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ーーーーー
昨日のハルの調子が気になった俺は、昼過ぎのいつもの時間に花を買うため花屋に向かっていた。
会社用の車を運転しながら昨日のことを思い返す。
「身体が熱かったのって、キスしたからかなぁ・・。」
抱きしめたりキスをしたりすると、ハルは顔を赤く染めてしまう。
そのせいで体も熱くなってるだけなら大丈夫かと思った。
「ちょっとセーブしたほうがいいのかな・・・。無理だけど。」
昨日のことをほんの少し反省してるうちに、俺はハルがいる花屋に到着した。
駐車場に車を止め、店の中に足を踏み入れる。
(ハル、驚くかなー。)
突然お店に顔をだすと、いつもハルは驚いてくれる。
そしてそのあとすぐに嬉しそうな顔を見せてくれるのだ。
その顔が見たくて・・・俺は花屋に通い続けてる。
「こんにちは。」
そう言って反応を楽しみにしながら店の中を見まわした。
でも・・・ハルの姿がなかった。
それどころか店員が誰も店にいないのだ。
作業台のカウンターやレジ、冷ケースの前にもいない。
(裏で作業してる?)
ハルを含め、店員が裏からたくさん花を抱えて出てくる姿を見たことが何回かあった。
売れちゃった花たちの補充をするために、裏にある花を持ってくることがあるらしい。
だから今回もそうかと思って裏に続くドアを見てると、そのドアがゆっくりと開き始めた。
ハルだと思って見ると・・・違う人だった。
「あ、都築様いらっしゃいませー。」
「どうも・・・。」
裏から出て来たのはいつもハルと一緒に働いてる人だった。
確か名前は・・・古川 夏美さんだ。
その人に続いてハルも出て来るかと思って待ってると、古川さんが言った。
「・・・ハルちゃんなら今日お休みですよ?」
「休み!?」
古川さんの言葉に驚いた俺は、その理由を彼女に聞いてみることにした。
「なぜ休みなのか聞いても・・・?」
ハルは基本的に月曜日から金曜までは花屋で働いてる。
華道家の仕事が来るのは土日が殆どだと、俺に教えてくれていたのだ。
「あー、風邪引いたらしくて・・・」
「風邪!?」
「そうなんですよー、朝、電話があって熱が高いらしいんですよねー。」
そう言って古川さんは忙しそうに花を補充してる。
(昨日身体が熱いって思ったけど・・・熱出したのか・・。)
ポケットからスマホを取り出して画面を見るものの、メールも着信も入ってなかった。
(忘れてるか、寝てるか、連絡できないくらいしんどいか・・・)
ハルが今、どんな状態なのか心配になってきた俺は踵を返した。
「ごめん、また来る!」
そう言って俺は花屋を出た。
そのまま駐車場に置いてある車に乗り込む。
(家にいってみるか。)
そう思って俺はハルの家に向かって車を走らせた。
ーーーーー
「さて・・来たのはいいけどどうしようか・・・。」
ハルの家まで来た俺は、駐車場に車を止めた。
エントランスを通り、エレベーターに乗り込んだけど、警備員は顔パス状態になっていた。
(まぁ、うちのビルに入ってる会社だし、俺の顔も知ってたみたいだし・・・。)
そんなことを思いながら俺はハルの家の扉の前に立っていた。
ここでインターホンを鳴らすかどうか、悩みどころだ。
(寝てるなら起こしたくないけど・・調子も気になる・・・。)
寝てて治るくらいの風邪ならいいけど、もし重症化したらと思うとインターホンを押さない選択肢は無い。
「よし。」
俺はインターホンを押した。
ピンポーン・・・と一回音が鳴り、そのあと無音の時間が続く。
「・・・寝てるか。」
起きたら連絡が来るだろうと思い、俺はエレベーターに向かおうとした。
そのとき・・・ガチャンっとドアが開く音が聞こえた。
「え・・?」
少し開いたドアが視界に入る。
俺はそのドアに手を引っかけ、ゆっくりと開けた。
「・・・ハル!?」
昨日のハルの調子が気になった俺は、昼過ぎのいつもの時間に花を買うため花屋に向かっていた。
会社用の車を運転しながら昨日のことを思い返す。
「身体が熱かったのって、キスしたからかなぁ・・。」
抱きしめたりキスをしたりすると、ハルは顔を赤く染めてしまう。
そのせいで体も熱くなってるだけなら大丈夫かと思った。
「ちょっとセーブしたほうがいいのかな・・・。無理だけど。」
昨日のことをほんの少し反省してるうちに、俺はハルがいる花屋に到着した。
駐車場に車を止め、店の中に足を踏み入れる。
(ハル、驚くかなー。)
突然お店に顔をだすと、いつもハルは驚いてくれる。
そしてそのあとすぐに嬉しそうな顔を見せてくれるのだ。
その顔が見たくて・・・俺は花屋に通い続けてる。
「こんにちは。」
そう言って反応を楽しみにしながら店の中を見まわした。
でも・・・ハルの姿がなかった。
それどころか店員が誰も店にいないのだ。
作業台のカウンターやレジ、冷ケースの前にもいない。
(裏で作業してる?)
ハルを含め、店員が裏からたくさん花を抱えて出てくる姿を見たことが何回かあった。
売れちゃった花たちの補充をするために、裏にある花を持ってくることがあるらしい。
だから今回もそうかと思って裏に続くドアを見てると、そのドアがゆっくりと開き始めた。
ハルだと思って見ると・・・違う人だった。
「あ、都築様いらっしゃいませー。」
「どうも・・・。」
裏から出て来たのはいつもハルと一緒に働いてる人だった。
確か名前は・・・古川 夏美さんだ。
その人に続いてハルも出て来るかと思って待ってると、古川さんが言った。
「・・・ハルちゃんなら今日お休みですよ?」
「休み!?」
古川さんの言葉に驚いた俺は、その理由を彼女に聞いてみることにした。
「なぜ休みなのか聞いても・・・?」
ハルは基本的に月曜日から金曜までは花屋で働いてる。
華道家の仕事が来るのは土日が殆どだと、俺に教えてくれていたのだ。
「あー、風邪引いたらしくて・・・」
「風邪!?」
「そうなんですよー、朝、電話があって熱が高いらしいんですよねー。」
そう言って古川さんは忙しそうに花を補充してる。
(昨日身体が熱いって思ったけど・・・熱出したのか・・。)
ポケットからスマホを取り出して画面を見るものの、メールも着信も入ってなかった。
(忘れてるか、寝てるか、連絡できないくらいしんどいか・・・)
ハルが今、どんな状態なのか心配になってきた俺は踵を返した。
「ごめん、また来る!」
そう言って俺は花屋を出た。
そのまま駐車場に置いてある車に乗り込む。
(家にいってみるか。)
そう思って俺はハルの家に向かって車を走らせた。
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「さて・・来たのはいいけどどうしようか・・・。」
ハルの家まで来た俺は、駐車場に車を止めた。
エントランスを通り、エレベーターに乗り込んだけど、警備員は顔パス状態になっていた。
(まぁ、うちのビルに入ってる会社だし、俺の顔も知ってたみたいだし・・・。)
そんなことを思いながら俺はハルの家の扉の前に立っていた。
ここでインターホンを鳴らすかどうか、悩みどころだ。
(寝てるなら起こしたくないけど・・調子も気になる・・・。)
寝てて治るくらいの風邪ならいいけど、もし重症化したらと思うとインターホンを押さない選択肢は無い。
「よし。」
俺はインターホンを押した。
ピンポーン・・・と一回音が鳴り、そのあと無音の時間が続く。
「・・・寝てるか。」
起きたら連絡が来るだろうと思い、俺はエレベーターに向かおうとした。
そのとき・・・ガチャンっとドアが開く音が聞こえた。
「え・・?」
少し開いたドアが視界に入る。
俺はそのドアに手を引っかけ、ゆっくりと開けた。
「・・・ハル!?」
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