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夜のデート3。

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ぎゅっと抱きしめて頭を撫でてると、千冬も俺の背中に手を回してきた。




千冬「・・・好き。」

秋也「!・・・俺もだよ。」




星を眺めたり・・・お互いを見たり。

何度も『好きだ』と言いながら、俺たちは深くなっていく夜を見つめた。











ーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー








秋也「明日も仕事だろ?そろそろ帰ろうか。」




腕時計の時刻は22時。

寝不足も貧血にはよくない。




千冬「・・・もうちょっと一緒にいたい。」

秋也「--っ!じゃあドライブでもどう?」

千冬「うんっ。」





手を繋いで歩き始める帰り道。

他愛のない話をしながら、俺たちは駐車場に戻った。





秋也「あ、そういえばさ、そろそろ検診じゃない?」




車に乗り込み、エンジンをかけながら聞く。




千冬「うん。来週・・・までにはいかないと薬が無くなる。」

秋也「俺も同席したいから行く日は教えて?」

千冬「?・・・いいけど・・秋也さんは明日仕事?」

秋也「今週は今日が最後の休み。千冬で充電できたし、明日からまた頑張るよ。」





そう言いながら車を走らせ始める。

千冬は少し間を開けてから俺に言った。




千冬「・・・仕事中でも・・いい?」

秋也「検診?」

千冬「うん。多分・・・夕方か夜に行くと思うんだけど・・。」

秋也「・・・午前は外来で忙しいけど、午後からなら時間は作れるよ。」

千冬「じゃあ・・・行くときはメールするね?」

秋也「待ってる。」






少し遠回りをしながら千冬のマンションに向かう。

車の中では、千冬は楽しそうにいろんな話をしてくれたけど、家が近づくにつれてだんだん口数が減っていった。







秋也「もう着くよ・・・?」





見えてきたマンション。

千冬の顔を見ると、寂しそうな表情を浮かべていた。




秋也「--ーっ。・・・そんな顔するなよ・・。」

千冬「うん・・・。」



車を降りるためにシートベルトを外した千冬。

降りる前に千冬の体を俺のほうに向かせ、唇を重ねた。




ちゅ・・っ



千冬「んっ・・!?」




すぐに離した唇。




秋也「今度・・・泊ってくれる・・?」

千冬「--っ!」




千冬は驚きながらも笑顔になった。




千冬「・・・・うん。」

秋也「!・・・楽しみにしてる。」





車から降りていった千冬。

俺は車を走らせ始めた。

ミラーから見える千冬の姿。

また・・・車が見えなくなるまで手を振り続けていた。





秋也「さっさと部屋に帰ったらいいのに・・・。」




ニヤつきながら俺は帰路についた。














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