7 / 7
大きすぎる力は敵を生む。
しおりを挟む
ーーーーー
俺が戦線離脱してか2か月の時間が流れた。
まだ健太は生き残ってるようで、毎日戦況を教えてくれてる。
そんな中、俺の住んでる国は国土譲渡の話が次から次にやってくるようで、毎日ニュースはその話でもちきりだった。
『えー・・緊急速報です。国土拡大を続けてるわが国ですが、今度はネタダイン国が申請をしたようです。申請を受け入れた場合、これで5か国分・・・元々の国土のおよそ20倍にまで膨れ上がることになります。』
「・・・すげぇな、どうなっていくんだ?この国の未来・・。」
どんどんと国土は広がっていき、世界で一番国土面積のデカい国に近づいていく。
人口も増え、前まで1億人くらいだったのに今は9億人。
領土となった国は基本言語を揃えるために変えていってる。
国の特産なんかが安く販売されるようになり、異国のものであった物が今では自国の特産品に。
すると他の国からも注目されるようになっていき、観光客は莫大に増えていった。
とてつもないスピードで経済が回り、俺たちを取り巻く環境が変わっていったのだ。
ーーーーー
『速報です。政府は学校に関わる費用の無償化を発表しました。大学卒業までの保証です。』
『速報です。政府は税金の免除を発表しました。』
『速報です。政府は1家庭につき月30万の配布を決定いたしました。』
『速報です。-----』
領土拡大によってもたらせたものは大きかったようで、今まで金がかかっていたものが次から次へと無償になっていった。
大人たちは喜んでるようだったけど俺たち高校生にはあまりわからないこともある。
俺はあの無料配信ゲームがどこまで進んでるのかが気になっていた。
「健太はまだ生き残ってるんだよなー。最近ゲームの話聞いてないし、ちょっと聞いて見よ。」
そんなことを思いながら外を歩いてるとき、『キーン』と音域の高い音が聞こえてきた。
モスキートーンに近いような音だ。
「なんだ?」
どこから音がしてるのか確かめようとしたとき、辺りが急に明るく光った。
目を閉じてしまうくらいの閃光のような光が辺り一帯を照らしたのだ。
「うわっ・・!?」
俺は思わず腕で自分の顔に影を作った。
それでも目は開けることができず、しばらく閉じてしまっていた。
「一体何なんだ・・・?」
その光が落ち着き、目を開けれるようになったのを感じて開いた。
「何が起こったんだ・・・・?」
何が起こったのか確認しようと辺りを見回す。
けどなにも変わったことがなかった。
回りにいた人たちは俺と同じように突然の光に驚き、しゃがみ込んだり周りをきょろきょろ見てる人はいる。
でも他に何も変わった様子はなかった。
「?」
よくわからないまま歩き出そうとした時、遠くで俺の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「おーい!修二ーっ!!」
声のした方を見るとそこに健太の姿がある。
「健太?」
「ついにできたぞーっ!!」
手に何か持ちながら走ってくる健太。
その手にあったのは・・・VRゴーグルだった。
「え・・お前マジで作ったの?」
「作った!!ポータブル機にもあのゲーム繋いできたからさ!ちょっと一緒に見ようぜ!」
そう言って健太はポータブルのゲーム機を起動し、VRゴーグルをつけた。
嬉しそうに周りを見回し、俺に焦点をあてた。
「あれ・・・・?」
「どうした?」
「修二、青い帽子ってかぶってたか?」
「は?・・・俺、帽子なんてかぶってな・・・・」
そう答えようとした瞬間、俺と健太のスマホの警告音が同時に鳴った。
地震系のアラートかと思って覗くと、そこに恐ろしい文章が書かれていたのだ。
『わが国は他国からの攻撃を受けました。黄色のロボットが銃を持って攻めてきます。手の甲にバーコードが現れてる人は狙われますので武器を持って戦ってください。』
その文章を見た俺と健太は二人で顔を見合わせた。
「は・・?どういう意味だ・・?」
「わかんねぇ・・・」
一体何の誤爆かと目を疑ってるとき、さっきの健太の言葉が引っかかった。
『青い帽子をかぶってたか?』という言葉だ。
「!!・・・おい健太!そのゴーグル貸せ!」
「え?あ・・あぁ、いいけど・・・。」
強引に奪い取るようにしてゴーグルを取り、覗いてみる。
すると帽子なんかかぶってなかった健太の頭上に青い帽子が見えたのだ。
(この帽子・・・もしかしてあのゲームの・・・!?)
見覚えのある帽子はあのP portの配信ゲーム内で見た敵の帽子にそっくりだった。
それどころか健太の姿が少しアニメのように加工されていて、ゲーム内そのものだったのだ。
「!?・・・お・・おい!修二!!」
ゴーグルを覗いてる俺の腕を掴み、健太は激しく揺さぶった。
グラグラ揺れる視界にゴーグルをあてれなくなった俺は、ゴーグルを外した。
「なんだよ!健太!」
思いついてしまった仮説に驚きや焦り、他の感情も入り混じってしまい、俺は怒り口調になってしまった。
「これ・・・・」
そんな俺に健太は青ざめた表情で自分の手を差し出してる。
「ば・・バーコードがあるんだよ・・・!」
「!?」
見せられた手には確かにバーコードの印字があった。
まさかと思って自分の手の甲を見てみると、健太と同じバーコードが浮かび上がってきていたのだ。
「俺たち狙われるのか!?」
パニックになりそうな健太。
俺は健太にVRのゴーグルをかぶせた。
「聞け!健太!!」
「!!」
「そのゴーグルから見える帽子・・見たことあるだろ?」
「見たこと・・・?」
「あぁ、俺たちがプレイしていた・・・P portのゲームだ。」
「え・・・?」
「恐らくさっきの光・・・あれが攻撃だったんだろう。あの光を国中に降り注がせ、対象となるものに『印』をつける。そしてあのゲームを起動させ、襲わせるんだ。」
「は・・?おま・・何言ってんの・・・?」
「・・・。」
俺は健太に説明しながらも内心ではゾッとしていた。
今までゲームの中のキャラだと思って殺してきた相手が実は人間だったのかもしれないのだ。
「・・・生き残るには戦うしかない!戦況バー、見てただろ!?青い帽子をかぶってた奴らも抵抗してた!向こうの人口は知らないけど、こっちだってゲーム経験者だ!簡単にやられはしないだろ!?」
そうは言ったものの、今度はゲームじゃなくて自分の命がかかってる。
本当にやられないか不安しかなかったけど、みすみす友達を見殺しに何てできない。
できれがこれが夢か何かであってくれたらと心から願うばかりだった。
「そ・・そうだな・・・!やられなければいいんだ!!」
「そうだ!!」
お互いを鼓舞し合ったとき、バーンっ・・!!という轟音と共に地響きがした。
音のした方に視線を向けると、そこに黄色いロボットがいた。
どうやら轟音と地響きはこのロボットがどこかからか飛んできた着地したようだ。
「・・・待て待て待て・・デカくないか!?」
「てっきり俺たちと同じくらいの大きさだと思ってたのに・・これは反則じゃないか・・?」
赤外線探知で飛んで来たのか、俺たちの目の前にいるロボットは想像より遥かにデカいものだった。
ビル3階建ての建物くらいあるロボットが飛行機くらい大きさがある銃を構えてる。
「に・・逃げろぉぉぉ!!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
「・・・試験的に与えた新しい戦術・・・少し改良の余地がありそうですな。」
無数のモニターに囲まれながら数人の男が会話をしていた。
「そうですね。まさかあの国が5つの国を自国領土にしてしまうくらいコントローラーを使った動きに強いとは思いませんでしたがね。」
「なかなか見ものでしたな。」
「軍事的に制圧すれば、自国民を守るために自ずから国を差し出してくる。」
「攻め入れない国は死刑囚を代わりに裁くと申し出て、報酬をもらう。」
「価値の高い少数民族ばかり集まるところを制圧し、特産物を売る。自国の観光名所にする。まぁ、簡単に想像できることしかしてくれなかったですけどね。」
「確かに。」
「確かに。」
この数人の男たちはP port内に配信できるゲームを作り、それと連動するロボットを作り上げた者たちだった。
政治家たちの手を汚すことない軍隊はコマとしては最高な上、ロボットを操ってるものだから攻撃する側としては人命が失われることはない。
それらを軍隊が扱おうと思ったら動きが悪く、その性能を十分に発揮できないと統計があったから一般人にやらせたのだった。
「しかしあれですな、一つの国にこういう新しいものを与えると他の国も欲しがる・・・まるで子供が他の子供のおもちゃを欲しがるのと同じような感じになりましたな。」
「一つの国に与えたとたん、どこからか嗅ぎつけてきましたものね。」
「せっかく一つの国がどこまで大きくなるか見たかったのに・・・データが取れませんでしたね。」
「まぁまぁ、それはいいですよ。リセットしてしまえばあのロボットたちは消える。」
「あとは侵略をした国を公表すれば・・・100年ほどで元の状態に戻りそうですね。」
「そうですね。」
「そうですね。」
男たちは無数にあるモニターの一つ一つに目線をやった。
そこには世界中で黄色いロボットによる侵略が映し出されていた。
逃げ惑う人、銃で撃たれて血を流す人。
ゲーム上の画面で血がケチャップのように見えるのはゲームを続けてもらうための演出だったのだ。
そうとは知らずに戦い続けるコントローラーを握る側と、現実の武器を握る側。
そのどちらもがたった一つしかない『ライフ』を守るために戦い続けてる。
「うわぁぁぁ!!!」
「ぎゃぁぁぁ・・・っ!!」
ゲームを媒体として行われてる侵略は、近い未来、自分たちの身に起こることかもしれない。
おわり。
ーーーーー
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ダメですね、すずなり。はホラー系は向いてないですね。
どちらかというとファンタジー・・・のような気もしないのですが、『新しいことに挑戦!』という意味でホラーのままにさせていただきたいと思います。
やはり溺愛系が好き・・・ですね!王道が一番!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
私事ではございますが、先日、迷子の女の子を保護いたしました。
夜遅くに一人で住宅街にいたのですが、気になって近づくと通りかかった人も一緒に保護してくれて、警察にお電話を・・・。
そして近くを車で走り回ると保護者らしき人を見つけたので『女の子を探してますか!?』と聞くと『はい!!』と答えてくださったのでご案内し、女の子は無事保護者のもとに帰ることができました。
子供ってこうやって行方不明になるのか・・・とゾッとしました。地域の連携とか大事ですね。
私事、失礼いたしました。
またお会いできる日を楽しみに。すずなり。
俺が戦線離脱してか2か月の時間が流れた。
まだ健太は生き残ってるようで、毎日戦況を教えてくれてる。
そんな中、俺の住んでる国は国土譲渡の話が次から次にやってくるようで、毎日ニュースはその話でもちきりだった。
『えー・・緊急速報です。国土拡大を続けてるわが国ですが、今度はネタダイン国が申請をしたようです。申請を受け入れた場合、これで5か国分・・・元々の国土のおよそ20倍にまで膨れ上がることになります。』
「・・・すげぇな、どうなっていくんだ?この国の未来・・。」
どんどんと国土は広がっていき、世界で一番国土面積のデカい国に近づいていく。
人口も増え、前まで1億人くらいだったのに今は9億人。
領土となった国は基本言語を揃えるために変えていってる。
国の特産なんかが安く販売されるようになり、異国のものであった物が今では自国の特産品に。
すると他の国からも注目されるようになっていき、観光客は莫大に増えていった。
とてつもないスピードで経済が回り、俺たちを取り巻く環境が変わっていったのだ。
ーーーーー
『速報です。政府は学校に関わる費用の無償化を発表しました。大学卒業までの保証です。』
『速報です。政府は税金の免除を発表しました。』
『速報です。政府は1家庭につき月30万の配布を決定いたしました。』
『速報です。-----』
領土拡大によってもたらせたものは大きかったようで、今まで金がかかっていたものが次から次へと無償になっていった。
大人たちは喜んでるようだったけど俺たち高校生にはあまりわからないこともある。
俺はあの無料配信ゲームがどこまで進んでるのかが気になっていた。
「健太はまだ生き残ってるんだよなー。最近ゲームの話聞いてないし、ちょっと聞いて見よ。」
そんなことを思いながら外を歩いてるとき、『キーン』と音域の高い音が聞こえてきた。
モスキートーンに近いような音だ。
「なんだ?」
どこから音がしてるのか確かめようとしたとき、辺りが急に明るく光った。
目を閉じてしまうくらいの閃光のような光が辺り一帯を照らしたのだ。
「うわっ・・!?」
俺は思わず腕で自分の顔に影を作った。
それでも目は開けることができず、しばらく閉じてしまっていた。
「一体何なんだ・・・?」
その光が落ち着き、目を開けれるようになったのを感じて開いた。
「何が起こったんだ・・・・?」
何が起こったのか確認しようと辺りを見回す。
けどなにも変わったことがなかった。
回りにいた人たちは俺と同じように突然の光に驚き、しゃがみ込んだり周りをきょろきょろ見てる人はいる。
でも他に何も変わった様子はなかった。
「?」
よくわからないまま歩き出そうとした時、遠くで俺の名前を呼ぶ声が聞こえてきた。
「おーい!修二ーっ!!」
声のした方を見るとそこに健太の姿がある。
「健太?」
「ついにできたぞーっ!!」
手に何か持ちながら走ってくる健太。
その手にあったのは・・・VRゴーグルだった。
「え・・お前マジで作ったの?」
「作った!!ポータブル機にもあのゲーム繋いできたからさ!ちょっと一緒に見ようぜ!」
そう言って健太はポータブルのゲーム機を起動し、VRゴーグルをつけた。
嬉しそうに周りを見回し、俺に焦点をあてた。
「あれ・・・・?」
「どうした?」
「修二、青い帽子ってかぶってたか?」
「は?・・・俺、帽子なんてかぶってな・・・・」
そう答えようとした瞬間、俺と健太のスマホの警告音が同時に鳴った。
地震系のアラートかと思って覗くと、そこに恐ろしい文章が書かれていたのだ。
『わが国は他国からの攻撃を受けました。黄色のロボットが銃を持って攻めてきます。手の甲にバーコードが現れてる人は狙われますので武器を持って戦ってください。』
その文章を見た俺と健太は二人で顔を見合わせた。
「は・・?どういう意味だ・・?」
「わかんねぇ・・・」
一体何の誤爆かと目を疑ってるとき、さっきの健太の言葉が引っかかった。
『青い帽子をかぶってたか?』という言葉だ。
「!!・・・おい健太!そのゴーグル貸せ!」
「え?あ・・あぁ、いいけど・・・。」
強引に奪い取るようにしてゴーグルを取り、覗いてみる。
すると帽子なんかかぶってなかった健太の頭上に青い帽子が見えたのだ。
(この帽子・・・もしかしてあのゲームの・・・!?)
見覚えのある帽子はあのP portの配信ゲーム内で見た敵の帽子にそっくりだった。
それどころか健太の姿が少しアニメのように加工されていて、ゲーム内そのものだったのだ。
「!?・・・お・・おい!修二!!」
ゴーグルを覗いてる俺の腕を掴み、健太は激しく揺さぶった。
グラグラ揺れる視界にゴーグルをあてれなくなった俺は、ゴーグルを外した。
「なんだよ!健太!」
思いついてしまった仮説に驚きや焦り、他の感情も入り混じってしまい、俺は怒り口調になってしまった。
「これ・・・・」
そんな俺に健太は青ざめた表情で自分の手を差し出してる。
「ば・・バーコードがあるんだよ・・・!」
「!?」
見せられた手には確かにバーコードの印字があった。
まさかと思って自分の手の甲を見てみると、健太と同じバーコードが浮かび上がってきていたのだ。
「俺たち狙われるのか!?」
パニックになりそうな健太。
俺は健太にVRのゴーグルをかぶせた。
「聞け!健太!!」
「!!」
「そのゴーグルから見える帽子・・見たことあるだろ?」
「見たこと・・・?」
「あぁ、俺たちがプレイしていた・・・P portのゲームだ。」
「え・・・?」
「恐らくさっきの光・・・あれが攻撃だったんだろう。あの光を国中に降り注がせ、対象となるものに『印』をつける。そしてあのゲームを起動させ、襲わせるんだ。」
「は・・?おま・・何言ってんの・・・?」
「・・・。」
俺は健太に説明しながらも内心ではゾッとしていた。
今までゲームの中のキャラだと思って殺してきた相手が実は人間だったのかもしれないのだ。
「・・・生き残るには戦うしかない!戦況バー、見てただろ!?青い帽子をかぶってた奴らも抵抗してた!向こうの人口は知らないけど、こっちだってゲーム経験者だ!簡単にやられはしないだろ!?」
そうは言ったものの、今度はゲームじゃなくて自分の命がかかってる。
本当にやられないか不安しかなかったけど、みすみす友達を見殺しに何てできない。
できれがこれが夢か何かであってくれたらと心から願うばかりだった。
「そ・・そうだな・・・!やられなければいいんだ!!」
「そうだ!!」
お互いを鼓舞し合ったとき、バーンっ・・!!という轟音と共に地響きがした。
音のした方に視線を向けると、そこに黄色いロボットがいた。
どうやら轟音と地響きはこのロボットがどこかからか飛んできた着地したようだ。
「・・・待て待て待て・・デカくないか!?」
「てっきり俺たちと同じくらいの大きさだと思ってたのに・・これは反則じゃないか・・?」
赤外線探知で飛んで来たのか、俺たちの目の前にいるロボットは想像より遥かにデカいものだった。
ビル3階建ての建物くらいあるロボットが飛行機くらい大きさがある銃を構えてる。
「に・・逃げろぉぉぉ!!!」
「うわぁぁぁぁぁ!!!」
ーーーーー
ーーーー
ーーー
ーー
「・・・試験的に与えた新しい戦術・・・少し改良の余地がありそうですな。」
無数のモニターに囲まれながら数人の男が会話をしていた。
「そうですね。まさかあの国が5つの国を自国領土にしてしまうくらいコントローラーを使った動きに強いとは思いませんでしたがね。」
「なかなか見ものでしたな。」
「軍事的に制圧すれば、自国民を守るために自ずから国を差し出してくる。」
「攻め入れない国は死刑囚を代わりに裁くと申し出て、報酬をもらう。」
「価値の高い少数民族ばかり集まるところを制圧し、特産物を売る。自国の観光名所にする。まぁ、簡単に想像できることしかしてくれなかったですけどね。」
「確かに。」
「確かに。」
この数人の男たちはP port内に配信できるゲームを作り、それと連動するロボットを作り上げた者たちだった。
政治家たちの手を汚すことない軍隊はコマとしては最高な上、ロボットを操ってるものだから攻撃する側としては人命が失われることはない。
それらを軍隊が扱おうと思ったら動きが悪く、その性能を十分に発揮できないと統計があったから一般人にやらせたのだった。
「しかしあれですな、一つの国にこういう新しいものを与えると他の国も欲しがる・・・まるで子供が他の子供のおもちゃを欲しがるのと同じような感じになりましたな。」
「一つの国に与えたとたん、どこからか嗅ぎつけてきましたものね。」
「せっかく一つの国がどこまで大きくなるか見たかったのに・・・データが取れませんでしたね。」
「まぁまぁ、それはいいですよ。リセットしてしまえばあのロボットたちは消える。」
「あとは侵略をした国を公表すれば・・・100年ほどで元の状態に戻りそうですね。」
「そうですね。」
「そうですね。」
男たちは無数にあるモニターの一つ一つに目線をやった。
そこには世界中で黄色いロボットによる侵略が映し出されていた。
逃げ惑う人、銃で撃たれて血を流す人。
ゲーム上の画面で血がケチャップのように見えるのはゲームを続けてもらうための演出だったのだ。
そうとは知らずに戦い続けるコントローラーを握る側と、現実の武器を握る側。
そのどちらもがたった一つしかない『ライフ』を守るために戦い続けてる。
「うわぁぁぁ!!!」
「ぎゃぁぁぁ・・・っ!!」
ゲームを媒体として行われてる侵略は、近い未来、自分たちの身に起こることかもしれない。
おわり。
ーーーーー
最後まで読んでいただきありがとうございます。
ダメですね、すずなり。はホラー系は向いてないですね。
どちらかというとファンタジー・・・のような気もしないのですが、『新しいことに挑戦!』という意味でホラーのままにさせていただきたいと思います。
やはり溺愛系が好き・・・ですね!王道が一番!
ここまで読んでいただきありがとうございます。
私事ではございますが、先日、迷子の女の子を保護いたしました。
夜遅くに一人で住宅街にいたのですが、気になって近づくと通りかかった人も一緒に保護してくれて、警察にお電話を・・・。
そして近くを車で走り回ると保護者らしき人を見つけたので『女の子を探してますか!?』と聞くと『はい!!』と答えてくださったのでご案内し、女の子は無事保護者のもとに帰ることができました。
子供ってこうやって行方不明になるのか・・・とゾッとしました。地域の連携とか大事ですね。
私事、失礼いたしました。
またお会いできる日を楽しみに。すずなり。
0
お気に入りに追加
11
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
イケメン社長と私が結婚!?初めての『気持ちイイ』を体に教え込まれる!?
すずなり。
恋愛
ある日、彼氏が自分の住んでるアパートを引き払い、勝手に『同棲』を求めてきた。
「お前が働いてるんだから俺は家にいる。」
家事をするわけでもなく、食費をくれるわけでもなく・・・デートもしない。
「私は母親じゃない・・・!」
そう言って家を飛び出した。
夜遅く、何も持たず、靴も履かず・・・一人で泣きながら歩いてるとこを保護してくれた一人の人。
「何があった?送ってく。」
それはいつも仕事場のカフェに来てくれる常連さんだった。
「俺と・・・結婚してほしい。」
「!?」
突然の結婚の申し込み。彼のことは何も知らなかったけど・・・惹かれるのに時間はかからない。
かっこよくて・・優しくて・・・紳士な彼は私を心から愛してくれる。
そんな彼に、私は想いを返したい。
「俺に・・・全てを見せて。」
苦手意識の強かった『営み』。
彼の手によって私の感じ方が変わっていく・・・。
「いあぁぁぁっ・・!!」
「感じやすいんだな・・・。」
※お話は全て想像の世界のものです。現実世界とはなんら関係ありません。
※お話の中に出てくる病気、治療法などは想像のものとしてご覧ください。
※誤字脱字、表現不足は重々承知しております。日々精進してまいりますので温かく見ていただけると嬉しいです。
※コメントや感想は受け付けることができません。メンタルが薄氷なもので・・すみません。
それではお楽しみください。すずなり。
イケメン彼氏は年上消防士!鍛え上げられた体は、夜の体力まで別物!?
すずなり。
恋愛
私が働く食堂にやってくる消防士さんたち。
翔馬「俺、チャーハン。」
宏斗「俺もー。」
航平「俺、から揚げつけてー。」
優弥「俺はスープ付き。」
みんなガタイがよく、男前。
ひなた「はーいっ。ちょっと待ってくださいねーっ。」
慌ただしい昼時を過ぎると、私の仕事は終わる。
終わった後、私は行かなきゃいけないところがある。
ひなた「すみませーん、子供のお迎えにきましたー。」
保育園に迎えに行かなきゃいけない子、『太陽』。
私は子供と一緒に・・・暮らしてる。
ーーーーーーーーーーーーーーーー
翔馬「おいおい嘘だろ?」
宏斗「子供・・・いたんだ・・。」
航平「いくつん時の子だよ・・・・。」
優弥「マジか・・・。」
消防署で開かれたお祭りに連れて行った太陽。
太陽の存在を知った一人の消防士さんが・・・私に言った。
「俺は太陽がいてもいい。・・・太陽の『パパ』になる。」
「俺はひなたが好きだ。・・・絶対振り向かせるから覚悟しとけよ?」
※お話に出てくる内容は、全て想像の世界です。現実世界とは何ら関係ありません。
※感想やコメントは受け付けることができません。
メンタルが薄氷なもので・・・すみません。
言葉も足りませんが読んでいただけたら幸いです。
楽しんでいただけたら嬉しく思います。
ルール
新菜いに/丹㑚仁戻
ホラー
放課後の恒例となった、友達同士でする怪談話。
その日聞いた怪談は、実は高校の近所が舞台となっていた。
主人公の亜美は怖がりだったが、周りの好奇心に押されその場所へと向かうことに。
その怪談は何を伝えようとしていたのか――その意味を知ったときには、もう遅い。
□第6回ホラー・ミステリー小説大賞にて奨励賞をいただきました□
※章ごとに登場人物や時代が変わる連作短編のような構成です(第一章と最後の二章は同じ登場人物)。
※結構グロいです。
※この物語は、法律・法令に反する行為を容認・推奨するものではありません。
※カクヨム、小説家になろうにも掲載しています。
©2022 新菜いに
ママと中学生の僕
キムラエス
大衆娯楽
「ママと僕」は、中学生編、高校生編、大学生編の3部作で、本編は中学生編になります。ママは子供の時に両親を事故で亡くしており、結婚後に夫を病気で失い、身内として残された僕に精神的に依存をするようになる。幼少期の「僕」はそのママの依存が嬉しく、素敵なママに甘える閉鎖的な生活を当たり前のことと考える。成長し、性に目覚め始めた中学生の「僕」は自分の性もママとの日常の中で処理すべきものと疑わず、ママも戸惑いながらもママに甘える「僕」に満足する。ママも僕もそうした行為が少なからず社会規範に反していることは理解しているが、ママとの甘美な繋がりは解消できずに戸惑いながらも続く「ママと中学生の僕」の営みを描いてみました。
小さなことから〜露出〜えみ〜
サイコロ
恋愛
私の露出…
毎日更新していこうと思います
よろしくおねがいします
感想等お待ちしております
取り入れて欲しい内容なども
書いてくださいね
よりみなさんにお近く
考えやすく
生還者
ニタマゴ
ホラー
佐藤明里(22)は洞窟探検が好きな会社員だった。いつものように、仲間と洞窟に潜ったが、足を踏み外し穴に落ちてしまう。しかし、落ちた先は洞窟とは思えない。果てしなく広いと思わされる真っ暗で迷路のような空間だった。ヘッドライトの寿命と食糧が尽きるまで果たして彼女はそこを脱出できる。
しかし・・・
それは・・・
始まりに過ぎなかった・・・
適者生存 ~ゾンビ蔓延る世界で~
7 HIRO 7
ホラー
ゾンビ病の蔓延により生きる屍が溢れ返った街で、必死に生き抜く主人公たち。同じ環境下にある者達と、時には対立し、時には手を取り合って生存への道を模索していく。極限状態の中、果たして主人公は この世界で生きるに相応しい〝適者〟となれるのだろうか――
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる