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生活。
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リズ「あの・・・。」
まだほかの皆さんが食事されてるなか、一人食べ終わった私は隣にいるルカさんに向かって話しかけた。
ルカ「?・・・どうかなさいました?」
リズ「厚かましいかもしれないんですけど・・・もうちょっと砕けた話し方をお願いしても・・いいですか・・。」
私の話し相手はほぼビートだけだった。
ビートは私に敬語なんて使わない。
それどころか命令してくるくらいだった。
仕事場で話すことはあっても・・みんな敬語なんて使わない。
きっちりした話し方はなんだか私に合わないみたいで・・・背中がむずむずする。
ルカ「・・・よろしいんですか?リズさま。」
リズ「その・・・『さま』っていうのも・・・ちょっと落ち着かないんで・・・」
そう言うとルカさんは私の頭をくしゃっと撫でてきた。
リズ「!?」
ルカ「じゃあ・・・『リズ』でいいか?」
にこっと笑って私を覗き込むルカさん。
私より年上に見える彼は・・・どこかほっとする感じがする。
それは・・・私にはいない『お兄ちゃん』って感じだ。
兄がいたとしたら・・・こんな感じなのかなと思いながらルカさんを見た。
ルカ「?・・・どうした?」
リズ「・・・なんでも・・ないです。」
初めての地上。
初めての土地。
初めての異世界。
・・・どれもこれも初めてのことだらけだけど、ここの人はいい人たちだと思った。
私を見て・・・親身になってくれる。
私を『橋渡しの者』と思ってるからかもしれないけど・・・・。
リズ「あの・・・よろしくお願いします。」
ーーーーーーーーーー
ーーーーーーーー
ーーーーーー
時間が過ぎるのは早いもので・・・私が異世界に来てから3日が過ぎた。
与えられた部屋には大きな窓があって、私はこの世界に来た翌日は朝から晩まで窓際にソファーを置いて外を眺めていた。
朝、低い位置にあった太陽はだんだんと空高くに上がっていき、次第に下りてくる。
その間に、雲が流れて・・・いろんな形の雲を目に焼き付けていた。
翌日は部屋の中を探索して回り、いろんなものをアリスさんに聞いて回った。
アリスさんは何でも聞く私に根気よく答えてくれて・・・家具やこの世界の生活のことを教えてもらった。
三日目の今日は私がこの世界に来たときに着ていた服が畳まれて低めの棚の上に置かれてるのを・・・見つめてる。
アリス「今日は・・・お城の中をご案内しましょうか?」
リズ「!!・・・いいんですか!?」
アリス「えぇ。今日はゼオンさまもルカさまもいらっしゃると思いますし。」
私はアリスさんに連れられて、お城の中を案内してもらった。
侍女さんたちがご飯を食べる『食堂』や、『キッチン』、お客さんを案内する『客間』、それに『中庭』。
どれもこれも初めて見るもので、私は目を輝かせて見て回った。
カイル「リズ?何してるんだ?」
アリスさんと一緒にお城の中を歩き回ってる時、私の後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。
振り返って見ると・・カイルさまがゼオンさんと一緒に立っていた。
リズ「カイルさま!」
カイル「城を探検か?」
リズ「少し教えていただいてました。」
カイル「ほう。・・・そうだリズ。これから町に行かないか?」
リズ「・・町!?」
カイル「調べものがあって出向くんだが・・・どうだ?」
町へ行けばもしかしたらビートのことが分かるかもしれない。
そんな期待が私の中にあった。
ここに来る途中ではぐれたとしたら・・・町にいる可能性が高いと思っていた。
リズ「行きます!行かせてください!」
カイル「わかった。・・・リズ、馬は乗れるか?」
リズ「・・・この前、初めて見たところです・・。」
カイル「なら馬車を用意させよう。支度したら向かうから城を出たところで待ってなさい。」
カイルさまはそういうと、踵を返して歩いて行ってしまった。
私はアリスさんに一緒にお城の外まで連れて行ってもらい、すでに用意されていた馬車をまじまじと見つめながらカイルさまを待った。
カイル「待たせたな。行こう。」
数分も待たないうちにカイルさまは現れ、一緒に馬車に乗り込む。
ルカさんやゼオンさんは馬車を囲うようにして馬に乗っていた。
リズ(この馬車・・・)
この前乗った時は驚きのほうが大きかったから気がつかなかったけど、この馬車は・・・車輪が木製だった。
リズ「カイルさま、馬車の車輪はゴムか・・・鉄じゃないんですか?」
ガタガタと揺れまくる馬車に揺られながらカイルさまに聞いた。
私は壁に手をついて自分の身体が動かないようにするのに必死なのに、カイルさまは慣れた様子で普通に座ってる。
アンダーで馬車は存在しないけど、キャスターは存在する。
プラスチックで何もかもできてるけど・・・昔はゴムで乗り物があったハズだ。
カイル「ゴムは・・・手に入るけど加工するものがない。それは機械の国の仕事だ。」
リズ「両国間はそんなに閉ざしてるんですか?」
カイル「あぁ。機械を調べたいというものはこの国にもいるが・・・機械の国は高い塀があって入れない。」
カイルさまの話によると、機械の国はその全てが高い塀で囲まれていて、中を覗くことすらできないと。
中から出て来るロボットもいなくて・・・その国が機能してるかどうかもあやしいらしい。
リズ「え・・・普通に訪ねて行けばいいんじゃないんですか?そしたら入れるでしょう?」
カイル「そうなんだがそれもまた問題なんだ。町の民は『殺されるかもしれない』って思ってるから誰も行きたがらない。かといって城の騎士を行かせるわけにもいかない。ほんとに殺されたら困るからな。」
リズ「あー・・・。」
カイル「まぁ、少しずつ考えるさ。」
カイルさまと話をしてるうちに 馬車は城下町の入り口についた。
馬車は止まり、ドアが開けられた。
カイルさまが先に下りたのを見て、私も後をついて下りる。
一歩下りるとそこには大きな門があって・・・中でお店らしきものが目に入った。
リズ「わぁ・・・・。」
町の中を行き交う人は、みんな私がもらった服と同じような服を着て歩いてる。
斜め掛けのポシェットが普通なのか、みんな下げてるのが目に入った。
大きな荷物を抱えてる人や、子供の手を引いて歩く人がいる。
カイル「リズ、入るぞ。」
私とカイルさまは城下町の門をくぐり・・・中に入った。
そこは3日前に私が初めてこの世界に来た時と同じ景色が広がっていた。
大きい通路を挟んで右左にお店が建ち並んでいる、
そのお店は服屋さんから食べ物屋さん、雑貨やさんまで幅広い。
リズ「すごい・・・・。」
カイル「リズ、私はちょっと行くところがあるから、これで買い物でもしてなさい。」
そう言ってカイルさまは小さな巾着を私に手渡してきた。
革でできた・・・・手のひらに乗るくらいの小さな巾着だ。
リズ「?・・・これはなんですか?」
カイル「金だ。よっぽどのものを買おうとしない限り、それで事足りる。」
リズ「・・・え!?」
カイル「ルカを護衛で残すから楽しめ。あとで迎えにくる。」
カイルさまはそう言って、ゼオンさんとほかの騎士さんと一緒に町の奥に消えていった。
残されたのは私とルカさんだけだ。
ルカ「リズはなんか欲しいもんでもあるか?」
リズ「そんなのないですけど・・・。」
タダでお世話になってる身だ。
何かを欲しいだなんて・・・そもそも言えるはずもない。
ルカ「じゃあ町の中を歩くか。カイルさまのおごりだからどっかで甘いの食べてもいいしな。」
にかっと笑って私の頭を撫でまくるルカさん。
この世界では頭を撫でるのが流行ってるのかもしれないと思いながら、私はルカさんと歩き始めた。
まだほかの皆さんが食事されてるなか、一人食べ終わった私は隣にいるルカさんに向かって話しかけた。
ルカ「?・・・どうかなさいました?」
リズ「厚かましいかもしれないんですけど・・・もうちょっと砕けた話し方をお願いしても・・いいですか・・。」
私の話し相手はほぼビートだけだった。
ビートは私に敬語なんて使わない。
それどころか命令してくるくらいだった。
仕事場で話すことはあっても・・みんな敬語なんて使わない。
きっちりした話し方はなんだか私に合わないみたいで・・・背中がむずむずする。
ルカ「・・・よろしいんですか?リズさま。」
リズ「その・・・『さま』っていうのも・・・ちょっと落ち着かないんで・・・」
そう言うとルカさんは私の頭をくしゃっと撫でてきた。
リズ「!?」
ルカ「じゃあ・・・『リズ』でいいか?」
にこっと笑って私を覗き込むルカさん。
私より年上に見える彼は・・・どこかほっとする感じがする。
それは・・・私にはいない『お兄ちゃん』って感じだ。
兄がいたとしたら・・・こんな感じなのかなと思いながらルカさんを見た。
ルカ「?・・・どうした?」
リズ「・・・なんでも・・ないです。」
初めての地上。
初めての土地。
初めての異世界。
・・・どれもこれも初めてのことだらけだけど、ここの人はいい人たちだと思った。
私を見て・・・親身になってくれる。
私を『橋渡しの者』と思ってるからかもしれないけど・・・・。
リズ「あの・・・よろしくお願いします。」
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時間が過ぎるのは早いもので・・・私が異世界に来てから3日が過ぎた。
与えられた部屋には大きな窓があって、私はこの世界に来た翌日は朝から晩まで窓際にソファーを置いて外を眺めていた。
朝、低い位置にあった太陽はだんだんと空高くに上がっていき、次第に下りてくる。
その間に、雲が流れて・・・いろんな形の雲を目に焼き付けていた。
翌日は部屋の中を探索して回り、いろんなものをアリスさんに聞いて回った。
アリスさんは何でも聞く私に根気よく答えてくれて・・・家具やこの世界の生活のことを教えてもらった。
三日目の今日は私がこの世界に来たときに着ていた服が畳まれて低めの棚の上に置かれてるのを・・・見つめてる。
アリス「今日は・・・お城の中をご案内しましょうか?」
リズ「!!・・・いいんですか!?」
アリス「えぇ。今日はゼオンさまもルカさまもいらっしゃると思いますし。」
私はアリスさんに連れられて、お城の中を案内してもらった。
侍女さんたちがご飯を食べる『食堂』や、『キッチン』、お客さんを案内する『客間』、それに『中庭』。
どれもこれも初めて見るもので、私は目を輝かせて見て回った。
カイル「リズ?何してるんだ?」
アリスさんと一緒にお城の中を歩き回ってる時、私の後ろから私を呼ぶ声が聞こえた。
振り返って見ると・・カイルさまがゼオンさんと一緒に立っていた。
リズ「カイルさま!」
カイル「城を探検か?」
リズ「少し教えていただいてました。」
カイル「ほう。・・・そうだリズ。これから町に行かないか?」
リズ「・・町!?」
カイル「調べものがあって出向くんだが・・・どうだ?」
町へ行けばもしかしたらビートのことが分かるかもしれない。
そんな期待が私の中にあった。
ここに来る途中ではぐれたとしたら・・・町にいる可能性が高いと思っていた。
リズ「行きます!行かせてください!」
カイル「わかった。・・・リズ、馬は乗れるか?」
リズ「・・・この前、初めて見たところです・・。」
カイル「なら馬車を用意させよう。支度したら向かうから城を出たところで待ってなさい。」
カイルさまはそういうと、踵を返して歩いて行ってしまった。
私はアリスさんに一緒にお城の外まで連れて行ってもらい、すでに用意されていた馬車をまじまじと見つめながらカイルさまを待った。
カイル「待たせたな。行こう。」
数分も待たないうちにカイルさまは現れ、一緒に馬車に乗り込む。
ルカさんやゼオンさんは馬車を囲うようにして馬に乗っていた。
リズ(この馬車・・・)
この前乗った時は驚きのほうが大きかったから気がつかなかったけど、この馬車は・・・車輪が木製だった。
リズ「カイルさま、馬車の車輪はゴムか・・・鉄じゃないんですか?」
ガタガタと揺れまくる馬車に揺られながらカイルさまに聞いた。
私は壁に手をついて自分の身体が動かないようにするのに必死なのに、カイルさまは慣れた様子で普通に座ってる。
アンダーで馬車は存在しないけど、キャスターは存在する。
プラスチックで何もかもできてるけど・・・昔はゴムで乗り物があったハズだ。
カイル「ゴムは・・・手に入るけど加工するものがない。それは機械の国の仕事だ。」
リズ「両国間はそんなに閉ざしてるんですか?」
カイル「あぁ。機械を調べたいというものはこの国にもいるが・・・機械の国は高い塀があって入れない。」
カイルさまの話によると、機械の国はその全てが高い塀で囲まれていて、中を覗くことすらできないと。
中から出て来るロボットもいなくて・・・その国が機能してるかどうかもあやしいらしい。
リズ「え・・・普通に訪ねて行けばいいんじゃないんですか?そしたら入れるでしょう?」
カイル「そうなんだがそれもまた問題なんだ。町の民は『殺されるかもしれない』って思ってるから誰も行きたがらない。かといって城の騎士を行かせるわけにもいかない。ほんとに殺されたら困るからな。」
リズ「あー・・・。」
カイル「まぁ、少しずつ考えるさ。」
カイルさまと話をしてるうちに 馬車は城下町の入り口についた。
馬車は止まり、ドアが開けられた。
カイルさまが先に下りたのを見て、私も後をついて下りる。
一歩下りるとそこには大きな門があって・・・中でお店らしきものが目に入った。
リズ「わぁ・・・・。」
町の中を行き交う人は、みんな私がもらった服と同じような服を着て歩いてる。
斜め掛けのポシェットが普通なのか、みんな下げてるのが目に入った。
大きな荷物を抱えてる人や、子供の手を引いて歩く人がいる。
カイル「リズ、入るぞ。」
私とカイルさまは城下町の門をくぐり・・・中に入った。
そこは3日前に私が初めてこの世界に来た時と同じ景色が広がっていた。
大きい通路を挟んで右左にお店が建ち並んでいる、
そのお店は服屋さんから食べ物屋さん、雑貨やさんまで幅広い。
リズ「すごい・・・・。」
カイル「リズ、私はちょっと行くところがあるから、これで買い物でもしてなさい。」
そう言ってカイルさまは小さな巾着を私に手渡してきた。
革でできた・・・・手のひらに乗るくらいの小さな巾着だ。
リズ「?・・・これはなんですか?」
カイル「金だ。よっぽどのものを買おうとしない限り、それで事足りる。」
リズ「・・・え!?」
カイル「ルカを護衛で残すから楽しめ。あとで迎えにくる。」
カイルさまはそう言って、ゼオンさんとほかの騎士さんと一緒に町の奥に消えていった。
残されたのは私とルカさんだけだ。
ルカ「リズはなんか欲しいもんでもあるか?」
リズ「そんなのないですけど・・・。」
タダでお世話になってる身だ。
何かを欲しいだなんて・・・そもそも言えるはずもない。
ルカ「じゃあ町の中を歩くか。カイルさまのおごりだからどっかで甘いの食べてもいいしな。」
にかっと笑って私の頭を撫でまくるルカさん。
この世界では頭を撫でるのが流行ってるのかもしれないと思いながら、私はルカさんと歩き始めた。
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