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教えて。

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ーーーーー



「ぅ・・ん・・・・?」

なんだかよく眠れた気がして目が覚めた私、凜華はぼやける視界の中、瞬きを繰り返していた。
だんだんピントが合い始める景色は、私の知らない景色だ。

「え・・・ここどこ・・・?」

辺りを見回そうと首をひねると、私の隣に近衛さんの姿があった。
すぅすぅと寝息を立てていて、熟睡してそうだ。

(・・・あ、昨日マッサージガンをしてもらってて、そのまま寝ちゃったんだ・・。)

思い出した昨日の記憶。
ソファーにいたはずなのにベッドにいるということは、近衛さんが運んでくれたのかもしれない。

(待って・・・抱っこされた・・・?)

寝てる私を運ぼうとすると、抱っこするしか道はない。
眠ってて知らないとはいえ、恥ずかしすぎる光景が目に浮かんでしまう。

(うぅぅ・・・お家に来なければそんな醜態、晒すことはなかったのに・・・。)

来てしまったことを後悔しながら、私は近衛さんの寝顔をじっと見た。
きっと昨夜、私を見ていたであろうからお返しだ。

(・・・近衛さんってすごくかっこいいよね。)

目が大きくて整った顔立ちをしてる近衛さん。
背も高くて制服もよく似合っていて・・・見てるだけでどきどきしてしまうのだ。
こんな人が恋人なんて、私は幸せ過ぎる。

「・・・なに見てんの?」
「!!」

ぱっと開いた近衛さんの目。
驚きながらじっと見つめてると、近衛さんは優しい笑顔を漏らした。

「・・・おはよ。」
「お・・おはよう・・ございます・・・。」

よしよしと頭を撫でられ、胸がきゅぅぅっ・・と、締まっていく。
今すぐその体に抱きしめてもらいたい気持ちをぐっと抑え込み、笑って見せる。

「・・・ふふ。」

すると近衛さんはなぜか心配するような表情に変わったのだ。

「頭、痛くない?」
「え?頭ですか?」
「そう。昨日マッサージしたから血行が良くなって頭痛が起こるかもしれないって言ったんだけど・・・」
「あー・・・。」

薄っすら記憶に残ってるような感じがする話の内容だ。

「頭は痛くないですよ?体も痛くなさそうですし・・・。」
「ならよかった。・・・あ、昨日晩御飯食べるの忘れたよな?どこかモーニングでも行く?まぁ、もうモーニングって時間でもないからランチになりそうだけど・・・。」
「え・・・今って何時なんですか?」

私の問いに、近衛さんはベッドの頭上を指さした。

「11時。」

指さされた場所に時計があり、確かに時間は11時だった。
まさかお昼前まで寝てたとは思わず、マッサージガンの力を思い知らされてしまう。

「すっ・・すみません・・長々と寝てしまって・・・」

起き上がろうと体を起こしたとき、ぐぃっと引っ張られて私はベッドに倒れ込んだ。
驚く私を見て近衛さんはクスクス笑ってる。

「むぅ・・・。」
「お?怒った?」
「怒ってはいませんけど・・・どうして引っ張ったんですか?」

もっと寝ていたいのかと思って聞くと、近衛さんはとんでもないことを言い出したのだ。

「凜華を抱きしめていたいから・・・かな?」
「へっ・・・?」

そう言うと近衛さんは私の体に手を回し、ぎゅっと抱き寄せた。
密着する体に、急に胸がどきどきしてしまう。

「~~~~っ!?」
「ちょっと充電させて・・・。」
「?・・・充電・・・?」

近衛さんは一人で張り込んでいたため、極度の緊張状態にあったそうだ。
その疲れが一気に出てしまったのか、落ち着くらしい。

「私でいいんですか?」
「何言ってんの、『凜華が』いいんだよ。こんなに惚れたの初めてだから困る。」
「困る?何が困るんですか?」

そう聞くと近衛さんは真っ直ぐ私を見た。
そして・・・

「早く俺のものにしたくて困るんだよ。」
「!!・・・それって・・・」
「・・・こういうこと。」

そう言うと近衛さんは私の体に自分の体を密着させてきた。
その時に私のお腹あたりに何か硬いものが触れて・・・・

「?・・・----っ!?」
「別に焦る必要はないからいいんだけど、しばらくこうさせて・・・。」

そう言って近衛さんは腰を引いた。
代わりに私をぎゅっと抱きしめ、よしよしと頭や背中を撫でてる。

(あれって・・・あれだよね・・・?)

経験はないものの、知識はある。
25歳になってもまだ誰も受け入れたことのない体だけど、どうするのかも・・・知識として持ってはいた。

(私だって・・・近衛さんともっと近づきたい・・・。)

私は自分から近衛さんの唇に、唇を重ねに行った。

「!?」
「ん・・・・」

今の私の気持ちが少しでも伝わるようにと想いながら目を閉じてぐっと唇を押し付ける。
すると近衛さんは私の後頭部を掴み、舌をねじ込ませてきたのだ。

「んぅっ・・・っ。」
「そんなかわいいことしちゃって・・・煽ってる?」
「!?・・・ちがっ・・・んっ・・・!」

くちゅくちゅと口の中を弄ばれ、息がだんだん荒くなっていく。
いつの間にか私に覆いかぶさるような体勢になっていた近衛さんは何度も私の口の中を犯し、やがてついばむようなキスに変えていった。

「はい、おしまい。これ以上はスイッチ入っちゃうから・・・。」

そう言われたものの、私自身がスイッチが入ってしまってるように体が火照ってしまってる。
どうにかしたいような気もがするけど、どうしたらいいのかわからないのだ。

「もっと・・・だめ・・・?」
「----っ。」
「キス・・したいです・・・。」

私は彼の頬を両手で包み、また自分から唇を重ねにいった。
私のことだけを見てて欲しくて・・私のことだけを考えてほしくて・・・彼を独り占めしたい気持ちが溢れてくる。

「すき・・・すき・・・」
「~~~~っ・・・煽った罪は重いからな・・・?」

近衛さんは唇を重ね直し、溶けるようなキスを繰り返していったのだった。
そして・・・



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