25 / 34
行方不明の桃。
しおりを挟む
ーーーーー
桃の顔を拭いてあげようと思ってハンカチを濡らしに行った俺は、病室に戻った瞬間、そのハンカチを床に落とした。
さっきまでベッドで寝てた桃の姿が・・・どこにもないのだ。
「・・・桃?」
辺りを見回しながら俺はベッドの周りを見て回った。
もしかしたら桃がベッドから落ちてしまったのかもしれないと思って。
でも・・・
「いない・・・。」
ふと点滴を見ると、針がおかしな場所に入ってるのが見えた。
医者か看護師が外したのならちゃんと処理されてるはずなのに、無造作にプラスチックのトレイのようなものの中に入れられていたのだ。
まるで針からぽたぽたと垂れ落ちてどこかを汚すのを防ぐように施された処理に桃の影が見える。
「出て行った・・・?」
意識を取り戻したばかりの桃がそんな行動をするとは思えなかった。
でも現に桃の姿はない。
なら誰かに連れ去られたか、出て行ったかの二択なのだ。
「あっ・・!鞄・・・!」
俺は部屋にあるはずの桃の荷物を探した。
もしここに桃の荷物があったら、桃はここがどこだかわからずに部屋を出てしまった可能性が出てくるのだ。
でも・・・
「ない・・・。」
荷物はおろか、桃の服も消えていたのだ。
「桃・・・!!」
俺は病室を飛び出た。
辺りを見回して桃が行きそうなところを覗いていく。
「桃っ・・・!桃!!」
トイレや空いてる病室をくまなく探すものの、桃の姿はない。
俺は近くにいた看護師に桃がいなくなったことを伝えた。
手のあいてる職員たちが総出で桃を探し始める。
「髪の毛がロングの女の子を探してます・・・!」
「桜庭さーん・・!桜庭さん、どこですかー!?」
「こっちにはいません!」
「こっちもです!」
大きい病院で人の目を掻い潜って桃を外に連れ出すことはほぼ不可能だ。
そう考えたら桃は一人で出て行った可能性が高くなってくる。
「どうして出て行った・・・?」
桃の真意がわからず、俺は廊下で壁にもたれかかった。
すると廊下に髪の毛が不自然に落ちてるのが見えたのだ。
長くて茶色い髪の毛で・・・まるで桃の髪の毛のようだ。
「なんでこんなに髪の毛が?」
不審に思った俺はその髪の毛を探して、廊下を見つめながら歩いた。
まるでヘンゼルとグレーテルのように感じながら歩いて行くと、男子トイレのところにもその髪の毛が落ちていたのだ。
ここは桃の部屋に近いトイレだ。
「まさか・・・」
俺は中に入り、個室を一つ一つ覗いていった。
すると一つの個室に髪の毛が大量に落ちていたのだ。
毛色と長さから桃の髪の毛だ。
「自分で切って出て行ったのか!?一体どうして・・・!?」
俺は慌てて病院の外まで走っていった。
目を覚ましたばかりの桃はまだ足取りは軽くない。
追いかければ追い付くと思ったのだ。
でも病院の外に出ても桃の姿は見つけられず、右に向いて走って行けばいいのか、左に向いて走って行けばいいのかわからなかった。
正解の方向を見つけないと桃に出会える確率がぐっと減るからだ。
「桃・・・。あっ・・!ホテルに戻るかもしれない・・・!」
そう思った俺はホテルに電話をかけ、桃が帰ってきたら足止めするように頼んだ。
他にもカフェや桃のアパートの大家の家なんかにも電話をして、桃の姿が見えたら俺に連絡するよう頼んでいく。
「すぐ見つかる・・・よな・・・?」
俺は一抹の不安を覚えながらも桃が見つかる・・もしくは自分から出てきてくれることを願うしかなかった。
だけど・・・桃が見つかることはなく、ただただ時間だけが無情にも流れていったのだった。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
桃が行方不明になったあと、俺は幾度となく桃のアパートを訪ねていった。
鍵を持ってないから開けることもできず、ただ外から様子を見ることしかできなかったけど、ここに桃がいるかもしれないと思って俺は声をかけに通っていた。
「桃ー?いるー?いるならそろそろ出ておいでー?」
暇さえあればそう声をかけていたけど、桃が行方不明になって2週間の時間が流れたとき、状況が変わった。
桃の部屋が・・・・空き家になっていたのだ。
「・・・え?」
扉が開いたままの状態にされた桃の部屋。
覗き込むと中は空っぽになっていて・・・きれいに掃除されたあとだった。
「どうして・・・・」
そう思ったとき、腰を曲げ、ゆっくりとした足取りで一人の老人が俺の側にやってきた。
随分なお歳のような女性は、俺を上から下までじろじろと見てる。
「YKホールディングの社長さんかい?」
「え?・・・えぇ、そうですけど・・・」
「桜庭さんを気遣っていっぱい電話をかけてきてくれてありがとうね。」
その言葉にこの人がこのアパートの大家であることを理解した俺は、桃の居場所を聞きたくて老人に詰め寄った。
「桃は!?桃はどこに!?」
「そのことだけど・・・桜庭さんから伝言を頼まれてるんだよ。」
「伝言・・・?」
「あぁ。」
老人は一つ咳ばらいをしてから話し始めた。
『大和さん、私を助けてくれてありがとう。これ以上お世話になるなんてできないから・・さよならさせてください。本当に・・ごめんなさい。』
「桃は今どこに・・・?」
「それは教えられないよ。桜庭さんはあんたの優しさが辛いと言っていたからね。」
「辛い?」
「何があったか聞いてるけど、きっとあんたは桜庭さんの傷を癒そうとする。それが辛いんだとさ。何も返せないから。」
「・・返して欲しくて優しくしてるわけじゃないですよ。」
「それでもあの子にとっては辛いんだよ。ならもうそっとしておいてやるのが・・・最後の優しさなんじゃないかい?」
「・・・。」
確かに、桃が望むとおりにするならこのまま放っておくのが一番いい。
でも桃は傷ついてる。
元カレに殺されかけて・・・傷ついてるはずだ。
その傷を俺じゃない誰かが癒すなんて・・・考えただけでも嫉妬ものだった。
「俺の優しさが辛いなら・・・その辛さも優しさで包むまでのこと。」
そうつぶやき、俺は老人の目を見た。
「教えてください。桃はどこに?」
「だからそれは言わないって・・・・」
「言わないなら強硬手段を取りますよ?」
「え?」
「アパートの周りの土地、全部買い取ってマンション建てます。コンシェルジュをつけて警備体制もバッチリにします。家賃はこのアパートの半額。」
「えぇぇ!?」
「アパートに住む人はいなくなるかもしれませんねぇ・・・」
教えてくれないならアパートを潰すと脅しをかけてみた。
桃と収益を天秤にかけさせるわけだけど、どうしても桃の情報を手に入れたい俺は卑劣な手段だって喜んで使うのだ。
「・・・はぁー・・・全く・・・」
「教えてくれますか?」
これで折れてくれなかったらどうしようと内心思いながら聞くと、老人は俺に背を向けた。
歩きながら顔だけ俺のほうに向け、ぼそっと呟くように言った。
「教えなくてもそのうち会えるだろうよ。」
「え?それってどういう・・・」
「お前さんが進めてるぷろじぇくとがあるだろう?それが鍵さ。」
「?」
そう言って老人は去って行ってしまった。
どうやら俺が脅しとして使った言葉が嘘だったことを見抜かれていたようだ。
「待て待て待て・・・プロジェクトの話、なんで知ってるんだ・・?」
まだ内々で進めてる事業だ。
誰も知らないはずなのにあの老人が知ってることに俺は驚いていた。
「どっから情報仕入れてるんだか・・・。」
そんなことを思いながらも俺は老人の言葉を思い返していた。
『プロジェクトが鍵』という言葉が桃の居場所のヒントらしい。
「『教えなくてもそのうち会える』とも言ってた・・。プロジェクトと関係あるのか・・・?」
よくわからない内容に頭を悩ませていた俺だったけど、その言葉を元に桃を探し始めた。
でも1週間経っても1ヶ月経っても桃を見つけることができず、とうとう2年の月日が流れてしまったのだった。
桃の顔を拭いてあげようと思ってハンカチを濡らしに行った俺は、病室に戻った瞬間、そのハンカチを床に落とした。
さっきまでベッドで寝てた桃の姿が・・・どこにもないのだ。
「・・・桃?」
辺りを見回しながら俺はベッドの周りを見て回った。
もしかしたら桃がベッドから落ちてしまったのかもしれないと思って。
でも・・・
「いない・・・。」
ふと点滴を見ると、針がおかしな場所に入ってるのが見えた。
医者か看護師が外したのならちゃんと処理されてるはずなのに、無造作にプラスチックのトレイのようなものの中に入れられていたのだ。
まるで針からぽたぽたと垂れ落ちてどこかを汚すのを防ぐように施された処理に桃の影が見える。
「出て行った・・・?」
意識を取り戻したばかりの桃がそんな行動をするとは思えなかった。
でも現に桃の姿はない。
なら誰かに連れ去られたか、出て行ったかの二択なのだ。
「あっ・・!鞄・・・!」
俺は部屋にあるはずの桃の荷物を探した。
もしここに桃の荷物があったら、桃はここがどこだかわからずに部屋を出てしまった可能性が出てくるのだ。
でも・・・
「ない・・・。」
荷物はおろか、桃の服も消えていたのだ。
「桃・・・!!」
俺は病室を飛び出た。
辺りを見回して桃が行きそうなところを覗いていく。
「桃っ・・・!桃!!」
トイレや空いてる病室をくまなく探すものの、桃の姿はない。
俺は近くにいた看護師に桃がいなくなったことを伝えた。
手のあいてる職員たちが総出で桃を探し始める。
「髪の毛がロングの女の子を探してます・・・!」
「桜庭さーん・・!桜庭さん、どこですかー!?」
「こっちにはいません!」
「こっちもです!」
大きい病院で人の目を掻い潜って桃を外に連れ出すことはほぼ不可能だ。
そう考えたら桃は一人で出て行った可能性が高くなってくる。
「どうして出て行った・・・?」
桃の真意がわからず、俺は廊下で壁にもたれかかった。
すると廊下に髪の毛が不自然に落ちてるのが見えたのだ。
長くて茶色い髪の毛で・・・まるで桃の髪の毛のようだ。
「なんでこんなに髪の毛が?」
不審に思った俺はその髪の毛を探して、廊下を見つめながら歩いた。
まるでヘンゼルとグレーテルのように感じながら歩いて行くと、男子トイレのところにもその髪の毛が落ちていたのだ。
ここは桃の部屋に近いトイレだ。
「まさか・・・」
俺は中に入り、個室を一つ一つ覗いていった。
すると一つの個室に髪の毛が大量に落ちていたのだ。
毛色と長さから桃の髪の毛だ。
「自分で切って出て行ったのか!?一体どうして・・・!?」
俺は慌てて病院の外まで走っていった。
目を覚ましたばかりの桃はまだ足取りは軽くない。
追いかければ追い付くと思ったのだ。
でも病院の外に出ても桃の姿は見つけられず、右に向いて走って行けばいいのか、左に向いて走って行けばいいのかわからなかった。
正解の方向を見つけないと桃に出会える確率がぐっと減るからだ。
「桃・・・。あっ・・!ホテルに戻るかもしれない・・・!」
そう思った俺はホテルに電話をかけ、桃が帰ってきたら足止めするように頼んだ。
他にもカフェや桃のアパートの大家の家なんかにも電話をして、桃の姿が見えたら俺に連絡するよう頼んでいく。
「すぐ見つかる・・・よな・・・?」
俺は一抹の不安を覚えながらも桃が見つかる・・もしくは自分から出てきてくれることを願うしかなかった。
だけど・・・桃が見つかることはなく、ただただ時間だけが無情にも流れていったのだった。
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
桃が行方不明になったあと、俺は幾度となく桃のアパートを訪ねていった。
鍵を持ってないから開けることもできず、ただ外から様子を見ることしかできなかったけど、ここに桃がいるかもしれないと思って俺は声をかけに通っていた。
「桃ー?いるー?いるならそろそろ出ておいでー?」
暇さえあればそう声をかけていたけど、桃が行方不明になって2週間の時間が流れたとき、状況が変わった。
桃の部屋が・・・・空き家になっていたのだ。
「・・・え?」
扉が開いたままの状態にされた桃の部屋。
覗き込むと中は空っぽになっていて・・・きれいに掃除されたあとだった。
「どうして・・・・」
そう思ったとき、腰を曲げ、ゆっくりとした足取りで一人の老人が俺の側にやってきた。
随分なお歳のような女性は、俺を上から下までじろじろと見てる。
「YKホールディングの社長さんかい?」
「え?・・・えぇ、そうですけど・・・」
「桜庭さんを気遣っていっぱい電話をかけてきてくれてありがとうね。」
その言葉にこの人がこのアパートの大家であることを理解した俺は、桃の居場所を聞きたくて老人に詰め寄った。
「桃は!?桃はどこに!?」
「そのことだけど・・・桜庭さんから伝言を頼まれてるんだよ。」
「伝言・・・?」
「あぁ。」
老人は一つ咳ばらいをしてから話し始めた。
『大和さん、私を助けてくれてありがとう。これ以上お世話になるなんてできないから・・さよならさせてください。本当に・・ごめんなさい。』
「桃は今どこに・・・?」
「それは教えられないよ。桜庭さんはあんたの優しさが辛いと言っていたからね。」
「辛い?」
「何があったか聞いてるけど、きっとあんたは桜庭さんの傷を癒そうとする。それが辛いんだとさ。何も返せないから。」
「・・返して欲しくて優しくしてるわけじゃないですよ。」
「それでもあの子にとっては辛いんだよ。ならもうそっとしておいてやるのが・・・最後の優しさなんじゃないかい?」
「・・・。」
確かに、桃が望むとおりにするならこのまま放っておくのが一番いい。
でも桃は傷ついてる。
元カレに殺されかけて・・・傷ついてるはずだ。
その傷を俺じゃない誰かが癒すなんて・・・考えただけでも嫉妬ものだった。
「俺の優しさが辛いなら・・・その辛さも優しさで包むまでのこと。」
そうつぶやき、俺は老人の目を見た。
「教えてください。桃はどこに?」
「だからそれは言わないって・・・・」
「言わないなら強硬手段を取りますよ?」
「え?」
「アパートの周りの土地、全部買い取ってマンション建てます。コンシェルジュをつけて警備体制もバッチリにします。家賃はこのアパートの半額。」
「えぇぇ!?」
「アパートに住む人はいなくなるかもしれませんねぇ・・・」
教えてくれないならアパートを潰すと脅しをかけてみた。
桃と収益を天秤にかけさせるわけだけど、どうしても桃の情報を手に入れたい俺は卑劣な手段だって喜んで使うのだ。
「・・・はぁー・・・全く・・・」
「教えてくれますか?」
これで折れてくれなかったらどうしようと内心思いながら聞くと、老人は俺に背を向けた。
歩きながら顔だけ俺のほうに向け、ぼそっと呟くように言った。
「教えなくてもそのうち会えるだろうよ。」
「え?それってどういう・・・」
「お前さんが進めてるぷろじぇくとがあるだろう?それが鍵さ。」
「?」
そう言って老人は去って行ってしまった。
どうやら俺が脅しとして使った言葉が嘘だったことを見抜かれていたようだ。
「待て待て待て・・・プロジェクトの話、なんで知ってるんだ・・?」
まだ内々で進めてる事業だ。
誰も知らないはずなのにあの老人が知ってることに俺は驚いていた。
「どっから情報仕入れてるんだか・・・。」
そんなことを思いながらも俺は老人の言葉を思い返していた。
『プロジェクトが鍵』という言葉が桃の居場所のヒントらしい。
「『教えなくてもそのうち会える』とも言ってた・・。プロジェクトと関係あるのか・・・?」
よくわからない内容に頭を悩ませていた俺だったけど、その言葉を元に桃を探し始めた。
でも1週間経っても1ヶ月経っても桃を見つけることができず、とうとう2年の月日が流れてしまったのだった。
19
お気に入りに追加
340
あなたにおすすめの小説
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
甘すぎるドクターへ。どうか手加減して下さい。
海咲雪
恋愛
その日、新幹線の隣の席に疲れて寝ている男性がいた。
ただそれだけのはずだったのに……その日、私の世界に甘さが加わった。
「案外、本当に君以外いないかも」
「いいの? こんな可愛いことされたら、本当にもう逃してあげられないけど」
「もう奏葉の許可なしに近づいたりしない。だから……近づく前に奏葉に聞くから、ちゃんと許可を出してね」
そのドクターの甘さは手加減を知らない。
【登場人物】
末永 奏葉[すえなが かなは]・・・25歳。普通の会社員。気を遣い過ぎてしまう性格。
恩田 時哉[おんだ ときや]・・・27歳。医者。奏葉をからかう時もあるのに、甘すぎる?
田代 有我[たしろ ゆうが]・・・25歳。奏葉の同期。テキトーな性格だが、奏葉の変化には鋭い?
【作者に医療知識はありません。恋愛小説として楽しんで頂ければ幸いです!】
元体操のお兄さんとキャンプ場で過ごし、筋肉と優しさに包まれた日――。
立坂雪花
恋愛
夏休み、小日向美和(35歳)は
小学一年生の娘、碧に
キャンプに連れて行ってほしいと
お願いされる。
キャンプなんて、したことないし……
と思いながらもネットで安心快適な
キャンプ場を調べ、必要なものをチェックしながら娘のために準備をし、出発する。
だが、当日簡単に立てられると思っていた
テントに四苦八苦していた。
そんな時に現れたのが、
元子育て番組の体操のお兄さんであり
全国のキャンプ場を巡り、
筋トレしている動画を撮るのが趣味の
加賀谷大地さん(32)で――。
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
どうしよう私、弟にお腹を大きくさせられちゃった!~弟大好きお姉ちゃんの秘密の悩み~
さいとう みさき
恋愛
「ま、まさか!?」
あたし三鷹優美(みたかゆうみ)高校一年生。
弟の晴仁(はると)が大好きな普通のお姉ちゃん。
弟とは凄く仲が良いの!
それはそれはものすごく‥‥‥
「あん、晴仁いきなりそんなのお口に入らないよぉ~♡」
そんな関係のあたしたち。
でもある日トイレであたしはアレが来そうなのになかなか来ないのも気にもせずスカートのファスナーを上げると‥‥‥
「うそっ! お腹が出て来てる!?」
お姉ちゃんの秘密の悩みです。
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
国宝級イケメンのファインダーには私がいます
はなたろう
恋愛
毎日同じ、変わらない。都会の片隅にある植物園で働く私。
そこに毎週やってくる、おしゃれで長身の男性。カメラが趣味らい。この日は初めて会話をしたけど、ちょっと変わった人だなーと思っていた。
まさか、その彼が人気アイドルとは気づきもしなかった。
毎日同じだと思っていた日常、ついに変わるときがきた?
![](https://www.alphapolis.co.jp/v2/img/books/no_image/novel/love.png?id=38b9f51b5677c41b0416)
包んで、重ねて ~歳の差夫婦の極甘新婚生活~
吉沢 月見
恋愛
ひたすら妻を溺愛する夫は50歳の仕事人間の服飾デザイナー、新妻は23歳元モデル。
結婚をして、毎日一緒にいるから、君を愛して君に愛されることが本当に嬉しい。
何もできない妻に料理を教え、君からは愛を教わる。
腹黒上司が実は激甘だった件について。
あさの紅茶
恋愛
私の上司、坪内さん。
彼はヤバいです。
サラサラヘアに甘いマスクで笑った顔はまさに王子様。
まわりからキャーキャー言われてるけど、仕事中の彼は腹黒悪魔だよ。
本当に厳しいんだから。
ことごとく女子を振って泣かせてきたくせに、ここにきて何故か私のことを好きだと言う。
マジで?
意味不明なんだけど。
めっちゃ意地悪なのに、かいま見える優しさにいつしか胸がぎゅっとなってしまうようになった。
素直に甘えたいとさえ思った。
だけど、私はその想いに応えられないよ。
どうしたらいいかわからない…。
**********
この作品は、他のサイトにも掲載しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる