8 / 52
彼女の不安。
しおりを挟む
「・・・へ!?」
「あ、差し入れとかダメな感じですか?この前のバーベキューのお礼と、今日のお礼にと思ったんですけど・・。」
「いや・・差し入れの断りはしてないけど・・・」
「じゃあ今度、持って行きますー。」
思いがけず夏目さんが署に差し入れを持って来てくれる約束をしてくれた時、航太と航太の彼女が海から上がってきた。
「陽平ーっ、代わるーっ!」
「ちとせちゃーん!鞄見ててくれてありがとー!」
がっつり泳いできたのか二人とも髪の毛までびしょ濡れだった。
息も若干上がっていて、二人は倒れこむようにしてパラソルの下に滑り込んできた。
「はぁっ・・はぁっ・・・」
「どんだけ本気で泳いできたんだよ・・・。」
「えへへ・・・・つかれたぁ・・・。」
場所を代わるために立ち上がった時、ちょうど夏目さんのコーヒーが空になっているのが見えた。
「あ、俺、捨ててくるよ。」
そう言って手を差し出すと、彼女はカップのてっぺんを右手で軽く押さえ、左手で底を支えて俺に差し出して来た。
「お願いしますっ。」
受け取りやすい差し出し方に、俺はカップの胴体を掴んだ。
まるで喫茶店の仕事のような持ち方に、笑いが混みあがる。
「ははっ。」
「?」
「なんでもないよ。ちょっと待ってて。」
俺は受け取ったカップを捨てに行き、夏目さんと一緒にまた海に入った。
司たちと合流してビーチボールなんかで遊び、楽しい時間を過ごしていく。
そんな時間がしばらく経った時・・・
「・・・なんか雲行きが怪しくね?」
海の中でビーチボールを手に持った迅が空を見上げながら言った。
つられて空を見上げると、海の向こうのほうに黒くなりつつある入道雲が目に入ったのだ。
「あー・・・一雨来そうだな。」
もくもくと空高く上がってる入道雲。
真っ白な状態だったらまだ雨が降るまで時間はありそうだったけど、地上に近い部分がもう黒くなってしまっていた。
「みんな、そろそろ上がろうか。」
司の言葉に、俺たちはゆっくり女の子たちの側に向かった。
司も迅も自分の彼女の側にくっついて、浜辺に向かうよう誘導を始める。
そんな姿を見ながら俺も夏目さんの側に泳ぎ寄った。
「あそこに入道雲ができてるの見える?」
胸のあたりまで海に浸かっていた夏目さんは、ゆっくり向きを変えて沖の空に浮かぶ入道雲を見た。
「あ、あれですか?」
「そう。もうじきゲリラ豪雨が来る。雷が落ちると危ないから上がろう。ゆっくりでいいから浜辺に向かうよ。」
「はいっ。」
夏目さんは手を前に伸ばして、ケンケンをするようにして浜辺に向かい始めた。
足元を取られても大丈夫なように、すぐ後ろをついていく。
「あの・・ゲリラ豪雨ってすぐ止みますよね?」
ぴょこぴょこ進みながら聞いてきた彼女。
俺はもう一度入道雲を見た。
「たぶん1時間もあれば治まるとは思うけど・・・ちょっとわからないなぁ・・。」
天気を専門にしてる予報士でさえ、ぴったりとあてることはできないのが自然だ。
どれぐらいの量がどれくらいの時間降るかなんて予想はできない。
「そうですよねー・・・。」
少し困ったような表情を見せた彼女に口を開こうとしたとき、航太が俺たちに向かって叫んだ。
「おーい!あっちにもやばい雲あるぞー!」
そう言って指差す方を見ると、ちょうど真反対になるように黒い雲が見えた。
あの雲と入道雲が出会うと・・・危なそうだ。
「これは急ぎ気味に解散したほうがよさそうだな・・・。」
雲を見つめながら司がそう呟いた。
ーーーーー
ちとせside
宮下さんの言葉に解散することになった私たちは、荷物を持って更衣室に向かった。
涼子さんや里美さんに囲まれるようにして、急ぎ足で歩いて行く。
「あの子たちの言うことは大体当たるのよ。だから今日は解散したほうがいいわね。」
司さんの彼女である涼子さんが私の肩を抱きながら言った。
反対の隣にいる里美さんも、何度も頷きながら私を見てる。
「ちとせちゃんは電車なんでしょ?よかったら司の車に乗ってく?」
「いえっ・・・!電車で帰れるので大丈夫ですー・・・。」
「止まったりしない?大丈夫?」
「たぶん・・大丈夫です・・。」
確かに冠水騒ぎになると電車が止まってしまうことがある。
そうなってしまうと止まってしまった駅からバスかタクシーで帰らないといけなくなるのだ。
(タクシーは厳しいな。乗りたい人も多いだろうからきっと長蛇の列だし、それに高くつく・・・。)
カフェ開業のために少しでもお金を貯めておきたい私にとって、電車で家まで帰るのが何時も事だ。
ほぼ時間通りに来る電車は早く帰れるのも利点の一つでもある。
(急がないと・・・。)
私はさっき高森さんが言った言葉を思い出していた。
『雷が落ちたら危ない』と言っていた言葉を。
(雷は無理・・・。)
雷の音が苦手な私は、一刻も早くこの場を離れたくなっていたのだ。
不安になり始めた気持ちは元に戻るはずもなく、ドキドキと不安感を増していく。
急ぎ足で涼子さんたちと更衣室についた私達は、着替えをするために個室に入った。
まだみんな海で泳いでるからか混んではなく、ほぼ貸し切り状態。
個室についていた水道を使ってある程度の砂を洗い流し、身体も軽く洗っていった。
着て来た服をまた着て、脱いだ水着やタオルを鞄にしまおうとしたとき、更衣室の真上くらいで雷がくすぶる音が微かに聞こえ始めた。
「ーーーっ!・・早くしないと・・・!」
ゴロゴロと聞こえた雷の音に心臓がうるさくなっていく気配がする。
そう思った時、個室の扉の向こうで涼子さんたちの声が聞こえて来た。
「ちとせちゃーん!私たち着替え終わったから男どものほう手伝いにいくねー?着替え終わったら来れるーっ?」
「あ・・!はーい!大丈夫ですーっ!行きますーっ!」
「ゆっくりで大丈夫だからねーっ。」
遠くなっていく足音に、私は焦りながら荷物をまとめていった。
濡れた髪の毛を拭くためにゴムを外し、乾いたタオルでゴシゴシ拭いていく。
くくり直すことは諦め、無造作に髪を流し整えて個室を出た。
「私も片づけのお手伝いしないと・・・!」
荷物を持って急ぎ足でさっきの場所に向かうと、涼子さんたちの姿は無く、高森さんが一人立っていた。
「高森さんっ・・!あのっ・・お片付けは・・・・」
そう言って辺りを見回すけど私たちの荷物を置いてあった場所はきれいさっぱり片付けられていた。
高森さんの手にはパラソルが2本抱えられている。
「あぁ、終わったんだよ。今、迅たちがライフセーバーの人たちに天気が変わりそうなことを伝えに行ってる。」
「そうなんですか・・・。すみません、お手伝いが遅れて・・・」
「あ、差し入れとかダメな感じですか?この前のバーベキューのお礼と、今日のお礼にと思ったんですけど・・。」
「いや・・差し入れの断りはしてないけど・・・」
「じゃあ今度、持って行きますー。」
思いがけず夏目さんが署に差し入れを持って来てくれる約束をしてくれた時、航太と航太の彼女が海から上がってきた。
「陽平ーっ、代わるーっ!」
「ちとせちゃーん!鞄見ててくれてありがとー!」
がっつり泳いできたのか二人とも髪の毛までびしょ濡れだった。
息も若干上がっていて、二人は倒れこむようにしてパラソルの下に滑り込んできた。
「はぁっ・・はぁっ・・・」
「どんだけ本気で泳いできたんだよ・・・。」
「えへへ・・・・つかれたぁ・・・。」
場所を代わるために立ち上がった時、ちょうど夏目さんのコーヒーが空になっているのが見えた。
「あ、俺、捨ててくるよ。」
そう言って手を差し出すと、彼女はカップのてっぺんを右手で軽く押さえ、左手で底を支えて俺に差し出して来た。
「お願いしますっ。」
受け取りやすい差し出し方に、俺はカップの胴体を掴んだ。
まるで喫茶店の仕事のような持ち方に、笑いが混みあがる。
「ははっ。」
「?」
「なんでもないよ。ちょっと待ってて。」
俺は受け取ったカップを捨てに行き、夏目さんと一緒にまた海に入った。
司たちと合流してビーチボールなんかで遊び、楽しい時間を過ごしていく。
そんな時間がしばらく経った時・・・
「・・・なんか雲行きが怪しくね?」
海の中でビーチボールを手に持った迅が空を見上げながら言った。
つられて空を見上げると、海の向こうのほうに黒くなりつつある入道雲が目に入ったのだ。
「あー・・・一雨来そうだな。」
もくもくと空高く上がってる入道雲。
真っ白な状態だったらまだ雨が降るまで時間はありそうだったけど、地上に近い部分がもう黒くなってしまっていた。
「みんな、そろそろ上がろうか。」
司の言葉に、俺たちはゆっくり女の子たちの側に向かった。
司も迅も自分の彼女の側にくっついて、浜辺に向かうよう誘導を始める。
そんな姿を見ながら俺も夏目さんの側に泳ぎ寄った。
「あそこに入道雲ができてるの見える?」
胸のあたりまで海に浸かっていた夏目さんは、ゆっくり向きを変えて沖の空に浮かぶ入道雲を見た。
「あ、あれですか?」
「そう。もうじきゲリラ豪雨が来る。雷が落ちると危ないから上がろう。ゆっくりでいいから浜辺に向かうよ。」
「はいっ。」
夏目さんは手を前に伸ばして、ケンケンをするようにして浜辺に向かい始めた。
足元を取られても大丈夫なように、すぐ後ろをついていく。
「あの・・ゲリラ豪雨ってすぐ止みますよね?」
ぴょこぴょこ進みながら聞いてきた彼女。
俺はもう一度入道雲を見た。
「たぶん1時間もあれば治まるとは思うけど・・・ちょっとわからないなぁ・・。」
天気を専門にしてる予報士でさえ、ぴったりとあてることはできないのが自然だ。
どれぐらいの量がどれくらいの時間降るかなんて予想はできない。
「そうですよねー・・・。」
少し困ったような表情を見せた彼女に口を開こうとしたとき、航太が俺たちに向かって叫んだ。
「おーい!あっちにもやばい雲あるぞー!」
そう言って指差す方を見ると、ちょうど真反対になるように黒い雲が見えた。
あの雲と入道雲が出会うと・・・危なそうだ。
「これは急ぎ気味に解散したほうがよさそうだな・・・。」
雲を見つめながら司がそう呟いた。
ーーーーー
ちとせside
宮下さんの言葉に解散することになった私たちは、荷物を持って更衣室に向かった。
涼子さんや里美さんに囲まれるようにして、急ぎ足で歩いて行く。
「あの子たちの言うことは大体当たるのよ。だから今日は解散したほうがいいわね。」
司さんの彼女である涼子さんが私の肩を抱きながら言った。
反対の隣にいる里美さんも、何度も頷きながら私を見てる。
「ちとせちゃんは電車なんでしょ?よかったら司の車に乗ってく?」
「いえっ・・・!電車で帰れるので大丈夫ですー・・・。」
「止まったりしない?大丈夫?」
「たぶん・・大丈夫です・・。」
確かに冠水騒ぎになると電車が止まってしまうことがある。
そうなってしまうと止まってしまった駅からバスかタクシーで帰らないといけなくなるのだ。
(タクシーは厳しいな。乗りたい人も多いだろうからきっと長蛇の列だし、それに高くつく・・・。)
カフェ開業のために少しでもお金を貯めておきたい私にとって、電車で家まで帰るのが何時も事だ。
ほぼ時間通りに来る電車は早く帰れるのも利点の一つでもある。
(急がないと・・・。)
私はさっき高森さんが言った言葉を思い出していた。
『雷が落ちたら危ない』と言っていた言葉を。
(雷は無理・・・。)
雷の音が苦手な私は、一刻も早くこの場を離れたくなっていたのだ。
不安になり始めた気持ちは元に戻るはずもなく、ドキドキと不安感を増していく。
急ぎ足で涼子さんたちと更衣室についた私達は、着替えをするために個室に入った。
まだみんな海で泳いでるからか混んではなく、ほぼ貸し切り状態。
個室についていた水道を使ってある程度の砂を洗い流し、身体も軽く洗っていった。
着て来た服をまた着て、脱いだ水着やタオルを鞄にしまおうとしたとき、更衣室の真上くらいで雷がくすぶる音が微かに聞こえ始めた。
「ーーーっ!・・早くしないと・・・!」
ゴロゴロと聞こえた雷の音に心臓がうるさくなっていく気配がする。
そう思った時、個室の扉の向こうで涼子さんたちの声が聞こえて来た。
「ちとせちゃーん!私たち着替え終わったから男どものほう手伝いにいくねー?着替え終わったら来れるーっ?」
「あ・・!はーい!大丈夫ですーっ!行きますーっ!」
「ゆっくりで大丈夫だからねーっ。」
遠くなっていく足音に、私は焦りながら荷物をまとめていった。
濡れた髪の毛を拭くためにゴムを外し、乾いたタオルでゴシゴシ拭いていく。
くくり直すことは諦め、無造作に髪を流し整えて個室を出た。
「私も片づけのお手伝いしないと・・・!」
荷物を持って急ぎ足でさっきの場所に向かうと、涼子さんたちの姿は無く、高森さんが一人立っていた。
「高森さんっ・・!あのっ・・お片付けは・・・・」
そう言って辺りを見回すけど私たちの荷物を置いてあった場所はきれいさっぱり片付けられていた。
高森さんの手にはパラソルが2本抱えられている。
「あぁ、終わったんだよ。今、迅たちがライフセーバーの人たちに天気が変わりそうなことを伝えに行ってる。」
「そうなんですか・・・。すみません、お手伝いが遅れて・・・」
1
お気に入りに追加
289
あなたにおすすめの小説
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
淫らな蜜に狂わされ
歌龍吟伶
恋愛
普段と変わらない日々は思わぬ形で終わりを迎える…突然の出会い、そして体も心も開かれた少女の人生録。
全体的に性的表現・性行為あり。
他所で知人限定公開していましたが、こちらに移しました。
全3話完結済みです。
イケメン彼氏は警察官!甘い夜に私の体は溶けていく。
すずなり。
恋愛
人数合わせで参加した合コン。
そこで私は一人の男の人と出会う。
「俺には分かる。キミはきっと俺を好きになる。」
そんな言葉をかけてきた彼。
でも私には秘密があった。
「キミ・・・目が・・?」
「気持ち悪いでしょ?ごめんなさい・・・。」
ちゃんと私のことを伝えたのに、彼は食い下がる。
「お願いだから俺を好きになって・・・。」
その言葉を聞いてお付き合いが始まる。
「やぁぁっ・・!」
「どこが『や』なんだよ・・・こんなに蜜を溢れさせて・・・。」
激しくなっていく夜の生活。
私の身はもつの!?
※お話の内容は全て想像のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※表現不足は重々承知しております。まだまだ勉強してまいりますので温かい目で見ていただけたら幸いです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
では、お楽しみください。
美幼女に転生したら地獄のような逆ハーレム状態になりました
市森 唯
恋愛
極々普通の学生だった私は……目が覚めたら美幼女になっていました。
私は侯爵令嬢らしく多分異世界転生してるし、そして何故か婚約者が2人?!
しかも婚約者達との関係も最悪で……
まぁ転生しちゃったのでなんとか上手く生きていけるよう頑張ります!
お兄ちゃんはお兄ちゃんだけど、お兄ちゃんなのにお兄ちゃんじゃない!?
すずなり。
恋愛
幼いころ、母に施設に預けられた鈴(すず)。
お母さん「病気を治して迎えにくるから待ってて?」
その母は・・迎えにくることは無かった。
代わりに迎えに来た『父』と『兄』。
私の引き取り先は『本当の家』だった。
お父さん「鈴の家だよ?」
鈴「私・・一緒に暮らしていいんでしょうか・・。」
新しい家で始まる生活。
でも私は・・・お母さんの病気の遺伝子を受け継いでる・・・。
鈴「うぁ・・・・。」
兄「鈴!?」
倒れることが多くなっていく日々・・・。
そんな中でも『恋』は私の都合なんて考えてくれない。
『もう・・妹にみれない・・・。』
『お兄ちゃん・・・。』
「お前のこと、施設にいたころから好きだった・・・!」
「ーーーーっ!」
※本編には病名や治療法、薬などいろいろ出てきますが、全て想像の世界のお話です。現実世界とは一切関係ありません。
※コメントや感想などは受け付けることはできません。メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
※孤児、脱字などチェックはしてますが漏れもあります。ご容赦ください。
※表現不足なども重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけたら幸いです。(それはもう『へぇー・・』ぐらいに。)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる