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みんなで水族館。
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ーーーーー
ーーーーー
「ちとせちゃーん!久しぶりー!」
「海以来だねー!」
「今日会えるの楽しみにしてたよー!」
「里美さんっ!涼子さんっ!美香ちゃーんっ!」
10月初旬の水曜日。
海にいったメンバーで水族館に集合した俺たちは、入り口前で彼女たちが再会を喜んでる姿を眺めていた。
4人とも仲が良くて微笑ましい。
「俺たちの彼女もみんな仲いいよなー・・・。」
「ほんと妬けるくらい仲いいな。」
「今日は俺たち置いて行かれるかも?」
「それはちょっと困るな・・。」
4人がきゃあきゃあ言いながら喋ってるうちに、俺たちは入場券を買いに行こうと足を進めた。
すると3人はニヤつきながら俺を囲みだす。
「・・・で?いつから付き合ってんだ?」
「どっちから言ったんだ?」
「二人が付き合ってることを今日まで黙ってるなんてずるいぞ?」
「・・・。」
俺はちとせと付き合い始めたことを3人に黙っていた。
仕事が忙しかったから言う暇がなかったっていうのも理由だけど・・・この幸せな気持ちを一人で感じていたかったのだ。
3人に言うと・・・きっと根掘り葉掘り聞かれるから。
「・・付き合い始めたのは2か月くらい前。二人で出かけたときに・・・付き合うことになったんだよ。」
どんなやり取りがあったのかは端折って、大まかに説明した。
深く聞いてくるかと思って構えてると、3人は予想外の言葉を言ったのだ。
「へぇー!」
「2か月前かー。」
「まぁ、よかったじゃん?意中の子だったんだし。」
そう言って俺の肩をぽんぽんっと叩き、水族館の入場券を買いに行ったのだ。
「え・・・?」
あまりにも予想外すぎて足を止めると、3人はニヤつきながら振り返った。
「なに?」
「どうした?」
「買わねーの?」
「いや・・・もっと深く聞かれると思ったから・・・」
そう聞くと3人は自分たちの彼女を見た。
「お前から聞かなくても情報をくれる人はいるからな。」
その言葉に俺はちとせを見た。
両手で顔を覆いながら赤くしてしまってるのが見える。
「!!・・・お前ら自分たちの彼女から聞く気か・・!」
水族館で遊んだあと、解散してから彼女から聞き出すつもりなんだろう。
ちとせの顔が真っ赤なことから、俺たちのことを聞かれてるのは間違いなさそうだ。
「ほら陽平、お前もさっさと買えよー。」
航太に言われて振り返ると、もう3人は入場券を買い終わっていた。
俺も支払いを済ませに行く。
「よーし、彼女たち、中に入ろうかー。」
司が声をかけると、女の子たちは俺たちに向かって歩いてきた。
みんな各自自分のパートナーのもとへ行く。
「入ろうか、ちとせ。」
そういって手を繋いで入り口をくぐった。
入場券をスタッフに手渡すと、ちとせがすかさず財布を取り出してくる。
「陽平さんっ、お支払い・・・」
「いいって。大丈夫だから。」
「でも・・・」
どこかに出かけて俺が払うと、ちとせは必ず財布を出してくる。
毎回『俺が払うから気にしないで』と言っても納得してくれないのだ。
「ほら、周り見てみな?」
そう言って航太たちを指さすと、彼女たちはお礼を言ってたのだ。
「迅、いつもありがとね。」
「司くん、ありがとう。」
「航太くんっ、ありがとーっ!」
自分の彼女が嬉しそうに笑ってるのを見て、迅たちも笑っていた。
男なんて単純なもので、大事な子が笑ってくれるだけで嬉しいものなのだ。
「・・・陽平さん、ありがとう。」
ちとせも真似するように礼を言ってくれ、財布を鞄にしまった。
「平日だから空いてるし、今日はみんなで楽しもうな。」
「うんっ。」
そう言って俺たちは水族館の中を順番に歩いて行った。
大きい魚や小さい魚、貝やクラゲ、ラッコなんかを見ながら進んでいく。
途中、彼女たちだけで盛り上がったりするときもあったりして、8人でごちゃごちゃしながら楽しんでいった。
「すごく大きな魚ー・・・。」
「あれはなんだろう?」
「クラゲってこんなに種類あるの?」
そんな会話をしながら水族館の中を歩き続けると、大きな部屋にたどり着いた。
部屋をぐるっと囲うように水槽があり、天井も水槽になってる部屋だ。
まるで自分が水槽の中に入り込んだような錯覚さえ覚えてしまいそうな空間になっていた。
「わぁ・・・!」
「きれいー・・・。」
「これはすごいな。」
偶然にもこの大きな部屋に他の人の姿がなかった。
俺たち8人の貸し切りのような時間だ。
「・・・今なら人がいないからさ、みんなで写真撮る?」
司の提案に、みんなが賛成する。
「いいね!」
「撮ろ!」
「じゃあ俺のスマホで撮ってみんなに回すねー。」
部屋の真ん中に置いてあったベンチに、司が自分のスマホを置いた。
俺たちは背中を水槽に向け、司のセッティングが終わるのを待つ。
「ちとせちゃん、ほらこっち!」
「へっ?」
「じゃあ私はこっち側かな?」
「えー!美香もちとせちゃんの隣がいいですーっ!」
彼女たちがもつれ合うようにしてごちゃごちゃしてるとき、スマホをセットし終わった司が合流してきた。
「ほらみんな!スマホ見てー!」
そう言った3秒後、『カシャっ』と音が聞こえた。
「あー・・・撮れた・・かな?」
司が戻り、スマホをチェックする。
するとすぐに俺たちのスマホの音が鳴ったのだ。
ピコンっ
「お?」
「もう送ってくれたのか?」
スマホを確認すると、グループメッセージのところに写真が届いていた。
拡大すると、8人がしっかり写ってる。
「彼女には自分たちで飛ばしてよ?」
「わかってるって。」
俺たちは自分たちの彼女に写真を転送した。
その写真を見ながら彼女たちはきゃあきゃあ喋ってる。
「8人の写真は初めてだよねー。」
「なかなかレアなんじゃない?」
「今度私たちだけで遊びにいくとかどう?」
「行きます行きますっ!是非っ!」
彼女たちは写真を見ながらお互いの連絡先を交換し始めた。
嬉しそうな顔で連絡先を交換してるちとせがまたかわいかった。
そんな様子を微笑ましく見ながら、水槽の魚に目をやる。
「仲がいいっていいよなー。」
そう言ったのは航太だ。
同じく水槽に目をやりながら彼女たちも見てる。
そして迅たちも俺と同じように水槽側に来た。
「そうだな。」
「悪い風に言えば『筒抜け』になるけどな?」
「そんな悪いことしないだろ。」
「だな。」
自分たちの彼女が大切でたまらない俺たちは、彼女たちに視線を向けた。
すると司の彼女が俺たちに向かって手を振った。
「司くんーっ、ちょっとお手洗いに行ってくるねー。」
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「ちとせちゃーん!久しぶりー!」
「海以来だねー!」
「今日会えるの楽しみにしてたよー!」
「里美さんっ!涼子さんっ!美香ちゃーんっ!」
10月初旬の水曜日。
海にいったメンバーで水族館に集合した俺たちは、入り口前で彼女たちが再会を喜んでる姿を眺めていた。
4人とも仲が良くて微笑ましい。
「俺たちの彼女もみんな仲いいよなー・・・。」
「ほんと妬けるくらい仲いいな。」
「今日は俺たち置いて行かれるかも?」
「それはちょっと困るな・・。」
4人がきゃあきゃあ言いながら喋ってるうちに、俺たちは入場券を買いに行こうと足を進めた。
すると3人はニヤつきながら俺を囲みだす。
「・・・で?いつから付き合ってんだ?」
「どっちから言ったんだ?」
「二人が付き合ってることを今日まで黙ってるなんてずるいぞ?」
「・・・。」
俺はちとせと付き合い始めたことを3人に黙っていた。
仕事が忙しかったから言う暇がなかったっていうのも理由だけど・・・この幸せな気持ちを一人で感じていたかったのだ。
3人に言うと・・・きっと根掘り葉掘り聞かれるから。
「・・付き合い始めたのは2か月くらい前。二人で出かけたときに・・・付き合うことになったんだよ。」
どんなやり取りがあったのかは端折って、大まかに説明した。
深く聞いてくるかと思って構えてると、3人は予想外の言葉を言ったのだ。
「へぇー!」
「2か月前かー。」
「まぁ、よかったじゃん?意中の子だったんだし。」
そう言って俺の肩をぽんぽんっと叩き、水族館の入場券を買いに行ったのだ。
「え・・・?」
あまりにも予想外すぎて足を止めると、3人はニヤつきながら振り返った。
「なに?」
「どうした?」
「買わねーの?」
「いや・・・もっと深く聞かれると思ったから・・・」
そう聞くと3人は自分たちの彼女を見た。
「お前から聞かなくても情報をくれる人はいるからな。」
その言葉に俺はちとせを見た。
両手で顔を覆いながら赤くしてしまってるのが見える。
「!!・・・お前ら自分たちの彼女から聞く気か・・!」
水族館で遊んだあと、解散してから彼女から聞き出すつもりなんだろう。
ちとせの顔が真っ赤なことから、俺たちのことを聞かれてるのは間違いなさそうだ。
「ほら陽平、お前もさっさと買えよー。」
航太に言われて振り返ると、もう3人は入場券を買い終わっていた。
俺も支払いを済ませに行く。
「よーし、彼女たち、中に入ろうかー。」
司が声をかけると、女の子たちは俺たちに向かって歩いてきた。
みんな各自自分のパートナーのもとへ行く。
「入ろうか、ちとせ。」
そういって手を繋いで入り口をくぐった。
入場券をスタッフに手渡すと、ちとせがすかさず財布を取り出してくる。
「陽平さんっ、お支払い・・・」
「いいって。大丈夫だから。」
「でも・・・」
どこかに出かけて俺が払うと、ちとせは必ず財布を出してくる。
毎回『俺が払うから気にしないで』と言っても納得してくれないのだ。
「ほら、周り見てみな?」
そう言って航太たちを指さすと、彼女たちはお礼を言ってたのだ。
「迅、いつもありがとね。」
「司くん、ありがとう。」
「航太くんっ、ありがとーっ!」
自分の彼女が嬉しそうに笑ってるのを見て、迅たちも笑っていた。
男なんて単純なもので、大事な子が笑ってくれるだけで嬉しいものなのだ。
「・・・陽平さん、ありがとう。」
ちとせも真似するように礼を言ってくれ、財布を鞄にしまった。
「平日だから空いてるし、今日はみんなで楽しもうな。」
「うんっ。」
そう言って俺たちは水族館の中を順番に歩いて行った。
大きい魚や小さい魚、貝やクラゲ、ラッコなんかを見ながら進んでいく。
途中、彼女たちだけで盛り上がったりするときもあったりして、8人でごちゃごちゃしながら楽しんでいった。
「すごく大きな魚ー・・・。」
「あれはなんだろう?」
「クラゲってこんなに種類あるの?」
そんな会話をしながら水族館の中を歩き続けると、大きな部屋にたどり着いた。
部屋をぐるっと囲うように水槽があり、天井も水槽になってる部屋だ。
まるで自分が水槽の中に入り込んだような錯覚さえ覚えてしまいそうな空間になっていた。
「わぁ・・・!」
「きれいー・・・。」
「これはすごいな。」
偶然にもこの大きな部屋に他の人の姿がなかった。
俺たち8人の貸し切りのような時間だ。
「・・・今なら人がいないからさ、みんなで写真撮る?」
司の提案に、みんなが賛成する。
「いいね!」
「撮ろ!」
「じゃあ俺のスマホで撮ってみんなに回すねー。」
部屋の真ん中に置いてあったベンチに、司が自分のスマホを置いた。
俺たちは背中を水槽に向け、司のセッティングが終わるのを待つ。
「ちとせちゃん、ほらこっち!」
「へっ?」
「じゃあ私はこっち側かな?」
「えー!美香もちとせちゃんの隣がいいですーっ!」
彼女たちがもつれ合うようにしてごちゃごちゃしてるとき、スマホをセットし終わった司が合流してきた。
「ほらみんな!スマホ見てー!」
そう言った3秒後、『カシャっ』と音が聞こえた。
「あー・・・撮れた・・かな?」
司が戻り、スマホをチェックする。
するとすぐに俺たちのスマホの音が鳴ったのだ。
ピコンっ
「お?」
「もう送ってくれたのか?」
スマホを確認すると、グループメッセージのところに写真が届いていた。
拡大すると、8人がしっかり写ってる。
「彼女には自分たちで飛ばしてよ?」
「わかってるって。」
俺たちは自分たちの彼女に写真を転送した。
その写真を見ながら彼女たちはきゃあきゃあ喋ってる。
「8人の写真は初めてだよねー。」
「なかなかレアなんじゃない?」
「今度私たちだけで遊びにいくとかどう?」
「行きます行きますっ!是非っ!」
彼女たちは写真を見ながらお互いの連絡先を交換し始めた。
嬉しそうな顔で連絡先を交換してるちとせがまたかわいかった。
そんな様子を微笑ましく見ながら、水槽の魚に目をやる。
「仲がいいっていいよなー。」
そう言ったのは航太だ。
同じく水槽に目をやりながら彼女たちも見てる。
そして迅たちも俺と同じように水槽側に来た。
「そうだな。」
「悪い風に言えば『筒抜け』になるけどな?」
「そんな悪いことしないだろ。」
「だな。」
自分たちの彼女が大切でたまらない俺たちは、彼女たちに視線を向けた。
すると司の彼女が俺たちに向かって手を振った。
「司くんーっ、ちょっとお手洗いに行ってくるねー。」
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