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イギリスとフランスを経由した後、私と涼さんはオランダに入国した。
首都のアムステルダムにあるスキポール空港をで入国手続きをし、オランダの地を踏んだ。
「わぁ・・・街並みがすごい・・・!」
空港を出てすぐにレンタカーに乗り込んだ私たちは、とりあえず予約しているホテルに向かっていた。
窓から見える運河や中世時代の趣が残ってるような街並みがとてもきれいだった。
「好きな感じ?」
運転しながら聞いてくる涼さんに、私は窓の外に視線を向けたまま答えた。
「うんうんっ・・!」
「そっか、よかった。今日はホテルに泊まって明日から行動しようか。」
そう言ってホテルに向かう涼さん。
私は周りの景色に夢中になっていた。
通り過ぎるお店は花屋さんが多く、道行く人も手に小さな花束を持ってるのだ。
そんな光景、日本ではあまりみない。
「オランダって世界で一番花が身近にある国って言われてるって聞いたことあるけど・・・ほんとなんだ・・。」
変わった光景に目を輝かせてると、涼さんが面白いことを教えてくれた。
「なんか、週末には花を買って帰る習慣があるらしいよ?オランダって。」
「!!・・・へぇー!素敵!」
「だね。窓側に置いて、道行く人にもお花をおすそ分けするんだってさ。」
そんな素敵な習慣を聞いたら見たくなってしまうのが私だ。
家が目につくたびに窓を見ると、何軒かに一軒、確かに花瓶が見えたのだ。
「ふぁ・・!ほんとだ!」
「ハルも飾りそうだねぇ。」
笑いながら言う涼さんに笑顔で首を縦に振る。
そんな景色を数十分も眺めてると、ホテルが見えて来た。
そびえたつお城のような風貌に、私は開いた口が塞がらない。
「大きい・・・。」
「まぁ、結構有名なホテルだしね。今日はゆっくりするよー。」
そう言って車をホテルに預けた涼さんはチェックインを済ませてくれた。
そして部屋に入り、明日に備えて今日を終えた。
ーーーーー
翌日。
朝早くからホテルを出た私たちは、車に乗っていた。
なんでも涼さんが行きたいところがあるらしくてそこに向かってるのだ。
「仕事?」
そう聞くと涼さんは首を傾げた。
『そう』とも『違う』とも言えないような場所らしい。
(どこ行くんだろ。)
そう思いながらも私は運河を走る船を見つめて、街の雰囲気を味わっていた。
夫婦やカップル、家族で歩いてる人が多く、みんな楽しそうに笑ってる表情に目が留まる。
冬にさしかかる季節だからか、空気もきれいで見える景色が一段と輝いてるように見えていた。
(わぁー・・・バゲットとか持ちながらこの運河の回りを歩いてみたいなぁ・・・。)
そんな憧れを抱きながら外を見てると、涼さんが車を止めた。
「着いたよ。」
そう言われて車から下りると、目の前にアパートらしい集合住宅のような建物があった。
建物の真ん中に階段があり、右左に分かれて部屋がある。
1階部分の右半分が大きな窓が備え付けられていてお店のような雰囲気に見えた。
「?」
ここに何の用があるのかと思いながら建物を見つめてると、涼さんがお店のような空間を指差した。
「ここ、空き店舗なんだよ。」
「?・・・そうなんだ?」
言われた通り、たしかにお店っぽいのに中は何も無さそうだ。
そこに近づき、外から中を覗く。
するとそんなに大きくはない空間だけどカウンターや棚が備え付けられてるのが見えた。
「ハル、ここ・・・使わない?」
その言葉に私は驚いた。
「へっ!?」
「勝手に俺が思ってるだけだから・・・気に入らなければ蹴ってくれていいから。」
そういって涼さんは話をし始めた。
「ここ、最上階がペントハウス・・・日本の俺の家みたいになってるんだよ。」
オランダでは珍しい造りらしくて、涼さんはこの物件をネットで見せてもらっていたらしい。
この国がお花大国であることを知った涼さんは、きっと私がこの国を気に入ると踏んで、この物件を借り押さえしたんだとか。
で、1階部分にある空き店舗のスペースも見つけたらしい。
「なんで私が気にいるのわかったの・・?」
他の国だってどこもキレイで楽しかった。
そのことは涼さんに伝えてあるし、合わなさそうなところも伝えてある。
この国だって、合わないところもあるかもしれないのだ。
「俺がハルをどれだけ見てきたと思ってるの?花に囲まれるのが大好きなハルのことだから、きっとここは気に入ると思ったよ?」
「!!」
驚きながら涼さんを見ていたけど、確かにこの国は雰囲気が好きだった。
初めて来た国だけど、なんだかしっくりきたのだ。
「まぁ、無理強いはしないよ。俺はどこの国だって仕事できるし・・・この辺ぶらぶらして散策でもしてみようか。」
そう言われ、私は涼さんと手を繋いで歩き始めた。
並木道を少し歩くと運河が見えてきて、水の匂いが鼻を抜ける。
「日本にはないものだね。」
視線を運河に向けながら歩くと公園やお店が見え始めた。
建ち並ぶお店はまだ開店前らしく、店員さんたちが忙しそうに動いていた。
そしてその道をずーっと歩いて行くと・・・遠くの方で何か賑わってるのがわかった。
「?・・・なに?」
私の問いに、涼さんが応える。
「あぁ、朝市みたいだな。」
「朝市?」
「日本でもあるけど・・・最近は見ないか。行ってみよ?」
手を引く涼さんの足が少し早まる。
その足に合わせるようにして歩いて行き、だんだんと朝市が近くになり始めた。
「うわぁ・・・!」
朝市と呼ばれた場所には道路の右左にテントのようなものでお店が作られていた。
中は様々で、スィーツやパン、お肉にお魚、野菜に果物といろんなものが並んでる。
「すごいっ・・!」
「歩いて全部見て見ようよ。」
「うんっ。」
私は涼さんに手を引かれながらお店に夢中になった。
生鮮食料品のほかに、日用品や服、アクセサリーまで売っていたから。
「あっ・・!あれかわいい・・!」
「あっちのは美味そうな串焼きみたなのがあるよ?」
「こっちのパンもすごくおいしそうだよ?」
「あの果物、初めて見るな・・・。」
そんな会話を繰り返しながら抜けた朝市。
私たちはお互い笑顔で見合った。
「もっかい!」
「ははっ、言うと思った。」
また戻るようにして朝市をくぐる私たちは、今度は買い物をしながら歩いた。
気になっていた果物を買い、パンも買う。
そしてそれらを手に持って、さっき見えた公園に足を運んだ。
「この辺に座ろうか。」
大きな木の木陰に座り込んだ涼さんの隣に私も座った。
さっき買ったパンを出して、二人で頬張る。
「んーっ!おいしいっ!」
「確かに美味いな。」
買ってきたパンはクロワッサンとデニッシュのサンドイッチだ。
ここにコーヒーか紅茶があればもっとよかったかもしれないけど、旅行だから仕方ないことだ。
「ここの人たちはさ、朝、こうやってご飯食べたりするんだってさ。」
「え?そうなの?」
涼さんはここでの一般的な暮らしを教えてくれた。
朝は家で食べるか外で食べる。
仕事はするけど、定時になったら家に帰って家族との時間を優先する。
家はお金をかけず、毎日その日暮らしができたらそれでいい。
子供はみんなの宝物。
花はみんなを幸せにする。
そんな話だ。
「へぇー・・・日本とは考え方が違うんだねぇ・・・。」
仕事は終わるまでするか、終わりのめどが立つまでする。
家でご飯を食べて、貯蓄を考えるのがほとんどのタイプだ。
そして花は・・・何かお祝い事でしか買うことはあまりない。
「うん。だから・・・こういう暮らし、どう?」
首都のアムステルダムにあるスキポール空港をで入国手続きをし、オランダの地を踏んだ。
「わぁ・・・街並みがすごい・・・!」
空港を出てすぐにレンタカーに乗り込んだ私たちは、とりあえず予約しているホテルに向かっていた。
窓から見える運河や中世時代の趣が残ってるような街並みがとてもきれいだった。
「好きな感じ?」
運転しながら聞いてくる涼さんに、私は窓の外に視線を向けたまま答えた。
「うんうんっ・・!」
「そっか、よかった。今日はホテルに泊まって明日から行動しようか。」
そう言ってホテルに向かう涼さん。
私は周りの景色に夢中になっていた。
通り過ぎるお店は花屋さんが多く、道行く人も手に小さな花束を持ってるのだ。
そんな光景、日本ではあまりみない。
「オランダって世界で一番花が身近にある国って言われてるって聞いたことあるけど・・・ほんとなんだ・・。」
変わった光景に目を輝かせてると、涼さんが面白いことを教えてくれた。
「なんか、週末には花を買って帰る習慣があるらしいよ?オランダって。」
「!!・・・へぇー!素敵!」
「だね。窓側に置いて、道行く人にもお花をおすそ分けするんだってさ。」
そんな素敵な習慣を聞いたら見たくなってしまうのが私だ。
家が目につくたびに窓を見ると、何軒かに一軒、確かに花瓶が見えたのだ。
「ふぁ・・!ほんとだ!」
「ハルも飾りそうだねぇ。」
笑いながら言う涼さんに笑顔で首を縦に振る。
そんな景色を数十分も眺めてると、ホテルが見えて来た。
そびえたつお城のような風貌に、私は開いた口が塞がらない。
「大きい・・・。」
「まぁ、結構有名なホテルだしね。今日はゆっくりするよー。」
そう言って車をホテルに預けた涼さんはチェックインを済ませてくれた。
そして部屋に入り、明日に備えて今日を終えた。
ーーーーー
翌日。
朝早くからホテルを出た私たちは、車に乗っていた。
なんでも涼さんが行きたいところがあるらしくてそこに向かってるのだ。
「仕事?」
そう聞くと涼さんは首を傾げた。
『そう』とも『違う』とも言えないような場所らしい。
(どこ行くんだろ。)
そう思いながらも私は運河を走る船を見つめて、街の雰囲気を味わっていた。
夫婦やカップル、家族で歩いてる人が多く、みんな楽しそうに笑ってる表情に目が留まる。
冬にさしかかる季節だからか、空気もきれいで見える景色が一段と輝いてるように見えていた。
(わぁー・・・バゲットとか持ちながらこの運河の回りを歩いてみたいなぁ・・・。)
そんな憧れを抱きながら外を見てると、涼さんが車を止めた。
「着いたよ。」
そう言われて車から下りると、目の前にアパートらしい集合住宅のような建物があった。
建物の真ん中に階段があり、右左に分かれて部屋がある。
1階部分の右半分が大きな窓が備え付けられていてお店のような雰囲気に見えた。
「?」
ここに何の用があるのかと思いながら建物を見つめてると、涼さんがお店のような空間を指差した。
「ここ、空き店舗なんだよ。」
「?・・・そうなんだ?」
言われた通り、たしかにお店っぽいのに中は何も無さそうだ。
そこに近づき、外から中を覗く。
するとそんなに大きくはない空間だけどカウンターや棚が備え付けられてるのが見えた。
「ハル、ここ・・・使わない?」
その言葉に私は驚いた。
「へっ!?」
「勝手に俺が思ってるだけだから・・・気に入らなければ蹴ってくれていいから。」
そういって涼さんは話をし始めた。
「ここ、最上階がペントハウス・・・日本の俺の家みたいになってるんだよ。」
オランダでは珍しい造りらしくて、涼さんはこの物件をネットで見せてもらっていたらしい。
この国がお花大国であることを知った涼さんは、きっと私がこの国を気に入ると踏んで、この物件を借り押さえしたんだとか。
で、1階部分にある空き店舗のスペースも見つけたらしい。
「なんで私が気にいるのわかったの・・?」
他の国だってどこもキレイで楽しかった。
そのことは涼さんに伝えてあるし、合わなさそうなところも伝えてある。
この国だって、合わないところもあるかもしれないのだ。
「俺がハルをどれだけ見てきたと思ってるの?花に囲まれるのが大好きなハルのことだから、きっとここは気に入ると思ったよ?」
「!!」
驚きながら涼さんを見ていたけど、確かにこの国は雰囲気が好きだった。
初めて来た国だけど、なんだかしっくりきたのだ。
「まぁ、無理強いはしないよ。俺はどこの国だって仕事できるし・・・この辺ぶらぶらして散策でもしてみようか。」
そう言われ、私は涼さんと手を繋いで歩き始めた。
並木道を少し歩くと運河が見えてきて、水の匂いが鼻を抜ける。
「日本にはないものだね。」
視線を運河に向けながら歩くと公園やお店が見え始めた。
建ち並ぶお店はまだ開店前らしく、店員さんたちが忙しそうに動いていた。
そしてその道をずーっと歩いて行くと・・・遠くの方で何か賑わってるのがわかった。
「?・・・なに?」
私の問いに、涼さんが応える。
「あぁ、朝市みたいだな。」
「朝市?」
「日本でもあるけど・・・最近は見ないか。行ってみよ?」
手を引く涼さんの足が少し早まる。
その足に合わせるようにして歩いて行き、だんだんと朝市が近くになり始めた。
「うわぁ・・・!」
朝市と呼ばれた場所には道路の右左にテントのようなものでお店が作られていた。
中は様々で、スィーツやパン、お肉にお魚、野菜に果物といろんなものが並んでる。
「すごいっ・・!」
「歩いて全部見て見ようよ。」
「うんっ。」
私は涼さんに手を引かれながらお店に夢中になった。
生鮮食料品のほかに、日用品や服、アクセサリーまで売っていたから。
「あっ・・!あれかわいい・・!」
「あっちのは美味そうな串焼きみたなのがあるよ?」
「こっちのパンもすごくおいしそうだよ?」
「あの果物、初めて見るな・・・。」
そんな会話を繰り返しながら抜けた朝市。
私たちはお互い笑顔で見合った。
「もっかい!」
「ははっ、言うと思った。」
また戻るようにして朝市をくぐる私たちは、今度は買い物をしながら歩いた。
気になっていた果物を買い、パンも買う。
そしてそれらを手に持って、さっき見えた公園に足を運んだ。
「この辺に座ろうか。」
大きな木の木陰に座り込んだ涼さんの隣に私も座った。
さっき買ったパンを出して、二人で頬張る。
「んーっ!おいしいっ!」
「確かに美味いな。」
買ってきたパンはクロワッサンとデニッシュのサンドイッチだ。
ここにコーヒーか紅茶があればもっとよかったかもしれないけど、旅行だから仕方ないことだ。
「ここの人たちはさ、朝、こうやってご飯食べたりするんだってさ。」
「え?そうなの?」
涼さんはここでの一般的な暮らしを教えてくれた。
朝は家で食べるか外で食べる。
仕事はするけど、定時になったら家に帰って家族との時間を優先する。
家はお金をかけず、毎日その日暮らしができたらそれでいい。
子供はみんなの宝物。
花はみんなを幸せにする。
そんな話だ。
「へぇー・・・日本とは考え方が違うんだねぇ・・・。」
仕事は終わるまでするか、終わりのめどが立つまでする。
家でご飯を食べて、貯蓄を考えるのがほとんどのタイプだ。
そして花は・・・何かお祝い事でしか買うことはあまりない。
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