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「顔、赤くなってるよ?」
「~~~~っ。」
そう言うと増々顔が赤くなっていった。
(彼氏とかいたことないって言ってたし・・・まぁ、ゆっくりでいいんだけど。)
そう思いながら俺はまたハーブティーに口をつけた。
甘い香りと優しい味わいに、日ごろの疲れが溶けていくように感じる。
「ハルちゃんは普段からハーブティーとか飲んだりするの?」
「はいっ、紅茶とかが好きなんで・・・よく飲みます。」
「へぇー・・・じゃあ今度、紅茶の専門店とか行ってみようよ、俺もいろんなの飲んでみたいし。」
「!!・・・はいっ。」
にこにこ笑うハルちゃんを横に見ながら俺はゆっくりした時間を過ごさせてもらった。
ハルちゃんの小さいころの話や家族の話をたくさん聞かせてもらいながら・・・。
でもそんな楽しい時間は過ぎるのがあっという間なもので、気がつけばもう夜もだいぶ遅い時間になってしまっていた。
俺は座っていたソファーから立ち上がった。
「そろそろお暇するよ。今日は誘ってくれてありがとう。」
「いえ、こちらこそ急に誘ってすみません。」
「また誘ってくれたら嬉しいな。」
そう言って俺は玄関に行った。
自分の靴を履き、ドアの取手に手をかける。
「あれ?ハルちゃんいつの間に鍵したの?」
開けようとしたときに鍵がかかってることに気がついた。
家に入った時は鍵をかける音なんてしなかったハズなのに・・・。
「あ、オートなんです。結構静かでよく効かないと聞こえないんですよ。」
そう言ってハルちゃんは鍵を開け、軽くドアを開けてから閉めた。
すると開いていた鍵が静かなモーター音と共に動き始め、カシャン・・と鍵がかかったのだ。
「開けるのは手動?」
「そうなんです、入居の時に『鍵』か『暗証番号入力タイプ』かを選べたんですけど、番号入力は押した場所だけ跡がついてしまうので・・・予測されやすいんですよ。だから鍵にしました。」
「なるほど。」
まだ22歳という若さで随分しっかりしてるなと思いながらも俺はドアの取手に手をかけた。
「じゃあまたね、連絡する。」
そう言うとハルちゃんは自分の靴を履き始めた。
この流れだと『下まで送ります!』とか言いそうだ。
(もう遅いし・・・できれば家にいて欲しいんだけど・・・。)
そう思った時、俺はふといいことを思い付いた。
ドアの取手から手を離し、ハルちゃんの顎をすくう。
「へ?」
驚くハルちゃんを他所に、俺は彼女の口に自分の唇を重ねた。
「んっ・・・」
ちゅっと音を立てて唇を離すと、ハルちゃんは呆然と立っていた。
その姿がかわいくて・・・頭をポンポンッと撫でる。
「おやすみ。」
そう言って俺はドアを開けて外に出た。
ドアが閉まるのを見たあと、ハルちゃんが出てこないことを確認して歩き始める。
「ははっ、きっと固まってるんだろうなぁ。」
今のハルちゃんを想像しながら、俺はエレベーターに乗り込み、帰路についた。
ーーーーー
涼が帰ったあと、涼の予想通り玄関前で固まっていたハルはさっきの出来事を理解するのに必死だった。
何が起こったのかわからないまま、自分のくちびるを手で触ってみる。
「今の・・キス・・?」
初めての体験に、心臓が音を立てて鼓動するのがわかる。
「涼さんと・・キス・・・」
頭の中でさっきのことを巻き戻してみる。
そして再生すると、確かに涼さんと唇を重ねていたのだ。
「~~~~っ!」
恥ずかしさで、一気に顔が熱くなっていくのがわかった。
でも嫌な気持ちは微塵もない。
それどころか嬉しさで頬が勝手に緩んでしまうくらいだった。
「・・・へへ。」
私は両手で自分の顔を隠した。
幸せな気持ちに浸りながら、今日を終えていった。
「~~~~っ。」
そう言うと増々顔が赤くなっていった。
(彼氏とかいたことないって言ってたし・・・まぁ、ゆっくりでいいんだけど。)
そう思いながら俺はまたハーブティーに口をつけた。
甘い香りと優しい味わいに、日ごろの疲れが溶けていくように感じる。
「ハルちゃんは普段からハーブティーとか飲んだりするの?」
「はいっ、紅茶とかが好きなんで・・・よく飲みます。」
「へぇー・・・じゃあ今度、紅茶の専門店とか行ってみようよ、俺もいろんなの飲んでみたいし。」
「!!・・・はいっ。」
にこにこ笑うハルちゃんを横に見ながら俺はゆっくりした時間を過ごさせてもらった。
ハルちゃんの小さいころの話や家族の話をたくさん聞かせてもらいながら・・・。
でもそんな楽しい時間は過ぎるのがあっという間なもので、気がつけばもう夜もだいぶ遅い時間になってしまっていた。
俺は座っていたソファーから立ち上がった。
「そろそろお暇するよ。今日は誘ってくれてありがとう。」
「いえ、こちらこそ急に誘ってすみません。」
「また誘ってくれたら嬉しいな。」
そう言って俺は玄関に行った。
自分の靴を履き、ドアの取手に手をかける。
「あれ?ハルちゃんいつの間に鍵したの?」
開けようとしたときに鍵がかかってることに気がついた。
家に入った時は鍵をかける音なんてしなかったハズなのに・・・。
「あ、オートなんです。結構静かでよく効かないと聞こえないんですよ。」
そう言ってハルちゃんは鍵を開け、軽くドアを開けてから閉めた。
すると開いていた鍵が静かなモーター音と共に動き始め、カシャン・・と鍵がかかったのだ。
「開けるのは手動?」
「そうなんです、入居の時に『鍵』か『暗証番号入力タイプ』かを選べたんですけど、番号入力は押した場所だけ跡がついてしまうので・・・予測されやすいんですよ。だから鍵にしました。」
「なるほど。」
まだ22歳という若さで随分しっかりしてるなと思いながらも俺はドアの取手に手をかけた。
「じゃあまたね、連絡する。」
そう言うとハルちゃんは自分の靴を履き始めた。
この流れだと『下まで送ります!』とか言いそうだ。
(もう遅いし・・・できれば家にいて欲しいんだけど・・・。)
そう思った時、俺はふといいことを思い付いた。
ドアの取手から手を離し、ハルちゃんの顎をすくう。
「へ?」
驚くハルちゃんを他所に、俺は彼女の口に自分の唇を重ねた。
「んっ・・・」
ちゅっと音を立てて唇を離すと、ハルちゃんは呆然と立っていた。
その姿がかわいくて・・・頭をポンポンッと撫でる。
「おやすみ。」
そう言って俺はドアを開けて外に出た。
ドアが閉まるのを見たあと、ハルちゃんが出てこないことを確認して歩き始める。
「ははっ、きっと固まってるんだろうなぁ。」
今のハルちゃんを想像しながら、俺はエレベーターに乗り込み、帰路についた。
ーーーーー
涼が帰ったあと、涼の予想通り玄関前で固まっていたハルはさっきの出来事を理解するのに必死だった。
何が起こったのかわからないまま、自分のくちびるを手で触ってみる。
「今の・・キス・・?」
初めての体験に、心臓が音を立てて鼓動するのがわかる。
「涼さんと・・キス・・・」
頭の中でさっきのことを巻き戻してみる。
そして再生すると、確かに涼さんと唇を重ねていたのだ。
「~~~~っ!」
恥ずかしさで、一気に顔が熱くなっていくのがわかった。
でも嫌な気持ちは微塵もない。
それどころか嬉しさで頬が勝手に緩んでしまうくらいだった。
「・・・へへ。」
私は両手で自分の顔を隠した。
幸せな気持ちに浸りながら、今日を終えていった。
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