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部分的記憶喪失。
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お父さんside・・・
パニックになった鈴を落ち着かせるためにナースコールを押した。
ピーッ・・ピーッ・・・ガチャッ・・・
看護師『はい、ナースステーションです。』
お父さん「鎮静剤持ってきて!早く!」
看護師『!!・・・はいっ!』ガチャン・・!
鈴の体をベッドに沈めて、看護師が来るのを待った。
鈴「やだっ!やだよぉ・・!」
お父さん「落ち着いて?鈴。いい子だから・・!」
大粒の涙をぽろぽろ流す鈴。
なだめながら押さえつけてると、鎮静剤を持った恭吾が飛んできた。
ガラガラ・・・!
恭吾「父さん!?鎮静剤って・・・。」
お父さん「恭吾・・!押さえてるから早く・・!」
鈴「やだっ・・!」
恭吾「!?・・・何があったんだよ!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
恭吾side・・・
ナースステーションからの連絡を聞いてた俺は、鎮静剤を持って鈴の病室に急いだ。
中に入ると鈴が暴れ、父さんが鈴を押さえつけてる光景を目にする。
俺は鈴の腕に鎮静剤を打った。
しばらくすると鈴は落ち着き、うとうとと眠りに落ちていった。
お父さん「はぁ・・・。」
恭吾「で?鈴がパニくった原因は?」
今朝までご機嫌でケータイ触ってたハズだ。
急にパニくるとは思えなかった。
お父さん「心臓が悪くなってることを話したら・・・『お母さんみたいに死んじゃう』って・・・『お父さんとお兄ちゃんとお別れしたくない』って暴れ出して・・・。」
恭吾「『死』!?死なせるわけないじゃん!」
お父さん「わかってる。でもパニックになっちゃって父さんの言うことが耳に入らなかったんだよ。」
恭吾「・・・どうする?起きたらまたパニくるかな。」
数時間後・・・・
鈴「んー・・・・・・。」
恭吾「お?起きたか?」
鈴「・・・あれ?私、寝ちゃってた?」
恭吾「うん。もう夕方。」
起きた鈴は『夕方』という言葉を聞いて目を見開いた。
鈴「あっ、今日の検査・・・・。」
恭吾「?・・・朝にやったじゃん?」
鈴「え?そうだっけ・・?」
鈴は体を起こして、枕元に置いてあったケータイを取った。
鈴「調べたいことがあったんだった!・・・あれ?調べた跡がある・・?」
ぶつぶつ言いながらケータイを見てる。
恭吾「鈴?・・なぁ、さっき父さんと話をしたの・・覚えてるか?」
俺の言葉に鈴はきょとんとした顔で答える。
鈴「?・・・話って?」
恭吾「・・・・・鎮静剤の副作用か。」
鎮静剤を打った直前の記憶の消失。
たまにある副作用だ。
失った記憶は・・戻ることもあれば戻らないこともある。
恭吾「ちょっと注意しとかないとな。」
鈴「なにが?」
恭吾「いや、こっちの話。」
鈴「?」
俺は鈴のベッドの側にある椅子に座った。
新しい薬を見せる。
恭吾「鈴、今日からこの薬な。」
鈴「・・・新しい薬?」
恭吾「うん。これ飲んだら大丈夫だと思うけど・・めまいとか、吐き気とか出たら教えて?違う薬もあるから。」
鈴「はーい。」
鈴はまたケータイを触り始めた。
ご機嫌で画面を見てる。
恭吾(思い出すまで言わないでおこう。)
父さんや翔平に話すために、俺は病室を出た。
ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー
鈴「退院?」
翌日、検査も全部済んだし、結果も出た。
鈴に退院の知らせを持って行ったのだ。
翔平「うん。検査も全部終わったし帰ろっか。」
鈴「うんうんっ。」
鈴はベッドから下りて帰る準備を始めた。
翔平「あ、鈴。もうちょっと待っててくれない?俺の仕事があとちょっとあるから・・・。」
鈴「あ、そうなんだ。」
翔平「1時間で戻ってくるから。わかった?」
鈴「はーい。」
俺は鈴の病室を出て、医局に戻った。
パニックになった鈴を落ち着かせるためにナースコールを押した。
ピーッ・・ピーッ・・・ガチャッ・・・
看護師『はい、ナースステーションです。』
お父さん「鎮静剤持ってきて!早く!」
看護師『!!・・・はいっ!』ガチャン・・!
鈴の体をベッドに沈めて、看護師が来るのを待った。
鈴「やだっ!やだよぉ・・!」
お父さん「落ち着いて?鈴。いい子だから・・!」
大粒の涙をぽろぽろ流す鈴。
なだめながら押さえつけてると、鎮静剤を持った恭吾が飛んできた。
ガラガラ・・・!
恭吾「父さん!?鎮静剤って・・・。」
お父さん「恭吾・・!押さえてるから早く・・!」
鈴「やだっ・・!」
恭吾「!?・・・何があったんだよ!?」
ーーーーーーーーーーーーーーーー
恭吾side・・・
ナースステーションからの連絡を聞いてた俺は、鎮静剤を持って鈴の病室に急いだ。
中に入ると鈴が暴れ、父さんが鈴を押さえつけてる光景を目にする。
俺は鈴の腕に鎮静剤を打った。
しばらくすると鈴は落ち着き、うとうとと眠りに落ちていった。
お父さん「はぁ・・・。」
恭吾「で?鈴がパニくった原因は?」
今朝までご機嫌でケータイ触ってたハズだ。
急にパニくるとは思えなかった。
お父さん「心臓が悪くなってることを話したら・・・『お母さんみたいに死んじゃう』って・・・『お父さんとお兄ちゃんとお別れしたくない』って暴れ出して・・・。」
恭吾「『死』!?死なせるわけないじゃん!」
お父さん「わかってる。でもパニックになっちゃって父さんの言うことが耳に入らなかったんだよ。」
恭吾「・・・どうする?起きたらまたパニくるかな。」
数時間後・・・・
鈴「んー・・・・・・。」
恭吾「お?起きたか?」
鈴「・・・あれ?私、寝ちゃってた?」
恭吾「うん。もう夕方。」
起きた鈴は『夕方』という言葉を聞いて目を見開いた。
鈴「あっ、今日の検査・・・・。」
恭吾「?・・・朝にやったじゃん?」
鈴「え?そうだっけ・・?」
鈴は体を起こして、枕元に置いてあったケータイを取った。
鈴「調べたいことがあったんだった!・・・あれ?調べた跡がある・・?」
ぶつぶつ言いながらケータイを見てる。
恭吾「鈴?・・なぁ、さっき父さんと話をしたの・・覚えてるか?」
俺の言葉に鈴はきょとんとした顔で答える。
鈴「?・・・話って?」
恭吾「・・・・・鎮静剤の副作用か。」
鎮静剤を打った直前の記憶の消失。
たまにある副作用だ。
失った記憶は・・戻ることもあれば戻らないこともある。
恭吾「ちょっと注意しとかないとな。」
鈴「なにが?」
恭吾「いや、こっちの話。」
鈴「?」
俺は鈴のベッドの側にある椅子に座った。
新しい薬を見せる。
恭吾「鈴、今日からこの薬な。」
鈴「・・・新しい薬?」
恭吾「うん。これ飲んだら大丈夫だと思うけど・・めまいとか、吐き気とか出たら教えて?違う薬もあるから。」
鈴「はーい。」
鈴はまたケータイを触り始めた。
ご機嫌で画面を見てる。
恭吾(思い出すまで言わないでおこう。)
父さんや翔平に話すために、俺は病室を出た。
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鈴「退院?」
翌日、検査も全部済んだし、結果も出た。
鈴に退院の知らせを持って行ったのだ。
翔平「うん。検査も全部終わったし帰ろっか。」
鈴「うんうんっ。」
鈴はベッドから下りて帰る準備を始めた。
翔平「あ、鈴。もうちょっと待っててくれない?俺の仕事があとちょっとあるから・・・。」
鈴「あ、そうなんだ。」
翔平「1時間で戻ってくるから。わかった?」
鈴「はーい。」
俺は鈴の病室を出て、医局に戻った。
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