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式の前に・・・

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私が誘拐されてから数か月が過ぎた。

季節は変わってもう夏。

毎日が暑い季節だ。


緑に囲まれてるこの家は、朝からセミがミンミンと鳴き、夜は池にほたるが遊びに来る。





かえで「涼しいー・・。」


夜、お風呂から上がった私は

浴衣を着て、縁側に座る。

団扇で体を仰いでると、慶さんがお酒を持って隣に座った。



慶「ほら・・・全快おめでとう。」

かえで「ふふ。ありがとう。」



体重も・・体力も元に戻った私。

リハビリを兼ねてご飯を作ったり・・・慶さんに内緒でドレスの計画を練ったり・・?

毎日忙しく過ごしていたらいつの間にかもとに戻っていた。



慶「酒は?飲めそう?」

かえで「飲めそうも何も・・・酔わないからジュースだし・・・。」



手渡されたお酒に口をつける。

ほんのりと香る桃の匂い。

私の好きなお酒だ。



でも・・・一つ違ったところがあった。



かえで「・・・。」

慶「?・・・どうした?」

かえで「お酒・・・?」

慶「そうだけど?」



味覚が変わったのか・・・明らかに味がおかしかった。

桃の味はするけど・・・なんだか熱い。

お酒を飲みこむ度に喉に熱さを覚えた。


かえで「?」

慶「もう夏なんだなー・・・早いな。」

かえで「うん・・・。」




山の上にあるお家だからか、見上げると星空がキレイに見えた。

大小いろんな星が空に散りばめられてる。




かえで「きれー・・。」



上を向いてるうちにふらふらと身体が揺れ始める。

自分で制御ができなくなった体は慶さんのほうに倒れた。




慶「?・・・どうした?」

かえで「わかんない・・・ふわふわする・・・。」

慶「まさか・・・酔ったのか?」

かえで「?」





酔ったことのない私には『酔う』ってことがどういうことなのかわからなかった。

今、分かるのは体がふわふわしてることと・・・機嫌がいいことくらいだ。




かえで「・・・・ふふ。」

慶「まぁ・・・危険な目に遭ったわけだし・・・体質が変わったのかな。」

かえで「んー・・・。」




大好きな慶さんの胸に顔をすり寄せる。

逞しい胸。

逞しい腕。

どれも大好きなところだ。




かえで「好き・・だよ?」

慶「知ってる。」

かえで「慶さんって・・・かっこいいよねー・・。」

慶「・・・え?」

かえで「見た目もかっこいいのに・・・中身もかっこいいとか反則じゃない?お風呂に入ってる時なんて色っぽいし・・・。」

慶「そんな褒めないでくれる?」

かえで「他にもさー・・・私を大事にしてくれるし・・・いつもかわいがってくれるし・・・どんどん甘えたになっちゃうよ?」

慶「俺はそれでいいけど・・・。」

かえで「あとー・・・・・」





まだまだ喋ろうしたとき、慶さんは私の手からお酒を取り上げた。



かえで「あ・・・・」

慶「もうお終い。」

かえで「えー・・・。」

慶「つぎはこっちな。」




そう言って慶さんの唇が私の唇と重なった。




ちゅ・・・





かえで「んー・・・。」

慶「かわい・・・。酔うとこんなんになるのか。」

かえで「・・・もっとちゅーして?」

慶「!!・・・仰せのままに。」





何度も何度も唇を重ねる。

ついばむようにして重ねていた唇は、いつの間にか舌を絡めて濃いものに変わっていく。




ちゅぱっ・・・ちゅちゅ・・ちゅぅぅーー・・




かえで「ふぁ・・・。」

慶「あー・・・襲っていい?久しぶりだし・・うんと優しくするから・・・。」

かえで「・・・。」




慶さんの身体のことは覚えてる。

何度も登りつめた感覚も・・・ハッキリ覚えてる。

それは慶さんが私に教えたことだから・・・。





かえで「・・・優しくなんてしないで。慶さんの好きに・・・抱いて欲しい。」

慶「!!・・・わかった。」




慶さんは私を抱きかかえて、部屋に連れて行った。

押し入れから布団を取り出して無造作に敷き、私を寝かせた。



慶「いっぱい啼いて・・・?」




そう言って慶さんは私の全身を舐め始めた。

頬・・首・・胸・・お腹・・・

順番にゆっくりと舐めていく。



かえで「んぅっ・・!んんっ・・!」

慶「相変わらず甘そうだな・・ここは。」



私の足を大きく広げて慶さんが大事なところを見てる。



かえで「見ないで・・!恥ずかしい・・!」

慶「きれい・・・。美味そう・・・。」




ぢゅるっと吸われ、私の腰が跳ねた。




かえで「あぁぁっ・・!」

慶「あま・・・でも久しぶりだし・・・もっと舐めたい。」



ぢゅるぢゅる・・・ぴちゃぴちゃと舐められ、私はあっという間に登りつめて行った。





かえで「きちゃう・・・!あっ!あっ!」

慶「深くイっとく?」




舌で小刻みに転がされる敏感なところ。

私はあっという間に登りつめた。




ちゅくちゅくちゅくちゅくちゅくちゅく・・・




かえで「いあぁぁぁーーーっ!!」



がくがくと腰が揺れる中、慶さんは転がしていたところをちゅっと吸い上げた。

今、イってるところなのに、さらなる快感が私を襲う。




かえで「やぁぁぁっ!だめだめ・・!またくる・・・!!」

慶「いいよ、何度でも。」




ちゅうちゅうと吸い上げられ、私はまた登りつめた。




かえで「はぁっ・・はぁっ・・!」

慶「さぁ・・・指で何回イけるかな?」

かえで「!?・・・あぅっ・・!」




ぢゅぷんっと入ってきた慶さんの指。

イイところを擦りながらナカでバラバラに動く。




かえで「ひぅっ・・!あぁっ・・!!」

慶「狭いな・・・。」






ぐちゅっ・・ぐちゅっ・・ぐっちゅぐっちゅ・・・




かえで「やだっ・・!きちゃうきちゃう・・・!あぁっ・・!」




教え込まれた快感は体がよく覚えてる。

私の足は自然と開き、『もっと』を求めた。




慶「かわいいよ?かえで。そろそろイく?」

かえで「イくっ・・!イっちゃう・・・!」




お腹のとこがきゅー・・っと締まって、私は果てた。

慶さんの指が私のナカに入ったまま荒い息を整える。



かえで「はぁっ・・!はぁっ・・!」

慶「そろそろ動かすよ?」



ぐちゅぐちゅと指が動き始める。



かえで「待って・・・!あっ・・!」

慶「なに?俺の好きに抱いていいんでしょ?」

かえで「そうっ・・だけど・・・!も・・入れて欲しい・・・!」



慶「!!・・・気持ちイイとこ突いてほしい?」








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