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功を奏して。
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ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
「・・・すごい・・見える・・・」
初めての高酸素療法を終えた私は、カプセルから出て見えた景色に驚いた。
ぼやけはいるものの、すこしクリアになって見えるのだ。
「合ってそうですね。もう何回かしたらちゃんと見えるようになるかもしれませんね。」
「!!・・・はい!がんばります!」
昨日大和さんに一晩中抱かれた影響で、気絶するようにカプセルの中で眠っていた私。
まさかなくらい効果があって、驚きながら処置室を出た。
「なんだか明るく見える・・・」
いろんなものが少しわかるようになった気がする私は、お会計のところまでどこにもぶつからずに歩くことができた。
手続きをするために窓口に向かう。
「桜庭さん、お会計なんですけどもういただいてますので大丈夫ですよー。」
財布を取り出して支払いをしようと思ったとき、窓口の人にそう言われたのだ。
「え?」
「前払いで入金されてますのでそこから引き落としになります。なのでお支払いは大丈夫ですー、お大事にー。」
終わってる支払いをすることができず、私はそのまま病院の外に出た。
前払いでお金を入れてくれてたのはきっと・・・大和さんに違いない。
(本当に先回りが上手いんだから・・・。)
何でお返しができるかを考えてる時、誰かが近づいてきてるのが視界の端に映った。
顔を向けるとそこには大和さんがいたのだ。
(わ・・・久しぶりに大和さんの顔が少しわかる・・・。)
2年ぶりに会ったけど何一つ変わってなかった大和さん。
私を見つけてくれたからか、嬉しそうに笑ってるみたいだ。
「桃ー、終わった?」
「う・・うん。あ、お支払いありがとう。」
「どういたしまして。家まで送るよ。俺はまだ仕事があるから一人で遊んでてくれる?」
「うん、ありがとう。お仕事頑張ってね。」
私をマンションまで送り届けてくれた大和さんはそのまま仕事に戻っていった。
だだっ広い部屋に私一人だ。
「キッチン・・探検しようっ。」
少しだけ見えるようになった私は嬉しくて、キッチンを探検し始めた。
シンクの場所やコンロの場所、作業台を手で触って確認していく。
「広いシンクだ・・・。コンロはガスで三口、作業台は後ろにもある・・・。」
住んでたアパートとは比べ物にならないくらいに広いキッチン。
これだけ広かったらいろいろ作れそうだ。
「目が見えるようになってきたこと・・・ナイショにして驚かしたいなぁ・・・。そうだ!」
私はある程度目が回復するまでナイショにすることに決め、キッチンで作業ができるようになったらご飯を作って驚かせようと思ったのだ。
私の料理を楽しみにしてると言ってくれた大和さんに、得意料理を振舞いたい。
「ふふっ、何作ろうかなぁ・・・。」
私はこの時から二つ楽しみができた。
一つは目が見えるようになっていく楽しみで、もう一つは大和さんに振舞う料理のメニューを考えることだ。
その二つのことを考えるだけで自然とこぼれてしまう笑みをバレないようにしながら過ごすのもまた楽しくて、時間はあっという間に流れていく。
いつの間にか高酸素療法は20回を超え、私の目はほとんど前の状態に戻っていったのだった。
ーーーーー
「今日、料理作って大和さんに全部言う!」
ちゃんと見えるまで視力が回復した私は、ほぼ最後の病院が終わった後、いつも通り大和さんにマンションまで送ってもらった。
仕事に戻る大和さんを見送り、そのあとスーパーに向かうため家を出る。
「何作ろうかなぁ・・・。」
私がよく作っていたのは皮から作る餃子だ。
鶏ガラスープをゼラチンで固めたものを混ぜ込んで、温めたら溶けて肉汁と絡むように作る。
それが一番得意と言えば得意なんだけど・・・
「大和さんって・・・餃子とか食べるのかな。」
ふと思った疑問だった。
一緒に食べるときは色々なものを食べさせてくれるけど、庶民的なものがあまりない記憶しか私の中にない。
「私が作ったならきっと食べてくれると思うけど・・・食べれなかったら諦めよ。」
そう決めて私はスーパーで買い物をした。
ニラにキャベツ、ミンチとごま油、ネギに小麦粉と大和さんの家のキッチンに無かったものをカゴに放り込んでいく。
「チーズケーキとか・・・作ったら食べてくれるかな。」
乳製品売り場を通りかかった時に目に入ったクリームチーズ。
レシピを見なくても作れるケーキがチーズケーキだった。
「ダメだったら私が食べる!そうしよう!」
私はクリームチーズと生クリーム、それに卵をカゴに入れ、会計に向かった。
お財布を出して会計を済ませ、大和さんの家に戻る。
そして色々準備をしながら大和さんが帰ってくるのを待った。
ーーーーー
「ただいまー。・・・・って、え?なんかいい匂いする・・。」
仕事を終わらせて帰って来た俺、大和は玄関を開けた瞬間にいい匂いが鼻を抜けた。
香ばしい・・・匂いだ。
「お帰りなさーい、見て見てー!」
廊下の向こうから上機嫌で手招きしてるのは桃だ。
吸い込まれるようにしてネクタイを緩めながら歩いていくと、ダイニングテーブルに食事が並べられてるが目に入った。
「え・・・?どしたの?これ・・・。」
「大和さんに応援してもらって・・・視力が回復したからお礼に作ったの。お口に合えばいいんだけど・・・」
そういう桃は少し化粧もしてるようだった。
くっきりしてる目がさらにくっきりして見える。
「どれくらい回復した?前とほぼ同じくらい?」
「うん、ほとんど一緒だけど・・・あれ?驚かないの?」
「驚く?どうして?」
「だって私・・・大和さんに視力が回復してること言ってない・・・」
桃は俺に内緒にしてたようで、『?』が頭に浮かんでるみたいだった。
「あぁ、病院側から俺にも結果が随時来てたから回復してたのは知ってたよ?」
「え・・・!」
「あとは視線が合いだしたし・・・物にもぶつからなくなったし?いろいろ分かることはあったけど・・・」
桃が言わないから俺も言わなかっただけのことだった。
効果があったのならいいことだし、いつも笑ってたから聞かなかったのだ。
「そっか・・・・。」
俺が知ってたことを知って、しゅんとしてしまった桃。
そんな桃の頭を撫でながら、俺は席についた。
「これ・・手作り?」
テーブルに並んでいたのは餃子だ。
皮が分厚く、大きさが不揃いなことから手作りかと予想したけど皮から手作りの餃子は初めて見た。
「うん。よく作ってたの。大和さんが食べるかどうかわからなくて悩んだけど・・・これにした。」
「すごいな・・・。食べてもいい?早く食べたい・・・。」
そう言うと桃はタレを用意してくれた。
一つ取ってタレをつけ、ばくっと口に放り込む。
「!!・・・え!うまっ!」
噛んだ瞬間、じゅわっと肉汁が溢れ出てきてタレと絡み、俺好みの味が口に広がった。
店でも食べたことのない優しい味に、俺は一瞬で虜になってしまった。
「おいしい?」
「桃の手料理最高・・!」
「へへっ。」
桃は餃子の他にもスープやサラダも作ってくれていたようで、順番にテーブルに並べ始めた。
「大和さん、餃子食べるイメージなかったから、お口に合ったみたいでよかったー。」
そんなことを言いながら桃は俺の向かいに座った。
俺の半分以下の量の餃子を口に入れていく。
「イメージない?」
「ないない。オシャレなご飯食べてるイメージしかないよ。」
「そう?桃が好きかなと思って用意してたけど・・・俺、和食も好きだよ?てか桃が作ってくれるなら全部好きだな。」
そう言いながら俺はぱくぱくと桃が用意してくれたご飯を食べていく。
どれもこれも美味くて、もう外食ができなくなりそうだ。
「あとでさ、桃に渡したいものがあるんだけど・・・ちょっと時間くれる?」
箸が止まらないまま聞くと、桃はきょとんとした顔で首を縦に振ってくれた。
「ありがとう。・・・で、見えるようになった感想を聞いてもいいかな?」
「!!・・・すっごく楽しい!」
「ははっ。・・・これで島に戻って仕事できるね。」
桃は目が治ったらリゾート島のホテルで接客をすることになってる。
そこはたぶん、桃にとっていい仕事場になることは間違いない。
だって接客が好きな子だから・・。
「うん。初めてのホテル業だけど一生懸命したい。大和さんの仕事の一部だし?」
「そうだね。」
「それと・・・聞きたいこと・・・っていうか知りたいことがあるんだけど・・・いい?」
「?・・・なに?」
粗方食べ終わった俺は食べるペースを落としながら桃の話に耳を傾けた。
すると桃は少し寂しそうに俯きながら口を開いた。
「その・・・私が島に戻ったら・・・大和さんとはあんまり会えなくなるのかな・・・?」
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初めての高酸素療法を終えた私は、カプセルから出て見えた景色に驚いた。
ぼやけはいるものの、すこしクリアになって見えるのだ。
「合ってそうですね。もう何回かしたらちゃんと見えるようになるかもしれませんね。」
「!!・・・はい!がんばります!」
昨日大和さんに一晩中抱かれた影響で、気絶するようにカプセルの中で眠っていた私。
まさかなくらい効果があって、驚きながら処置室を出た。
「なんだか明るく見える・・・」
いろんなものが少しわかるようになった気がする私は、お会計のところまでどこにもぶつからずに歩くことができた。
手続きをするために窓口に向かう。
「桜庭さん、お会計なんですけどもういただいてますので大丈夫ですよー。」
財布を取り出して支払いをしようと思ったとき、窓口の人にそう言われたのだ。
「え?」
「前払いで入金されてますのでそこから引き落としになります。なのでお支払いは大丈夫ですー、お大事にー。」
終わってる支払いをすることができず、私はそのまま病院の外に出た。
前払いでお金を入れてくれてたのはきっと・・・大和さんに違いない。
(本当に先回りが上手いんだから・・・。)
何でお返しができるかを考えてる時、誰かが近づいてきてるのが視界の端に映った。
顔を向けるとそこには大和さんがいたのだ。
(わ・・・久しぶりに大和さんの顔が少しわかる・・・。)
2年ぶりに会ったけど何一つ変わってなかった大和さん。
私を見つけてくれたからか、嬉しそうに笑ってるみたいだ。
「桃ー、終わった?」
「う・・うん。あ、お支払いありがとう。」
「どういたしまして。家まで送るよ。俺はまだ仕事があるから一人で遊んでてくれる?」
「うん、ありがとう。お仕事頑張ってね。」
私をマンションまで送り届けてくれた大和さんはそのまま仕事に戻っていった。
だだっ広い部屋に私一人だ。
「キッチン・・探検しようっ。」
少しだけ見えるようになった私は嬉しくて、キッチンを探検し始めた。
シンクの場所やコンロの場所、作業台を手で触って確認していく。
「広いシンクだ・・・。コンロはガスで三口、作業台は後ろにもある・・・。」
住んでたアパートとは比べ物にならないくらいに広いキッチン。
これだけ広かったらいろいろ作れそうだ。
「目が見えるようになってきたこと・・・ナイショにして驚かしたいなぁ・・・。そうだ!」
私はある程度目が回復するまでナイショにすることに決め、キッチンで作業ができるようになったらご飯を作って驚かせようと思ったのだ。
私の料理を楽しみにしてると言ってくれた大和さんに、得意料理を振舞いたい。
「ふふっ、何作ろうかなぁ・・・。」
私はこの時から二つ楽しみができた。
一つは目が見えるようになっていく楽しみで、もう一つは大和さんに振舞う料理のメニューを考えることだ。
その二つのことを考えるだけで自然とこぼれてしまう笑みをバレないようにしながら過ごすのもまた楽しくて、時間はあっという間に流れていく。
いつの間にか高酸素療法は20回を超え、私の目はほとんど前の状態に戻っていったのだった。
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「今日、料理作って大和さんに全部言う!」
ちゃんと見えるまで視力が回復した私は、ほぼ最後の病院が終わった後、いつも通り大和さんにマンションまで送ってもらった。
仕事に戻る大和さんを見送り、そのあとスーパーに向かうため家を出る。
「何作ろうかなぁ・・・。」
私がよく作っていたのは皮から作る餃子だ。
鶏ガラスープをゼラチンで固めたものを混ぜ込んで、温めたら溶けて肉汁と絡むように作る。
それが一番得意と言えば得意なんだけど・・・
「大和さんって・・・餃子とか食べるのかな。」
ふと思った疑問だった。
一緒に食べるときは色々なものを食べさせてくれるけど、庶民的なものがあまりない記憶しか私の中にない。
「私が作ったならきっと食べてくれると思うけど・・・食べれなかったら諦めよ。」
そう決めて私はスーパーで買い物をした。
ニラにキャベツ、ミンチとごま油、ネギに小麦粉と大和さんの家のキッチンに無かったものをカゴに放り込んでいく。
「チーズケーキとか・・・作ったら食べてくれるかな。」
乳製品売り場を通りかかった時に目に入ったクリームチーズ。
レシピを見なくても作れるケーキがチーズケーキだった。
「ダメだったら私が食べる!そうしよう!」
私はクリームチーズと生クリーム、それに卵をカゴに入れ、会計に向かった。
お財布を出して会計を済ませ、大和さんの家に戻る。
そして色々準備をしながら大和さんが帰ってくるのを待った。
ーーーーー
「ただいまー。・・・・って、え?なんかいい匂いする・・。」
仕事を終わらせて帰って来た俺、大和は玄関を開けた瞬間にいい匂いが鼻を抜けた。
香ばしい・・・匂いだ。
「お帰りなさーい、見て見てー!」
廊下の向こうから上機嫌で手招きしてるのは桃だ。
吸い込まれるようにしてネクタイを緩めながら歩いていくと、ダイニングテーブルに食事が並べられてるが目に入った。
「え・・・?どしたの?これ・・・。」
「大和さんに応援してもらって・・・視力が回復したからお礼に作ったの。お口に合えばいいんだけど・・・」
そういう桃は少し化粧もしてるようだった。
くっきりしてる目がさらにくっきりして見える。
「どれくらい回復した?前とほぼ同じくらい?」
「うん、ほとんど一緒だけど・・・あれ?驚かないの?」
「驚く?どうして?」
「だって私・・・大和さんに視力が回復してること言ってない・・・」
桃は俺に内緒にしてたようで、『?』が頭に浮かんでるみたいだった。
「あぁ、病院側から俺にも結果が随時来てたから回復してたのは知ってたよ?」
「え・・・!」
「あとは視線が合いだしたし・・・物にもぶつからなくなったし?いろいろ分かることはあったけど・・・」
桃が言わないから俺も言わなかっただけのことだった。
効果があったのならいいことだし、いつも笑ってたから聞かなかったのだ。
「そっか・・・・。」
俺が知ってたことを知って、しゅんとしてしまった桃。
そんな桃の頭を撫でながら、俺は席についた。
「これ・・手作り?」
テーブルに並んでいたのは餃子だ。
皮が分厚く、大きさが不揃いなことから手作りかと予想したけど皮から手作りの餃子は初めて見た。
「うん。よく作ってたの。大和さんが食べるかどうかわからなくて悩んだけど・・・これにした。」
「すごいな・・・。食べてもいい?早く食べたい・・・。」
そう言うと桃はタレを用意してくれた。
一つ取ってタレをつけ、ばくっと口に放り込む。
「!!・・・え!うまっ!」
噛んだ瞬間、じゅわっと肉汁が溢れ出てきてタレと絡み、俺好みの味が口に広がった。
店でも食べたことのない優しい味に、俺は一瞬で虜になってしまった。
「おいしい?」
「桃の手料理最高・・!」
「へへっ。」
桃は餃子の他にもスープやサラダも作ってくれていたようで、順番にテーブルに並べ始めた。
「大和さん、餃子食べるイメージなかったから、お口に合ったみたいでよかったー。」
そんなことを言いながら桃は俺の向かいに座った。
俺の半分以下の量の餃子を口に入れていく。
「イメージない?」
「ないない。オシャレなご飯食べてるイメージしかないよ。」
「そう?桃が好きかなと思って用意してたけど・・・俺、和食も好きだよ?てか桃が作ってくれるなら全部好きだな。」
そう言いながら俺はぱくぱくと桃が用意してくれたご飯を食べていく。
どれもこれも美味くて、もう外食ができなくなりそうだ。
「あとでさ、桃に渡したいものがあるんだけど・・・ちょっと時間くれる?」
箸が止まらないまま聞くと、桃はきょとんとした顔で首を縦に振ってくれた。
「ありがとう。・・・で、見えるようになった感想を聞いてもいいかな?」
「!!・・・すっごく楽しい!」
「ははっ。・・・これで島に戻って仕事できるね。」
桃は目が治ったらリゾート島のホテルで接客をすることになってる。
そこはたぶん、桃にとっていい仕事場になることは間違いない。
だって接客が好きな子だから・・。
「うん。初めてのホテル業だけど一生懸命したい。大和さんの仕事の一部だし?」
「そうだね。」
「それと・・・聞きたいこと・・・っていうか知りたいことがあるんだけど・・・いい?」
「?・・・なに?」
粗方食べ終わった俺は食べるペースを落としながら桃の話に耳を傾けた。
すると桃は少し寂しそうに俯きながら口を開いた。
「その・・・私が島に戻ったら・・・大和さんとはあんまり会えなくなるのかな・・・?」
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