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タウside
ステラが執務室から出ていったあと、俺たちは別の問題について話をしていた。
それは『魔力増加疑惑』について・・・だ。
「で?お前たち調べたんだろ?どうだった?」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
ステラが城に来てから、侍女や使用人たちが『調子がいい』と話をしていたのがきっかけだった。
ーーーーーーーーーー
「ねぇ、最近調子よくない?」
「わかる!いくら動いても疲れないっていうか、魔力が元気っていうか・・・」
「そう!魔法使ってもまだまだ使えそうな気がするよね!」
ーーーーーーーーーー
そんな話を聞き、俺は自分の手をじっと見つめた。
侍女たちの言う通り、体の中を巡ってる魔力がやたら強いような気がしていたのだ。
「あれ、探してきたんだろ?」
王が言った『あれ』は魔力量を調べれる道具のことだ。
今を生きてる人の何代も前の人が作ったとかどうとかって言い伝えられてる道具で、ステラに貸した『残された時間』を表す時計も同じように何代も前の人が作ったと言われてるものだった。
「こちらに・・・。」
ワズンが部屋の隅に置いてあった布袋を手に取った。
袋を開けて取り出したのは長細い木でできた道具。
付属の水晶を使って魔力量をみることができるのだ。
「前に見たのは・・・いつだ?10年ほど前か?」
そう言いながら王は付属の水晶を手に取った。
ぐっと握りしめながら見つめる長細い木は1から10までの表示がある。
握った水晶が黒く変わったあと、この木の溝の上に置くと残ってる魔力量のところに水晶が転がっていく仕組みになってるのだ。
「魔力量が殆ど減ってなかったら10から動くことがないんだよな?私は前の時・・・6だった。」
10段階表示で考えると、王の全体の魔力量から4割減ってることになる。
若いころに無茶なくらい魔法を使いまくって4割減ってるくらいなら魔力切れになることはなさそうだ。
「さて、どうなってるかな。」
王は握っていた手を広げた。
すると透明だった水晶が黒く変わっていたのだ。
「これくらいでいいだろう。」
木の道具を平らなところに置き、王は水晶を『1』のところに置いた。
すると水晶は自然ところころ転がっていき、2,3,4・・・と木に書かれてる数字を過ぎていく。
「まだ残ってそうだな。」
5を過ぎて6のところで止まると思われたのにおかしなことが起こった。
なんと水晶は7までも過ぎて8の数字まで行き、9の手前あたりで止まったのだ。
「・・・は?」
減ることはあっても増えることはない魔力。
そのはずなのにおかしな数字をさしたのだ。
「・・・壊れたか?」
「いえ・・正常です。俺たちも増えてました・・・。」
そう言うと王は少し驚いた顔をし、すぐに天を仰ぐように上を向いた。
座ってる椅子の背もたれにもたれかかり、ぎしっと音が鳴る。
「・・・ステラか。」
「おそらく・・・・。」
ステラが城に来たくらいのときはそんな変化は見られなかった。
でもある時を過ぎてから・・・体の変化に気づき始めたのだ。
「ステラの歌・・・か?」
「だと思われます。」
ステラが歌を口ずさむようになってから俺たちの体に変化が出始めた。
救い人ということが原因みたいだ。
「ステラは前の世界で歌を歌っていたと言ってました。なのでヒールの他に歌を通して影響がでたのではないでしょうか・・・。」
俺の考えはこうだった。
前世の記憶を持ったままこっちの世界に生まれ変わったステラは、前に表れた救い人とは少し違っていたのだ。
前の救い人はどこか別の世界からやってきたと言っていたらしいのだが、ステラはここで生まれ変わった。
このことから前の救い人とは違う何かがあってもおかしくはなかったのだ。
(ただ・・・向こうの世界で殺されたっていうのにこっちの世界で俺たちの魔力を回復させるだけって・・・ステラになんのメリットもないんじゃ・・・)
ヒールを使って誰かの傷を治し、歌を歌って増えるはずのない魔力を増やしてくれてる。
ステラの望みは一人で生きて行くことだけど、あまりにも差がありすぎるのではないかと思っていた。
(何か他にあるはず・・・。)
そんなことを考えていたとき、アダーラが血相を変えて執務室に飛び込んできた。
「大変です・・・!!」
「どうした?」
「ディアヘルの者が国に侵入しました!!」
「なんだと・・!?」
椅子に座っていた王が驚いて立ち上がった。
「なぜ侵入した!?」
「それが・・騎士団の恰好をしていて石も持っていたと国の出入り口を管理する者が言ってました!!」
「騎士団の恰好・・・?」
「はい!!」
黒いマントに紺色の制服を身に纏いながら国の出入り口にやってきた男は、ポケットから石を出して管理者に見せたらしい。
騎士団の制服で石も持ってることからなんの疑いもなく国に入れた管理者だったけど、しばらく時間が経ってからふと疑問に思ったのだとか。
『騎士団なのにどうして空を飛んでいなかったのか』と。
「!!・・・俺たちは基本的に空を飛んで国を出入りするからな。」
「それで管理者が城に問い合わせてくれたんですけど、騎士団は全員城にいたんです!!外から入ってくるなんておかしいんです!!」
騎士団ではない人物が騎士団の恰好をできる理由は一つしかなかった。
「デネボラの服だな・・・。」
俺の目の前で砂になってしまったデネボラは、騎士団の制服じゃない服を着ていた。
おそらく侵入することを目的として奪ったのだろう。
「一体何が目的だ・・・?」
「わからないですね・・・」
魔力目的で人を攫うにしては国の中じゃ無理がある。
金を奪うとしても、盗みなんてこの国では起こることがないから逆に袋叩きにあうのは必須だ。
「とりあえずステラを守らないと・・・!!」
アダーラの言葉に、俺とトゥレイス、それに王はハッと気がついた。
ディアヘルの目的は・・・ステラなのかもしれないのだ。
「すぐにステラを探せ!!見つけたら執務室に連れて来るんだ!!」
王の命令で俺たちは一斉に執務室を出た。
ついさっきステラが執務室から出ていったのだから城にいることは間違いないはずだ。
「ステラはどこだ!?」
「庭か・・!?」
「アダーラは部屋を見に行ってくれ・・!」
「わかった!!」
俺たちは分かれ、ステラを探しに行った。
庭を探そうと近くにあった窓から飛び降り、風魔法を使って飛びながら城の周りを探していくけどステラの姿はない。
「ステラを見なかったか!?」
近くにいた侍女に聞くと、侍女は城下町の方を指さした。
「散歩に行くっていって出かけましたよ?」
「・・・城下町か!?」
「はい。」
「くそっ・・!!」
俺は城の中に駆け戻り、トゥレイス、アダーラと合流した。
ステラが街に出たことを伝え、騎士団を招集することを頼んだ。
「アダーラ!ディアヘルの者が国内に入ってどれくらい経つ!?」
「ざっと2時間!!」
「探せ!!デネボラの制服を着たやつとステラを探すんだ!!」
「わかった!!」
トゥレイスと共に街を飛びながらステラの姿を探しに行った。
城下町に行ったのなら、ステラが行きそうな場所は限られてる。
なのにそのどこにもステラの姿が見えないのだ。
「どこいった・・・!?」
焦りだけが募っていく中、ステラの気配を探すため空高くあがり、空中で止まって目を閉じた。
「どこだ・・?どこにいる・・・?」
人が多すぎでステラの気配だけを辿ることができない中、嫌な予感が頭をよぎった。
もし最悪の事態に陥ってた場合、ステラはもう国内にいない可能性があるのだ。
「集中しろ、俺・・・」
気配を辿る魔法を広範囲に向かってかけてみる。
残り香のような微かな気配を見つけ、さらに集中していった。
「だいぶ魔力を消費するな・・・・」
体に流れてる魔力が確実に減っていってるのを感じながら気配を辿っていく。
すると国の外を猛スピードで堺の森に向かってる気配に辿り着いた。
人数は・・・4人だ。
「いた!!」
俺は気配のあった方に向かって飛んだ。
今まで出したことのないような速度で追いかけていく。
「くそっ・・!速いっ・・!!」
向こうもスピードを出してるからか、追い付くのは堺の森辺りになりそうだ。
森に入られると・・・どうなるかわらない。
「馬・・・じゃなさそうだな。でも気配は陸に近い。一体どうやってこんな速度で走ってる?」
ピストニアの国の者が外に出るときは馬を使うか歩くかの二択しかない。
スピードを考えると空を飛んでるとしか思えないけど、気配が陸に近すぎるのが気になった。
馬の10倍ほどのスピードで走れて人を乗せれる動物なんて、この世に存在しないのだ。
「!!・・・見えた!!」
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ステラが執務室から出ていったあと、俺たちは別の問題について話をしていた。
それは『魔力増加疑惑』について・・・だ。
「で?お前たち調べたんだろ?どうだった?」
「・・・。」
「・・・。」
「・・・。」
ステラが城に来てから、侍女や使用人たちが『調子がいい』と話をしていたのがきっかけだった。
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「ねぇ、最近調子よくない?」
「わかる!いくら動いても疲れないっていうか、魔力が元気っていうか・・・」
「そう!魔法使ってもまだまだ使えそうな気がするよね!」
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そんな話を聞き、俺は自分の手をじっと見つめた。
侍女たちの言う通り、体の中を巡ってる魔力がやたら強いような気がしていたのだ。
「あれ、探してきたんだろ?」
王が言った『あれ』は魔力量を調べれる道具のことだ。
今を生きてる人の何代も前の人が作ったとかどうとかって言い伝えられてる道具で、ステラに貸した『残された時間』を表す時計も同じように何代も前の人が作ったと言われてるものだった。
「こちらに・・・。」
ワズンが部屋の隅に置いてあった布袋を手に取った。
袋を開けて取り出したのは長細い木でできた道具。
付属の水晶を使って魔力量をみることができるのだ。
「前に見たのは・・・いつだ?10年ほど前か?」
そう言いながら王は付属の水晶を手に取った。
ぐっと握りしめながら見つめる長細い木は1から10までの表示がある。
握った水晶が黒く変わったあと、この木の溝の上に置くと残ってる魔力量のところに水晶が転がっていく仕組みになってるのだ。
「魔力量が殆ど減ってなかったら10から動くことがないんだよな?私は前の時・・・6だった。」
10段階表示で考えると、王の全体の魔力量から4割減ってることになる。
若いころに無茶なくらい魔法を使いまくって4割減ってるくらいなら魔力切れになることはなさそうだ。
「さて、どうなってるかな。」
王は握っていた手を広げた。
すると透明だった水晶が黒く変わっていたのだ。
「これくらいでいいだろう。」
木の道具を平らなところに置き、王は水晶を『1』のところに置いた。
すると水晶は自然ところころ転がっていき、2,3,4・・・と木に書かれてる数字を過ぎていく。
「まだ残ってそうだな。」
5を過ぎて6のところで止まると思われたのにおかしなことが起こった。
なんと水晶は7までも過ぎて8の数字まで行き、9の手前あたりで止まったのだ。
「・・・は?」
減ることはあっても増えることはない魔力。
そのはずなのにおかしな数字をさしたのだ。
「・・・壊れたか?」
「いえ・・正常です。俺たちも増えてました・・・。」
そう言うと王は少し驚いた顔をし、すぐに天を仰ぐように上を向いた。
座ってる椅子の背もたれにもたれかかり、ぎしっと音が鳴る。
「・・・ステラか。」
「おそらく・・・・。」
ステラが城に来たくらいのときはそんな変化は見られなかった。
でもある時を過ぎてから・・・体の変化に気づき始めたのだ。
「ステラの歌・・・か?」
「だと思われます。」
ステラが歌を口ずさむようになってから俺たちの体に変化が出始めた。
救い人ということが原因みたいだ。
「ステラは前の世界で歌を歌っていたと言ってました。なのでヒールの他に歌を通して影響がでたのではないでしょうか・・・。」
俺の考えはこうだった。
前世の記憶を持ったままこっちの世界に生まれ変わったステラは、前に表れた救い人とは少し違っていたのだ。
前の救い人はどこか別の世界からやってきたと言っていたらしいのだが、ステラはここで生まれ変わった。
このことから前の救い人とは違う何かがあってもおかしくはなかったのだ。
(ただ・・・向こうの世界で殺されたっていうのにこっちの世界で俺たちの魔力を回復させるだけって・・・ステラになんのメリットもないんじゃ・・・)
ヒールを使って誰かの傷を治し、歌を歌って増えるはずのない魔力を増やしてくれてる。
ステラの望みは一人で生きて行くことだけど、あまりにも差がありすぎるのではないかと思っていた。
(何か他にあるはず・・・。)
そんなことを考えていたとき、アダーラが血相を変えて執務室に飛び込んできた。
「大変です・・・!!」
「どうした?」
「ディアヘルの者が国に侵入しました!!」
「なんだと・・!?」
椅子に座っていた王が驚いて立ち上がった。
「なぜ侵入した!?」
「それが・・騎士団の恰好をしていて石も持っていたと国の出入り口を管理する者が言ってました!!」
「騎士団の恰好・・・?」
「はい!!」
黒いマントに紺色の制服を身に纏いながら国の出入り口にやってきた男は、ポケットから石を出して管理者に見せたらしい。
騎士団の制服で石も持ってることからなんの疑いもなく国に入れた管理者だったけど、しばらく時間が経ってからふと疑問に思ったのだとか。
『騎士団なのにどうして空を飛んでいなかったのか』と。
「!!・・・俺たちは基本的に空を飛んで国を出入りするからな。」
「それで管理者が城に問い合わせてくれたんですけど、騎士団は全員城にいたんです!!外から入ってくるなんておかしいんです!!」
騎士団ではない人物が騎士団の恰好をできる理由は一つしかなかった。
「デネボラの服だな・・・。」
俺の目の前で砂になってしまったデネボラは、騎士団の制服じゃない服を着ていた。
おそらく侵入することを目的として奪ったのだろう。
「一体何が目的だ・・・?」
「わからないですね・・・」
魔力目的で人を攫うにしては国の中じゃ無理がある。
金を奪うとしても、盗みなんてこの国では起こることがないから逆に袋叩きにあうのは必須だ。
「とりあえずステラを守らないと・・・!!」
アダーラの言葉に、俺とトゥレイス、それに王はハッと気がついた。
ディアヘルの目的は・・・ステラなのかもしれないのだ。
「すぐにステラを探せ!!見つけたら執務室に連れて来るんだ!!」
王の命令で俺たちは一斉に執務室を出た。
ついさっきステラが執務室から出ていったのだから城にいることは間違いないはずだ。
「ステラはどこだ!?」
「庭か・・!?」
「アダーラは部屋を見に行ってくれ・・!」
「わかった!!」
俺たちは分かれ、ステラを探しに行った。
庭を探そうと近くにあった窓から飛び降り、風魔法を使って飛びながら城の周りを探していくけどステラの姿はない。
「ステラを見なかったか!?」
近くにいた侍女に聞くと、侍女は城下町の方を指さした。
「散歩に行くっていって出かけましたよ?」
「・・・城下町か!?」
「はい。」
「くそっ・・!!」
俺は城の中に駆け戻り、トゥレイス、アダーラと合流した。
ステラが街に出たことを伝え、騎士団を招集することを頼んだ。
「アダーラ!ディアヘルの者が国内に入ってどれくらい経つ!?」
「ざっと2時間!!」
「探せ!!デネボラの制服を着たやつとステラを探すんだ!!」
「わかった!!」
トゥレイスと共に街を飛びながらステラの姿を探しに行った。
城下町に行ったのなら、ステラが行きそうな場所は限られてる。
なのにそのどこにもステラの姿が見えないのだ。
「どこいった・・・!?」
焦りだけが募っていく中、ステラの気配を探すため空高くあがり、空中で止まって目を閉じた。
「どこだ・・?どこにいる・・・?」
人が多すぎでステラの気配だけを辿ることができない中、嫌な予感が頭をよぎった。
もし最悪の事態に陥ってた場合、ステラはもう国内にいない可能性があるのだ。
「集中しろ、俺・・・」
気配を辿る魔法を広範囲に向かってかけてみる。
残り香のような微かな気配を見つけ、さらに集中していった。
「だいぶ魔力を消費するな・・・・」
体に流れてる魔力が確実に減っていってるのを感じながら気配を辿っていく。
すると国の外を猛スピードで堺の森に向かってる気配に辿り着いた。
人数は・・・4人だ。
「いた!!」
俺は気配のあった方に向かって飛んだ。
今まで出したことのないような速度で追いかけていく。
「くそっ・・!速いっ・・!!」
向こうもスピードを出してるからか、追い付くのは堺の森辺りになりそうだ。
森に入られると・・・どうなるかわらない。
「馬・・・じゃなさそうだな。でも気配は陸に近い。一体どうやってこんな速度で走ってる?」
ピストニアの国の者が外に出るときは馬を使うか歩くかの二択しかない。
スピードを考えると空を飛んでるとしか思えないけど、気配が陸に近すぎるのが気になった。
馬の10倍ほどのスピードで走れて人を乗せれる動物なんて、この世に存在しないのだ。
「!!・・・見えた!!」
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**********お知らせ***********
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