵が見える。
シャガが作ってくれた『お粥』だ。
「・・・いらない。」
ぼーっと前を見ながらそう答えると、シャガは後ろ手に頭を掻いた。
「ちゃんと食わないと・・・。」
「・・・あとで食べるよ。」
シャガは木でできたスプーンにお粥をすくって乗せた。
それを私の口にあててくる。
「ほら、一口でもいいから・・・。」
「・・・あとででいいよ。」
自分が思ってるよりもずっと深い穴が心にあいてる。
それを埋めるために何か行動を起こさないといけないハズなのに、それがわからない。
わからないことはダリアに聞けばいろいろアドバイスもくれたけど、そのダリアがいないから私の心に穴があいてる。
「アイビー、俺、仕事行ってくるから・・・ちゃんとメシ食えよ?」
「うん・・・。いってらっしゃい。」
シャガはお椀を机の上に置いた。
そのままシャガは立ち上がり、仕事の道具を手に取った。
私はシャガが家を出て行くのを座ったまま見送った。
頭を壁につけて目を閉じる。
(もう何も考えたくない・・・。)
ぼーっとする頭に思考を任せた。
ーーーーー
「・・・!・・・ビー!・・・アイビー・・!?」
身体を豪快に揺らされ、私は目を開けた。
目に入る光の眩しさに顔をしかめながら手で光を遮った。
「?・・・とう・・さん・・?」
「!!・・よかった・・!目が覚めた・・!」
私の身体を豪快に揺すっていたのはシャガだった。
シャガは目が覚めた私の顔を覗き込み、涙を一粒こぼした。
「?・・どう・・したの・・?」
ご飯を食べてなかったからか、体に力が入らない。
そんな私の身体を、シャガはがしっと抱きしめた。
「もう目を覚まさないかと・・・」
「・・・・え?」
シャガに抱きしめられてる私は、腕の隙間から辺りを見た。
家の天井と違うのが見え、知った匂いが鼻を抜けた。
「ここ・・・病院・・?」
「そうだ。仕事を早めに切り上げて家に戻ったらお前寝てて・・・昼寝だと思ったけど夜になっても目を覚まさないし・・・揺さぶっても起きなかったんだよ。」
私の異変に気がついたシャガは私を抱えて病院に走ったらしい。
私はベッドに寝かされ診察をされた。
シャガは私の様子をお医者さんに話し、お医者さんは私を『精神的疲労』と診断した。
そしてそのまま入院することになったらしい。
「すぐに目を覚ますって医者は言ってたけど・・・今日で四日なんだよ・・・。」
「四日・・・・」
「もう目を覚まさないんじゃないかと思って・・・」
「とうさん・・・。」
シャガは私を腕から解放してくれた。
ベッドに寝てる私の頭をそっとシャガが撫でてくる。
「ダリアが死んで辛いのはわかるけど・・お前が倒れてどうする?ダリアは元気なアイビーが好きだったろ?」
その言葉に、ダリアと一緒にいた時を思い出す。
一緒にご飯を食べて、一緒に庭の花を植え、一緒に散歩にいったりした。
ダリアは町にあるものを教えてくれたり、シャガの仕事内容を教えてくれたりした。
この世界のことが分からない私にとって重要な情報源であり、世話人であり・・・母親だった。
「・・・メシ、食うよな?」
優しく微笑みながら私を見るシャガに、答える言葉は決まっていた。
「・・・うん。ごめんね・・とうさん。」
「よし。」
シャガは私の目が覚めたことをお医者さんに伝えに行った。
そのあと私は診察を受け、
『家できちんとご飯を食べること』
を、条件に退院することが決まった。
シャガは私の身体を抱っこして病院をあとにする。
「絶対食えよ?メシ。」
「・・・わかってるよ。」
シャガは家に戻るなりお粥を作り始めた。
私は体力がなくなってるのか起きてられなく、壁にもたれるようにして座ってる。
カチャカチャと食器の音が聞こえ、しばらくしてシャガ特製のお粥が運ばれてきた。
「ほら。」
口を開けると、シャガがスプーンでお粥を食べさせてくれた。
外身は5歳でも中身は21歳。
もぐもぐと口を動かしながらもこの状況に嫌気をさしていた。
(・・・情けない。)
気持ちを切り替えることもできず、育ての親に迷惑をかけてる。
見た目が幼いからといって許されるようなことじゃない。
シャガは私の中身が21歳なことを知ってるんだから。
「ごめんね・・・迷惑かけて・・・。」
そう言うとシャガはにこっと笑って私の口にスプーン山盛りのお粥を押し込んできた。
「んぐ・・っ!?」
「謝るくらいならメシ食え。で、動け。それが一番だ。」
もぐもぐと口を動かし飲み込む。
量は多いものの、シャガのご飯は美味しい。
「うん。」
ーーーーー
私はこの日からみるみる回復していった。
朝昼晩、ちゃんとご飯を食べ、少しずつ運動をしていく。
最初はご飯を食べるために椅子に座るのが精いっぱいだったけど、それも日を重ねるごとに楽になっていく。
家の側にある畑の水やりをして昼寝をし、夕方にはシャガと散歩をして夜ぐっすり眠る。
次の日は畑の水やりをしてからすこし草むしりをしてから昼寝。
夕方にはシャガと少し遠回りの散歩をして夜は寝た。
そうやって少しずつ作業を増やして行くと、私は1週間ほどで元の体力の半分まで回復することができた。
「ふぅー・・・もうちょっと動けるようになりたいけど・・・とうさんの仕事もあるし。」
一人でできることに限界を感じながら畑の水やりをしてると、私の背後から声が聞こえてきた。
「アイビーっ!」
振り返るとそこにはシャガの姿。
仕事が早く終わったみたいだ。
「とうさん。・・・もう狩りは終わったの?」
バケツに入れた水を地面に置き、手に持っていた柄杓をバケツに突っ込んだ。
この世界に『ジョウロ』というものはない。
家の外にある蛇口のコックを捻ってバケツに水を溜め、柄杓でバシャバシャと巻くのだ。
「あぁ。今日は熊だったからな。昼を回ったとこでさっさと終わった。」
「・・・熊の退治をさっさと終わらせるって・・・どういう身体してんのよ・・。」
半ば呆れながら上から下までシャガを見た。
背が高いシャガの身長はおそらく190センチくらいだ。
ガタイが良く、筋肉ムキムキな腕はどんな重いものでも軽々と持てそうに見える。
「それより今日はアイビーに紹介したいやつがいるんだよ。」
「・・・紹介?」
シャガは振り返り、大きな声で叫んだ。
「おーい!こっち来てくれー!」
ダリアの埋葬後、1週間が経った。
町はいつも通りに動いてる。
私はダリアの死から気持ちを切り替えて、毎日を楽しく過ごしていけると思ってたのに・・・現実はそうはいかなかった。
「はぁ・・・。」
気分が落ち込むときが多い私は、壁にもたれかかりながらぼーっと前を見ていた。
なにもやる気が起きず、畑も手入れしてない。
そんな私の前にしゃがみ込み、シャガがお椀を差し出してきた。
「ほら・・これ食えるか?」
じーっとお椀を見ると、つやつやと光るお米がふっくらとしていた。
柔らかく炊かれたであろうご飯に、溶き入れた卵が見える。
シャガが作ってくれた『お粥』だ。
「・・・いらない。」
ぼーっと前を見ながらそう答えると、シャガは後ろ手に頭を掻いた。
「ちゃんと食わないと・・・。」
「・・・あとで食べるよ。」
シャガは木でできたスプーンにお粥をすくって乗せた。
それを私の口にあててくる。
「ほら、一口でもいいから・・・。」
「・・・あとででいいよ。」
自分が思ってるよりもずっと深い穴が心にあいてる。
それを埋めるために何か行動を起こさないといけないハズなのに、それがわからない。
わからないことはダリアに聞けばいろいろアドバイスもくれたけど、そのダリアがいないから私の心に穴があいてる。
「アイビー、俺、仕事行ってくるから・・・ちゃんとメシ食えよ?」
「うん・・・。いってらっしゃい。」
シャガはお椀を机の上に置いた。
そのままシャガは立ち上がり、仕事の道具を手に取った。
私はシャガが家を出て行くのを座ったまま見送った。
頭を壁につけて目を閉じる。
(もう何も考えたくない・・・。)
ぼーっとする頭に思考を任せた。
ーーーーー
「・・・!・・・ビー!・・・アイビー・・!?」
身体を豪快に揺らされ、私は目を開けた。
目に入る光の眩しさに顔をしかめながら手で光を遮った。
「?・・・とう・・さん・・?」
「!!・・よかった・・!目が覚めた・・!」
私の身体を豪快に揺すっていたのはシャガだった。
シャガは目が覚めた私の顔を覗き込み、涙を一粒こぼした。
「?・・どう・・したの・・?」
ご飯を食べてなかったからか、体に力が入らない。
そんな私の身体を、シャガはがしっと抱きしめた。
「もう目を覚まさないかと・・・」
「・・・・え?」
シャガに抱きしめられてる私は、腕の隙間から辺りを見た。
家の天井と違うのが見え、知った匂いが鼻を抜けた。
「ここ・・・病院・・?」
「そうだ。仕事を早めに切り上げて家に戻ったらお前寝てて・・・昼寝だと思ったけど夜になっても目を覚まさないし・・・揺さぶっても起きなかったんだよ。」
私の異変に気がついたシャガは私を抱えて病院に走ったらしい。
私はベッドに寝かされ診察をされた。
シャガは私の様子をお医者さんに話し、お医者さんは私を『精神的疲労』と診断した。
そしてそのまま入院することになったらしい。
「すぐに目を覚ますって医者は言ってたけど・・・今日で四日なんだよ・・・。」
「四日・・・・」
「もう目を覚まさないんじゃないかと思って・・・」
「とうさん・・・。」
シャガは私を腕から解放してくれた。
ベッドに寝てる私の頭をそっとシャガが撫でてくる。
「ダリアが死んで辛いのはわかるけど・・お前が倒れてどうする?ダリアは元気なアイビーが好きだったろ?」
その言葉に、ダリアと一緒にいた時を思い出す。
一緒にご飯を食べて、一緒に庭の花を植え、一緒に散歩にいったりした。
ダリアは町にあるものを教えてくれたり、シャガの仕事内容を教えてくれたりした。
この世界のことが分からない私にとって重要な情報源であり、世話人であり・・・母親だった。
「・・・メシ、食うよな?」
優しく微笑みながら私を見るシャガに、答える言葉は決まっていた。
「・・・うん。ごめんね・・とうさん。」
「よし。」
シャガは私の目が覚めたことをお医者さんに伝えに行った。
そのあと私は診察を受け、
『家できちんとご飯を食べること』
を、条件に退院することが決まった。
シャガは私の身体を抱っこして病院をあとにする。
「絶対食えよ?メシ。」
「・・・わかってるよ。」
シャガは家に戻るなりお粥を作り始めた。
私は体力がなくなってるのか起きてられなく、壁にもたれるようにして座ってる。
カチャカチャと食器の音が聞こえ、しばらくしてシャガ特製のお粥が運ばれてきた。
「ほら。」
口を開けると、シャガがスプーンでお粥を食べさせてくれた。
外身は5歳でも中身は21歳。
もぐもぐと口を動かしながらもこの状況に嫌気をさしていた。
(・・・情けない。)
気持ちを切り替えることもできず、育ての親に迷惑をかけてる。
見た目が幼いからといって許されるようなことじゃない。
シャガは私の中身が21歳なことを知ってるんだから。
「ごめんね・・・迷惑かけて・・・。」
そう言うとシャガはにこっと笑って私の口にスプーン山盛りのお粥を押し込んできた。
「んぐ・・っ!?」
「謝るくらいならメシ食え。で、動け。それが一番だ。」
もぐもぐと口を動かし飲み込む。
量は多いものの、シャガのご飯は美味しい。
「うん。」
ーーーーー
私はこの日からみるみる回復していった。
朝昼晩、ちゃんとご飯を食べ、少しずつ運動をしていく。
最初はご飯を食べるために椅子に座るのが精いっぱいだったけど、それも日を重ねるごとに楽になっていく。
家の側にある畑の水やりをして昼寝をし、夕方にはシャガと散歩をして夜ぐっすり眠る。
次の日は畑の水やりをしてからすこし草むしりをしてから昼寝。
夕方にはシャガと少し遠回りの散歩をして夜は寝た。
そうやって少しずつ作業を増やして行くと、私は1週間ほどで元の体力の半分まで回復することができた。
「ふぅー・・・もうちょっと動けるようになりたいけど・・・とうさんの仕事もあるし。」
一人でできることに限界を感じながら畑の水やりをしてると、私の背後から声が聞こえてきた。
「アイビーっ!」
振り返るとそこにはシャガの姿。
仕事が早く終わったみたいだ。
「とうさん。・・・もう狩りは終わったの?」
バケツに入れた水を地面に置き、手に持っていた柄杓をバケツに突っ込んだ。
この世界に『ジョウロ』というものはない。
家の外にある蛇口のコックを捻ってバケツに水を溜め、柄杓でバシャバシャと巻くのだ。
「あぁ。今日は熊だったからな。昼を回ったとこでさっさと終わった。」
「・・・熊の退治をさっさと終わらせるって・・・どういう身体してんのよ・・。」
半ば呆れながら上から下までシャガを見た。
背が高いシャガの身長はおそらく190センチくらいだ。
ガタイが良く、筋肉ムキムキな腕はどんな重いものでも軽々と持てそうに見える。
「それより今日はアイビーに紹介したいやつがいるんだよ。」
「・・・紹介?」
シャガは振り返り、大きな声で叫んだ。
「おーい!こっち来てくれー!」
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