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一旦戻る。
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大和さんが私に警備員のようなSPをつけて1週間の時間が流れていった。
毎朝ホテルまで大和さんか佐伯さんが迎えに来てくれ、カフェまで送り届けてくれる毎日を過ごしてる。
「やっぱりあいつまだ桃のこと諦めてないみたいでさ、SPから『姿を確認してる』って報告受けてるんだよ。」
ある日の朝、カフェまでの車の中で大和さんがそう教えてくれた。
不安はあるものの大和さんがいてくれるなら大丈夫と勝手に安心してしまう自分がいるけど、SPはさすがに申し訳ないと思っていた。
「あの・・」
「ん?」
「そろそろSPさん・・・やめません?私なんかにもったいないと思うので・・・」
雇うとなるとそれなりにお金もかかってくる。
重要な人たちがたくさんいるのに、私みたいな一般人を護ってもらうなんて気が引けて仕方ないのだ。
「俺は桃が襲われないようにしてるだけだよ?俺が側にいれたら一番いいんだけど、できない時もあるから・・・。」
「・・・すみません。」
朝はこうやって大和さんがカフェまで送ってくれ、働いてる間はSPが見てくれてる。
帰りも大和さんがホテルまで送ってくれ、私はセキュリティの高いホテルで朝まで過ごす。
この生活、傍から見たら軟禁状態なことに私は気がついた。
(不満はないけどやっぱりSPさんはもったいないと思っちゃう・・・。)
慎太郎が早く諦めてくれることを願うしかない状況に、私は軽くため息を漏らした。
「はぁ・・・。」
すると大和さんが前を見ながら私に言ったのだ。
「・・・桃が望むならあいつ・・・二度と桃の前に姿を現せれないようにすることもできるけど?」
「え?」
「望むなら・・・ね。」
大和さんの言葉に、私は佐伯さんに言われたことを思い出した。
『結城に頼めばいい』という言葉だ。
(え・・あの言葉って・・本当なの・・・?)
どうやって二度と私の前に姿を現さないようにするのかがわからないところだけど、真剣に前を向いてる大和さんの顔は冗談ではなさそうだった。
「・・・ううん、大丈夫なんで・・」
「そう?『どうしても』になったら言うんだよ?」
「はい・・・。」
私の前に現れないで欲しいとは思ってるけど、それは慎太郎が納得したうえで去ってもらわないと困るのだ。
またあとから来られたら、あとあと厄介なことになりかねない。
「じゃあ今日も仕事頑張って。」
気がつけば車はもうカフェの前に止まっていて、大和さんは私が降りるのを待ってる状態だった。
鞄を持ち、慌てて扉を開ける。
「行ってきます・・・!大和さんもお仕事頑張ってくださいね?」
「もちろん。」
車から降りた私は黒いスーツに身を包んだSPの人に軽く頭を下げ、裏口から店の中に入った。
開店の準備をするために、店の中を忙しく動き回っていく。
「機械たちの電源入れて、掃除して今日の荷物の確認して・・・」
しなくちゃいけないことをぶつぶつ独り言のように呟きながら動いてると、ふと自分の住んでるアパートが頭をよぎった。
もうしばらく帰れてないし、見にもいけてないから郵便が溜まってそうだ。
「大和さんにお願いする・・?いや、ちょっと大家さんにもしばらく帰らないことを伝えたいし・・・」
もういっそのこと引っ越してしまおうかとも思うけど、一度くらい家に帰りたいと思ってきたのだ。
テーブルに置いたままの果物や、生ごみ、冷蔵庫の中身が気になってきて頭から離れない。
「あぁぁ・・・考え出すとダメだ、止まらない・・・。」
気になって仕方ない私はシフトを確認しに行った。
今日はパートさんが二人とミキちゃんが来ることになってる。
「・・・ちょっとなら抜けても大丈夫ね。」
そう思い、私は裏口の扉を開けた。
SPの人を手招きして呼び、相談事を持ちかける。
「すみません、お昼くらいに家に戻ろうと思うんですけど・・・ついてきてもらえますか?」
そう聞くとSPの人は首を縦に振り、また少し離れた場所に戻っていった。
私も仕事に戻り、パートさんたちが揃うのを待つ。
そしてお昼を回った時にみんなが揃い、私は小一時間ほど出ることを伝えて裏口から外に出た。
「すみません、お付き合いいただいて・・・」
一言も喋らないSPは辺りを見回して私の後ろにつき、一緒に歩き始めた。
家まではここから歩いて10分ほど。
先に家の手前にある大家さんの家に寄ることにし、私は瓦屋根の和な家の玄関をガラガラ音を立てて開けた。
「こんにちはー!アパートの桜庭ですー!」
大きな声で呼びかけると、中から腰が曲がったおばぁちゃんがゆっくりした足取りで出てきてくれた。
「あらあら、桜庭さん、こんにちは。」
穏やかに話すこのおばぁちゃんが私が住んでるアパートの大家さんだ。
「こんにちは。あの・・しばらく家に帰れてないのでちょっと様子が気になって・・・」
「おやおや?」
私は家に戻れてない経緯をざっと大家さんに説明した。
随分なお歳の大家さんだけど、しっかり話を聞いてくれる人で、私の話を頷きながら聞いてくれていた。
「・・郵便物がポストからでてたからどこかに旅行に行ってるのかと思ってたんだけど・・そんなことがあったのかい。」
「そうなんです。ゴミとかが気になったんで一旦戻ろうかと思って・・・大家さんにも事情を説明したかったですし・・。」
このままアパートに行ってゴミを片付け、しばらく戻らない準備もしたいところだ。
コンセントなんか抜いておきたいし、ガスも元栓を閉めておきたい。
でも大家さんであるおばぁちゃんは少し高い声で首を捻りながら私に言ったのだ。
「うーん・・・桜庭さん、戻らないほうがいいと思うんだけど・・・」
「え?」
「その・・前の恋人さん?が近くにいるうちはやめた方がいいんじゃないかい?」
「それはそうなんですけど・・生ものとか結構あると思うんで匂いも気になりますし・・・」
「入ってもいいなら私が掃除しておくけどねぇ・・・」
「それはちょっと・・・申し訳ないですし・・・」
散らかってはいない・・と、思うけどさすがに果物なんかは腐ってるだろうし、虫も湧いてるかもしれない。
そんな片づけを大家さんにしてもらうとか頼めるようなことじゃないのだ。
「とりあえず様子を見ておくからまた何日かしたらここにおいで?それから家の片づけを考えようよ。」
「そう・・ですね・・・。」
大家さんの言うことはもっともだ。
SPが側にいてくれてるからと言ってわざわざ危険だとわかってる場所に自分から行く意味は無い。
『気になる』という理由だけで行っちゃいけないのだ。
「すみませんがよろしくお願いします。」
「いいよいいよ、こういう時の大家だからね。またおいで?」
「はい・・・。」
私は大家さんの家を後にし、SPと一緒に店に帰ることにした。
今日のことを大和さんに相談しようと心に決め、仕事に戻ったのだった。
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大和さんが私に警備員のようなSPをつけて1週間の時間が流れていった。
毎朝ホテルまで大和さんか佐伯さんが迎えに来てくれ、カフェまで送り届けてくれる毎日を過ごしてる。
「やっぱりあいつまだ桃のこと諦めてないみたいでさ、SPから『姿を確認してる』って報告受けてるんだよ。」
ある日の朝、カフェまでの車の中で大和さんがそう教えてくれた。
不安はあるものの大和さんがいてくれるなら大丈夫と勝手に安心してしまう自分がいるけど、SPはさすがに申し訳ないと思っていた。
「あの・・」
「ん?」
「そろそろSPさん・・・やめません?私なんかにもったいないと思うので・・・」
雇うとなるとそれなりにお金もかかってくる。
重要な人たちがたくさんいるのに、私みたいな一般人を護ってもらうなんて気が引けて仕方ないのだ。
「俺は桃が襲われないようにしてるだけだよ?俺が側にいれたら一番いいんだけど、できない時もあるから・・・。」
「・・・すみません。」
朝はこうやって大和さんがカフェまで送ってくれ、働いてる間はSPが見てくれてる。
帰りも大和さんがホテルまで送ってくれ、私はセキュリティの高いホテルで朝まで過ごす。
この生活、傍から見たら軟禁状態なことに私は気がついた。
(不満はないけどやっぱりSPさんはもったいないと思っちゃう・・・。)
慎太郎が早く諦めてくれることを願うしかない状況に、私は軽くため息を漏らした。
「はぁ・・・。」
すると大和さんが前を見ながら私に言ったのだ。
「・・・桃が望むならあいつ・・・二度と桃の前に姿を現せれないようにすることもできるけど?」
「え?」
「望むなら・・・ね。」
大和さんの言葉に、私は佐伯さんに言われたことを思い出した。
『結城に頼めばいい』という言葉だ。
(え・・あの言葉って・・本当なの・・・?)
どうやって二度と私の前に姿を現さないようにするのかがわからないところだけど、真剣に前を向いてる大和さんの顔は冗談ではなさそうだった。
「・・・ううん、大丈夫なんで・・」
「そう?『どうしても』になったら言うんだよ?」
「はい・・・。」
私の前に現れないで欲しいとは思ってるけど、それは慎太郎が納得したうえで去ってもらわないと困るのだ。
またあとから来られたら、あとあと厄介なことになりかねない。
「じゃあ今日も仕事頑張って。」
気がつけば車はもうカフェの前に止まっていて、大和さんは私が降りるのを待ってる状態だった。
鞄を持ち、慌てて扉を開ける。
「行ってきます・・・!大和さんもお仕事頑張ってくださいね?」
「もちろん。」
車から降りた私は黒いスーツに身を包んだSPの人に軽く頭を下げ、裏口から店の中に入った。
開店の準備をするために、店の中を忙しく動き回っていく。
「機械たちの電源入れて、掃除して今日の荷物の確認して・・・」
しなくちゃいけないことをぶつぶつ独り言のように呟きながら動いてると、ふと自分の住んでるアパートが頭をよぎった。
もうしばらく帰れてないし、見にもいけてないから郵便が溜まってそうだ。
「大和さんにお願いする・・?いや、ちょっと大家さんにもしばらく帰らないことを伝えたいし・・・」
もういっそのこと引っ越してしまおうかとも思うけど、一度くらい家に帰りたいと思ってきたのだ。
テーブルに置いたままの果物や、生ごみ、冷蔵庫の中身が気になってきて頭から離れない。
「あぁぁ・・・考え出すとダメだ、止まらない・・・。」
気になって仕方ない私はシフトを確認しに行った。
今日はパートさんが二人とミキちゃんが来ることになってる。
「・・・ちょっとなら抜けても大丈夫ね。」
そう思い、私は裏口の扉を開けた。
SPの人を手招きして呼び、相談事を持ちかける。
「すみません、お昼くらいに家に戻ろうと思うんですけど・・・ついてきてもらえますか?」
そう聞くとSPの人は首を縦に振り、また少し離れた場所に戻っていった。
私も仕事に戻り、パートさんたちが揃うのを待つ。
そしてお昼を回った時にみんなが揃い、私は小一時間ほど出ることを伝えて裏口から外に出た。
「すみません、お付き合いいただいて・・・」
一言も喋らないSPは辺りを見回して私の後ろにつき、一緒に歩き始めた。
家まではここから歩いて10分ほど。
先に家の手前にある大家さんの家に寄ることにし、私は瓦屋根の和な家の玄関をガラガラ音を立てて開けた。
「こんにちはー!アパートの桜庭ですー!」
大きな声で呼びかけると、中から腰が曲がったおばぁちゃんがゆっくりした足取りで出てきてくれた。
「あらあら、桜庭さん、こんにちは。」
穏やかに話すこのおばぁちゃんが私が住んでるアパートの大家さんだ。
「こんにちは。あの・・しばらく家に帰れてないのでちょっと様子が気になって・・・」
「おやおや?」
私は家に戻れてない経緯をざっと大家さんに説明した。
随分なお歳の大家さんだけど、しっかり話を聞いてくれる人で、私の話を頷きながら聞いてくれていた。
「・・郵便物がポストからでてたからどこかに旅行に行ってるのかと思ってたんだけど・・そんなことがあったのかい。」
「そうなんです。ゴミとかが気になったんで一旦戻ろうかと思って・・・大家さんにも事情を説明したかったですし・・。」
このままアパートに行ってゴミを片付け、しばらく戻らない準備もしたいところだ。
コンセントなんか抜いておきたいし、ガスも元栓を閉めておきたい。
でも大家さんであるおばぁちゃんは少し高い声で首を捻りながら私に言ったのだ。
「うーん・・・桜庭さん、戻らないほうがいいと思うんだけど・・・」
「え?」
「その・・前の恋人さん?が近くにいるうちはやめた方がいいんじゃないかい?」
「それはそうなんですけど・・生ものとか結構あると思うんで匂いも気になりますし・・・」
「入ってもいいなら私が掃除しておくけどねぇ・・・」
「それはちょっと・・・申し訳ないですし・・・」
散らかってはいない・・と、思うけどさすがに果物なんかは腐ってるだろうし、虫も湧いてるかもしれない。
そんな片づけを大家さんにしてもらうとか頼めるようなことじゃないのだ。
「とりあえず様子を見ておくからまた何日かしたらここにおいで?それから家の片づけを考えようよ。」
「そう・・ですね・・・。」
大家さんの言うことはもっともだ。
SPが側にいてくれてるからと言ってわざわざ危険だとわかってる場所に自分から行く意味は無い。
『気になる』という理由だけで行っちゃいけないのだ。
「すみませんがよろしくお願いします。」
「いいよいいよ、こういう時の大家だからね。またおいで?」
「はい・・・。」
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