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翌日の朝早くに目が覚めた私の身体はだいぶ軽くなっていた。
ベッドの上で自分のおでこに手をあてる。
(熱下がった・・・。)
熱く感じないおでこに安心しながら寝返りを打つと、ベッドのすぐ横の床になにか大きいものがあるのが目に入った。
(?・・・なんだろ?)
ベッドから少し身体を起こして確認すると、その大きいものは・・・涼さんだった。
「・・・えぇ!?」
びっくりした私は思わず大きな声を出してしまった。
その私の声で目が覚めたのか・・・涼さんがむくっと起き上がる。
「あ・・おはよ、どう?熱。」
そう言って涼さんは私のおでこに自分の手をあてた。
反対の手で自分のおでこに手をあてながら。
「~~~~っ。」
「おぉ、下がってる。念のため、今日一日家でゆっくりしなよ?」
涼さんは大きなあくびを一つして、スマホやタブレットを手に持ち始めた。
そして左腕につけてる腕時計を見る。
「まだ様子見ていたいけど・・ちょっと行かなきゃいけないとこあるから・・。」
そう言って玄関の方を指差した。
「あ・・・」
『帰る』と言ってる涼さんを見送るため、私はベッドから起き上がる。
ゆっくり立ち上がると、涼さんが私の両肩を持った。
「寝ときな?」
「ううん?もう大丈夫だから・・・それにお茶も飲みたいし?」
そう言うと涼さんは諦めたかのようにため息を一つついた。
「はぁー・・あんま無理はしないように。」
寝室から出て行く涼さんの後ろをついていく。
そして玄関に向かう涼さんに、私は後ろから聞いた。
「あのね?涼さん。」
「うん?」
「えと・・いつ・・家に来たの・・?」
そう聞くと涼さんは驚いた顔をして振り返った。
「え・・覚えてないの?」
「それが全く・・・」
私の答えに、涼さんは少し頭を抱えた。
「夕方くらいに来たんだよ。まぁ・・ここはセキュリティがしっかりしてるから大丈夫だと思うけど・・あんまり無防備にドア、開けちゃダメだからね?」
「?・・・うん。大丈夫ー。」
涼さんは玄関で革の靴を履き、鍵を開け、ドアを開けた。
「ごめんね?来てもらって・・。」
「なんともなくてよかったよ。じゃ、また夜に。」
「うん、いってらっしゃい。」
玄関先で涼さんを見送った後、玄関のドアが閉まった。
そのドアを見つめながら、私はさっきの涼さんの言葉を思い返す。
「・・・『夜』って言った?」
悩みながらも私はキッチンでコップ1杯のお水を飲み、またベッドに戻った。
ーーーーー
ーーーーー
翌日。
「・・・すみません、夏美さん、結局2日も休んでしまって・・・」
朝、いつもより早く出勤した私は開口一番に夏美さんに謝った。
昨日の朝、二度寝していた私はいつもかけてるアラームに起こされ、そのときに夏美さんに休むことを連絡しておいたのだ。
今日は絶対に行くと約束して・・・。
「ううん?大丈夫だよー、予約もそんなになかったし、土日じゃないから発表会とかもなかったしね。」
「ありがとうございますー・・・。」
笑顔でそう言ってくれる夏美さんに感謝しながら私は仕事に入った。
今日はお返しするためにもいつも以上に気合入れて働くつもりだ。
(よーし!がんばるぞー!)
てきぱきと予約のアレンジメントを作り上げ、飛び込みのお客さまのブーケも作って行く。
足りなくなったお花を補充し、掃除に水やりもと忙しく走り回った。
「ありがとうございましたー!次のお客さまどうぞー!」
何度その言葉を言ったかわからないくらい時間が過ぎた時、お客さまの波が引く時間になった。
「ねぇ、ハルちゃん?都築さま、一昨日家にいったでしょ?」
夏美さんが書類を確認しながら私に声をかけてきた。
「そうなんですー・・風邪うつってないか心配ですー・・・。」
結局あの日、『また夜に』と言った涼さんは本当に夜に私の家にやってきたのだ。
でも玄関先で私の様子を確認したあと、涼さんはそのまま帰っていった。
(ほんとにうつってないかなぁ・・・。)
心配しながら床の掃除をしてると、知った声がお店の入り口から聞こえた。
「こんにちは。」
少し低めの声に、顔をパッと上げる。
「涼さんっ。」
ベッドの上で自分のおでこに手をあてる。
(熱下がった・・・。)
熱く感じないおでこに安心しながら寝返りを打つと、ベッドのすぐ横の床になにか大きいものがあるのが目に入った。
(?・・・なんだろ?)
ベッドから少し身体を起こして確認すると、その大きいものは・・・涼さんだった。
「・・・えぇ!?」
びっくりした私は思わず大きな声を出してしまった。
その私の声で目が覚めたのか・・・涼さんがむくっと起き上がる。
「あ・・おはよ、どう?熱。」
そう言って涼さんは私のおでこに自分の手をあてた。
反対の手で自分のおでこに手をあてながら。
「~~~~っ。」
「おぉ、下がってる。念のため、今日一日家でゆっくりしなよ?」
涼さんは大きなあくびを一つして、スマホやタブレットを手に持ち始めた。
そして左腕につけてる腕時計を見る。
「まだ様子見ていたいけど・・ちょっと行かなきゃいけないとこあるから・・。」
そう言って玄関の方を指差した。
「あ・・・」
『帰る』と言ってる涼さんを見送るため、私はベッドから起き上がる。
ゆっくり立ち上がると、涼さんが私の両肩を持った。
「寝ときな?」
「ううん?もう大丈夫だから・・・それにお茶も飲みたいし?」
そう言うと涼さんは諦めたかのようにため息を一つついた。
「はぁー・・あんま無理はしないように。」
寝室から出て行く涼さんの後ろをついていく。
そして玄関に向かう涼さんに、私は後ろから聞いた。
「あのね?涼さん。」
「うん?」
「えと・・いつ・・家に来たの・・?」
そう聞くと涼さんは驚いた顔をして振り返った。
「え・・覚えてないの?」
「それが全く・・・」
私の答えに、涼さんは少し頭を抱えた。
「夕方くらいに来たんだよ。まぁ・・ここはセキュリティがしっかりしてるから大丈夫だと思うけど・・あんまり無防備にドア、開けちゃダメだからね?」
「?・・・うん。大丈夫ー。」
涼さんは玄関で革の靴を履き、鍵を開け、ドアを開けた。
「ごめんね?来てもらって・・。」
「なんともなくてよかったよ。じゃ、また夜に。」
「うん、いってらっしゃい。」
玄関先で涼さんを見送った後、玄関のドアが閉まった。
そのドアを見つめながら、私はさっきの涼さんの言葉を思い返す。
「・・・『夜』って言った?」
悩みながらも私はキッチンでコップ1杯のお水を飲み、またベッドに戻った。
ーーーーー
ーーーーー
翌日。
「・・・すみません、夏美さん、結局2日も休んでしまって・・・」
朝、いつもより早く出勤した私は開口一番に夏美さんに謝った。
昨日の朝、二度寝していた私はいつもかけてるアラームに起こされ、そのときに夏美さんに休むことを連絡しておいたのだ。
今日は絶対に行くと約束して・・・。
「ううん?大丈夫だよー、予約もそんなになかったし、土日じゃないから発表会とかもなかったしね。」
「ありがとうございますー・・・。」
笑顔でそう言ってくれる夏美さんに感謝しながら私は仕事に入った。
今日はお返しするためにもいつも以上に気合入れて働くつもりだ。
(よーし!がんばるぞー!)
てきぱきと予約のアレンジメントを作り上げ、飛び込みのお客さまのブーケも作って行く。
足りなくなったお花を補充し、掃除に水やりもと忙しく走り回った。
「ありがとうございましたー!次のお客さまどうぞー!」
何度その言葉を言ったかわからないくらい時間が過ぎた時、お客さまの波が引く時間になった。
「ねぇ、ハルちゃん?都築さま、一昨日家にいったでしょ?」
夏美さんが書類を確認しながら私に声をかけてきた。
「そうなんですー・・風邪うつってないか心配ですー・・・。」
結局あの日、『また夜に』と言った涼さんは本当に夜に私の家にやってきたのだ。
でも玄関先で私の様子を確認したあと、涼さんはそのまま帰っていった。
(ほんとにうつってないかなぁ・・・。)
心配しながら床の掃除をしてると、知った声がお店の入り口から聞こえた。
「こんにちは。」
少し低めの声に、顔をパッと上げる。
「涼さんっ。」
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