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仕事。

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千冬side・・・


翌朝・・・






会社・・・






千冬「お・・おはようございます・・・。」






朝、ギリギリまで寝かせてもらった私は、秋也さんに言えまで送ってもらい、ダッシュで着替えて出社した。




所長「?・・・疲れてる?」

千冬「いえっ・・・!大丈夫ですー・・。」




自分の机で仕事の用意を始めると、所長が新規の仕事先の資料を持ってきてくれた。




所長「これ、今日の残業先の資料よ。スーツで行くけど・・・。」

千冬「あ、持ってきてますー。」

所長「よかった。掃除はしにくいけど・・・よろしくね。」

千冬「はーい。」





契約の話もあるから企業の初回はスーツで行く。

そのまま掃除をするからパンツスーツで行くことになってるのだ。




千冬「じゃあ15時までに戻ってきますからー。」

所長「いってらっしゃーい。」




掃除道具を車に積んで私は出発した。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー







14時半・・・




千冬「ただいまでーす。」




会社に戻ってきた私は、掃除道具を片付けて更衣室に入った。

作業用の服を脱いで、スーツに着替える。








所長「さー、行こうか、千冬ちゃん。」




更衣室から出た時に、同じくパンツスーツの所長が声をかけてくれた。



千冬「・・・所長ってスタイルいいですよねー・・。」



出るところは出て、くびれるところはくびれてる。

羨ましい体形だ。




所長「40も回れば崩れていくだけよ。掃除のおかげでマシだけどね。」



そう言って車に向かう所長。

私は後をついて行き、二人で仕事先に向かった。






ーーーーーーーーーーーーーーーーーーー





所長「ありがとうございました。では、月に一度お伺いして床面の掃除をさせていただきますね。」

「よろしくお願いします。」

千冬「ありがとうございました。これからよろしくお願いします。」





無事に仕事が終わり、私と所長は車に乗っていた。




所長「・・・どう?『彼氏』とは。」

千冬「え!?」




所長には『秋也さん』の話をしたことはない。




所長「最近輝いてるよ?毎日楽しそう。・・・『男』しか考えられないね。」

千冬「う・・・。」

所長「どんな人なのー?『自分のことを後回しにしちゃう千冬ちゃん』を大事にしてくれる人?」

千冬「・・・・・はい。」





いつも私を見てくれてる秋也さん。

私にはもったいないと思うのは今も変わらない。




所長「くぅーっ!いいね!」




車のハンドルをバシバシと叩く所長は、そのあとも私に秋也さんのことを聞いてきた。

『誰か』に恋の話を聞いてもらうことも楽しく、いろんなことを言いながら私たちは会社に戻った。







所長「お疲れー、書類はやっとくから先に上がって?」

千冬「わかりました。じゃあお願いしまーす。お先でーす。」




スーツのまま、私は会社を出た。

駅に向かって歩いてると、秋也さんから電話がかかってきた。




ピピピッ・・・ピピピッ・・・




千冬「もしもし?」

秋也「千冬?仕事終わった?」

千冬「うん。今、駅に向かって歩いてるとこー。」

秋也「俺も終わったんだけど・・・ご飯行かない?」

千冬「ご飯・・・。」



昨日、寝不足なうえに今日は残業もした。

出来れば早く帰って今日はゆっくり寝たいところだ。

でも秋也さんにも会いたい。




秋也「ダメか?」

千冬「・・・私が作ってもいい?」




そう聞くと、電話越しに驚いた声が聞こえてきた。




秋也「え!?」

千冬「うちでもいいし、秋也さんとこでもいいんだけど・・・。」

秋也「それはいいけど・・・仕事みたいじゃない?」

千冬「そんなことないよ。昨日あんまり寝てないし・・・今日も残業だったから・・・。」

秋也「そうだな。疲れを溜めるとよくないし。・・・って、半分俺のせいか。」

千冬「そんなことはないけど・・・。」




昨日のことを思い出してしまう。




秋也「・・・俺んちでいい?使ってほしい食材がある。」

千冬「いいよ?」

秋也「じゃあ・・・迎えに行く。駅で待ってて。」

千冬「わかった。」ピッ・・・





駅のロータリーで待つこと幾分。

秋也さんの車が見えた。




秋也「お待たせ・・・って、スーツ?」

千冬「うん。今日は企業に行ってたから。」





車に乗り込んでシートベルトをする。




秋也「へぇー・・・かっこいいな。」

千冬「へへっ。ありがと。」




車は走り出し、秋也さんのマンションに向かった。






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