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相性。
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ーーーーー
「どうだった?ハジメテの体験は。」
「~~~~っ。」
深いキスを繰り返した後、近衛さんと一つになった私は恥ずかしさで顔を隠していた。
近衛さんに背中を向けるようにして両手で顔を隠してる。
(なんか・・・いっぱい愛された・・・。)
体中にキスをされ、あんなとこやこんなとこまで触られてしまった私は自分の声に驚いた。
あんな甘い声が自分の中からでることが信じられなかったのだ。
「凜華、ハジメテで何回イった?1・・2・・3・・・?」
「いっ・・言わないでぇ・・・・。」
与えられる刺激に弾けるような感覚を教え込まれた私の体。
近衛さんは私のイイところをすぐに覚えてしまったようで、何度も昇りつめさせられてしまったのだ。
「俺もすぐもってかれたし?凜華のナカ、めっちゃ気持ちよかったよ。」
「~~~~っ。」
近衛さんは私のナカに入ってすぐに果ててしまったようで、ゴムを付け直したのだ。
そのあとはもう・・何度も何度もシて・・・今の時間は夕方5時。
体力も精神力も消耗してしまい、お腹が空いてるものの動ける気がしないでいた。
「また抱かせてくれる・・・?凜華のこと、もっと気持ちよくさせたいし。」
「!?・・・『もっと』!?」
「もっと。ぐっずぐずになるまで蕩けさせたい。」
「~~~~っ!?」
私はここで三橋さんが『ずっぶずぶに甘やかす』と言った意味の片鱗が見えた気がした。
(シてる時もずっと『好き』って言ってくれてた・・・。)
思い出す近衛さんの切ない顔。
息を荒くしながら私をじっと見つめ、何度も何度も『かわいい』とか『好き』とかを言ってくれていたのだ。
(その言葉のせいでずっとふわふわしたような感覚になってたのかもしれないけど・・・)
それでも私は近衛さんとこうなれたことを心から喜んでいた。
付き合い始めてまだそんなに日は経ってないけど、私も大人。
好きな人と繋がりたいと思ってしまうのは仕方のないことなのだ。
「凜華、立てそう?」
幸せな気持ちに浸ってると、私を覗き込むようにして近衛さんが聞いてきた。
「や・・ちょっと無理かもしれないです・・・。」
腰も痛く、足も力が入らないのは寝てる状態でもわかる。
ベッドから下りたら膝から崩れ落ちることは確定だ。
「ま、とりあえずソファーまでは行こうか。」
そう言うと近衛さんはベッドから下り、棚から黒いパーカーを取ってきた。
器用に私にかぶせると、膝裏と背中に手をあててひょいと抱き上げたのだ。
「ひゃ・・・!?」
「やっぱ俺のパーカーはデカいか。でも膝近くまで隠れてるからとりあえずこれで。」
「!?!?」
袖に手を通すと、ふわっと近衛さんの匂いが鼻を抜けていく。
その匂いは私にとって安心できる匂いで、できればこのまま持って帰りたくなってしまう。
袖を口元に持っていくと、その様子を見たのか近衛さんが顔を近づけてきたのだ。
「・・・気に入った?」
「!!・・・はい。」
「ははっ、やらしー。」
「!?」
近衛さんはクスクスと笑いながら私をソファーに座らせてくれ、キッチンに立ちに行った。
そして冷蔵庫を開けて唸ってる。
「うーん・・・。凜華の口には合わないかもしれないけど、作るから軽く食べる?」
その言葉に私は驚いた。
近衛さんが料理をするなんて聞いたことがなかったのだ。
「作れるんですか!?」
「まぁ、男飯だから洒落たもんは作れないけど。あとでちゃんと食べに行こうな。」
そう言うと近衛さんはガチャガチャとキッチンで作業をし始めた。
コンロに火をつける音や、卵を割り入れる音、それに炒めるような音にいい匂いが漂ってきて、私のお腹が鳴り始めてしまう。
「ぃよっと・・・。ほらできた。」
少し深めのお皿に乗せられて出てきたのは『チャーハン』だ。
少し大きめのお肉に、ネギ、それに卵のシンプルなチャーハン。
「すごい・・・!」
「ま、肉は缶詰、ネギは冷凍だけどな。」
「缶詰!?」
「知らない?焼き鳥の缶詰でチャーハンできるんだよ。」
缶詰を普段買うことがない私は、近衛さんにいろんな缶詰があることを教えてもらった。
なんでも焼き鳥の他におでんやだし巻き卵、たこ焼きに鯛めしなんかもあるそうだ。
「へぇー・・・!」
「うちは親のところにお中元やらお歳暮やらでいろいろ届くからさ、実家から掻っ攫ってきたんだよ。」
「なるほど・・・。」
お家の事情もあっていろいろなものが届くらしい近衛さんのお家。
その中に私のチョコがあればいいのにと思いながら、私はスプーンを手に取った。
「いただきます。」
「どうぞ。」
お皿を持ってチャーハンをスプーンで掬うと、手がふるふると震えていた。
まだ力が入らないようだ。
「大丈夫か?食べさせようか?」
「だ・・大丈夫です・・・。」
震える手で口にチャーハンを運ぶと、ふわっと優しい味が口の中に広がった。
シンプルな味付けが妙に体に沁みる。
「おいしいっ・・!おいしいですっ!」
「そりゃよかった。いっぱい食べな?」
「はいっ。」
震える手でゆっくり食べ進め、私は近衛さんが作ってくれたチャーハンを全て平らげた。
空腹が満たされたのか手の震えは収まり、少しずつ足にも力が入るようになっていったのだ。
「晩飯に合わせて外に出ようか。凜華も着替えないといけないしな。」
私たちは少しの間ゆっくりし、陽が完全に暮れてから晩御飯を食べに行った。
そのあと近衛さんは私を家まで送ってくれ、今日は解散することに。
初めてのお泊りはドキドキすることがいっぱいだったけど、近衛さんがすごく好きでいてくれてることを思い知らされ、幸せな気持ちでいっぱいだった。
「なんだか・・・チョコをたくさん作りたい気分・・・。」
この気持ちを誰かにおすそ分けしたくてたまらない衝動を抑えながら、私はまた一つ、大人になったのだった。
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「どうだった?ハジメテの体験は。」
「~~~~っ。」
深いキスを繰り返した後、近衛さんと一つになった私は恥ずかしさで顔を隠していた。
近衛さんに背中を向けるようにして両手で顔を隠してる。
(なんか・・・いっぱい愛された・・・。)
体中にキスをされ、あんなとこやこんなとこまで触られてしまった私は自分の声に驚いた。
あんな甘い声が自分の中からでることが信じられなかったのだ。
「凜華、ハジメテで何回イった?1・・2・・3・・・?」
「いっ・・言わないでぇ・・・・。」
与えられる刺激に弾けるような感覚を教え込まれた私の体。
近衛さんは私のイイところをすぐに覚えてしまったようで、何度も昇りつめさせられてしまったのだ。
「俺もすぐもってかれたし?凜華のナカ、めっちゃ気持ちよかったよ。」
「~~~~っ。」
近衛さんは私のナカに入ってすぐに果ててしまったようで、ゴムを付け直したのだ。
そのあとはもう・・何度も何度もシて・・・今の時間は夕方5時。
体力も精神力も消耗してしまい、お腹が空いてるものの動ける気がしないでいた。
「また抱かせてくれる・・・?凜華のこと、もっと気持ちよくさせたいし。」
「!?・・・『もっと』!?」
「もっと。ぐっずぐずになるまで蕩けさせたい。」
「~~~~っ!?」
私はここで三橋さんが『ずっぶずぶに甘やかす』と言った意味の片鱗が見えた気がした。
(シてる時もずっと『好き』って言ってくれてた・・・。)
思い出す近衛さんの切ない顔。
息を荒くしながら私をじっと見つめ、何度も何度も『かわいい』とか『好き』とかを言ってくれていたのだ。
(その言葉のせいでずっとふわふわしたような感覚になってたのかもしれないけど・・・)
それでも私は近衛さんとこうなれたことを心から喜んでいた。
付き合い始めてまだそんなに日は経ってないけど、私も大人。
好きな人と繋がりたいと思ってしまうのは仕方のないことなのだ。
「凜華、立てそう?」
幸せな気持ちに浸ってると、私を覗き込むようにして近衛さんが聞いてきた。
「や・・ちょっと無理かもしれないです・・・。」
腰も痛く、足も力が入らないのは寝てる状態でもわかる。
ベッドから下りたら膝から崩れ落ちることは確定だ。
「ま、とりあえずソファーまでは行こうか。」
そう言うと近衛さんはベッドから下り、棚から黒いパーカーを取ってきた。
器用に私にかぶせると、膝裏と背中に手をあててひょいと抱き上げたのだ。
「ひゃ・・・!?」
「やっぱ俺のパーカーはデカいか。でも膝近くまで隠れてるからとりあえずこれで。」
「!?!?」
袖に手を通すと、ふわっと近衛さんの匂いが鼻を抜けていく。
その匂いは私にとって安心できる匂いで、できればこのまま持って帰りたくなってしまう。
袖を口元に持っていくと、その様子を見たのか近衛さんが顔を近づけてきたのだ。
「・・・気に入った?」
「!!・・・はい。」
「ははっ、やらしー。」
「!?」
近衛さんはクスクスと笑いながら私をソファーに座らせてくれ、キッチンに立ちに行った。
そして冷蔵庫を開けて唸ってる。
「うーん・・・。凜華の口には合わないかもしれないけど、作るから軽く食べる?」
その言葉に私は驚いた。
近衛さんが料理をするなんて聞いたことがなかったのだ。
「作れるんですか!?」
「まぁ、男飯だから洒落たもんは作れないけど。あとでちゃんと食べに行こうな。」
そう言うと近衛さんはガチャガチャとキッチンで作業をし始めた。
コンロに火をつける音や、卵を割り入れる音、それに炒めるような音にいい匂いが漂ってきて、私のお腹が鳴り始めてしまう。
「ぃよっと・・・。ほらできた。」
少し深めのお皿に乗せられて出てきたのは『チャーハン』だ。
少し大きめのお肉に、ネギ、それに卵のシンプルなチャーハン。
「すごい・・・!」
「ま、肉は缶詰、ネギは冷凍だけどな。」
「缶詰!?」
「知らない?焼き鳥の缶詰でチャーハンできるんだよ。」
缶詰を普段買うことがない私は、近衛さんにいろんな缶詰があることを教えてもらった。
なんでも焼き鳥の他におでんやだし巻き卵、たこ焼きに鯛めしなんかもあるそうだ。
「へぇー・・・!」
「うちは親のところにお中元やらお歳暮やらでいろいろ届くからさ、実家から掻っ攫ってきたんだよ。」
「なるほど・・・。」
お家の事情もあっていろいろなものが届くらしい近衛さんのお家。
その中に私のチョコがあればいいのにと思いながら、私はスプーンを手に取った。
「いただきます。」
「どうぞ。」
お皿を持ってチャーハンをスプーンで掬うと、手がふるふると震えていた。
まだ力が入らないようだ。
「大丈夫か?食べさせようか?」
「だ・・大丈夫です・・・。」
震える手で口にチャーハンを運ぶと、ふわっと優しい味が口の中に広がった。
シンプルな味付けが妙に体に沁みる。
「おいしいっ・・!おいしいですっ!」
「そりゃよかった。いっぱい食べな?」
「はいっ。」
震える手でゆっくり食べ進め、私は近衛さんが作ってくれたチャーハンを全て平らげた。
空腹が満たされたのか手の震えは収まり、少しずつ足にも力が入るようになっていったのだ。
「晩飯に合わせて外に出ようか。凜華も着替えないといけないしな。」
私たちは少しの間ゆっくりし、陽が完全に暮れてから晩御飯を食べに行った。
そのあと近衛さんは私を家まで送ってくれ、今日は解散することに。
初めてのお泊りはドキドキすることがいっぱいだったけど、近衛さんがすごく好きでいてくれてることを思い知らされ、幸せな気持ちでいっぱいだった。
「なんだか・・・チョコをたくさん作りたい気分・・・。」
この気持ちを誰かにおすそ分けしたくてたまらない衝動を抑えながら、私はまた一つ、大人になったのだった。
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