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「ちゃんと着れたかな。」
30分くらいで着れた着物を姿鏡で確認していく。
襟に帯、裾にといろんな角度からチェックしておかしなところがないか見ていった。
「久しぶりに着たけど・・・変じゃないかな?」
何度も確認し、私は脱いだ服をまとめた。
忘れ物が無いかもチェックし、部屋を出る。
「涼さん、お待たせ。」
そう言ってドアを開けると、ドアの横に涼さんが立っていた。
壁にもたれかかるようにして立っていた涼さんは、身体を起こし、私を上から下まで見てる。
「・・・なるほど、さっき笑ったのはそういうことか。」
「ふふ。ちょっとお揃いみたいになったね。」
私は自分の着物が見えやすいように、袖を少し持って見せた。
淡いあずき色の着物に、かわいい菊の花が咲いてる。
この着物は私のお気に入りの着物だ。
「同伴ってことを考えたら完璧じゃない?ハルの着物姿も似合ってるし。」
「へへっ。・・・あ、そろそろ時間じゃない?早くいかないと。」
「おっと、ほんとだ。急ごうか。荷物は途中で預けよう。」
「うんっ。」
涼さんは私の荷物をひょいと持ってくれた。
そして私と涼さんは急ぎ足で会場に向かっていき、なんとか時間に間に合うことができたのだ。
「よかった。・・・どなたかご挨拶したほうがいい?」
会場ではたくさんの人が立食を楽しんでいるのが見えた。
右に左に視線を配ると、そこには私と同じように着物を着てる人がたくさんいる。
その中でも・・・きっと涼さんが気になってる会社の人がいると思って、私は襟を触りながら聞いた。
「ほんとに慣れてるな。・・・そうだな、何人か行きたいところなのが本音。」
「ふふ、じゃあ行きましょうか。」
そう言って私は涼さんのエスコートのもと、この会食の場に足を踏み入れた。
まさかこのあと大変なことになるとは思いもせずに・・・。
ーーーーー
会食が始まってから少しの時間が経ったとき、会場内にアナウンスが響き渡った。
『みなさま、本日はお越しいただきありがとうございます。お食事にご歓談、楽しんでいただいてる最中ではございますが、ここで一つ紹介をさせていただきたいものがございます。』
そう言ったあと、舞台らしきところにキャスター付きの机が現れた。
布に覆われた何かが、その机の上に乗ってる。
『みなさま、4年前に世間を騒がせた華道家をご存知でしょうか。繊細かつ斬新な生け方に、華道界に革命をもたらせた『悠春』を!!』
その言葉に、私と涼さんはお互い目を合わせた。
回りもざわつき、悠春のことを口々に話し始める。
「私知ってる・・!確かオークションで3000万の値が付いたことがあった・・・!」
「え!?枯れるのに!?」
「俺も知ってる!依頼かけると100万からが最低ラインって聞いた!!」
周りの声は当たってるものもあれば当たってないものもある。
でもそんなことはどうでもよかった。
この話の流れと机上の物を考えれば、あそこにあるのは私の作品ということになるのだ。
「ハル、作った・・?」
こそっと聞いてきた涼さんに、私は首を横に振った。
「依頼なんて来てない・・・っていうか、悠春の依頼は母を通してくることになってるの。全部母が管理してるから・・・。」
「そうか。ならあれは・・・?」
涼さんも気になるらしくて机上に目を向けた。
『悠春は見た目はまるで日本人形。その容姿と花の生け方に数々のメディアに取り上げられ、一気に人気を博しました。・・・ですが4年前、彼女は突然姿を消したのです。メディアやファンは彼女を探しましたが現在も見つかっていません。・・・ですが!!彼女を見つけることができた会社があるのです!!』
その言葉に会場中から驚きの声が上がった。
『その会社は『ガードセンター366』!警備を主とする会社でございます!そしてこちらが・・・今回悠春に依頼し手作って頂いた・・・生け花『早秋』でございます!!!』
司会のアナウンスの言葉に合わせて、机上の布がバサっと取り払われた。
「おぉ・・!」
「あれが悠春の!?」
どよめく会場を他所に、私はその作品をじっと見た。
お世辞にも『華道家が生けた』とは思えないほどの出来の花が私の目に映ってる。
(あれ・・どこかのお教室の生徒さんの作品っぽい・・・?)
剣山に挿さってる花は不自然な方向に傾いていた。
あれは茎を水平に切らないといけないのに、斜めに切ってしまってるから上手くできない証拠だ。
本来なら真っ直ぐに挿したつもりであろう花は大きく傾き、今にも倒れこんでしまいそうだった。
(いや、違う。生徒さんでもこんなに不自然にはならない・・・。これは・・・)
色々頭で考えてる時、涼さんが口を開いた。
「『ガードセンター366』って・・・うちのビルに入ってる警備会社だ。」
「え?」
「ほら、ハルのマンションの警備員。あれがそうだよ。」
そう言われ、私はマンションのエントランスを思い出した。
確かに警備員は常駐してるけど、その会社までは知らなかったのだ。
「知らなかった・・・。」
そう呟くように言った時、会場内に入って来た人がいた。
花がある舞台の前まで、迷うことなく進んで行く。
「おやおやおや、みなさんお集まりで何のパーティーですかな?」
そう口を開いたのは派手なスーツに身を包んだおじさんだった。
髭を蓄え、金に近いような色のスーツを自慢するかのようにクルクルと回りながら喋ってる。
『あの・・どちらさまでしょうか・・・?』
司会の人が聞くけれども、そのおじさんは無視して舞台の花を眺めた。
「おや?こんなところに生け花が?これは・・・」
顎に手をあててじっと食い入るように見つめながらそう言ったとき、司会の人が答えた。
『あ、こちらは有名な華道家『悠春』の作品でございます!行方が分からなくなっていたのですが見つけることができた会社がございまして・・・・』
そう説明を始めたとき、このおじさんは高笑いを始めた。
「わーはっはっは!!これが『悠春』の花!?そんなわけなかろう!!どこのバカだ!?これを悠春の花だと言えるほど見る目がないのは!!」
30分くらいで着れた着物を姿鏡で確認していく。
襟に帯、裾にといろんな角度からチェックしておかしなところがないか見ていった。
「久しぶりに着たけど・・・変じゃないかな?」
何度も確認し、私は脱いだ服をまとめた。
忘れ物が無いかもチェックし、部屋を出る。
「涼さん、お待たせ。」
そう言ってドアを開けると、ドアの横に涼さんが立っていた。
壁にもたれかかるようにして立っていた涼さんは、身体を起こし、私を上から下まで見てる。
「・・・なるほど、さっき笑ったのはそういうことか。」
「ふふ。ちょっとお揃いみたいになったね。」
私は自分の着物が見えやすいように、袖を少し持って見せた。
淡いあずき色の着物に、かわいい菊の花が咲いてる。
この着物は私のお気に入りの着物だ。
「同伴ってことを考えたら完璧じゃない?ハルの着物姿も似合ってるし。」
「へへっ。・・・あ、そろそろ時間じゃない?早くいかないと。」
「おっと、ほんとだ。急ごうか。荷物は途中で預けよう。」
「うんっ。」
涼さんは私の荷物をひょいと持ってくれた。
そして私と涼さんは急ぎ足で会場に向かっていき、なんとか時間に間に合うことができたのだ。
「よかった。・・・どなたかご挨拶したほうがいい?」
会場ではたくさんの人が立食を楽しんでいるのが見えた。
右に左に視線を配ると、そこには私と同じように着物を着てる人がたくさんいる。
その中でも・・・きっと涼さんが気になってる会社の人がいると思って、私は襟を触りながら聞いた。
「ほんとに慣れてるな。・・・そうだな、何人か行きたいところなのが本音。」
「ふふ、じゃあ行きましょうか。」
そう言って私は涼さんのエスコートのもと、この会食の場に足を踏み入れた。
まさかこのあと大変なことになるとは思いもせずに・・・。
ーーーーー
会食が始まってから少しの時間が経ったとき、会場内にアナウンスが響き渡った。
『みなさま、本日はお越しいただきありがとうございます。お食事にご歓談、楽しんでいただいてる最中ではございますが、ここで一つ紹介をさせていただきたいものがございます。』
そう言ったあと、舞台らしきところにキャスター付きの机が現れた。
布に覆われた何かが、その机の上に乗ってる。
『みなさま、4年前に世間を騒がせた華道家をご存知でしょうか。繊細かつ斬新な生け方に、華道界に革命をもたらせた『悠春』を!!』
その言葉に、私と涼さんはお互い目を合わせた。
回りもざわつき、悠春のことを口々に話し始める。
「私知ってる・・!確かオークションで3000万の値が付いたことがあった・・・!」
「え!?枯れるのに!?」
「俺も知ってる!依頼かけると100万からが最低ラインって聞いた!!」
周りの声は当たってるものもあれば当たってないものもある。
でもそんなことはどうでもよかった。
この話の流れと机上の物を考えれば、あそこにあるのは私の作品ということになるのだ。
「ハル、作った・・?」
こそっと聞いてきた涼さんに、私は首を横に振った。
「依頼なんて来てない・・・っていうか、悠春の依頼は母を通してくることになってるの。全部母が管理してるから・・・。」
「そうか。ならあれは・・・?」
涼さんも気になるらしくて机上に目を向けた。
『悠春は見た目はまるで日本人形。その容姿と花の生け方に数々のメディアに取り上げられ、一気に人気を博しました。・・・ですが4年前、彼女は突然姿を消したのです。メディアやファンは彼女を探しましたが現在も見つかっていません。・・・ですが!!彼女を見つけることができた会社があるのです!!』
その言葉に会場中から驚きの声が上がった。
『その会社は『ガードセンター366』!警備を主とする会社でございます!そしてこちらが・・・今回悠春に依頼し手作って頂いた・・・生け花『早秋』でございます!!!』
司会のアナウンスの言葉に合わせて、机上の布がバサっと取り払われた。
「おぉ・・!」
「あれが悠春の!?」
どよめく会場を他所に、私はその作品をじっと見た。
お世辞にも『華道家が生けた』とは思えないほどの出来の花が私の目に映ってる。
(あれ・・どこかのお教室の生徒さんの作品っぽい・・・?)
剣山に挿さってる花は不自然な方向に傾いていた。
あれは茎を水平に切らないといけないのに、斜めに切ってしまってるから上手くできない証拠だ。
本来なら真っ直ぐに挿したつもりであろう花は大きく傾き、今にも倒れこんでしまいそうだった。
(いや、違う。生徒さんでもこんなに不自然にはならない・・・。これは・・・)
色々頭で考えてる時、涼さんが口を開いた。
「『ガードセンター366』って・・・うちのビルに入ってる警備会社だ。」
「え?」
「ほら、ハルのマンションの警備員。あれがそうだよ。」
そう言われ、私はマンションのエントランスを思い出した。
確かに警備員は常駐してるけど、その会社までは知らなかったのだ。
「知らなかった・・・。」
そう呟くように言った時、会場内に入って来た人がいた。
花がある舞台の前まで、迷うことなく進んで行く。
「おやおやおや、みなさんお集まりで何のパーティーですかな?」
そう口を開いたのは派手なスーツに身を包んだおじさんだった。
髭を蓄え、金に近いような色のスーツを自慢するかのようにクルクルと回りながら喋ってる。
『あの・・どちらさまでしょうか・・・?』
司会の人が聞くけれども、そのおじさんは無視して舞台の花を眺めた。
「おや?こんなところに生け花が?これは・・・」
顎に手をあててじっと食い入るように見つめながらそう言ったとき、司会の人が答えた。
『あ、こちらは有名な華道家『悠春』の作品でございます!行方が分からなくなっていたのですが見つけることができた会社がございまして・・・・』
そう説明を始めたとき、このおじさんは高笑いを始めた。
「わーはっはっは!!これが『悠春』の花!?そんなわけなかろう!!どこのバカだ!?これを悠春の花だと言えるほど見る目がないのは!!」
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