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家デート。
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ーーーーー
ーーーーー
水族館のカフェでみんなでいろいろ喋ったあと、私たちはそのまま解散することになった。
カフェの会計を済ませ、順番に出ていく。
「またね、ちとせちゃん。」
「今度体調悪くなったら私たちに言うのよ?」
涼子さんと里美さんが手を振りながらそう言ってくれた。
「はい。ありがとうございます。」
二人に続いて美香ちゃんも手を振りながら出ていく。
「ちとせちゃんっ、今度一緒に買い物行こうねー!」
「うんっ、行く行くっ。」
「じゃあまたねーっ!」
「またねー。」
瀬川さんと手を繋いでカフェから出ていく美香ちゃんも見送り、私と陽平さんも店を出た。
水族館の最後にあるショップを通りすぎ、そのまま外に出ようと足を向ける。
「ちとせ、ショップは寄らないの?」
陽平さんの言葉に、私はショップを見た。
かわいいぬいぐるみやグッズ、大きい風船なんかもある。
「・・・うん。陽平さん、見る?」
「ううん?・・・じゃあまた今度来て、その時見ようか。」
「・・・ありがとう。」
ーーーーー
陽平side
ちとせの様子が変わった。
カフェでは笑顔を作って、仕事用みたいな顔をしてたけど・・・今は違う。
少し不安そうな・・・表情だ。
「ちとせ、大丈夫か?」
「・・・うん、5年前の話・・聞いてくれる?」
「もちろん。」
俺たちは駐車場に止めてあった車に乗り込んだ。
俺の家に向かう道中、ちとせは自分が生まれ住んでたところの話をしてくれていた。
「・・・高校を卒業するまで住んでたところがね、ここから200kmくらい離れてるところで・・・すごく自然が多いところなの。」
ちとせは自然豊かな土地で生まれ、両親共に働いてる中で育ってきたらしい。
田舎なこともあってか近所の人たちに見守られ、成長してきたのだとか。
「川とか山はほんと庭みたいなもので・・・学校帰りに遊んで帰ったりしてた。」
「へぇー、そんなやんちゃなちとせ、見てみたいな。」
「ふふっ。・・・高校に入ったくらいから両親の仕事を手伝うようになって・・・」
自営業をされていたご両親の手伝いをしながらバイト代として小遣いをもらうようになったちとせは、そのお金で服を買ったり文房具を買ったりと楽しい日々を過ごしていた。
俺自身も、初めてのバイト代は結構格別なものだった記憶がある。
「ちとせ、楽しそうに話してるとこ悪いんだけど・・・着いた。」
しばらく車を走らせたあと、家に着いた俺はハンドルを切り、住んでるアパートの駐車場に車を止めた。
助手席から降りたちとせは、口をぽかんと開けてアパートを見つめてる。
「すごい・・ヨーロッパ?みたい・・・。」
「まぁ、珍しい形のアパートではあるかな?」
俺が住んでるアパートは、ビクトリアンハウス仕様になってる。
全部で7戸のこのアパートは、すべてがメゾネットタイプ。
戸建て風に分けられていて、壁は色鮮やかに塗られてる。
「俺の家は一番端の赤。」
「赤・・!」
「気の利いたものとかないけど・・・どうぞ?」
そう言って俺は玄関のカギを開けた。
ドアを開けてちとせを中に入れると、ちとせはきょろきょろ見回していた。
「ふぁ・・・。」
「好きに探検してくれてもいいけど・・・とりあえずコーヒーでも淹れるから待ってて?」
「はーい・・・。」
戸建てタイプとはいえアパートなこの家はそんなに広い造りではない。
小さいキッチンに、少しの家具しか置けないリビングダイニング。
トイレと風呂は別だけど、2階に8畳の部屋が一つあるだけだ。
「・・・なんていうか・・・体を鍛える道具がいっぱいだねぇ。」
ちとせはリビングに置いてあったダンベルや腹筋ローラーをまじまじと見つめていた。
他にもいろいろある道具を端から全部見ていってる。
「休みの日はあまり出かけたりしなかったからさ、家で体鍛えてた。」
「え・・その発想は私にはないかなー・・・。」
「今はルルーシュに通ってるからあまり使ってないよ。」
そう言って俺はマグカップに注いだコーヒーを持ってちとせの側にいった。
シンプルな色のマグカップに、ちとせのコーヒーは多めのミルク入りだ。
「どうぞ?」
「ありがとう。」
俺は脚の短いテーブルに自分のコーヒーを置き、床に座った。
ちとせもすぐ近くに腰を下ろしてる。
「どこまで話したっけ・・・。」
「ちとせが高校に入った時までだよ。ご両親の仕事を手伝ってたんだろ?」
「あ、そうだそうだ。・・・結構忙しい旅館だったから、がっつり働かされるようになっていって・・・」
そう話すちとせの言葉に俺は驚いた。
「旅館!?」
「うん。・・・あれ?言ってなかったっけ?」
「自営業としか聞いてない・・・、え、待って・・・ちとせの出身のとこって確か『棗(なつめ)旅館』って有名な旅館があったはず・・・」
ちとせの苗字である『夏目』と同じ読み方をする旅館だ。
歴史は古く、高級老舗旅館として名が高い記憶があった。
「あ、それうちの旅館。」
「は!?え!?」
「多分、全国ニュースになったと思うんだけど・・・覚えてない?土砂崩れで旅館の半分が流された話・・。」
そういわれ、俺はすぐに思い出した。
自然に囲まれた山の奥にある老舗旅館が、長雨の影響で起きた土砂崩れに巻き込まれた出来事を。
「あ・・・!!」
「その流された部分が家になっててね、私・・・寝てたの。」
あの土砂崩れがあったのは祝日だった。
確か夜中に起こって・・・救助が難航したという記憶がある。
「正確には朝2時に起こったの。長雨の影響で川も氾濫しかけてるところがあったり、地盤が緩んでるところもあって・・・救助隊の到着は陽が昇るころだった。」
棗旅館が山奥だったことが災いし、長雨のせいで救助隊の到着が遅れてしまったらしい。
きっと到着するまでにも安全が確保できないところがあったんだろう。
「寝てた私は轟音で目が覚めたんだけど、建物ごと流されたの。家として独立してた分館みたな部分だったんだけど、運よく土砂に埋まることはなくて・・・建物の中にはいたんだけど光は射さなかった。」
土砂の下敷きになってしまった建物に、ちとせは閉じ込められてしまった。
土砂崩れが起こった時間帯、ご両親は旅館側で仕事をしていたらしく、閉じ込められたのはちとせ一人。
救助隊が遅れたこともあって、どこにちとせが埋まってるのかわからない状態で救助活動が始まったらしい。
声をかけるものの、ちとせの声は聞こえず、逆にちとせはみんなの声が聞こえるものの、ちとせの声は届かなかった。
時間は1時間2時間と過ぎていくけどちとせは真っ暗な世界の中。
そんな暗闇の世界で、ちとせはパニックを起こして気絶したそうだ。
そして時間が過ぎて目を覚まし、そのあとまたパニックを起こして気絶していたらしい。
「目が覚めてから少しの時間は耐えてたんだけど・・・だんだん不安が大きくなって、息ができなくなって・・・」
「・・・辛かったな。」
どれくらいの時間が過ぎてるのかわからないまま、光も射さない場所で助けを待つのはかなり辛いものだ。
何度目を覚ましても真っ暗な空間だったら絶望も覚えただろう。
「もしかして・・・そのせいで暗所恐怖症に・・?」
さっきの水族館で起きた停電のあと、ちとせは体調が悪くなった。
それまで元気だったことを考えると・・・そうとしか考えられなかった。
「・・・うん。」
「ごめん、全然気づいてあげれなくて・・・」
申し訳なくて俺はちとせを抱きしめた。
時間は経ってしまってるけど、少しでも安心できるようにちとせの体をさすっていった。
「ふふ。ありがとう。・・・もう大丈夫だと思ってたんだけど・・大丈夫じゃなかったみたいだから、知ってもらっておいたほうがいいと思って・・・。」
確かに、言ってもらわないとわからないこともある。
伝えておいてもらえたら・・・それなりに対処することができるかもしれないのだ。
「教えてくれてありがとう。今は?話してて不安になってない?」
「うん。陽平さんがいるから・・・大丈夫。」
「よかった。」
ちとせはそのあと、土砂崩れから救出してもらったことも話してくれた。
家が流された位置関係を計算して救助犬やボランティアの人たちが多数で捜索した結果、ちとせは見つけてもらうことができたらしい。
無事に見つかったことにご両親は安心したらしいけど、パニックを起こしまくったちとせは体力がほとんど残ってなく、しばらく入院することになったのだとか。
「二日ぶりに外に出れたんだけど、外の明るさが眩しすぎて目が開けれなかった。」
「二日!?」
「まだ雨は降ってたから太陽の光は強くなかったんだけど・・・。」
「いや、それは眩しいよ・・。入院は?どれくらいだった?」
「1か月くらいかな?入院してたのは。」
「通院は?」
「1年くらい・・・始めのうちは暗いのがダメだったんだけど、少しずつ慣らすようにがんばって・・・」
ちとせは治療に加えて自分でも努力したようだった。
それはいい方向に働いたようだったけど・・・トラウマを無理やり押し込めただけだったのかもしれない。
「無理はしないほうがいい。自分では無理って思ってなくても体は無理だって思ってる時もあるから・・・。」
「そうだね。でも・・・」
そう言ってちとせは俺の体に手を回してきた。
一生懸命に腕を回して、顔を俺の胸に埋めてる。
「陽平さんがいてくれてるって思うだけで安心できるから・・・。」
「---っ。」
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水族館のカフェでみんなでいろいろ喋ったあと、私たちはそのまま解散することになった。
カフェの会計を済ませ、順番に出ていく。
「またね、ちとせちゃん。」
「今度体調悪くなったら私たちに言うのよ?」
涼子さんと里美さんが手を振りながらそう言ってくれた。
「はい。ありがとうございます。」
二人に続いて美香ちゃんも手を振りながら出ていく。
「ちとせちゃんっ、今度一緒に買い物行こうねー!」
「うんっ、行く行くっ。」
「じゃあまたねーっ!」
「またねー。」
瀬川さんと手を繋いでカフェから出ていく美香ちゃんも見送り、私と陽平さんも店を出た。
水族館の最後にあるショップを通りすぎ、そのまま外に出ようと足を向ける。
「ちとせ、ショップは寄らないの?」
陽平さんの言葉に、私はショップを見た。
かわいいぬいぐるみやグッズ、大きい風船なんかもある。
「・・・うん。陽平さん、見る?」
「ううん?・・・じゃあまた今度来て、その時見ようか。」
「・・・ありがとう。」
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陽平side
ちとせの様子が変わった。
カフェでは笑顔を作って、仕事用みたいな顔をしてたけど・・・今は違う。
少し不安そうな・・・表情だ。
「ちとせ、大丈夫か?」
「・・・うん、5年前の話・・聞いてくれる?」
「もちろん。」
俺たちは駐車場に止めてあった車に乗り込んだ。
俺の家に向かう道中、ちとせは自分が生まれ住んでたところの話をしてくれていた。
「・・・高校を卒業するまで住んでたところがね、ここから200kmくらい離れてるところで・・・すごく自然が多いところなの。」
ちとせは自然豊かな土地で生まれ、両親共に働いてる中で育ってきたらしい。
田舎なこともあってか近所の人たちに見守られ、成長してきたのだとか。
「川とか山はほんと庭みたいなもので・・・学校帰りに遊んで帰ったりしてた。」
「へぇー、そんなやんちゃなちとせ、見てみたいな。」
「ふふっ。・・・高校に入ったくらいから両親の仕事を手伝うようになって・・・」
自営業をされていたご両親の手伝いをしながらバイト代として小遣いをもらうようになったちとせは、そのお金で服を買ったり文房具を買ったりと楽しい日々を過ごしていた。
俺自身も、初めてのバイト代は結構格別なものだった記憶がある。
「ちとせ、楽しそうに話してるとこ悪いんだけど・・・着いた。」
しばらく車を走らせたあと、家に着いた俺はハンドルを切り、住んでるアパートの駐車場に車を止めた。
助手席から降りたちとせは、口をぽかんと開けてアパートを見つめてる。
「すごい・・ヨーロッパ?みたい・・・。」
「まぁ、珍しい形のアパートではあるかな?」
俺が住んでるアパートは、ビクトリアンハウス仕様になってる。
全部で7戸のこのアパートは、すべてがメゾネットタイプ。
戸建て風に分けられていて、壁は色鮮やかに塗られてる。
「俺の家は一番端の赤。」
「赤・・!」
「気の利いたものとかないけど・・・どうぞ?」
そう言って俺は玄関のカギを開けた。
ドアを開けてちとせを中に入れると、ちとせはきょろきょろ見回していた。
「ふぁ・・・。」
「好きに探検してくれてもいいけど・・・とりあえずコーヒーでも淹れるから待ってて?」
「はーい・・・。」
戸建てタイプとはいえアパートなこの家はそんなに広い造りではない。
小さいキッチンに、少しの家具しか置けないリビングダイニング。
トイレと風呂は別だけど、2階に8畳の部屋が一つあるだけだ。
「・・・なんていうか・・・体を鍛える道具がいっぱいだねぇ。」
ちとせはリビングに置いてあったダンベルや腹筋ローラーをまじまじと見つめていた。
他にもいろいろある道具を端から全部見ていってる。
「休みの日はあまり出かけたりしなかったからさ、家で体鍛えてた。」
「え・・その発想は私にはないかなー・・・。」
「今はルルーシュに通ってるからあまり使ってないよ。」
そう言って俺はマグカップに注いだコーヒーを持ってちとせの側にいった。
シンプルな色のマグカップに、ちとせのコーヒーは多めのミルク入りだ。
「どうぞ?」
「ありがとう。」
俺は脚の短いテーブルに自分のコーヒーを置き、床に座った。
ちとせもすぐ近くに腰を下ろしてる。
「どこまで話したっけ・・・。」
「ちとせが高校に入った時までだよ。ご両親の仕事を手伝ってたんだろ?」
「あ、そうだそうだ。・・・結構忙しい旅館だったから、がっつり働かされるようになっていって・・・」
そう話すちとせの言葉に俺は驚いた。
「旅館!?」
「うん。・・・あれ?言ってなかったっけ?」
「自営業としか聞いてない・・・、え、待って・・・ちとせの出身のとこって確か『棗(なつめ)旅館』って有名な旅館があったはず・・・」
ちとせの苗字である『夏目』と同じ読み方をする旅館だ。
歴史は古く、高級老舗旅館として名が高い記憶があった。
「あ、それうちの旅館。」
「は!?え!?」
「多分、全国ニュースになったと思うんだけど・・・覚えてない?土砂崩れで旅館の半分が流された話・・。」
そういわれ、俺はすぐに思い出した。
自然に囲まれた山の奥にある老舗旅館が、長雨の影響で起きた土砂崩れに巻き込まれた出来事を。
「あ・・・!!」
「その流された部分が家になっててね、私・・・寝てたの。」
あの土砂崩れがあったのは祝日だった。
確か夜中に起こって・・・救助が難航したという記憶がある。
「正確には朝2時に起こったの。長雨の影響で川も氾濫しかけてるところがあったり、地盤が緩んでるところもあって・・・救助隊の到着は陽が昇るころだった。」
棗旅館が山奥だったことが災いし、長雨のせいで救助隊の到着が遅れてしまったらしい。
きっと到着するまでにも安全が確保できないところがあったんだろう。
「寝てた私は轟音で目が覚めたんだけど、建物ごと流されたの。家として独立してた分館みたな部分だったんだけど、運よく土砂に埋まることはなくて・・・建物の中にはいたんだけど光は射さなかった。」
土砂の下敷きになってしまった建物に、ちとせは閉じ込められてしまった。
土砂崩れが起こった時間帯、ご両親は旅館側で仕事をしていたらしく、閉じ込められたのはちとせ一人。
救助隊が遅れたこともあって、どこにちとせが埋まってるのかわからない状態で救助活動が始まったらしい。
声をかけるものの、ちとせの声は聞こえず、逆にちとせはみんなの声が聞こえるものの、ちとせの声は届かなかった。
時間は1時間2時間と過ぎていくけどちとせは真っ暗な世界の中。
そんな暗闇の世界で、ちとせはパニックを起こして気絶したそうだ。
そして時間が過ぎて目を覚まし、そのあとまたパニックを起こして気絶していたらしい。
「目が覚めてから少しの時間は耐えてたんだけど・・・だんだん不安が大きくなって、息ができなくなって・・・」
「・・・辛かったな。」
どれくらいの時間が過ぎてるのかわからないまま、光も射さない場所で助けを待つのはかなり辛いものだ。
何度目を覚ましても真っ暗な空間だったら絶望も覚えただろう。
「もしかして・・・そのせいで暗所恐怖症に・・?」
さっきの水族館で起きた停電のあと、ちとせは体調が悪くなった。
それまで元気だったことを考えると・・・そうとしか考えられなかった。
「・・・うん。」
「ごめん、全然気づいてあげれなくて・・・」
申し訳なくて俺はちとせを抱きしめた。
時間は経ってしまってるけど、少しでも安心できるようにちとせの体をさすっていった。
「ふふ。ありがとう。・・・もう大丈夫だと思ってたんだけど・・大丈夫じゃなかったみたいだから、知ってもらっておいたほうがいいと思って・・・。」
確かに、言ってもらわないとわからないこともある。
伝えておいてもらえたら・・・それなりに対処することができるかもしれないのだ。
「教えてくれてありがとう。今は?話してて不安になってない?」
「うん。陽平さんがいるから・・・大丈夫。」
「よかった。」
ちとせはそのあと、土砂崩れから救出してもらったことも話してくれた。
家が流された位置関係を計算して救助犬やボランティアの人たちが多数で捜索した結果、ちとせは見つけてもらうことができたらしい。
無事に見つかったことにご両親は安心したらしいけど、パニックを起こしまくったちとせは体力がほとんど残ってなく、しばらく入院することになったのだとか。
「二日ぶりに外に出れたんだけど、外の明るさが眩しすぎて目が開けれなかった。」
「二日!?」
「まだ雨は降ってたから太陽の光は強くなかったんだけど・・・。」
「いや、それは眩しいよ・・。入院は?どれくらいだった?」
「1か月くらいかな?入院してたのは。」
「通院は?」
「1年くらい・・・始めのうちは暗いのがダメだったんだけど、少しずつ慣らすようにがんばって・・・」
ちとせは治療に加えて自分でも努力したようだった。
それはいい方向に働いたようだったけど・・・トラウマを無理やり押し込めただけだったのかもしれない。
「無理はしないほうがいい。自分では無理って思ってなくても体は無理だって思ってる時もあるから・・・。」
「そうだね。でも・・・」
そう言ってちとせは俺の体に手を回してきた。
一生懸命に腕を回して、顔を俺の胸に埋めてる。
「陽平さんがいてくれてるって思うだけで安心できるから・・・。」
「---っ。」
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