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告知。
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ーーーーー
「わ・・・!三橋さんの娘さん、いっぱい書いてくれてる・・・!」
家に帰った私、凜華は三橋さんの娘さんからのお手紙を見ていた。
便箋にびっしり書かれた内容を、隅々まで読んでいく。
所々『夕陽を表現するときみたいな味がした』とか『色を重ねるように手間暇がかかった美味しいチョコだった。』とか、理解が難しい単語があるものの、全体的に好評価のようだった。
ターゲットにしてる年齢層からの好評価は信用できる。
「ふふ、嬉しいなぁ・・・。」
この手紙は大切にしまっておこうと思ってると、手紙の最後にかわいいクマの絵が描かれてることに気がついた。
クマの形をしたチョコレートから描いたのか、なんだか今にも動き出しそうな雰囲気がある。
「これ・・・三橋さんの娘さんが描いたのかな・・・?チャームとかにしたいくらいかわいいんだけど・・・」
真っ白の紙に描いてくれないか聞いてみようと思いながら、私はその手紙をリュックサックにしまった。
そしてさっき三橋さんに言われた案を元に、スケッチブックにいろいろ描いていく。
「一回り・・・いや、二回り小さくするでしょ?それ専用の箱を業者さんにお願いして・・・あ、でもあの箱って最低ロットが1000だっだはず・・・。3個セットの箱だけを作ってもらったら安くなるかな。ちょっと痛い出費だなぁ。」
融資してもらったお金は全て使ったわけではないことから、経費として出費することは可能だ。
でも使ってしまうと返済の分がそのうち苦しくなってくるだろう。
「・・・でも必要なもの!きっとそう!」
これでお客さんが増えたら収入も増えるはず。
そう思って私は注文することにした。
いつものチョコよりも二回り小さいチョコレートの型もお願いすることにし、告知画像のラフ画を作っていく。
「これも依頼かけれたら楽だし、いいのが出来上がるんだろうけど・・・もうお金がなさ過ぎて無理!」
自分でできるものは自分でしていく。
それが節約の第一歩なのだ。
「えーと・・・販売日は・・・土日がいいかな?朝10時からお昼13時までにして、2日間にして・・・と。」
スマホを持ってない私はパソコンで作業するしかなく、明日会社で作業をすることにして大体の絵を描いていく。
これを元にパソコンで画像を作り、SNSに載せるのだ。
「『5つ入りのみ店頭販売、お買い上げの方にはノベルティとして限定フレーバーのチョコ3つ入りをプレゼント!』・・・と。」
送料や梱包代がかからない分、普段よりお得と銘打ち、ラフ画を仕上げていった。
あとは明日、仕事場で作り上げて告知すれば終了だ。
「いくつくらい作ればいいかな?とりあえず50セットくらい用意しておこうか。」
そう思った私だったけど、告知をしたあと大変なことになるとはこの時の私はまだ知らなかったのだ。
ーーーーー
翌日。
「これでよしっと。」
ラフ画を元に仕事場で告知画像を作った私は、登録してある全SNSにその画像を投稿した。
近場の人が来てくれることを願い、チョコ作りの作業に入る。
(ノベルティ用の型は来週届くでしょ?それを入れる箱は明後日来るし、店頭販売は来月。ちょっと忙しくなりそうだけど・・・まぁ、そんなには売れないか。)
そんなことを考えながら23時まで作業をした私。
片付けを終わらせてパソコンを閉じようとした時、ふと気になってSNSを開いてみた。
何かしら反響があればいいなと思ったのだ。
「まぁ、エゴサとか興味はないけど・・・一応確認しとこ。」
そんな私の判断は正しかったことになる。
一番よく使うSNSにアクセスすると、私の投稿を『再投稿』してる数が異様に多かったのだ。
誰かが拡散してくれたようだ。
「え・・・再投稿先が気になる・・・。」
私は自分の店のことをハッシュタグをつけて検索してみることにした。
告知のことや店頭販売なんかもタグに入れ、検索ボタンを押してみる。
すると・・・
『送料を払わなくていいなら断然お得!!絶対買いに行く!!』
『ノベルティでチョコもらえるの!?絶対得じゃん!』
『作ってる人も気になるから買いに行きたい!でも遠い!』
なんかが現れたのだ。
「わ・・・え・・・まさか結構反響がいい・・・?」
中には『チョコ一つで2000円とかぼったくり』とか『ふざけた値段設定で詐欺決定』なんかの言葉もあるけど、味を知ってる人は肯定的な意見ばかり見受けられた。
否定的な意見は何をしてもあるものだからスルーするとしても、私は自分の『読み』が甘いことに気がついたのだ。
「え・・・もっと作らないといけないんじゃ・・・」
急に不安になってきた私は予定セット数を増やそうか悩んだ。
作りすぎて余ると困るし、かといって足りないのは勿体ない。
「どうしよう・・・。」
どうするのが最善かを悩みながら、戸締りして仕事場を後にする。
腕を組みながら何かいい案は無いかと思って歩いてると、知った声が耳に入ってきたのだ。
「お疲れ様です。」
その声にハッと顔を上げると、そこに近衛さんが立っていたのだ。
今日は三橋さんも一緒のようで、二人で立ってる。
「あ・・・ありがとうございます・・・。」
「帰り道、気を付けてね。」
「はい・・・。」
いつの間にか交番まで歩いてきていた私。
無意識でここまで帰ってこれたことに驚きながらも、ふと・・・思った。
「あの・・・っ!」
「?・・・どうかした?」
「ちょっとご相談が・・・・」
この前、ノベルティの相談をさせていただいたとき、的確なアドバイスをもらったことからもう一度相談したくなったのだ。
厚かましい相談だとは思うものの、この近辺に友達がいない私にとってこの二人にしか聞くことができない。
「相談?中、入る?」
「はいっ・・・!」
私は交番の中に入り、二人に今日のことを話した。
来月に初めて店頭販売をすること、ノベルティとしてこの前食べてもらったチョコをつけること、そしてその告知をしたところ、思ってたより反響があったことなんかを。
「なるほど・・・。」
私の話を聞いた近衛さんが顎に手をあて、考えてくれていた。
「一応50セットくらいは作る予定だったんですけど、足りるのか足りないのかが読めなくて・・・」
「まぁ、普通に考えたら損はしたくないし、伸ばせれるなら伸ばしたいよなぁ・・・。」
「そうなんですー・・・どうしたらいいかわからなくて・・・」
そんな話を近衛さんとしてると、ふと三橋さんが口を開いたのだ。
「それさ、『予約』は取れないの?」
「え・・・?『予約』・・・?」
「そう。確実に買いに来る人用に予約販売。それなら確実な数がわかるんじゃない?で、『当日販売もあります!』みたいな文言つけたら後で知った人も来れるんじゃない?」
「!!」
「できれば予約販売用にノベルティを別で用意したら、食いつく人はいるかもしれないね?」
「!!」
私はその言葉を聞いて、リュックサックから三橋さんの娘さんにいただいた手紙を取り出した。
そして手紙を広げ、最後に描かれていたクマの絵を指さす。
「これって娘さんが描いたんですか?」
「うん?・・・あぁ、そうだよ?うちの子、絵を描いててさ。」
「!!・・・ちょっとお願いがあるんですけど・・・」
「うん?」
私はこのクマの絵を白い紙に描いてもらえないかを三橋さんに聞いた。
できればうちの店のキャラクターとして起用させてもらえないかとも。
「それはちょっと彩に聞かないとわからないけど・・・」
「聞いていただいてもいいですか・・・?」
「構わないよ?多分『いいよ』っていうと思うけど・・ちょっと待っててね?」
そう言って三橋さんはスマホを取り出し、奥の部屋に行ってしまった。
三橋さんの返事次第でまた忙しくなる私はどきどきして仕方ない。
「どうするつもりだ?」
気になったのか近衛さんがそう聞いてきた。
「あ・・三橋さんが言ってた通り、予約を受けてみようかと・・・。それで、あのクマの絵が使えることになったら、型取りして薄いチョコを作ろうかと・・・。」
予約者のみの特典として、クランチチョコを思いついたのだ。
これが成功すればあのクマの絵を使ってシールを作り、箱に貼ればブランドとして使えるようになる。
『ロゴ』のようなものはいつか欲しかったところだった。
「キーホルダーとかは?」
「それも考えたんですけど・・・キーホルダーは欲しくないんじゃないかなって思ったんですよ。有名なお店でもないですし。それなら消えものというか、食べてもらえる方がいいかなと。」
「なるほど・・・。」
そんな話をしてるうちに三橋さんがスマホを片手に戻ってきた。
「来間さん、『好きにしていいよ』だって。いろんなパターンを描くって言ってたから好きに使って?」
「!!・・・ありがとうございますっ!!」
こうして私は告知画像をもう一度作り直すことになった。
『再告知』と銘打ち、予約を受け付けることを明記して翌日に投稿。
それに加えて、予約者には店頭販売のノベルティに加えて5枚の薄クランチチョコをつけることを書き加えたのだ。
すると再告知したその日から予約のメールが相次ぎ、その数は67に。
二日に分けての販売プラス、当日販売分、それにノベルティたちも作らなくてはならなく、私は三橋さんの娘さんから絵をもらってから忙しくなっていった。
そして店頭販売の日の3日前、家に帰らずに作業をすることにしたのだった。
「わ・・・!三橋さんの娘さん、いっぱい書いてくれてる・・・!」
家に帰った私、凜華は三橋さんの娘さんからのお手紙を見ていた。
便箋にびっしり書かれた内容を、隅々まで読んでいく。
所々『夕陽を表現するときみたいな味がした』とか『色を重ねるように手間暇がかかった美味しいチョコだった。』とか、理解が難しい単語があるものの、全体的に好評価のようだった。
ターゲットにしてる年齢層からの好評価は信用できる。
「ふふ、嬉しいなぁ・・・。」
この手紙は大切にしまっておこうと思ってると、手紙の最後にかわいいクマの絵が描かれてることに気がついた。
クマの形をしたチョコレートから描いたのか、なんだか今にも動き出しそうな雰囲気がある。
「これ・・・三橋さんの娘さんが描いたのかな・・・?チャームとかにしたいくらいかわいいんだけど・・・」
真っ白の紙に描いてくれないか聞いてみようと思いながら、私はその手紙をリュックサックにしまった。
そしてさっき三橋さんに言われた案を元に、スケッチブックにいろいろ描いていく。
「一回り・・・いや、二回り小さくするでしょ?それ専用の箱を業者さんにお願いして・・・あ、でもあの箱って最低ロットが1000だっだはず・・・。3個セットの箱だけを作ってもらったら安くなるかな。ちょっと痛い出費だなぁ。」
融資してもらったお金は全て使ったわけではないことから、経費として出費することは可能だ。
でも使ってしまうと返済の分がそのうち苦しくなってくるだろう。
「・・・でも必要なもの!きっとそう!」
これでお客さんが増えたら収入も増えるはず。
そう思って私は注文することにした。
いつものチョコよりも二回り小さいチョコレートの型もお願いすることにし、告知画像のラフ画を作っていく。
「これも依頼かけれたら楽だし、いいのが出来上がるんだろうけど・・・もうお金がなさ過ぎて無理!」
自分でできるものは自分でしていく。
それが節約の第一歩なのだ。
「えーと・・・販売日は・・・土日がいいかな?朝10時からお昼13時までにして、2日間にして・・・と。」
スマホを持ってない私はパソコンで作業するしかなく、明日会社で作業をすることにして大体の絵を描いていく。
これを元にパソコンで画像を作り、SNSに載せるのだ。
「『5つ入りのみ店頭販売、お買い上げの方にはノベルティとして限定フレーバーのチョコ3つ入りをプレゼント!』・・・と。」
送料や梱包代がかからない分、普段よりお得と銘打ち、ラフ画を仕上げていった。
あとは明日、仕事場で作り上げて告知すれば終了だ。
「いくつくらい作ればいいかな?とりあえず50セットくらい用意しておこうか。」
そう思った私だったけど、告知をしたあと大変なことになるとはこの時の私はまだ知らなかったのだ。
ーーーーー
翌日。
「これでよしっと。」
ラフ画を元に仕事場で告知画像を作った私は、登録してある全SNSにその画像を投稿した。
近場の人が来てくれることを願い、チョコ作りの作業に入る。
(ノベルティ用の型は来週届くでしょ?それを入れる箱は明後日来るし、店頭販売は来月。ちょっと忙しくなりそうだけど・・・まぁ、そんなには売れないか。)
そんなことを考えながら23時まで作業をした私。
片付けを終わらせてパソコンを閉じようとした時、ふと気になってSNSを開いてみた。
何かしら反響があればいいなと思ったのだ。
「まぁ、エゴサとか興味はないけど・・・一応確認しとこ。」
そんな私の判断は正しかったことになる。
一番よく使うSNSにアクセスすると、私の投稿を『再投稿』してる数が異様に多かったのだ。
誰かが拡散してくれたようだ。
「え・・・再投稿先が気になる・・・。」
私は自分の店のことをハッシュタグをつけて検索してみることにした。
告知のことや店頭販売なんかもタグに入れ、検索ボタンを押してみる。
すると・・・
『送料を払わなくていいなら断然お得!!絶対買いに行く!!』
『ノベルティでチョコもらえるの!?絶対得じゃん!』
『作ってる人も気になるから買いに行きたい!でも遠い!』
なんかが現れたのだ。
「わ・・・え・・・まさか結構反響がいい・・・?」
中には『チョコ一つで2000円とかぼったくり』とか『ふざけた値段設定で詐欺決定』なんかの言葉もあるけど、味を知ってる人は肯定的な意見ばかり見受けられた。
否定的な意見は何をしてもあるものだからスルーするとしても、私は自分の『読み』が甘いことに気がついたのだ。
「え・・・もっと作らないといけないんじゃ・・・」
急に不安になってきた私は予定セット数を増やそうか悩んだ。
作りすぎて余ると困るし、かといって足りないのは勿体ない。
「どうしよう・・・。」
どうするのが最善かを悩みながら、戸締りして仕事場を後にする。
腕を組みながら何かいい案は無いかと思って歩いてると、知った声が耳に入ってきたのだ。
「お疲れ様です。」
その声にハッと顔を上げると、そこに近衛さんが立っていたのだ。
今日は三橋さんも一緒のようで、二人で立ってる。
「あ・・・ありがとうございます・・・。」
「帰り道、気を付けてね。」
「はい・・・。」
いつの間にか交番まで歩いてきていた私。
無意識でここまで帰ってこれたことに驚きながらも、ふと・・・思った。
「あの・・・っ!」
「?・・・どうかした?」
「ちょっとご相談が・・・・」
この前、ノベルティの相談をさせていただいたとき、的確なアドバイスをもらったことからもう一度相談したくなったのだ。
厚かましい相談だとは思うものの、この近辺に友達がいない私にとってこの二人にしか聞くことができない。
「相談?中、入る?」
「はいっ・・・!」
私は交番の中に入り、二人に今日のことを話した。
来月に初めて店頭販売をすること、ノベルティとしてこの前食べてもらったチョコをつけること、そしてその告知をしたところ、思ってたより反響があったことなんかを。
「なるほど・・・。」
私の話を聞いた近衛さんが顎に手をあて、考えてくれていた。
「一応50セットくらいは作る予定だったんですけど、足りるのか足りないのかが読めなくて・・・」
「まぁ、普通に考えたら損はしたくないし、伸ばせれるなら伸ばしたいよなぁ・・・。」
「そうなんですー・・・どうしたらいいかわからなくて・・・」
そんな話を近衛さんとしてると、ふと三橋さんが口を開いたのだ。
「それさ、『予約』は取れないの?」
「え・・・?『予約』・・・?」
「そう。確実に買いに来る人用に予約販売。それなら確実な数がわかるんじゃない?で、『当日販売もあります!』みたいな文言つけたら後で知った人も来れるんじゃない?」
「!!」
「できれば予約販売用にノベルティを別で用意したら、食いつく人はいるかもしれないね?」
「!!」
私はその言葉を聞いて、リュックサックから三橋さんの娘さんにいただいた手紙を取り出した。
そして手紙を広げ、最後に描かれていたクマの絵を指さす。
「これって娘さんが描いたんですか?」
「うん?・・・あぁ、そうだよ?うちの子、絵を描いててさ。」
「!!・・・ちょっとお願いがあるんですけど・・・」
「うん?」
私はこのクマの絵を白い紙に描いてもらえないかを三橋さんに聞いた。
できればうちの店のキャラクターとして起用させてもらえないかとも。
「それはちょっと彩に聞かないとわからないけど・・・」
「聞いていただいてもいいですか・・・?」
「構わないよ?多分『いいよ』っていうと思うけど・・ちょっと待っててね?」
そう言って三橋さんはスマホを取り出し、奥の部屋に行ってしまった。
三橋さんの返事次第でまた忙しくなる私はどきどきして仕方ない。
「どうするつもりだ?」
気になったのか近衛さんがそう聞いてきた。
「あ・・三橋さんが言ってた通り、予約を受けてみようかと・・・。それで、あのクマの絵が使えることになったら、型取りして薄いチョコを作ろうかと・・・。」
予約者のみの特典として、クランチチョコを思いついたのだ。
これが成功すればあのクマの絵を使ってシールを作り、箱に貼ればブランドとして使えるようになる。
『ロゴ』のようなものはいつか欲しかったところだった。
「キーホルダーとかは?」
「それも考えたんですけど・・・キーホルダーは欲しくないんじゃないかなって思ったんですよ。有名なお店でもないですし。それなら消えものというか、食べてもらえる方がいいかなと。」
「なるほど・・・。」
そんな話をしてるうちに三橋さんがスマホを片手に戻ってきた。
「来間さん、『好きにしていいよ』だって。いろんなパターンを描くって言ってたから好きに使って?」
「!!・・・ありがとうございますっ!!」
こうして私は告知画像をもう一度作り直すことになった。
『再告知』と銘打ち、予約を受け付けることを明記して翌日に投稿。
それに加えて、予約者には店頭販売のノベルティに加えて5枚の薄クランチチョコをつけることを書き加えたのだ。
すると再告知したその日から予約のメールが相次ぎ、その数は67に。
二日に分けての販売プラス、当日販売分、それにノベルティたちも作らなくてはならなく、私は三橋さんの娘さんから絵をもらってから忙しくなっていった。
そして店頭販売の日の3日前、家に帰らずに作業をすることにしたのだった。
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