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すると都築さまはとんでもないことを言った。
「家まで送らせてくれる?」
「・・・え?」
「お店から家までどれくらい距離があるのかは知らないけど、重いでしょ?玄関前まで持って行ってあげたいんだけど・・・いいかな?」
予想外のお願いに、私は一瞬固まった。
(家までって・・いや重たいからそれは助かるけど・・え!?)
友達でもない人に家を教えるのはどうかと思ったものの、都築さまとは結構長い付き合いになることは事実だった。
悪い人ではないことも知ってるつもりだ。
「う・・あー・・えーと・・・」
どう答えるのが正解なのかわからないまま俯くと、都築さまは優しい声で話し始めた。
「ごめん、困らせるつもりはなかったんだけど・・いつも値段以上の素敵なアレンジ作ってくれるからいつかお礼もしたかったし・・こんな重たいの持って運ぶとか大変じゃない?だからせめて家まで・・と思ったんだけど・・。」
そう言って都築さまは少し残念そうに笑っていた。
その表情は『困らせたくない』と思ってくれてることがにじみ出てるようで、申し訳ない気持ちになる。
「や・・あの、私も困らせるつもりないです・・!でも・・・・」
この時私は昔のことを思い出してしまっていた。
4年前にあったことを・・・。
「?・・・秋篠さん?手、震えてるけど・・大丈夫?」
「・・・。」
心配そうに私を覗き込む都築さんに、私は少し身の上を話すことにした。
ちゃんと伝えることが一番いいと思ったのだ。
「実は・・昔、ストーカー・・みたいな人に家に押し入られたことがありまして・・・」
あれは4年前のことだ。
当時私はまだ高校生で実家に住んでいた。
日が暮れて家に帰ってきたとき、ドアを開けると同時に知らない男が押し入って来たのだ。
その男は私の腕をすごい力で掴み、家から連れ出そうとした。
でも運よく兄が家にいて、助けてくれたのだ。
「そんなことがあったので・・友達にもあまり自宅は教えてないんです・・。」
だいぶ省略しながらも、大まかに伝えた私は都築さまを見た。
都築さまは私の手をじっと見ながら表情が固まっていた。
「あの・・?都築さま・・?」
私が声をかけると、都築さまはハッと私を見た。
そしていつもの優しい笑顔に戻った。
「大変・・だったんだね。」
「そうですね。昔のことなんですけどちょっと引っかかってしまってまして・・すみません。」
深く頭を下げると、都築さまはおもむろにスマホを取り出した。
そのままどこかに電話をかけ始める。
「もしもし?タクシー1台お願いできますか?場所は二季条町(にきじょうちょう)のオフィス街の花屋まで。あと・・10分くらいでお願いします。あ、支払いはTR社の都築でお願いします。」
そう言って電話を切り、私に言った。
「お店までならいいよね?あとは俺の代わりにタクシーにお願いするよ。」
「・・・え!?」
「俺からはまた今度、別の形でお礼させてね。」
にこっと笑った都築さまに、私は若干パニックになりながら話した。
「やっ・・!お礼っておかしくないです!?そもそも車に乗せていただいてるので私が更にお礼しないといけないんですけど・・!」
「まぁ・・細かいことはいいんじゃない?」
「細かくないですっ・・!頂いたチョコと乗せていただいたお礼を・・・」
必死に話をしてるうちに車はスピードを落とし始めた。
窓の外を見ると、見慣れた景色が目に入る。
「着いちゃったね。」
車は私の勤務先である花屋の側に止まった。
運転手さんがドアを開けてくれ、都築さまが先に下りていく。
「足元気をつけて。・・・どうぞ?」
そう言ってあまりにも自然に差し出された手を私は取った。
私とは全然違う手に思わず凝視してしまう。
(大きい・・。)
じっと見続けていると、都築さまが笑いながら言った。
「ほら秋篠さん?タクシー来たよ?」
そう言われ、私は都築さまの手をパッと離した。
なぜか熱く感じる頬を手で押さえながら車から下りる。
「荷物はタクシーに乗せるからちゃんと玄関まで運んでもらって?俺からも運転手に伝えておくから。」
「あ・・ありがとうございます・・。」
私は都築さまが呼んでくれたタクシーの後部座席に乗り込んだ。
都築さまは開いたままのドアに手をかけ、中に顔をぐぃっと入れた。
「運転手さん、会社のほうにも伝えたけど支払いはここに。」
そう言って名刺を運転手さんに差し出したのだ。
「!?・・・やっ・・!自分で払います・・!」
私はその名刺を取ろうと手を伸ばした。
でも都築さまは私の手をひょいとかわして運転手さんに名刺を手渡す。
「間違ってもも彼女に支払いはさせないでよ?あと荷物は彼女の家の玄関まで運んでくれないかな?」
運転手さんは都築さまの名刺を見て、胸ポケットにしまった。
「かしこまりました。お荷物、玄関までお運びいたします。」
「頼んだよ。秋篠さん、気をつけて帰ってね?じゃ、また。」
都築さまは軽く手を振り、タクシーのドアを閉めた。
「待ってください・・!支払いは自分でしますから・・!」
そう叫んだけどドアの向こうにいる都築さまに聞こえるハズもなく、笑顔で手を振る都築さまを置いて、タクシーは走り出してしまった。
「・・・お客様、どちらまで行きましょうか?」
「・・・。」
タクシーの運転手さんはバックミラー越しに私に聞いた。
小さくなっていく都築さまを見ながら、私は運転手さんに伝える。
「・・・駅近くの二季条マンションまでお願いします。」
「かしこまりました。」
後ろを見ていた身体を前に戻し、私は窓の外を眺めた。
(・・私が素直に家を教えてたら、こんなお手間取らせないで済んだのに。)
偶然とはいえ都築さまは、重たい荷物に困っていた私を助けてくれた。
『家まで送る』と言ってくれたのに、私は自分の家を教えることができなかった。
その結果、都築さまはタクシーを手配してくれ、支払いまで自分にと言ってくれたのだ。
(私が住所言えばこんな迷惑かけなかったのに・・。)
そうは思っても、自分の中でそうすることはできなかったのも事実だ。
4年前のことは高校生だった自分にとって恐ろしい出来事だった。
『他人に迷惑をかけたくない自分』と『自分自身を守りたい自分』がせめぎ合ってる。
「はぁー・・・。」
どうすることが正解だったのかわからないまま、私は自分の住んでるマンションに帰っていった。
ーーーーー
一方そのころ、笑顔でタクシーを見送った都築はリムジンに乗り込んでいた。
タブレットを操作しながらスマホで電話をしてる。
電話の相手は会社の秘書だ。
「ちょっと遅れそうだから先方に連絡入れといてくれないか?多分・・15分くらい。・・・え?なんで遅れるんだって?それは・・まぁいろいろあったんだよ。とりあえず頼んだからな。」
そう言って電話を切った。
操作していたタブレットも閉じ、窓枠に肘を乗せながらぼそっと呟く。
「何で遅れるんだって・・そりゃチャンスは逃がしたくないからに決まってるだろ。」
緩む顔を隠すように手で覆いながら、都築は窓の外を見た。
流れる景色はいつもより輝いて見える気がする。
「・・・『一目惚れ』してから1年か。」
1年前の春、俺は社に戻る途中で花屋に立ち寄った。
会社のエントランスに飾る花を引き取りに来たのだ。
店の軒先に置かれた花たちを見ながらドアを開けた時、秋篠さんがブーケを作っていた。
肩までの髪の毛の片側を耳にかけ、微かに笑顔をこぼしながら花を持ってる姿に、俺は目を奪われたのだった。
『きれい』や『かわいい』ぐらいじゃ表現できないものを感じ、俺はそのまま彼女に声をかけられるまで見惚れてしまっていた。
(あの日から彼女のことを知りたくて・・毎週通うようになったんだよな。)
毎日会いにいきたいところだったけどそういうわけにもいかず、週に1度、『会社用』とかこつけて彼女に会いに行っていた。
そのままずるずる彼女に会いに来ててもよかったけど・・・
「巡って来たチャンスは・・逃がすわけないよな?」
緩んでいた顔は引き締まり、都築は真剣な眼差しに切り替わった。
ーーーーー
「家まで送らせてくれる?」
「・・・え?」
「お店から家までどれくらい距離があるのかは知らないけど、重いでしょ?玄関前まで持って行ってあげたいんだけど・・・いいかな?」
予想外のお願いに、私は一瞬固まった。
(家までって・・いや重たいからそれは助かるけど・・え!?)
友達でもない人に家を教えるのはどうかと思ったものの、都築さまとは結構長い付き合いになることは事実だった。
悪い人ではないことも知ってるつもりだ。
「う・・あー・・えーと・・・」
どう答えるのが正解なのかわからないまま俯くと、都築さまは優しい声で話し始めた。
「ごめん、困らせるつもりはなかったんだけど・・いつも値段以上の素敵なアレンジ作ってくれるからいつかお礼もしたかったし・・こんな重たいの持って運ぶとか大変じゃない?だからせめて家まで・・と思ったんだけど・・。」
そう言って都築さまは少し残念そうに笑っていた。
その表情は『困らせたくない』と思ってくれてることがにじみ出てるようで、申し訳ない気持ちになる。
「や・・あの、私も困らせるつもりないです・・!でも・・・・」
この時私は昔のことを思い出してしまっていた。
4年前にあったことを・・・。
「?・・・秋篠さん?手、震えてるけど・・大丈夫?」
「・・・。」
心配そうに私を覗き込む都築さんに、私は少し身の上を話すことにした。
ちゃんと伝えることが一番いいと思ったのだ。
「実は・・昔、ストーカー・・みたいな人に家に押し入られたことがありまして・・・」
あれは4年前のことだ。
当時私はまだ高校生で実家に住んでいた。
日が暮れて家に帰ってきたとき、ドアを開けると同時に知らない男が押し入って来たのだ。
その男は私の腕をすごい力で掴み、家から連れ出そうとした。
でも運よく兄が家にいて、助けてくれたのだ。
「そんなことがあったので・・友達にもあまり自宅は教えてないんです・・。」
だいぶ省略しながらも、大まかに伝えた私は都築さまを見た。
都築さまは私の手をじっと見ながら表情が固まっていた。
「あの・・?都築さま・・?」
私が声をかけると、都築さまはハッと私を見た。
そしていつもの優しい笑顔に戻った。
「大変・・だったんだね。」
「そうですね。昔のことなんですけどちょっと引っかかってしまってまして・・すみません。」
深く頭を下げると、都築さまはおもむろにスマホを取り出した。
そのままどこかに電話をかけ始める。
「もしもし?タクシー1台お願いできますか?場所は二季条町(にきじょうちょう)のオフィス街の花屋まで。あと・・10分くらいでお願いします。あ、支払いはTR社の都築でお願いします。」
そう言って電話を切り、私に言った。
「お店までならいいよね?あとは俺の代わりにタクシーにお願いするよ。」
「・・・え!?」
「俺からはまた今度、別の形でお礼させてね。」
にこっと笑った都築さまに、私は若干パニックになりながら話した。
「やっ・・!お礼っておかしくないです!?そもそも車に乗せていただいてるので私が更にお礼しないといけないんですけど・・!」
「まぁ・・細かいことはいいんじゃない?」
「細かくないですっ・・!頂いたチョコと乗せていただいたお礼を・・・」
必死に話をしてるうちに車はスピードを落とし始めた。
窓の外を見ると、見慣れた景色が目に入る。
「着いちゃったね。」
車は私の勤務先である花屋の側に止まった。
運転手さんがドアを開けてくれ、都築さまが先に下りていく。
「足元気をつけて。・・・どうぞ?」
そう言ってあまりにも自然に差し出された手を私は取った。
私とは全然違う手に思わず凝視してしまう。
(大きい・・。)
じっと見続けていると、都築さまが笑いながら言った。
「ほら秋篠さん?タクシー来たよ?」
そう言われ、私は都築さまの手をパッと離した。
なぜか熱く感じる頬を手で押さえながら車から下りる。
「荷物はタクシーに乗せるからちゃんと玄関まで運んでもらって?俺からも運転手に伝えておくから。」
「あ・・ありがとうございます・・。」
私は都築さまが呼んでくれたタクシーの後部座席に乗り込んだ。
都築さまは開いたままのドアに手をかけ、中に顔をぐぃっと入れた。
「運転手さん、会社のほうにも伝えたけど支払いはここに。」
そう言って名刺を運転手さんに差し出したのだ。
「!?・・・やっ・・!自分で払います・・!」
私はその名刺を取ろうと手を伸ばした。
でも都築さまは私の手をひょいとかわして運転手さんに名刺を手渡す。
「間違ってもも彼女に支払いはさせないでよ?あと荷物は彼女の家の玄関まで運んでくれないかな?」
運転手さんは都築さまの名刺を見て、胸ポケットにしまった。
「かしこまりました。お荷物、玄関までお運びいたします。」
「頼んだよ。秋篠さん、気をつけて帰ってね?じゃ、また。」
都築さまは軽く手を振り、タクシーのドアを閉めた。
「待ってください・・!支払いは自分でしますから・・!」
そう叫んだけどドアの向こうにいる都築さまに聞こえるハズもなく、笑顔で手を振る都築さまを置いて、タクシーは走り出してしまった。
「・・・お客様、どちらまで行きましょうか?」
「・・・。」
タクシーの運転手さんはバックミラー越しに私に聞いた。
小さくなっていく都築さまを見ながら、私は運転手さんに伝える。
「・・・駅近くの二季条マンションまでお願いします。」
「かしこまりました。」
後ろを見ていた身体を前に戻し、私は窓の外を眺めた。
(・・私が素直に家を教えてたら、こんなお手間取らせないで済んだのに。)
偶然とはいえ都築さまは、重たい荷物に困っていた私を助けてくれた。
『家まで送る』と言ってくれたのに、私は自分の家を教えることができなかった。
その結果、都築さまはタクシーを手配してくれ、支払いまで自分にと言ってくれたのだ。
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そうは思っても、自分の中でそうすることはできなかったのも事実だ。
4年前のことは高校生だった自分にとって恐ろしい出来事だった。
『他人に迷惑をかけたくない自分』と『自分自身を守りたい自分』がせめぎ合ってる。
「はぁー・・・。」
どうすることが正解だったのかわからないまま、私は自分の住んでるマンションに帰っていった。
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一方そのころ、笑顔でタクシーを見送った都築はリムジンに乗り込んでいた。
タブレットを操作しながらスマホで電話をしてる。
電話の相手は会社の秘書だ。
「ちょっと遅れそうだから先方に連絡入れといてくれないか?多分・・15分くらい。・・・え?なんで遅れるんだって?それは・・まぁいろいろあったんだよ。とりあえず頼んだからな。」
そう言って電話を切った。
操作していたタブレットも閉じ、窓枠に肘を乗せながらぼそっと呟く。
「何で遅れるんだって・・そりゃチャンスは逃がしたくないからに決まってるだろ。」
緩む顔を隠すように手で覆いながら、都築は窓の外を見た。
流れる景色はいつもより輝いて見える気がする。
「・・・『一目惚れ』してから1年か。」
1年前の春、俺は社に戻る途中で花屋に立ち寄った。
会社のエントランスに飾る花を引き取りに来たのだ。
店の軒先に置かれた花たちを見ながらドアを開けた時、秋篠さんがブーケを作っていた。
肩までの髪の毛の片側を耳にかけ、微かに笑顔をこぼしながら花を持ってる姿に、俺は目を奪われたのだった。
『きれい』や『かわいい』ぐらいじゃ表現できないものを感じ、俺はそのまま彼女に声をかけられるまで見惚れてしまっていた。
(あの日から彼女のことを知りたくて・・毎週通うようになったんだよな。)
毎日会いにいきたいところだったけどそういうわけにもいかず、週に1度、『会社用』とかこつけて彼女に会いに行っていた。
そのままずるずる彼女に会いに来ててもよかったけど・・・
「巡って来たチャンスは・・逃がすわけないよな?」
緩んでいた顔は引き締まり、都築は真剣な眼差しに切り替わった。
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